『長坂道子(文芸・小説、新書)』の電子書籍一覧
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悶々とする日々で出会ったのは、謎めいた仲間たちと共に歌うこと――。
したたかでアンフレンドリーな、アルプスの小さな山国スイス。在住20年にもかかわらず、いまだここが「居場所」とはいえない――。そんな悶々とした中で出会ったのは、妙に謎めいた、多国籍な仲間たちの合唱団だった。悪戦苦闘の日々、少しずつ謎がとけてゆく仲間たちと、声を合わせて歌いながら「スイスという国」に根を張ってゆく、異文化合唱エッセイ。
(本書「あとがき」より)
居場所ってなんだろう。歴史のどの時点で、世界のどの地点に生を受けるかなど、偶然の出来事でしかない。たまたま居合わせた場所や状況や歴史的時間の中で、人はどうやって居場所を探し、それを耕していけるのだろう。居心地の良い場所が築きにくい時に、息苦しい時に、仲間に入っていけない時に、どこにどうやって慰めを見つけたらいいのだろう。
花の種が風に吹かれてどこかの土に着地する。よく知らない両隣の人たちと共に声を合わせて歌いながら、そんなイメージを私は度々思い浮かべていた。小さな種が、着地したその場所でむっくりと芽を出し、固い土の中にじわりじわりと根を張っていく様を想像した。 -
記憶の中の料理は、いつも世界の街角と結びついている。食エッセイ。
アメリカ人と付き合っているはずだった。結婚してみて大変さが身にしみた。義父はバグダッドでアメリカンスクールに通ったのち、祖国を追われ難民となったユダヤ人。義母はユタ州のモルモン教徒。フランスに留学していたクリスチャンの著者は、結婚を機に、「スイス在住」「クリスマスはイスラエル」「息子はインター」「娘はリセ」「墓参は多磨墓地」と、ごちゃまぜの人生を生きることに。フランスのクロワッサン、旧フランス領ベトナムのフォー、トルコショップの枇杷、イスラエルのファラフェル、東京の蕎麦、ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」、魔法のスパイス「バハラット」。世界各地の香り高い料理の数々にまつわる記憶を描いたエッセイ集。
※本書は、2017年4月27日に配信を開始した単行本「旅に出たナツメヤシ」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください) -
大人気「フランス女性は○○本」の最終回答。
「小説のようでも哲学書のようでもあり、
ドキドキしながら読み進むだけで半分フランス女になれる本!」
と美容ジャーナリストの齋藤薫さんが絶賛する。
「フランス女性は太らない」
「生涯恋愛体質らしい」
「自立している」
「美しく歳を重ねられる」・・・
囁かれているフランス女神話が、みんな正しいわけではない。
実は結構ラクじゃない彼女たちは、あえて涼しい顔をしながら、
年齢とも社会とも自分とも闘い続けている。
長年パリに暮らした著者が、神話の裏のお台所事情を、
ジャンヌ・モロー、イネスなどアイコン達の言動や
フランス女性の生の声を挙げて具体的に検証。
「では日本女性とは何なのか」が解き明かされていく仕掛けもある。
そしてフランス女たちの美意識を支える心のありように、
生きてきた軌跡が開花する魅力に、共感と元気がわいてくる。 -
「なんでも手に入れたい世代」の女性達が、子供を産む時代になった。欧米諸国の今どきの母親達を取材した著者が、各文化に共通する悩みや多様な価値観などをリポートする。
「なんでも手に入れたい世代」の女性達が、子供を産む時代になった。欧米諸国の今どきの母親達を取材した著者が、各文化に共通する悩みや多様な価値観などをリポートする。 -
我が家から見える世界史は、(大変だけど)こんなに面白い! 国籍不明の一家におこる、ささやかで壮大な冒険の物語。
生粋の日本人である著者がパリで出会い、結婚することになった相手。はじめは単なるアメリカ人と思っていたが、その父親はアラブ人風のユダヤ人(イラク出身)、母親は北欧がルーツのモルモン教アメリカ人だった。その息子である夫との間には一男一女。この国籍不明の一家に起こる、さまざまな日常的な葛藤や冒険の物語は、ささやかなようで、そこから大きく時空を飛び越えて、世界史的規模を持って西へ東へ広がっていく――。
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