『獅子姫、ゆみみゆ(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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無表情で覇気がない。安海隼の上司である紙谷利生は、まるで淡水魚のような、清澄で未知の生き物という印象があった。
ある夜、新宿の街をゆく彼の後を追った隼は「ショーパブ ヘルムート」に辿り着く。
店内で目にしたのは、普段の姿からは想像もつかないきわどい衣装を身に纏い、リップシンクダンサーとしてステージに立つ利生の姿だった。
妖艶な姿に心を奪われる隼。
酔客から庇った礼をと言われ、思わず「明日会社のスーツの下に衣装をつけて来て欲しい」と口走ってしまう。利生はそんな隼を見つめ、そっと囁くのだった。
「それだけ? それだけでいいの?」 -
「初めてにしては、ずい分濡れているぞ……ここに、月を映した湖があるかのようだ」
宮廷貴族の長女・アンジェは、父の後妻に命を狙われ、預けられた宮廷画家の元で育てられた。自分が女性だという認識がなく、ある夜、湖で裸になり泳いでいるとき、ベルトラン王子に裸身をさらしてしまう。王子に濃厚な愛撫をされ、その快楽に溺れてしまうが……!
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