『菜波(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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「リオ、俺と番って」
予想していた懇願だが、オレは困ったように微笑った。子を成して群れを作りたいのならばオレではできないだろう。オレを見下ろしていた青い瞳が白く光った。
狼獣人は発情期を迎えて魔獣人化して魔力を得る。あえて魔法を受けながら「なるほど」とオレはうなずいた。
「ノラン……おまえ、獣人だと思ってたけど……」
そう言った時にはもう、オレの声は、肉体は、かわっていた。
男から女へと。 -
伯爵家二男メルヴィンは家を出て冒険者をしていたが後継者である兄、アルヴァルが危篤だと、連れ戻された。だが「危篤」というのはある意味では嘘で、ある程度は真実であった。帰り着いた頃には生命の危機から逃れていたアルヴァルだが、どういうわけかメルヴィンへと継承権を置き換えると言う。意味がわからずメルヴィンは兄を見舞う。
そこには奇病により性別が変わってしまった兄。
「……勃起もんじゃねーか……ッ」
呆然としながらもメルヴィンがこぼしたひと言がこれであった。 -
「間に合った……」
窓から射し込む夕焼けが、闇を含んで夜へと塗り替えられようとしていて……その気配をひしひしと己が身に感じて、私はその場にしゃがみ込みこんだ。
自身を抱いてほんの数分……銀の髪色と肩ほどの長さや薄紅の虹彩はそのままに、私は変わってしまう。
ついさっきまでの、本来の性別の私はいなくなる。
そこにいるのは「女」へと変わってしまった「男(私)」だ。
日が昇り朝が来るまで、私は──…… -
今しがた、店に入ってきたのは屈強な冒険者の男三人と、その腕の中で大事そうに横抱きにされている意識のない褐色肌のエルフ美少女だった。
俺はうちの宿を利用している唯一の宿泊客を思い浮かべる。砂漠出身と言っていたそのエルフの肌は確かに褐色で、冒険者登録をしている魔道士だったが……
一八歳ぐらいの美青年だったはず…… -
自分の声に聞こえない声で幼なじみへと叫び、再び迫りくる触手と俺は対峙する。
遠くに、転がっている俺の長剣が見える。それさえ……!
拾えれば……と動くも、どうにも上手くいかなかった。
体のサイズが本当の俺と違いすぎるからか、上手く体が動かない。あと、やたらと揺れる胸が……おっぱいが邪魔だし!
触手が、俺を再びからめ取る。俺の体を女にしてどうするつもりなのか。
いや、愚問だ。古来から触手のすることは決まっているのだから。
捕まえた人間に、ドスケベなことをする! -
深夜、帰宅するとリビングで寝てしまった姉が。
「姉ちゃーん、末莉姉ちゃーん? 起きないよなぁ?」
一度寝入ると呼んでも揺すってもなかなか起きないのが仁山家の血筋。無論、オレもそれは同じだが、今の姉ちゃんは特に何をしても起きそうにない気がした。
じっくりと姉の寝姿を眺めるなんて、どうかしている。わかっていながらやめられないのは、オレが重度の姉(シスター)コンプレックスだからだろう。
オレの手は寝息に揺れている胸をわし掴んでいた。 -
代々が聖騎士の家系でありながら反発し、そうならなかった元冒険者のバーテンダー・メルは、出てきた娼館の前で世界の魔王がひとり、色欲の魔兎ルグールクと出会う。
人間にしては生命力が強すぎるといちゃもんをつけられ、それはそうとお持ち帰り。
メルの精気を吸収した魔王は美少年から美少女へと性別を変える。
太古の英雄によって封印されている魔王の力が、メルによって解かれるが……? -
白虎獣人ルウガは幼い頃に両親を亡くし魔女に引き取られた。現代で人の姿を取り暮らしていたが育ての魔女と似た気配を感知し、異形に襲われていた男、真木ハルカを救う。彼は魔女と淫魔の間の子で、ルウガに運命を感じて美少女へと変わる。魔女の素質に覚醒めたハルカに獣欲を叩き起こされたルウガは……
恋(うんめい)の歯車は、噛み合いはじめていた。 -
忘れられていた狐神は迷い込んだ幼児の願いを受諾した。三十路となった男の元に現たのは、美少女と見まがう真っ白なショタ狐。
「オレは嫁だから、スケベしたっていいんだぜ?」
神様、男じゃん…? と困惑している内にショタはロリ巨乳な狐耳娘に変わって誘う。
触れた感触はれっきとした現実だというのに、視覚が二次元めいていて…
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