『六角文庫、泉井小太郎(画集、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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サックスの吟遊詩人の物語
町から町へ、村から村へ、
サックスを吹きながら旅をする吟遊詩人。
よごれた帽子。
よれよれのレインコート。
古びた靴。
『花が咲いているよ』
こどもがサックスマンの楽器からのぞいている花を見つけます。
手品だ、錯覚だ、いろいろに人は言います。
花屋だ、栽培師だ、落ちぶれだ、道楽者だ……。
ぽとぽとぽと、と
きのうから来て、あしたへゆくような、
あしたから来て、きのうへゆくような、
そんな姿と音楽の、無口なサックスマン。
モノクロームの挿絵19枚。
六角文庫の滋味溢るる作品です。
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21世紀初頭を飾る電子詩集の復刻。
前世紀最後の詩作を、新世紀初頭に発表した、デジタル時代幕開けの電子詩集。
オリジナルはT-Time Publisherというソフトで製作されたTTZフォーマット。
「一篇の詩に、推敲に推敲を重ねて/数十枚数百枚の原稿用紙を使った/
山之口貘氏」と、執筆から編集・製本まで万能のT-Timeに捧げられています。
*漂流船一つ 2篇
*硬派の甲羅が 7篇
*獏の足跡 5篇
*お元気ですか 4篇
*青葉木菟やら青虫やら 13篇
*夜明けの茶柱 2篇
プロローグ、エピローグ併せて6章35篇のやや混沌、やや迷々、
浪漫的(ロマンチック)、憂鬱的(メランコリック)な詩集です。
前世紀最後の詩は、貘さんにあてた長文メール:
貘さん
はじめまして
小太郎です
(略)
今日は晦日
地球は明後日には
もう二十一世紀なんですよ
―「はじめまして」
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ピアニストとピアノ・ファンに捧げる詩的な絵本。
ある明け方に、バド・パウエルのピアノを聴いていて、とても昂揚したことがあります。
深い演奏に導かれて、イマジネーションの彼方へ遠出したような感覚です。
ハイな精神状態はしばらく続き、一編の詩と、一連の素描を仕上げました。
それが、「耳」という詩、「ピアニスト」という線画で、この本に収めてあります。
また、この時の体験が、後に「月へ昇ったピアニスト」というメルヘンにまで飛躍しました。
もう一人、敬愛するピアニストがいます。パウエルの先輩でもあるセロニアス・モンクです。
この人からは、詩作の上でいろんなことを学びました。
星に夢中になっている頃に書いた「ソロ・モンク」という作品を配して敬意を表しました。
v他にも好きなピアニストはいっぱいいます。
ジャズに限らず、この本は世界の素敵なピアニストとピアノ・ファンに捧げた一冊です。
―「あとがき」より
(2編の詩と15点の素描による小冊子です)
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掌を合わせる羅漢たち
東日本大震災一週間後に訪ねた羅漢寺。その日は合掌する羅漢の、それぞれの合わせた手が胸を打ってきました。一人一人合掌が違います。何が祈られているのか、願われているのか分かりません。ただひたすらな合掌が、遙かに時を超え、風化に耐えて、今日の祈願に続いてきています。謎に満ちたこの石仏たちも、いずれ何かの災害・戦火・弾圧の犠牲者たちなのでしょう。阪神大震災も経験したかれらの合掌は、その日東日本の被災地に向けられていると感じました。そこで当日撮影した二十枚の写真をウェブアルバムとしてインターネットで公開しました。
この写真集は、その後に撮影した分を追加して、新たに編集したものです。
改めて東日本大震災の被災地と被害者の方々に、またこの地球のあちこちで災害や戦火に見舞われる人々に、復興と平和に尽力するすべての人々に、これら羅漢の合掌を届けたい と思います。
(2016.3.05 ver.2.0 画像サイズを大きくしました。一部写真が入れ替わっています) -
音楽と詩と絵と……男と女の絵本
音楽と詩と絵と陶像。男も女もイマジネーションも、虹の彼方へ、月へと向かう。3枚の絵、4人の像、7つの楽曲による詩篇。男女の物語。 Over the rainbow 雨男 虹男 夢男 Alone together 煙が目にしみる センチになったよ ジゴロのように Milonga del angel 朝のミロンガ美しく瀟洒な電子詩画集、詩の絵本となっています
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