『伴野朗(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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1961年、ラオスの僧に変身した参議院議員・辻政信は、動乱のインドシナで消息を絶つ。死亡説・生存説が入りみだれる中で、1970年、日本人記者・結城は、辻政信の消息を知るという元パテト・ラオの通訳に会い、記事を書いた。しかし、それは結城を、得体の知れぬ勢力からつけ狙わせる端緒となった! 迫真の、男のサスペンス。江戸川乱歩賞受賞第一作。
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黄河学術調査団のメンバーとして中国に渡ったカメラマン笹井には、もうひとつの目的があった。太平洋戦争当時、軍属として中国大陸にいたことのある父が、昨年、中国再訪の旅に出たまま失踪してしまったのだ。その謎を解きたい、と笹井は決意していた。だが、その笹井を次々と奇怪な事件が襲う。何が父に起きたのか? 悠久の大河が舞台の鮮烈ミステリー。大黄河を舞台に、いまよみがえる歴史の悲劇!
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ソ連の対日スパイの大物リヒアルト・ゾルゲが、巣鴨拘置所の看守・小柴に渡した手紙は、単なるメッセージではなかった! その手紙をめぐって展開される謀略と殺人の構図は、第二次世界大戦前夜の緊張をいっそう高め、東京を各国スパイの暗躍の舞台にしたのだった。動乱のなかの人間絵図をドラマチックに描いた、迫真の歴史ミステリー大作。
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フランスの造船所から日本へ曳航中の新造軍艦「うねび」は、明治政府の大きな期待を背負っていた。対立する清国の強力軍艦にも太刀打ちできる装備を誇るのだ。だがシンガポールを出航したあと、この艦の消息は絶えた。折しもインドシナ半島には戦雲がたちこめている。軍艦に何かが起きたのだ! インドシナ独立運動などの史実をヒントに、壮大なロマンと驚嘆の推理を構築する、出色の歴史冒険ミステリー小説。
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太平洋戦争開戦の日、日本軍は、北京の医大研究施設を急襲した。貴重な文化財である、北京原人の化石骨を接収するためだった。ところが、めざすものはすでに、金庫から消えていた。何者が持ち出したのか? 化石骨を追い、日本軍、中国共産党、国民党などの激しい暗闘が始まる。壮大なサスペンス横溢の、第22回江戸川乱歩賞作受賞作品。
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旧正月元旦の香港で、日本総領事館の高野が刺殺された。複雑な犯罪の匂いも漂う。同じ総領事館へ警察庁から出向中の佐島にも報告が届いた。佐島は友人・陳展望を呼び出して助言を乞う。陳展望は食通で、並はずれた推理力をもつ奇人である。香港を舞台に、魅力的な中国人名探偵を活躍させる、出色の推理連作集。
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東京に向かう新幹線の車中で、九州の弁護士が怪死、アタッシェケースが消失した。同じ頃、香港では、京都在住の日本人美術商が死んで、奇妙な暗号を残していた。二つの事件は意外な展開をみせ、1200年も前の鑑真和上渡来のナゾに関連してゆく。これを解くため香港の名探偵・陳展望が動員され、日本にやってきた! 型破りの中国人探偵が日本で活躍する本格推理長編。
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朝鮮戦争の始まる直前の昭和25年、鳥取の日本海の砂浜に、韓国からの密入国者らしい男の死体が上がった。男が身につけていた文書は、GHQを驚愕させる、秘密文書Kファイル38! 一方ソウルでは、若い日本人歴史学者・林田の妻・真姫が謎の失踪、はたして彼女は何を目撃したのか? そして妻を探す林田に奇怪な事件が襲いかかる。歴史の屈折を巧みにフィクション化した、長編スパイ・アクション・ミステリー。謎の人物が秘めたKファイル38とは何の暗号か?
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大谷シルクロード探検隊――明治末期、研究踏査のため同地に派遣された探検隊である。ひょんなことから隊員の手記を入手した大学教授・古賀はそこで、楼蘭に恐るべき秘密が隠されていたことを知る。そして手記の存在が明らかになるや、時代を超えた魔手が古賀を狙い始めた!
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島原の乱の背後には、天草四郎と明国の間に援軍派兵の密約があった!? 最後まで援軍を待ち続けた天草一統はしかし、無惨なる全滅。なぜ、明は隣国の内乱に沈黙したのか? そして密約の人質として明国に渡った四郎の妹まどかを待ち受ける数奇な運命とは? 大胆な推理で島原の乱の謎に迫る歴史巨編。
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警察や新聞に妻殺しの疑いをかけられた男。不利な証拠が続出するなか、ある地方ブロック紙記者だけが無罪の可能性を求めて取材を開始、やがて男の日記から意外な事実が…。特ダネ戦争に奔走する警察回り記者の活躍を描く本格推理!
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