『成木文(文芸・小説)』の電子書籍一覧
1 ~7件目/全7件
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生きるも死ぬも殺生の衝動もありふれた日常の中に潜んでいる。
表題作のほか「水曜日の手紙」「お化け」「新しい朝」を収録した、精神科医が描き出す短編小説集。 -
ナミの群れが空間をくねり始めたとき、ペインはようやく眠りからさめた。もちろん、ナミが糸状にうごめく前から、おきようと思えばおきることもできた。それは、腰のあたりに半透明のヤヤがいつものように漂っていたからだ。とは言え、ヤヤはイソギンチャクのように、ゆらゆらとへばりついていただけのことだから、彼をおこそうとしていたのかどうかはわからない。
(本文冒頭より)
奇妙キテレツな短編小説集。
表題作の他、「ロッシーという名の毛編みの男」「ロッシーという名の駱駝の男」「宇宙心中」を収録。 -
「現役精神科医が描く心理小説」
父親の脳障害に悩む大里勇樹は、ある日、見知らぬ男に声をかけられる。
男の主宰する芝居の主役として、勇樹の父親を抜擢したいのだと言う。
太陽にまつわる奇妙な体験。
芝居を通して見えてくる「太陽の意図」とは――?
表題作の他、悪徳女医の半生を描く『青白くも遠き足音』を掲載。
人々の苦悩をリアルに描き出す渾身作 -
昔、水難事故から子供を助け、で警視総監賞をもらった男は、崖から現場を眺めて物思う。
代表作「崖からの眺め」他、「旅」「赤い斑点」「コンパクトミラーの中」を収録の短編集。 -
いつの世も変わらない、悲しいが、どこか滑稽な人間模様-。
表題作のほか「監督」「バタフライ・ノート」「ゆずり葉」「終着駅のタンゴ」の全5編を収録した、精神科医が描き出す短編小説集。 -
罪とはなにか? 罰とはなにか? そして、生きるとはなにか?
死とは? 果たして、人間とはなにか?
解けぬ永遠の謎に対して、それでも人はそれぞれ、ひそやかに答えを求めようとしている。
精神科医が描き出す、心理小説集。
他に「手相と囚人」「新宿幾何学」を収録。 -
成木文が贈る回想風創作小説2編。
<表題作『消えた街』>
・・・、自分の心の中に消えた街を、これからさきふたたび訪れることもない。つとめて、 友里はそれだけを反芻した。もちろん、地蔵のことなど、次女にも長女にも語ってきかせるようなことは絶対にない。
<同時収録『虹色のデッサン』>
・・・、記憶とはあてにならぬものでもある。まるで、夢のように頼りなく事実からは遊離し、ちぐはぐに加工されたり、抜けたりしてやまない。空想虚言みたいに、本人が真偽を意識できないまま虚偽を思いつく場合もある。遠い記憶も近い記憶も、なるべくなら思いおこさないほうがいい、と、相場は最近考えるようになった。
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