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『その他(レーベルなし)、松本幸夫(実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全110件

  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    あなたの願いは実現する!

    成功法則の先達として知られる〝マーフィー〟こと、ジョセフ・マーフィーは、この分野では知らない人はいない位の巨人であり、現在、巷ちまたで提唱されている〝願望実現法〟の基礎を築いた人物です。
    彼の教えの中心概念は、「誰でも、生き生きとイメージしたことは実現する」という非常にシンプルなものです。
    そのシンプルさの裏返しとして、マーフィー理論を正しく使うことができず、せっかくの魔法の杖を間違って振ってしまう人が後を絶たなくなってしまったのも事実です。
    本書は、マーフィー理論の「正しい取り扱い説明書」です。
    最後まで読んでいただければ、きっとマーフィーの法則を自分のものにでき、理論を正しく使用することによって、あなたの願望がきっと叶うことでしょう。
  • 「伝わる話し方」がすぐに簡単にできる方法が詰まった1冊。累計部数は210万部、年間200回以上のセミナーを開催し、リピート率は92%を超える「話し方」の大人気講師が教える、珠玉のテクニックが満載。

    「伝わる話し方」がすぐに簡単にできる方法が詰まった1冊。累計部数は210万部、年間200回以上のセミナーを開催し、リピート率は92%を超える「話し方」の大人気講師が教える、珠玉のテクニックが満載。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    政財界のトップたちが心酔した
    本物のフィクサーによる
    混迷の今を生きるためのフィロソフィー

    何が起こるか予想もつかない現代。今を生きる私たちにとって生きる信念や確固たる見識をもつこと、人物修養は不可欠です。
    東洋政治哲学・人物学の権威であり、佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘といった歴代総理大臣たちの陰のアドバイザー、また元号『平成』の考案者ともいわれている安岡正篤の教示は、そんな激動の現代を生きる私たちの魂を揺さぶります。
    多くの財界人も心酔した安岡が説く「人生観」「帝王学」「陽明学」、そして、安岡自身の生き方を、やさしくわかりやすく、人物論に定評のある松本幸夫氏が解説。読めば、安岡正篤を知るとともに混迷の現代を積極的に生きる力が湧いてくるでしょう。
  • ■大好評! リピート率92%!
    超人気コンサルタントのセミナーを書籍化!

    「やらなきゃいけないって分かってるけど、どうしてもグズグズしてしまう…」
    「追い込まれないと、なかなかやる気にならない…」
    など

    本書は、そうした「どうしようもないグズ」のために
    「やる気のコントロール法」を伝授します。

    受講生に大人気の「モチベーション・コントロール」セミナー。
    そのリピート率は、驚異の92%です。

    人気の秘密は、いったいどこにあるのでしょうか?

    ■「4段階式メソッド」なら、誰でも「やる気」のコントロールができる!

    「4段階式メソッド」とは、以下の4ステップのこと。
    「自分の欠点に気づく8つの法則」を知る
    「明確な目標を見つける7つのステップ」を実践する
    「1分でモチベーションをピークにする10の方法」を使う
    「ピークに高めたモチベーションを維持させる15の習慣」を身につける
    この「4段階メソッド」なら、誰でも簡単に「やる気」を高め、
    維持させることが可能です。

    ■著者は25年以上、「人財育成コンサルタント」として活躍し今までに、
    のべ15万人のビジネスパーソンを指導。

    NHKなど、テレビ出演も精力的にこなす実力派。

    仕事、スポーツ、勉強、試験、夢、目標達成、ダイエット、
    など何を成し遂げるにも、「モチベーションのコントロール」は欠かせません。

    ぜひ、本書の「モチベーション・コントロール法」を身につけ
    「グズな自分」にケリをつけてください。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    大谷翔平も心酔 「人生を前向きに生き、成功させるための教え」

    中村天風は、日露戦争で軍事探偵として働き、当時は死病とされた結核にかかるもインドでの修行で克服。帰国後、いくつもの会社の重役を務めたが、43歳のときに突如その地位や財を捨てて人々に「教え」を説いてきた人物です。彼が説くのは、自らが多くの困難を乗り越えてきた体験から得た「人生を前向きに生き、成功させるための教え」。松下幸之助をはじめ、原敬(元首相)、山本五十六(軍人)、宇野千代(作家)、広岡達郎(野球評論家)ら、各界の著名人たちがその教えを乞い、影響を受けています。
    大リーグでMVPを受賞した大谷翔平選手が、渡米前から中村天風の書を読み、影響を受けていると公言して再注目もされています。
    本書は、天風の教えを「人物論」に定評がある松本幸夫氏が解説。天風の生涯を通しながら、ビジネスや生活の上で彼の哲学をいかに実践していくかを、図を交えてやさしく綴っています。中村天風を知らない人にも最適な入門書。
    読めば、天風を知るとともに人生を積極的に生きる力が湧いてくるでしょう。
  • シリーズ10冊
    1,8703,300(税込)

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    線型代数の最も標準的なテキスト。平面および空間のベクトル、行列、行列式、線型空間、固有値と固有ベクトル等7章の他、附録をつけ線型代数の技術が習熟できる。各章末に演習問題があり、巻末に略解を付す。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    あがり症だ、口下手だ、と感じているあなた。
    「あがることは悪いこと」だと思っていませんか?

    それは間違いです。
    実は、あがりはいいスピーチをするための、最大の味方なのです。

    「人前に立つとしどろもどろ」
    「頭の中が真っ白で何を話しているのかわからない」
    「ヒザはガクガクして顔は赤くなる」
    これは著者の若かりし頃の姿です。

    あがっている状態を、普段の状態に戻す――。

    これは無理です。あがりをゼロにすることは不可能です。
    大勢の人が、あなたが何を話すのかと注目をしているのですから。

    あがりをゼロにするのではなく、
    あがりをコントロールする方法を紹介するのが本書です。

    適度な緊張は、いいスピーチをするための必要条件なのです。

    あがりをコントロールする方法を身につけた著者は、
    人前で話すのが仕事になり、
    研修講師として延べ20万人を指導するまでになりました。

    本書ではそのメソッドを「5日間」に凝縮させました。

    人を感動させるようないいスピーチをすると、
    聞き手は握手を求めてきて
    「元気をもらいました」「いい話しですね」「感動しました」と直接言ってくれます。

    「あがり症の自分がここまでこれた!」という成長を実感できるようになります。

    本書を読み終えた後、あなたはきっと
    「あがりに感謝、ありがとう」と実感いただけるはずです。

    この本と出会うことで、あなたはもう
    「心臓ドキドキ・足ガクガク」から永遠にサヨナラできます。
  • 仕事ができる「一流の人物」は、どんな状況でも自分自身のケア(手当て)をする!人間関係に傷つく弱さがあっていい。上司と衝突する意地も結構だ。自己嫌悪に陥る迷いがあってもかまわない。ただ、一流の人物は、傷ついたり、ぶつかったり、迷ったりした時に、必ず自分を手当てしている。そして、心をこまめに回復させている。我慢して毎日を暗く生きるのは、もうやめよう。こまめに自分をケアしながら、一歩一歩前進していこう。「20万人」がよみがえった!努力不要・いますぐできる、元気な自分をキープする一流人秘密の速効ケア法101
  • 先のことばかり心配してしまう/他人の顔色を見てビクビクしてばかりいる/いつも最悪のことを考えがち/締切や約束を守らずにはいられない/石橋は叩いて叩いて渡れないタイプ/臆病で冒険ができない……自分を小心者だと、卑下していないだろうか? 小心者は一見、弱いと思われがちですが、じつはここ一番に強いのが小心者です。リスクに対してあらゆるパターンの対策を考えられたり、臆病だからこそ徹底的に考えられたり、危機察知能力が高かったり…。優れた経営者もアスリートも、そして歴史上の武将も、じつは成功する人の多くが小心者だったのです。成功する「小心者思考」とは? そして、小心者思考を武器にする方法を、お話します!!
  • 2016年11月、アメリカ大統領選においてドナルド・トランプの当選が確定した。「不動産王」「ビリオネア(億万長者)」「アメリカン・ドリームの体現者」と言われたトランプだったが、日本でのトランプのイメージは「暴言王」「差別主義者」等ではないだろうか。逆風の中で、彼が勝てた理由は何か。著者が長年研究してきたトランプの無視できない力が、強運をつかむ力である。成功が成功を呼び、人を集め、さらなる影響力を持つ…それが「強運」なのだ。●強運を生み出す「大きく考える力」●強運を強める「戦う力」●強運を集める「情熱の力」●強運にレバレッジをかける「逆境力」●強運で人生を変える「チャンスをつかむ力」。トランプの思考と行動を徹底的に分析し、彼の強運をつかむ法則をまとめた。
  • 人生は生き方ひとつで楽園になるんだ。蒔いた種のとおり花が咲く。感謝して生きると人生のスケールが大きくなる。健康も、運命も、心一つの置きどころ。読むたびに元気が湧き出る92の言葉。
  • 704(税込)
    著:
    松本幸夫
    レーベル: ――
    出版社: 経済界

    たった10秒で「人を動かす」7つの仕掛け!セールスのプロ、警察、政治家、宗教家が仕組む言葉のトリック。
    1章 もし「恋」があやつられているとしたら?―二股言葉
    2章 もし「忠告」が真っ赤なウソだとしたら?―毒針言葉
    3章 もし「二枚舌」のさらに裏があるとしたら?―キャバクラ言葉
    4章 もし「信頼」がつくりものだとしたら?―誘導言葉
    5章 もし「意志」が筋書き通りにされていたら?―セールス言葉
    6章 もし「感情」が利用されているとしたら?―暗示言葉
    7章 もし「会話」がごまかされているとしたら?―かけひき言葉
  • 解決法は「やめる」だけ。作業の速さより、段取りのうまさを求める。空白の時間を予定に入れて機動力を上げる。上司と仕事をしない、仕事と働く。仕事に嫌気を感じたらムリせず帰る。
  • 松本幸夫氏は人前で話す機会が、年々増えてきていることを実感している。朝礼や会議での発言、勉強会や発表会、クライアントへの提案、プレゼンテーション、異業種交流会、さらにはプライベートのパーティーなども含めて……。あらゆる場面で、「人前での話」はついてまわる。

    企業社会においては、それが評価に直結することさえもある。だから、あがり症の人からベテランまで、「人前で緊張して上手に話せないこと」をみんなが不安に思っている。
     けれども、人前で話をすることは、とりたてて高級な行為ではないし、特殊な才能も必要としない。テクニックさえ身につけてしまえば、どんな人でも確実にその技術を向上ざせることができる。

     人材育成コンサルタントとして、20年を超える年月で15万人以上を指導し、みなが成長する様を見てきた松本氏の結論である。

     本書で紹介する「68の方法」は、心理学、呼吸法、さらには松本氏自身の経験などをベースに、人前で話すためのテクニックを集めたものだ。

     あがりやすく話ベタの人はもちろん、いくらか話し慣れた人まで、すべての人に通じる“ワザ”としてまとめてある。例えば、「今のままの自分でいい」と思うことだ。必要以上に自分をよく見せようとしなくていいし、等身大の、ありのままのあなたでいいのだ。そう思うと、気が軽くなるだろう。

     もちろん努力は必要だ。話し方のスキルをおろそかにしていいという意味ではない。「今のまま」、「ありのまま」の自分を見てもらうように考えれば、あなたのふるまいは落ちついてくる。声もうわずらない。だから、練習の成果を発揮できて、結果はどんどんよくなる。「今のままでいいんだ」と気づいたとき、あなたは大きく変わる!また、あなたに地位、肩書き、キャリアなど「自分のほうが上」なんていうプライドがあったなら、今すぐすべて捨ててしまうことだ。あなたが見栄やプライドをすべて捨て去って、「1人の人間」として話をしてみるとき、驚くほどあがらない自分に気づくだろう。

     一度にすべてをやろうなどと思わなくていい。どこからやってもいい。1項目ずつ、着実に実行していけば、効果はすぐにあらわれる。

    本書の“ワザ”を一つひとつ実行していこう。そうすれば、あなたの「あがり」は消えてなくなる。

     あなたは人前で落ち着いて、自信をもって話ができるようになる。あなたの人生は、ここからガラリと変わるのだ。
  • 話しベタな人は、何とか上手に話をしたいと思うもので、松本幸夫氏もずっとそう思ってきた。
    ただ、実際には話しベタであっても、いくつものメリットがある。
    1 誠実な人と思われる
    松本氏は今、大まじめに「どうしたら話しベタの人のように話せるか」と考えている。わざとアイコンタクトをはずしてみたり、「わざと下手に話す」のが今の目標になっている。
     それほど、話しベタは誠実な人と思われる。
    2 話をよく聞いてもらえる
     あまりスラスラと話すと、右の耳から左の耳ヘスーッと通りすぎてしまって、頭にも心にも残らない。情報量が少なくて、つっかえつっかえ話しているからこそ、相手は「よく聞く」ことになる。また、あまり言いたいことがはっきりしないので「どういうことだろうか」と、相手は理解しながら集中して聞いてくれる。話しベタは、相手を集中させるのだ。
    3 相手を安心させる
     あなたが話しベタであればあるほど、相手は「自分のほうが上手」、「自分のほうが上」というような優越感をもち、相手のプライドをくすぐり、気分がよくて安心するのだ。
     ざっと考えただけで、こんなにも話しベタであることのメリットはある。だから、安心してあなたは、話しベタに対処して、少しずつ改善していくつもりでいてほしい。
     また、話術の「裏技」と言っていいかもしれないが、人から好かれてしまえば、話しベタなど気にならないはずだ。例えば、あなたの友人の何人かを思い浮かべてみよう。中には、「ロベタ」、「話しベタ」な人もいるだろうが、その人は、あなたが好感をもっている友人。友人、好意をもっているという人であれば、別にその人が話しベタだろうが、「どうでもいいこと」ではないだろうか? と言っても、あなたの「話しベタを克服しよう」という努力が、いらないわけではないが、「話しベタ」だから、もうダメ、人生おしまい、ということでは決してないのだ。
     実は、松本氏自身、以前は重度の「話しベタ、あがり症」だった。今も話し方やプレゼンの講座を年間150回ほどこなしている実体験からわかるのだが、「一般的な話し方では、話しベタの方にとってハードルが高い」と言っていいだろう。
     本書では、「話しベタ・ロベタ」であることを活かした話法を中心に紹介する。簡単に実践できるものばかりを集めているので、ぜひ取り組んでほしい。
  • 「メールの数はこれからも増える一方だろう。だいぶ負担になってきた。メールの時間を減らす工夫をしなければ」という人が非常に多い。ほんの数年前までは「メールのマナー」とか「メールソフトの使いこなし」で対処できていたのが、今はメール数のケタが違う。

     松本幸夫氏は、さまざまな企業で研修をしているが、「プロジェクトが立ち上がったとたんに200通を超えた」、「24時間対応しなければ追いつかない」というのが現状なのだ。今までのやり方では仕事時間が圧迫されて当然である。松本氏自身がメールに追われているのだ。だが、メールの速さは仕事の速さとはまったく関係しないことを肝に銘じてほしい。日に何回もメールをチェックする習慣を、まず、やめにしよう。メールチェックの回数が多い人は、強迫観念にとらわれているものだ。

     外国人も、「仕事時間中はおろか、オフタイムも、いや、ベッドの中でもメール、メールだ」と悲鳴をあげていた。メール時間の短縮は、世界的な話題なのだ。
    また、研修で接する人の中には、一日に500通を軽く超える人もいる。そんな人たちは、さすがに独自のメール術を身につけており、松本氏は大いに参考とすることができた。
     松本氏の研修テーマの一つは、時間術である。ことに朝の有効開発だ。朝イチに超短時間でまとめてメールを処理する。しかも「反応が速い」と印象づけ、重要メールにもしっかり対処というテーマの両立にずっと知恵を絞ってきた。

     そして、松本氏は「メール時短」に成功した。
    1 速読術、
    2 「捨てる!」技術、
    3 ランク分けテクニック、

    という三本柱からなる時短術を、さっそく今日から実践していただきたい。そして、メール問題を解決するには、メールチェックを午前中の10分間だけに集中することである。それが、松本氏とメールの達人たちの共同結論だ。

    メールの洪水から、仕事に集中する時間をたちまち取り戻すことができる。便利さは最大限に享受しつつ、である。

     そして、それは1日24時間の活性化につながることに気づくであろう。朝イチをうまく使えば、すべての時間を2倍にも3倍にも活用できるのだ。

     メールの数や内容は、個人差が非常に大きい。10分間で、文字通り完全に処理できる人もいれば、とにかく基本処理だけはすべてすますという人もいるだろう。

     誰でも使える汎用技術だけをセレクトしてある。本書で大きく飛躍した後に、いい個別応用をしていただければ幸いだ。
  • 本来はもっと多くの能力を発揮でき、様々な可能性のあるはずの脳を、自分から努めて早くダメにするような愚かなことは避けるべきであろう。
     もともとわれわれには、多くの能力がある。記憶力をはじめ、創造力、発想力、判断力、想像力、思考力……。しかし、実際にはわれわれの能(脳)力は、ほんの数パーセントしか使われていない、「発展途上」にある。大半の人は、惜しいことに、そのほとんどは活用せずに一生を終えてしまう。
     頭脳というものは、ここまでは創造力、ここからが記憶力と、完全に切り離して考えられるものではない。記憶力を磨いておくことによって、いつのまにか連想、判断、想像、推理、創造というように派生して「脳力」も向上していくものなのである。したがって、記憶力を磨いていくことは頭をよくすることに通じるのだ。
     仕事でも同じ。記憶力がすぐれている人は、それをもとに現状分析ができる。現状分析ができる人は、顧客ニーズが読める。顧客ニーズに敏感な人の企画は、それだけ成功率が高い……といったように、つながっていく。
     記憶力に磨きをかけ、頭を上手に刺激してやれば、あなたの脳細胞は猛然と働き出し、仕事も勉強も驚くほどはかどるはずである。
     本書は、身近なものからイメージを派生させたり、それを覚えたいものと関連づけたりする記憶術そのものと、「頭、体、心」のバランスや脳力発揮の環境を考えるなど、様々な面から簡単に頭脳に刺激を与えられるようになっている。
    さらに、忙しい現代人に合うように、通勤や通学の途中でも、簡単に活用できるように工夫して紹介した。だからといって、小手先のテクニックだけにとどまらない。いわば、三度の体への食事ならぬ「頭脳への食事、栄養」が本書の特色だ。
     松本幸夫氏が、繰り返して強調したいこととして、記憶力は「頭がよくなる」ための大前提であるということだ。本書に紹介した脳細胞刺激法の実践で、記憶力が強化されることはもちろん、判断力や推理力、創造力まで、すべての脳力が強化され、それが仕事の能力アップにもつながるのだ。
     また、記憶力は自信、自己信頼に通じるというのが、松本氏の持論だ。今まで覚えられなかったものが覚えられたという自信、それがもとで他人から評価されることによる自信、つまり記憶力向上は自信向上の鍵にもなる。
     もし、あなたが、創造力や判断力から行動力まで、すべて人並み外れてすぐれていると自他ともに認めるほどでないのなら、仕事で評価される一番の近道は、記憶力(記銘、保持、想起のすべてにわたって)を一流にすることが、仕事力を一流にするための最短距離であることを、松本氏は保証する。
     本書で、マンネリ気味の“脳細胞”にガツンと一撃を加えることによって、必ず仕事や勉強に絶対の自信がつく。
  • 松本幸夫氏の処女作は、28歳の時に出版した『ツキを呼ぶ信念の魔術』というタイトルの本だった。わずかな売れ行きだったが、そこに至るまでの苦労は大きく、何日か枕元に飾ったという。嬉しさのあまり、知人を含めて各界の方々に勝手に送り付けた。おそらく肩に力の入ったその文章はクセがあり、「好き嫌い」の分かれるものだったことは容易に想像できた。

     ところが、しばらくすると、ていねいな自筆の手紙が、松本氏の元に届いた。青のペンで、きれいに書かれたその文は、松本氏を励ますものだった。海のものとも山のものともつかない、若僧の本に対して、それはていねいすぎる文だった。松本氏にとっては、初めてもらった便りであり、「よし、ガンバロウ!」という気にさせたのであった。

     自筆の手紙、手書きの文は心を打つものだ。もしもそれが手書きでなければ、それほど松本氏は、心を打たれることはなかったであろうと振り返る。

     手紙の末尾には、江口克彦と記ざれていた。後年、江口氏の部下の人と、シンガポールで会う機会があった松本氏は、江口氏のおかげで、「文を書く」仕事が今も成り立っており、感謝していますという伝言をお願いした。江口氏にとっては、数多くの「励まし」の中の一つだったのだろうが、松本氏にとっては、その後の人生を大きく左右する手紙であった。

     いうまでもなく、これは「自筆の手紙」自体に価値があるのであって、メールでは決して成し得ないケースの一つだ。もしも江口氏からの手紙がなかったら、「物書き」になっていなかったかもしれない。仮になったとしてももっと遅いデビューだったに違いない。松本氏は、「あなたならできる」「才能がある」という江口氏からの手紙を信じたからこそここまでやってこられたと振り返る。

     自筆の手紙というのは、人の心を打つ。

    これは「手書き」の効用の一つであると、松本氏は考える。手書きの文は、その人の心や魂さえも伝えるものであり、人を動かす力があるのだ。そして、松本氏が、本書を書いている今、あまり「考えている」という感覚はない。どちらかというと「手が動いている」「手が勝手に書いている」という感覚だという。

     本書は、手書きで、なおかつ速く書くことによる能力開発にスポットを当てている。これまで文章を書くのが苦手で、できるだけ“書くこと”から逃げてきた方は、ぜひ本書で紹介する“速く書く”技術を実践し、修得してほしい。
  • 松本幸夫氏は、企業研修を通じて、何万人ものビジネスパーソンと接してきたが、その中に、発言前に必ず何秒も沈黙し、周囲を驚かせる人がいた。その人は、アガリ症対策として、深呼吸をゆっくり一回して、落ち着いてから、理路整然と話した。「以前は頭にカッと血がのぼり、言いたいことも言えずに悔しい思いばかりしていた」と彼は振り返りますが、その話し方にはもう、アガリ症のかけらもなかった。
     松本氏は感心すると同時に、「これは怒りの対処にも使える」と思ったのをきっかけにして、さまざまな自己コントロール法を集め、松本氏が考えた実践法も盛り込んだのが本書だ。 
     今でこそ周囲から「温厚」「大人物」などと言われる松本氏だが、若い頃は短気で、対人緊張が強く、自分の性格に悩んでいたという。頭で「怒るまい」と考えるだけでは、心が「怒らずにいられるか!」と反発してしまう。考えるより、視点を変えることが大切なのだ。名前を呼ぶことで、もう一人の自分が登場し、自己対話が始まって、感情から抜け出せる。松本氏は、数多くの企業研修をしているので、「トンデモ受講者」に遭遇する回数が少なくない。講師を鬼のような形相で攻撃したり、ほかの受講者の発言を妨害し続けたりする人には、正直、ムッとなりかけることもある。だが、松本氏は一度も怒りをあらわにしたことはないという。それは、「幸夫! お前は講師だろ。さあ笑顔で」と自分を励ましているからだ。そうすると実際に笑顔になれるから不思議だ。頭も切り替わり、「今までにない発言なので、さて、どうしたらいいでしょうか?」などと、講師目線でなく受講者と同じ立場で考えられるようになる。さらにすかさず、松本氏は、受講者名簿に目を落として相手の名前を確かめ、「○○さん、ご一緒に考えませんか」と呼びかけることを忘れない。自己重要感を与えられた相手は、トンデモ受講者から普通の受講者に戻ってくれるものだ。
     また、松本氏は、短期や対人緊張の克服のためにインドに渡り、系統的な長期修行と、生活の知恵的な即効対処法を手当たり次第に試みた。そして、徐々に「即効対処法は、何度もくり返すことで、長期修行と同じ効果を得られる」と気づいた。
    むしろ即効対処法のほうが、時間を犠牲にしたり、途中で挫折したりしないだけ、現代人向きで、感情を楽にできると同時に、性格も円満に変えられることを本書は訴える。
    人間は、怒らずに生きることは不可能だ。ならば、怒りを瞬時に忘れて気持ちをリフレッシュする方法を知り、根気よく使い続けるのがベスト。その場その場の怒りや感情、もつれをきちんと対処することが、やがて、すばらしい第二の天性をつくってくれるはずだ。怒りは自分を向上させる契機だと考え、イライラとムカムカだらけの世間を、明るく、ポジティブに生きていくために、本書をバイブルにしてほしい。
  • 「週末には自分の意志薄弱ぶりがわかるよ」と嘆く知人がいた。ジョギングは3週間坊主。英会話学校には3か月も通ったろうか。日曜坐禅会は2週間ともたなかった。

    「やる気はあるのに、なぜ長続きできないんだろう」と心細くつぶやいていたものだ。
    ところが、この知人をほめる男がいた。その男からすれば、「よく何にでも好奇心を燃やせるものだ」、「自分に合わないと思ったらサッとやめる決断力が俺にはなくてね」というのだ。

    知人は「そんなもんかなあ」と照れながらも、男のセリフが励みになったようだ。気をとり直して勉強にうち込むようになり、ついには税理士の難試験に合格してしまった。
    今では事務所をかまえて人を使う身分になっている。人生は見方しだい、考え方ひとつだと思ったものだ。

    仕事で頭が疲れる……74% 疲れない……24%
    仕事で体が疲れる……72% 疲れない……24%

    これは、労働省が1998年にまとめた「労働者健康調査」の結果だ。多くの人が「やっぱりみんなくたびれているんだなあ」と共感する数字ではないだろうか。ゆとりや時短が叫ばれたこともあるが、実現した例は聞かない。平日のストレスや疲れを回復するには、週休二日でも短いくらいだ。「ああ、また月曜日がきた」、「これではいけない」と思うのだが、何かまとまったことをする時間はとれそうにない……。

    だが、労働省による96年と95年の次の数字を見てみよう。

    年間実労働時間……1919時間     年間休日総時間……2664時間

    時間で比べるかぎり、労働より休息のほうがじつは長いのである。心身に疲れが残るのは、せっかくの休日をムダにすごしている証拠ではないだろうか。週末もやはり、使い方しだい、工夫ひとつなのではないだろうか。

    松本幸夫氏は、研修や講演の仕事を通じて、人間が考え方を変えるだけで驚くほど変わるという実例を数多く見てきた。また各種の能力開発の指導を通じて、どんな工夫をすれば自分が伸ばしたい力を効果的に伸ばせるかというノウハウをたくさん蓄積してきた。

    本書は、松本氏が長年蓄積してきた頭脳開発の方法を、
    1 誰でも簡単にできる、
    2 週末に最適だが平日にも実行できる、
    3 徹底して実践的、具体的、即効的1の三点に凝縮してまとめたものである。

    実行すれば全脳が活性化して記憶力や発想力、集中力が見ちがえるように高まるだけでなく、それが平日のビジネスや人間関係を日々に向上させていくことが実感できるだろう。
  • 松本幸夫氏は、研修先で、自分自身のために、読書をするように伝えている。
     すると、「忙しくて、本を読む時間がない」、「何を読んでいいのかわからない」という質問がよく挙がってくる。特に、読書がまだ習慣になっていないという人が質問をするようだ。  
    習慣化している人ならば、どんなに忙しくても読む時間を捻出するし、テーマを持っているので、何を読んでいいかわからないということは考えにくいだろう。
     しかし、習慣化していない人が、何をどのように読んでいいのか迷っていたのなら、手を差しのべる必要はある。実際にこのように困っている人と一緒に書店に行き、この本を読んだらどうかとアドバイスしたこともある。
     読書はとっつきにくい、苦しい、というネガティヴな意識を持っていないだろうか? もしそうなら、もっと読書は「楽しいもの」と感じて欲しい。本好きの方はさらに本を愛して欲しい。読書に対してのトラウマ、までいかないまでも、読書でイヤな思いをしたことがあると、本嫌いになってしまうだろう。あたかも、学校で好きな先生の教えた教科が好きになり、イヤな先生の教科は嫌いになるのと似ている。本は、「硬い本」ばかりでは、本が嫌いになる可能性がある。かといって、いうまでもなく「柔らかい本」ばかりだと、じっくり考える力とか、知識のフレームを広げるなんていうことはできないだろう。大切なことは、硬軟織り交ぜて読むことだ。意外と専門書しか読まない、という人は多いが、それはかえってよくない。教養とか知識のフレームというのは、何も専門領域だけに限らない。むしろ、もっと広く「人間」を学んでいく必要があるだろう。本のよさを知ってもらい、読書の習慣を身につけてもらうよう、様々な観点から読書論をまとめてみた。本書を読んで、好きな項目からでいいので、実行してみよう。
     松本氏は、自分の使命を、よい本を書くことと、本のよさを多くの人に知ってもらうこと、出版界を元気にすることと考えている。
     なぜなら、思い返してみても、読書することによって今の自分を形成できたというのが大きく、自分を育ててくれた本の土壌をもっと豊かで実りの多いものにしたいという思いが強い。
     読書は楽しくて、人間的な成長を助けてくれるもの。読書好きな人ならば、それだけあなたが抱えている目標に近づきやすくなるだろう。
     本書によって、読書好きならばより好きになってもらいたく、また苦手意識のある人ならば少しでも本が好きになってもらえれば幸いだ。
  • 松本幸夫氏の専門は、「プレゼンテーション」、「交渉技術」、「セールストーク」というようなコミュニケーションのスキルで、その研修を年に200回程度行なっている。

    その中で最近浮かび上がってきたのが、「営業活動におけるプレゼンの大切さ」だ。

    松本氏は、若い頃、ひどいアガリ症を克服して、自らの研修を売り込むための営業に奔走した。そして、研修講師として17年目でようやく、「さすがですね」「プロは違います」ということをいわれるようになった。受講生の方から、「感動的でした」という声が出てくるようになった。

    だが、今になって松本氏は思う。「もし適格なアドバイスをしてくれる人が身近にいたら、ずっと早く今の域に達せられたのではないか」と。

    本書では、松本氏がプレゼン技術を毎日実践していく中でつかみとってきたことに、最
    新の発見も盛り込みながら、「“商品”を売り込む方法」を伝えていく。その最新の発見の中には、「落語」からヒントを得たものもたくさんある。

    営業に限らず、仕事の大半は“コミュニケーション”で成立している。プレゼン技術は、いまでも進化し続けている。セールスプレゼンの成否は、“きれいな図”の有無で決まるものではない。

    そもそも、“わかりやすい資料”があれば、「そのまま本当に契約につながるのだろうか?」、「本当のわかりやすさとは」?われわれは“わかりやすく”しようとすると、“視覚化”しようとする傾向がある。たとえば、人気のテレビ番組。いまどきの多くのテレビ番組では、登場人物が話していることをわざわざテロップ(映像中に入る文字や絵)として、これでもかというくらいに視覚化している。たしかに、私たちの情報収集量のうち80%以上が視覚によるものとされ、耳から入ってくる情報よりも、目から入ってくる情報のほうが“わかりやすい”。そんな傾向は、一般のプレゼンテーション(プレゼン)にも表われている。

    この本にもところどころに“図”(イラスト)が入っているが、はたしてそれだけで、あなたはこの本を「買おう」という気になるだろうか?

    本書そのものが、プレゼンだと思ってください。

    ところどころに入っている図は「プレゼンで見せる資料」、太字になっているところは「声を大にして訴えかけたいポイント」。あるいは、行間を空けてあるところが「話の最中の“問”(ま)」になっていたりする。文章術でいえば、改行もまた“問”といっていいでしょう。あなたも一緒に、「いま、『買わせる!』ために何が求められているか?」を考えてみよう。

    本書を読み終わったときにはきっと、自信をもってお客のもとへと駆けつける“あなた”が、そこにいるはずだ。
  • ここにA氏とB氏という、年齢も同じで、仕事の能力も同程度の二人がいたとしよう。 A氏は、自分のいいたいことをズバリいってしまうタイプである。当然、反感を持たれるようなこともあるが、「彼の考えは、はっきりしている」と、“敵”陣営からも評価が高い。
     ところが、B氏のほうは、なかなか自分の思いを素直に表現することのできないタイプである。そのため、「あいつは何を考えているのかよくわからない」と、仲間からも敬遠されるようなことが多い。
     A氏のように「いいたいことをいう」ことは、対人関係においてだけでなく、自分自身にとっても大切なことである。というのは、「いいたいことをいえない」ことは大きなストレス要因となる。
    なぜいえないのか、それは第一に、「言い方がわからない」ためである。つまり、「話法」という技術的な問題になってくる。同じ内容のことをいう場合でも、「タバコを吸うな!」というよりも、「恐れ入りますが」「すいませんが」と一言つけ加えれば、ソフトな言い回しになるだろう。
     また、「君はいつもそうなんだから」と相手をとがめるよりも、「売り上げが20%ダウンしてるよ」とか、「今、11時だね」と、営業成績不振や、遅刻に対しても「事実」をつきつけるという言い方もある。
     本書では、どうしたら「いいたいことがいえるようになるか」を、アメリカで盛んな「アサーション」という自己主張の技術を応用しながら述べていく。本来、「アサーション」というのは心理療法の中の行動療法の一つとして、主にカウンセリングの場で用いられてきた「技法」を表わす言葉である。
     ただ、アメリカ流をそのまま取り入れてみても、日本人には不適当な部分もある。その辺は、「人間的な側面」や「和」を考慮した上で、日本人に合うように改善してみた。
     さて、あなたは今、いいたいことを、いうべきときにキチンといえる人だろうか。この問いに自信を持って「そうだ」と答えられる人には、本書は不要である。しかし、どうも自分は「いえないときがある」とか、自分に対して不満のある人には、本書はうってつけだ。
     そして、「アサーション」というものが、実はコミュニケーションに限ったことではなく、あなたの人生そのものにとって大事なことであるということにも気づいてほしい。そのことに気づき「アサーション」をしっかりと実践するとき、本書はあなたの人生を変えるといっても過言でない。
  • 松本幸夫氏は、年に100回くらいタイムマネジメント・仕事術をテーマに研修・講演を行っている。また、ここ6、7年は同じテーマで本も10数冊出してベストセラーになった。
    「時短」「ノー残業」などが時流の中で、「ニーズが多いテーマ」なのだということはよくわかるが、松本氏は反省している。

     それは、あまりにも効率化一辺倒で説きすぎたために、「効率化そのもの」が目的になってしまった感があることだ。そして、それは研修の受講者や読者にも伝染している。「仕事を効率化すればいい」、「残業時間を減らせばいい」と。

     ムダな効率化があれば、もう一方に役立つ効率化というものがある。 このやり方が、本書のテーマにもなっている。つまり、仕事をサッと終えてしまう作業スピードを上げること。そしてスピードのみならず上手な「段取り力」を身につけること。そして、「仕事の手順」であり、「組み合わせ」だ。段取り力がなければ、ただスピードを上げて仕事をしたところで、「あっ、やり直し」などとなって、かえって時間がかかってしまう。

     また、単に時間が空いたところに新たに仕事を入れこんでしまえば、“魔のサイクル”に陥りかねない。だが、「効率化が目的」「タイムマネジメントが目的」というのはおかしいのだ。それはあくまでも手段にしかすぎない。その先にあるものが本当の目的だ。

     つまり、なぜ効率化するのか? 何のためのタイムマネジメントなのか、を考えなければならない。

     本書では、その点について突っ込んでいる。「効率化に先立つもの」「タイムマネジメントの究極の目的は何か?」が、本書の中ではっきりしていくだろう。その上で、

    ●優先順位のつけ方がよくわからない
    ●スケジュールはどう立てるべきか
    ●スキマ時間を有効に使いたい
    ●時間ドロボウをなくしたい

     など、「効率化」するための具体的なテクニックがすべて本書で理解できる。 
    松本氏も常に「中身の進化」を心がけている。同じテーマ、似たテーマであっても、「最新版」を読者に届けたいと願っている。
    また、年100回は行なっている「タイムマネジメント研修」の受講者にはとても感謝しているという。彼らの生の声もヒントになり、本書にはその最新の考え方や理論が盛り込まれているからだ。だから、本書は、時間術・仕事術の中での松本氏の「最新エッセンス」が詰まっている。

    「タイム・イズ・ライフ」。本書を読むことによって、いい人生があなたに訪れる。
  • 松本幸夫氏は、これまで27年間、延べ30万人以上の人材育成に携わり、多くの成功者や一流の経営者と出会ってきた。その中で、人生を好転させ、ビジネスでもプライベートでも充実した日々を送っている成功者には、ある共通項があることがわかった。

     本書には、その成功者たちが実践している、「1秒」あればできる、もしくは「1秒」で考え方が変わる、80の「ちょっとしたこと」が集められている。

    本書に興味を抱くあなたは、今の自分の人生に、何かしらの不満を感じているのかもしれない。例えば、仕事が忙しくてプライベートの時間がとれない。思うように給料が上がらない。職場の上司と馬が合わない。恋人やパートナー、家族との人間関係がうまくいかない。

    本当にやりたいことが見つからないなど、誰しも人生における悩みはつきないものだ。
     人生を変えたい、もっと稼ぎたい、もっと幸せになりたい、そう願う人は多いだろう。
     しかし、人生を変えるためには、何か大きなことを成し遂げなければならないと誤解されている方が多いのも事実だ。

     人生とは“今、目の前にあること”の連続。あなたの人生を変えるタイミングは、今あなたが存在するその瞬間なのだ。

     今のあなた自身を「1秒」で変えること。それは、あなたの小さな習慣を変えていくことにほかならない。実のところ、「納得のいく人生を歩む人」と「そうでない人」の問には、この「小さな習慣」の積み重ねという差しかない。学歴も、才能も、容姿も、資産も関係なく、人はいつでも人生を変えることができるのだ。

     あなたには、即断即決のできるビジネスパーソンになってほしい。だからこそ、基本は「すぐ行動すること」であり、答えも「1秒」でパッと出す人間になってほしい。もちろん「やります」だけではなくて、「やらない」というノーも、「1秒」で口にするのだ。

     また、勇気というのは、ただ心の内側で持っていても、周囲にはわからない。勇気は、その人の行動で判断され、強いリーダーは、勇気を行動で示すことができ、すべてを率先して、自分から行動を起こすことができるのだ。

    本書で伝える「1秒」で人生を変える習慣を身につければ、誰でも納得のいく人生を送ることができる。

     人は「1秒」で変わることができる。人生の流れを変える「1秒習慣」のスイッチを押すことができれば、そこからあなたの人生は、必ず好転しはじめていくだろう。
  • 会社員、派遣社員の睡眠は、4~5時間も珍しくない。たまに睡眠時間が確保できてもストレスで熟睡は無理だし、熟睡できても何日かでは慢性的な疲れは消えない。長時間労働で体はバリバリにこわばり、人間関係や不況、大震災のやり場のない怒りなどで心もくたびれきっている。
     簡単ですぐできる自分なりの回復法を持たなければ、とてももたない。
     松本幸夫氏は若い頃、インドに渡ってヨガの修行をしたが、修行者でない一般人でも瞑想や体操で心身の健康を目ざす人がたくさんいた。また、その後に、旅行などで立ち寄った中国や台湾などでも、公園に行くと昼夜を問わず大勢の人が太極拳や呼吸法を実践しているのに驚かされた。
     それにひきかえ日本人は朝から晩まで気ぜわしく働いてばかりで、健康になんと無頓着なのかと反省させられた。そこで、回復法について調べると、二つのことがわかった。
    1 自分なりの方法が一つか二つあればよい。2 それが見つかるまでは、できるだけ多種多
    様な方法を試すのがよい。
    前者の代表が、100歳近くまで長生きした、松本氏の家の近所の男性。大酒飲みだったが、ただ一つ真向法という健康体操だけは毎日欠かさなかった。
     後者の代表が、心身統一法を創始した日本初のヨガ行者の中村天風。天風も、回復法はクンバハカという一種の呼吸法に帰結するが、そこに至るまでには、ヨガから瞑想、肉体鍛錬まであらゆる方法を試した。だからこそ、今も多くの人が信奉するほどの心身健康法を確立できた。
     松本氏は、若い頃に修練を積んだヨガや格闘技などのおかげで、心身のバランスをある程度、体得しているが、たくさんの回復法を編み出したり、試したりしてきたが、なんとか1分間でできないかと思案した。残念ながらすべてが1分間というわけにはいかず、3分間かかったり、中には半日がかりで意識を高めるようなものもあるが、究極まで簡略化することはできた。例えば、 1分間横になる。タイミングは、「疲れたかな」と感じたその時がベスト。特に何もしないで、ゴロンとしているだけでいい。
     そんな方法を集めたのが本書。ぜひ実践して自分なりの方法を1つか2つ見つけてほしい。
     1週間の疲れを1日で取ることはできない。しかし、1時間の疲れを1分間で完全に取り去ることならできる。そして、それを実践していくうちに、疲れない「体質」「心質」になっていく。これからますます厳しくなる時代を乗り切る力を、本書で養ってほしい。
  • これまでにも中村天風は、たびたび注目されてきた。

     今でも政財界や芸術界の成功者には、尊敬している人物として、天風の名前をあげる人が少なくない。その一方で、最近の若いビジネスパーソンには、天風を知らない人が増えてきた。天風が具体的に何をしたのか、なぜ成功者たちの師になり得たのか、すでに知らない人が少なくない。

     松本幸夫氏が、研修の受講者にたずねたときも、「すごい人らしいけれど、詳しくは知らない」といった答えが七割以上だった。これは、実に残念なことだ。なぜなら、天風を知っているか否かで、生き方が大きく変わってくるからだ。松本氏は、今こそ、天風の教えが必要だと感じている。

     今の世の中は、先が読めない。世界的な不況の中、人々の心は揺れ、不安の中で生きている。会社から無理難題を押しつけられ、今にもうちひしがれそうになりながら生きている人もいるだろう。また、松本氏は、研修でビジネスパーソンに時間効率化のテクニックを教え、その先にあるタイムイズライフ、つまり「時間は人生そのもの」を実感してもらおうとしている。その教えられたテクニックを、全受講者が実践できるわけではない。研修中はやる気になるものの、日々の仕事に埋没してしまい、結局は実行できない人もいる。「明日から始めればいいや」と、先延ばしにする人もいるだろう。

     だからこそ、確固たる「信念」を心に抱き、それを実行する「行動力」を持ち、不要なしがらみを「捨てる勇気」を教えてくれる天風に、もう一度目を向けるべきなのだ。

     本書は、天風の愛読者からまったくの初心者まで、天風に興味がある人ならだれにでも役立つだろう。かつて天風哲学に触れたことがある人も、本書を読むことで今一度、その神髄を思い出してほしい。

    「生き方、働き方のヒントがほしい!」
    「自分を変えたい!」
    「心のモヤモヤを消し去りたい!」

     そのように思っている人ならば、本書を手にする意味がある。

     そして、本書を最後まで読み終えたら、あなたの仕事や生き方について、改めて思いを巡らせてほしい。昨日までの自分と比べてほしい。そのとき、あなたの目の前には、まったく違った風景が広がっているはずだ。

     松本氏は、天風の教えを通じて、運命までもガラリと変えてもらいたい、これまでとは違った人生を歩んでもらいたいと願いを本書に込めている。

     本書で、天風を学ぶということは、「本物を学ぶ」ということなのだ。
  • 大脳の左半球には、体側の右半身を、右半球には体の左半身をコントロールする《指令塔》に相当する部分がある。もし右脳を強化したいのなら、体の左半分を意識して用いるといい。

     数字や文字の記憶、暗記は得意だが、どうも、何かアイデアを出したり、創造したりするのが苦手だという子供も多い。それは、左脳の中心の教育ということに加えて、体の「右側」を用いることが習慣になっていることも大きな原因になっている。つまり、右脳に刺激が充分にいっていないのだ。

     子供の頃から「左手」「左足」を意識して用いていくことによって、子供の創造性は高まり、直観力が高まりアイデアが次々に出てくるようになるはずだが、日本だけでなくインド、タイ、ビルマ等では左手を「不浄な手」としている。ポルトガル語やラテン語では、左手は「不吉な」という意味を持っている。

     だから、子供が先天的に「左利き」であっても、右利きに修正していくように躾をすることが大半だ。

    右手というのは、「左脳」への刺激となり、論理・文字・数字といった分野の能力は確かに高くなる。しかし、直観・絵画・感情・創造力といった右脳への刺激にはならない。 

    だから、松本幸夫氏は、日常生活の中で、「左」を用いる工夫をしてほしいと主張する。

     左手で鞄を持つ、左足から階段に登る、左手で扉を開く、左足からズボンに足を通すというように、普段は「右」を用いていることをあえて「左」に換えてみることだ。

     もちろん、一日ですぐに創造力がつくということにはならないが、くり返していくうちに、右脳が刺激されて活性化してくるものだ。

     そして、「これは、右脳強化そのものだ」と松本氏が注目するのが、「剣道」だ。

     剣道ほど体の「左半身」を用いるスポーツは他に珍しいからだ。一見すると、竹刀や木刀は両手で持っているように思われる。しかし、剣道で中心となるのは左手の握り、しぼりである。右手は、従であり、そえているにすぎない。

     しかも、構えた際の足の位置も特徴的だ。剣道では、左足で体重を支え、右足でふみこむ。左足が軸足になるから、体を動かす際にも左足のひざの動きによって、前後左右、ひねり等自在に動ける。

     「左手で剣を支え、体を左足で支える」これが剣道の基本だ。

     ということは、そのまま「右脳刺激」になっている。毎日、剣を振る度に、右脳へ刺激がいく。他のスポーツでは、このような「左」を中心に体を動かすスポーツは少ない。剣道においても、中心となるのは軸足の「左足」であり、これはそのまま右脳開発へとつながることを本書で理解してもらえる。
  • 松本幸夫氏の専門は、「プレゼンテーション」、「交渉技術」、「セールストーク」というようなコミュニケーションのスキルで、その研修を年に200回程度行なっている。
    その中で最近浮かび上がってきたのが、「営業活動におけるプレゼンの大切さ」だ。
    松本氏は、若い頃、ひどいアガリ症を克服して、自らの研修を売り込むための営業に奔走した。そして、研修講師として17年目でようやく、「さすがですね」「プロは違います」ということをいわれるようになった。受講生の方から、「感動的でした」という声が出てくるようになった。
    だが、今になって松本氏は思う。「もし適格なアドバイスをしてくれる人が身近にいたら、ずっと早く今の域に達せられたのではないか」と。
    本書では、松本氏がプレゼン技術を毎日実践していく中でつかみとってきたことに、最新の発見も盛り込みながら、「“商品”を売り込む方法」を伝えていく。その最新の発見の中には、「落語」からヒントを得たものもたくさんある。
    営業に限らず、仕事の大半は“コミュニケーション”で成立している。プレゼン技術は、いまでも進化し続けている。セールスプレゼンの成否は、“きれいな図”の有無で決まるものではない。
    そもそも、“わかりやすい資料”があれば、「そのまま本当に契約につながるのだろうか?」、「本当のわかりやすさとは?」われわれは“わかりやすく”しようとすると、“視覚化”しようとする傾向がある。たとえば、人気のテレビ番組。いまどきの多くのテレビ番組では、登場人物が話していることをわざわざテロップ(映像中に入る文字や絵)として、これでもかというくらいに視覚化している。たしかに、私たちの情報収集量のうち80%以上が視覚によるものとされ、耳から入ってくる情報よりも、目から入ってくる情報のほうが“わかりやすい”。そんな傾向は、一般のプレゼンテーション(プレゼン)にも表われている。
     この本にもところどころに“図”(イラスト)が入っているが、はたしてそれだけで、あなたはこの本を「買おう」という気になるだろうか?
    本書そのものが、プレゼンだと思ってください。
    ところどころに入っている図は「プレゼンで見せる資料」、太字になっているところは「声を大にして訴えかけたいポイント」。あるいは、行間を空けてあるところが「話の最中の“問”(ま)」になっていたりする。文章術でいえば、改行もまた“問”といっていいでしょう。あなたも一緒に、「いま、『買わせる!』ために何が求められているか?」を考えてみよう。
    本書を読み終わったときにはきっと、自信をもってお客のもとへと駆けつける“あなた”が、そこにいるはずだ。
  • 人間関係は、もともとままならないものである。だが、その中でも特に、会社の人間関係にはストレスを感じることが多いのではないだろうか。

    まず、自分では選べない。これだけでも理不尽である。
    次に、強いきずながない。利害関係や組織の論理で結ばれてはいるが、どこか砂のようにもろい関係だ。さらに、しばしば毎日、時には家族より長い時間、顔をつき合わせる。そのプレッシャーは大きい。

    その上、もつれやすい。年齢、性格、能力が違い、考え方、生き方、趣味にも共通点の薄い多数の人間が複雑にからみ合っているので、スッキリいくわけがないのである。また、「ウマが合う」というのは、あなたの先入観にすぎないことがわかってくるはずだ。意識して、今までと違うことにチャレンジしていくと、「ウマが合わない」と思っていた人が、実はそれほどではないことに気づくであろう。経験豊かな人(専門家)から助言を得ることが大切だ。一人の考えには限界があるが、客観的で親身な人の言葉からは大きなヒントが得られる。アドバイスを求め、それを参考に、「合わない」と思いこんでいる人と会ってみよう。お互いの誤解を解いて、仲よしになることを望もう。自分が「合わない」と思いこまない限り、世の中に合わない人はいないことがわかるはずだ。

    松本幸夫氏は、一般的な人間関係と会社の人間関係は、似てはいるものの別ものだと指摘する。そして、専門とするヒューマンスキル(生きる技術)とソーシャルスキル(社会への対応術)を、「会社の人間関係スキル」として総合したいと、常々考えていた。

    会社の人間関係も、よかれと思ってやったことが誤解されたり、一言で急に事態が好展開したりといったことの連続だ。計算通りにいかない。

    本書には、ただ聞くだけで評判を上げた右のカーネギーのような例をたくさんあげてある。そして、その根底にあるスキルを解説してある。

    「こうやればよかったのか」「知らなかった」ということも多いだろう。それらのことを改めたり、身につけたりした時、会社は、あなたにとって自己実現のための輝く舞台に変わっているはずである。そして、会社の人間関係も、ストレスであるどころか、楽しいものになっているに違いない。

    会社の人間関係は継続するものだ。その場しのぎの対処術でなく、「いい関係の継続」が求められる。そういう継続力を養う一助として、先人の名言やことわざもたくさん盛りこんだ。難しく考えなくていい。本書の実践で、あなたの会社の人間関係はがらりと変わる。
  • 1つの言葉との出会いが、人生を変える。
     そんな、まるで魔法をかけられたような感覚を、松本幸夫氏は経験してきた。ぜひ、あなたにも体験してほしい。その想いで、本書は書かれた。
     本書は「片づけができない人」に気づきを与える言葉を厳選しまとめた。「私は一生片づけができないかもしれない…」というのは、あなたの思い込みにすぎない。人間は考え方が変わると、行動、習慣が変わる。行動、習慣が変われば、人生が本当に変わる。
     松本氏は、人財育成コンサルタントとして、のべ15万人のビジネスパーソンを指導してきたが、その中で気づいたのは、「仕事ができる人」はみな「片づけができる人」だということ。なぜ、「仕事ができる人」は、「片づけ上手」なのだろうか?
    部屋の状態は、そのままあなたの心の状態を表しているのだ。部屋や机の上がグチャグチャという人は、基本的に心が乱れている。
    だが、これは見方を変えるとチャンスかもしれない。なぜなら、「居は気を移す」というように、部屋をしっかり片づければ、心も自然と安定してくるということ。環境を変えれば、心の状態も変えられるということだ。
    つまり、片づけさえできるようになれば、心が安定し、その結果として、仕事、人間関係、恋愛など、人生がすべてうまく回りだすのだ。
     片づけは、最も簡単に人生を変える方法。片づけ上手になるために欠かせないものは「マインド」と「スキル」だ。思い込みや先入観を捨てなければ、何を学んでもムダということ。まずは心の中を空っぽにしてほしい。片づけは、あなたの心を空っぽにすることから始まるのだ。
     本書は「マインド編」「スキル編」に50の言葉を分けた。2日間であなたを「片づけができる人」に変えるセラピーになっている。 
     実は、松本氏は、小さい頃から極度の「あがり症」に悩んできたが、彼を変えたのは、セミナーでのある一言だった。
    「あがるのは、実はいいことなんですよ」
    「あがること」イコール「悪いこと」としか考えていなかった松本氏は、その言葉に衝撃を受け、と同時に、今までの考え方が根底から崩れた。「いいことなんだ」と考えられるようになると、次第に松本氏の行動は変わり、少しずつ、人前で話ができるようになった。
    たった一言。
    その言葉の魔法によって、松本氏の人生は大きく変わった。あなたの人生も、たった1つの言葉との出合いで変わるはずだ。きっと変えられる。本書が、あなたの実りある人生に必ず役立つ。
  • 松本幸夫氏は、今まで25年間で30万人以上のビジネスパーソンを指導してきたが、その悩みの中で最も多いのが、「とにかく片づけられない」ということだ。
     残念ながら、身のまわりを整理できない人というのは、ほぼ例外なく、仕事ができないし、人生もうまくいかない。あなたにも心当たりはないだろうか?
     机や部屋が汚い……。よく遅刻をする……。仕事の段取りが悪い……。アイデアがまとまらない……。人付き合いが苦手……。お金が貯まらない……。よくカゼをひく……。
     こうした人たちを、どうやって「仕事ができる人」、「人生がうまくいく人」にするかが、長年の松本氏の課題であった。
     そして、試行錯誤して生まれたのが、本書で紹介する「1分間整理術」だ。
     今までにたくさんのビジネスパーソンを指導してきて気づいたのは、「仕事ができる人」、「人生がうまくいく人」は、上手にものを捨てているということだ。
     不思議なもので、人間は一つのものを捨てれば、また新たなものが一つ手に入る。あなたがもし成長を続けたいと思うのであれば、古いもの、必要のないものはドンドン捨てていくしかない。「まずは、ここのスペースだけでいい」と場所を決めて、片づけてみよう。もしくは、「今日は1分間だけ」と決めて、その時間内でできることを、とりあえずやってみよう。すると、いつの間にか、机や部屋がすべてキレイに片づいているはずだ。
     人間は、手持ちできる荷物の量は限られており、これには、たいして個人差はない。
     とにかく、本書に書いてあることを、まずは1分間実践してみよう。本書に書いてあることは、今日からすぐに実践できることばかりですし、特殊なことは一切書いていない。そして、その効果はすでに30万人のビジネスパーソンが実証済みだ。
     実践してもらえれば、きっと、あなたの「仕事」や「人生」が好転し始めるはず。
     第1章は「机・部屋」の整理術で、机や部屋の「ムダなもの」を捨てるテクニックを解説。第2章は「時間」の整理術で、効率よく時間を使っていくためのテクニックを解説。
    第3章は「仕事」の整理術で、仕事をスピードアップざせていくためのテクニックを解説。
    第4章は「情報」の整理術で、効率的な情報処理のテクニックを解説。
    第5章は「人間関係」の整理術で、円滑なコミュニケーションをはかるためのテクニックを解説する。
    本書は、ビジネスパーソンにとって大きな武器になるので、ぜひ実践してみてほしい。
  • あなたは、もしも自分がもっと頭がよかったら、もっと能力があったのなら、いろいろなことがうまくいくはずなのに、と思ったことはないだろうか。松本幸夫氏も、以前はそう考えていた時期があった。しかし今では、むしろ、「感じがいい人こそ、仕事や人生がうまくいく」のだと思うようになったという。

     いくら能力や技術、知識が人よりも優れていても、他人の「協力」なくして、人生はうまくいかない。職場でも、プライベートでも成功できている人はみな、周囲が「あの人のためなら」と力を尽くしてくれるくらいに、信頼されているのだ。

    「感じがいい人こそ、うまくいく」という話で、松本氏には思い当たることがある。

    新入社員時代の頃、松本氏は、研修企画の営業をしていて、様々な会社の人と会った。製薬、電気、保険、銀行、官公庁……。業界について相手の方が知識を多く持っているのは当然として、さらに松本氏の専門の研修についても相手がよく知っていたりした。

     そんな人々を相手にしていて、「この人は感じがいいな」とか、「いやな感じの人だ」と新人の松本氏は直感的に判断していた。面白いもので、そのときに「感じが悪かった人」というのは、何十年後かに、その会社や業界に「いなくなっている」ことが多くあった。一方で、「感じがいい人」というのはみな、例外なく「偉く」なっているのだ。あの人は本部長、あの人はついに社長というように、面白いように出世していった。

     もちろん、出世ばかりではない。感じがいいと、周囲の人も心がなごむし、楽しい雰囲気の職場づくりにも、一役買うことができる。つまり、結果として楽しい。なごやかなムードの中で仕事ができるので、必ず生産性も上がる。

    「楽しく仕事ができる」って、理想だと思わないだろうか。また、感じがいい人のまわりには、自然と人が集まる。「あの人と話していると、なぜか楽しい」とあなたを慕う人が増え、友達もできれば、人間関係でも悩み知らず。こう言うと、「でも、僕は特別に明るくないから」、「私は話ベタだし……」などと思う人もいるはずだが、心配はまったくいらない。

     本書では、「誰でも感じがいい人になれる話し方のコツ」を紹介する。特別な訓練が必要なものではなく、明日からでも試せるちょっとしたコツばかり。本書のノウハウを実践して「感じがいい人」になれば、仕事も、プライベートも思いのままになるのが実感できるはずだ。
  • 人間は、ある意味で「記憶」の蓄積した生き物だといえよう。もし、過去のことを一切覚えていなかったら、社会生活を営めないだろう。
    世の中に記憶力不足に悩む人は多い。「最近、ど忘れすることが多くなった」、「試験に必要なことが覚えられない」、「覚えてもすぐに忘れてしまう」など、老若男女を問わず共通した問題だ。「もっと記憶力を向上させたい」という願いは切実だ。

     そこで本書では、記憶力向上のための基本を、記銘、保持、想起という三つの流れから考えてみた。つまり同じ記憶力であっても、覚えられないというのと、想い出せないというのでは、流れの位置が異なるものだ。

     ビジネスマンは、時間不足に慢性的に悩まされている。記憶力を強化したくても、そんな時間がないという嘆きも多く聞かれる。多忙な人々のために、いつでも、どこでもできるのが本物の記憶力強化法だという信念のもとに、「通勤電車でできる記憶力強化法」を紹介している。特別な時間を費やすことなく、いつのまにか記憶力が向上してしまうことに驚かれるだろう。 

    日に10万個近くが死滅していくといわれる脳細胞。人間の寿命と同様に、限りある“資源”でもあるわけだ。そんな大切な、21世紀に向けての貴重な資源を、最大限に活用してもらいたい。また、「記憶術」というと、いかにして記憶するかのテクニックである、とばかり考えがちである。確かに、記憶することは記憶術の要であるが、それだけではない。つまり、「覚える」というだけでは、本当の記憶術にはならないというのが松本幸夫氏の持論だ。だから、一口に記憶するといっても、記憶の流れについては最低限理解しておくことが欠かせない。

     記銘については、巷間、記憶術のテクニックが説かれている。しかし、本書では、まず「何のために記憶するか」を考えている点が他と異なる。それがないと、無目的にいたずらに量を覚えよう、競争しようという方向に向かってしまう。次に、人間の成長を考えている。今までできなかったことが、訓練によってできた。その時の喜びは子供の頃の自転車乗りとも共通している。記憶力が強化されると、自信がつき人間的にも成長していく。

     そして最大のポイントは、人間が記憶するのであって、私たちは記憶力マシーンではないということだ。当然そこには、感情もあるし体験も含まねばならない。人間性をも加味した真の記憶力を、本書によって、一人でも多くの人に身につけて欲しい。
  • 実験心理学者のアルバート・メラビアンの説く『メラビアンの法則』というものがある。私たちが、人とコミュニケーションする場合の割合を決めたものである。何の割合だろうか? それは「言葉(話の内容)」「話し方(声の高低、スピード、イントネーションなど)」「身ぶり、手ぶり、姿勢、服装(ボディランゲージ)」の3つの要素の中で、合計を100とした際に、それぞれ何%を占めるかというものだ。

     メラビアンの実験結果によると、言葉(7%)、話し方(38%)、ボディランゲージ(55%)となっている。つまり、あなたが人とコミュニケートする際、何と話の内容は7%しか伝わっていないのである。残りの93%は、話しの内容以外の部分で決められてしまうのだ。また、『熱意なしに達成された偉業など、どこにも存在しない』。やる気、情熱、パワー、生命力、胆力、どんな呼び方であっても構わない。もし、われわれに“熱意”がなかったら、「偉業」は達成できないだろう。実力差が紙一重の場合に、勝敗を決定する最後のよりどころとは何だろうか? 大目標を実現しようとする時に、これがなければ始まらないというものは何か? 「熱意」である。熱意があったならば、あなたの不可能なことはゼロに近くなるだろう。イメージとしては、真っ赤に燃えさかる炉を載せて走る「機関車」を浮かべてもらいたい。あなたが人間機関車となった状態を心に想い描けば良い。

     この世のあらゆる成功者、成功物語を考えてもらいたい。その原動力は全て「熱意」である。シュリーマンのトロイの遺跡発見、エジソンの数々の発明、コロンブスの新大陸発見、ミケランジェロの天才的な創作品の数々……。その全てのスタートは「熱意から」なのである。

     松本幸夫氏が、本書で紹介するのは、誰にでも簡単にできる成功術についてである。成功法・成功哲学と呼ばれるものを研究し続けた結果、「簡単なものこそ効果が高い」ということに気付いた。

     簡単にできるということは、プラス面で考えたなら、長続きするということになる。 マイナス面では意識して変化をつけないと「マンネリ」におちいりやすい点だろう。楽しく、しかも長続きする成功術を、90紹介したい。どの項から入られても、あなたはその効果を実感できるはずだ。

     一つの集中できる最少単位として「3分」を考えてみた。三分間であれば、通勤電車の中だろうと、起きぬけのちょっとした時間にでも、簡単に実行できるだろう。

     いつでも、どこでも、誰にでもできる「3分間成功術」で、あなたは大成功者となる。あとは、実行あるのみだ。
  • 本書は、読者に、“普通とは異なる発想(逆発想)を身につけた、仕事が10倍「できる人」”に最速でなってもらう工夫を凝らした一冊だ。たとえば、

    ・プレゼンの際、うるさい場所では小声で話しだすほうがいい
    ・断られたら感謝すると、うまくいく
    ・マイナス要素もそえて話すほうが、信用され、説得力が出る
    ・ロベタでも、いやむしろロベタのほうが話し上手になれる
    ・プレゼン時にあえて視覚要素を排除することを心がける
    ・価格交渉をされたら、価格では応じないこと
    ・正しいことを主張するよりペーシングが大事(「嫌われる有能」は無能に等しい)
    ・吐く息を長くすると集中力が高まる
    ・アイデアを限界までたくさん出すと、むしろアイデアのネタはさらに出始める
    ・ある行動に疲れたら、違う行動をすることで積極的に休むことができる

     本書でご紹介する膨大な数のテクニックが、あなたの能力と魅力を10倍に引き出すと松本氏は確信する。

    「能力」というのは、「他人が認める」ことによって初めて生きるものだ。そして「能力」を開花させるには、普通とは異なる、ある種の逆転した発想(逆発想)にもとつく裏ワザ的な仕事術への開眼も必要となるのだ。松本氏は、発想を変え、まずは、もっと自分の実力、良さというものを認めてもらう努力をしたほうがいい、ということを指摘する。

     それには、まず、プレゼンテーション能力を高めることにつきる。プレゼンとは、何も大々的に大人数を前に行なうようなものばかりを指さない。自分の意思を伝えるのであれば、それは仮に視覚器材などを用いなかったとしても、プレゼンテーションと呼んでおかしくない。たとえば、会議で自分の意思を発表すること、研修会の中で発言すること、小集団での活動や商品説明など、おそらく意識していなくても、かなりの人は、仕事の中でプレゼンテーションをしている。では、あなたは常に、満足のいく結果を出せているか?堂々と、自信のあるプレゼンができているか?知っておくべきは、「プレゼン下手は損をする」ということだ。さらに、プレゼン能力や交渉力を生かすためにも、「コミュニケーション能力」を高めることを忘れてはいけない。本書では、こうしたスキルの磨き方がふんだんに盛り込まれている。

     本書でご紹介するポイントをすべて見直して、実践していったなら、イヤでも仕事の「できる人」となれるエッセンスが身に付き、「できる人」へと変身できる。
  • 松本幸夫氏は、研修講師という仕事をしている。毎日のように30人、50人、ときには数百人の前で話をしている。キャリアは25年を超え、受講者は延べ人数にすると20万人にも及ぶ。
     ただ、始めから堂々と、説得力ある話、人を感動させる話ができていたわけではない。
     もともと松本氏は、極度のあがり症で、人前に立つとしどろもどろ、学校では先生の問いの答えがわかっても、指名されて話すのが嫌で、手があげられないくらいだった。今は、あまりにも慣れてしまい、少しは緊張したほうがいいと、むしろ「あがる」ことを意識しているような状態なのだ。
     松本氏が面白いなと思うのは、あれほどロベタであがり症な人間だったのに、今はスピーチやプレゼンテーションの仕方を「教える」側に立っていること。
    もちろん、一日にして成ったのではない。話し方の本の多読をはじめ、さまざまなチャレンジをしてみた。初級の話し方のクラスは、当時の大きな団体は全てといっていいくらい、 「武者修行」して回り、松本氏の話し方の「土台」になってきたのが、本書で説いているデール・カーネギーの教え、だった。
     本書では、デール・カーネギーをあまりよく知らない人のために、「カーネギーとはどんな人?」また、「なぜ今デール・カーネギーの教え、話し方が求められているのか?」、「カーネギーの教えが必要な時代背景」という、知っておくべき知識が述べられている。また、カーネギーの話し方教室の受講生は、1955年に5万人に、1980年代には15万人と急増したのである。なぜこれほどまでに、カーネギーの教え方が広く、長く求められてきているのだろうか?
    それよりも、「早くスキルが知りたい」、「すぐに使える話法を教えてくれ」という方もいるでしょう。そんなあなたは、まずは第3章の「上司を説得し、部下を動かす「松本流」カーネギーの5エッセンス」から読んでほしい。シンプルだがベストな話し方のスキル、心構えが述べられている。
     本書を読むことによって、ビジネスシーンは言うまでもなくプライベートでもいつでも、どんな場面でも、堂々とあなたらしく話すことができる、と松本氏は自負する。どんな場面でも、デール・カーネギーの教えに則って話をしたら、安心して、あなたらしく話ができる、つまりコミュニケーションの達人になれる。あとはほんの少しの勇気で、日々実践していくことだけだ。
  • 松本幸夫氏は、人前での話し方やプレゼンテーションの指導をしているが、最近増えてきたのが、「社内講師を頼まれたけれど、いったい何をどう話せばいいのかわからない」という質問だ。
    最近は“景気”の問題もあって、「企業内で研修講師を頼んだら経済的」という風潮がある。現に、「松本先生、研修講師の養成をしてください」という企業からの依頼も増えている。
     あるいは、ビジネスパーソンが今までの自分のキャリアを生かして、ライフワークとして講師をしてみたいが、その方法がわからない、というケースもある。
     “プロ”は何が違うかというと、キャリアとか使命感などいろいろあるが、そこからくる自信が違う。まずは、「何のテーマなのか?」、「自分が話のできる分野は何か?」
    これをはっきりさせておくことだ。われわれは、知らないことについて話すことはできないし、言えたとしても底の浅いことしか言えない。
    今では松本氏は、どんな変わった受講者がいても、どんなにおかしな質問をされても簡単に対応できるという強い自信がある。
    松本氏は、研修講師を23年やっている。年間200回などというペースで講演を行なえるようになったのは、ここ10年くらいのもので、それまでは、長い下積み時代があった。
    当時松本氏は、まだ20代後半の若者で、それが「先生」として、受講者といっても平均40歳前後の人達に教えようとしていたわけだから、「この若僧が」とか「こんな奴に習う気はしない」となってしまっていただろう。それと比較すると、最近は楽になり、受講者の大半は松本氏より「年下」で、受講者もそれほどのキャリアがないからだ。
    自信とは、研修の世界のみならず、“人生”においても欠かせない、最重要なもののひとつではないだろうか? そんな大切な自信が、本書を読み進めていくうちにあなたにも伝わり、あなたの自信養成にも必ずつながるはずだ。
    趣味が同じだったり、年齢のような共通点があったりすると、人は早く親しくなることができるものだ。研修も同じで、ただ「自分が何を伝えるか……」を考えるのではなく、まずは自分という“人間”を知ってもらい、共感してもらうことが大切だ。
     松本氏は、あがり症克服とか話し方、交渉のようなコミュニケーション関係の書籍を、数多く書いてきたが、「研修講師」に特化して書いたのは本書が初めて。本書では、プロのエッセンスがギュツと詰まっているので、必見だ。
  • 「病は気から」というフレーズがあるが、松本幸夫氏は、それは、学習法においても当てはまると考えている。つもり、学習する時に、「頭・身体・心のバランス」がとても大切であると指摘する。

    身体のどこにも異常がないとしても、心が不安定だったり、心配ごとがあったり、何かに恐怖したりすると、マイナス感情でいっぱいになってしまい、その人は本当の意味で健康体とはいえなくなる。そうなると、いかに頭がよくて「知力」があったとしても、高熱があったり、頭痛がしたり、体調が悪かったりすると、本当の実力は出せないものだ。もちろん、心が乱れていても力は出せない。学生時代のテストの時間を思い出してもらいたい。問題を一番から順に解いていったところ、三番目の問題がすぐにはわからない。ああでもない、こうでもないと頭をひねっているうちに時間切れ……。ところが、四番目や五番目の問題を見るとすぐにできるものばかり。しまったと後悔したようなご経験はないだろうか。あるいは、同じ時間学んでいくのであっても、似たような文系の科目ばかりやるよりも時に理数系の科目を混ぜたほうが能率が上がったという経験はなかっただろうか。
     松本氏は、これまで能(脳)力開発を専門に研究してきたが、「学び方」、「勉強法」によって能率がずいぶん違ってくることに最近気がついた。学生時代のテストに限ったことではなく、ビジネスの場においても、「学び方」「勉強法」のコツを知ってこれを実践していくことは重要なことではないだろうか。

     松本氏が、本書の中で繰り返し述べているのは、いかに心を安定させ、集中力を高め、学習効率を高めていくかということだ。そのため、呼吸法や食事法や睡眠法にも言及しているのは興味深い。

    新しい観点からの学習法として、本書の中でキーワードになるのは、「頭・身体・心のバランス」だ。学習というのは、決して頭脳だけで行うものではない。その人の性格・気質・心とは切り離せないものなのである。

    また、松本氏は、学習技法だけでなく、広い意味での「人の生き方」にまで本書で触れている。睡眠、食事、生体リズムということに結び付けた「人間」の学習の仕方を述べているのは、いかにも松本氏らしい。

    学習法というのは「人生の一部」であり、極論すると学習とは人生である、と松本氏は考える。学ぶというのは絶えず成長することであり、人生で成長を望む人はすべて、学習と重ねて人生を考えるべきであり、学習することそのものは目的ではなくて手段であるのだ。何のために学習していくのかということを、再度自問してもらいながら読み進めたい一冊だ。
  • よく「仕事は忙しい人に頼め」といわれる。忙しい人ほど、スケジュールを立て、優先順位をつけて、段取りよく仕事をしているもので、そんな人は、“やりくり”上手で、頼んだ仕事もこなしてくれるわけだ。

     それでは、学生と社会人では、どちらが勉強しているのだろうか?

    「仕事」という制約がある社会人よりは、「勉強に使える時間そのもの」は、学生のほうが物理的に長いはずです。社会人が「仕事」に費やしている時間帯を、学生は「勉強」に使うことができ、圧倒的に「勉強に使える時間の長さ」は、学生のほうが多い。

     では、社会人はどうやって勉強していったらいいのか。そこで限られた時間で、どう効率的な勉強をするのかという学習の“質”が問われることになることを、松本幸夫氏は指摘する。そして、才能がもともとないからというように、勉強しない言い訳はいくらでもできるが、そんな形で「自分をごまかす」のはもうやめにするべきだとも指摘する。言い訳をやめない限り、車のアクセルを踏みながら、ブレーキを踏むのと同じで、前に進めない。言い訳をせずに集中して勉強しさえすれば、必ずあなたは今よりもずっと勉強がはかどるはずだ。

     また、いつ勉強するのが最も効率的かだが、当然「仕事中」には勉強できない。移動時間とか、スキマ時間に勉強するという手はあるが、「まとまった時間」ではないので、集中して、高度な中身を勉強するような時間にはならない。睡眠時間と仕事の時間を差し引いた、残りの時間で勉強することになる。

     また、研修をする時にも、松本氏が痛感することがある。

     入社して2、3年目の若い受講生に目標を尋ねると、意外なほど何もない。ところが、30代から40代くらいで、子供は小さいし、家のローンもあるし、仕事も忙しくて「ほとんど時間がとれない」というような社会人のプロの方が、「やりたい事」や目標をしっかりと持っていることが多いのだ。

     つまり、「忙しい人ほど、制約の中で、やるべきこと、したいことがわかっている」のだ。

     松本氏は、頼もしいなと思うと同時に、制約のある社会人のプロの方が、新入社員よりも“ヤル気”も高いことに驚く。社会人は各種制約のある中でこそヤル気が高まり、学生では考えつかない、できないような勉強法が発達しており、その“進化した”質の高い勉強法を、本書では伝えていく。

     自己投資は、一番効率のいい投資であって、決して裏切られることはない。勉強した努力は裏切らないと強く思う松本氏の勉強法が満載の珠玉の一冊だ。
  • 松本幸夫氏の心をスーッと楽にさせてくれた一文がある。
    アメリカ独立宣言起草者ベンジャミン・フランクリンが、アメリカ先住民(インディアン)について18世紀に書いた文章だ。当時のアメリカの白人にとって、先住民は野蛮人に見えた。そんな「上から目線」で、バージニア州政府は、先住民にこんな提案をした。
    「数人の青年をよこさないか。白人と同じ大学教育を無料で受けさせてやろう」
     先住民の回答は、次のようなものだった。
    「私たちはこんな経験をしたことがあります。昔、私たちの何人かの青年が、白人の大学で学びました。ところが卒業して帰国すると、彼らは走るということができなくなっており、森の中でどう生活すればよいかわからず、飢えや寒さの切り抜け方も、鹿の捕り方も知らないのです。しかも、私たちの言葉もよく話せなくなっていました。彼らは結局、役に立たなくなってしまったのです。ですから、ご厚意に感謝はしますが、ご提案はお受けできません。
    ただ、逆に提案します。バージニア州から数人の青年を、私たちの国によこしませんか。一生懸命お世話をします。知っていることを全部お教えします。そして、立派な人間に仕立てます」
    これを読んだ時、まだ若かった松本氏は、悩みの渦中でもがいていた。あがり症と赤面恐怖症で話もろくにできず、大学も留年ばかりで、自分が何者かもわからず、これといった能力も見つからず、劣等感まみれでいた。いじけて、自分を心身ともに小さく感じていた。いつも「下から目線」で世の中を見ていたのだ。
    それが、この一文でパッと目が開けた。自分は「白人社会」に同化しようと苦しむ必要はないのだ、むしろそうすることは自分を役立たずにすることなのだ、と。
    それよりも、自分の基準に依拠した立派な人間になっていくべきだと決心したのだった。
     本書は、本来の自分に立ち戻るノウハウを集めた本だ。
    気持ちが折れそうな時にも人生を走ることができ、人間関係の森の中で迷わず生活ができ、心の飢えや寒さを切り抜け、そして幸福を獲得する方法を述べたものだ。
     人間は、一度に二つのことはできない。やるべきことに集中していれば、感情に動じなくなる。逆に感情的になっていると、やるべきことがおろそかになる。今は何をすべきか常に意識して、それに集中すべきなのだ。
     あなたはずっと能力があるはずだ。あなたは、もっと価値の高い、素晴らしい人生を歩める。本書がその一助になる。
  • 「志(こころざし)」は、松本幸夫氏の大好きな言葉である。
    一般的に志と聞くと、何か大げさものに聞こえるが、本来誰の心の中にも宿っているもの、あるいは、少なくとも“もっていたもの”だと松本氏は考えている。三つ子の魂百までも、というのは、心理学的に見ても正しいのである。今日のあなたの基本的なモノの考え方、性向というのは、3歳くらいまでの環境・境遇と教育によるのである。表面の意識から消えてしまった少年・少女の日の「夢」を、もう一度思い出してみてはどうだろう。
     また、それは、他人から決して強制されてもつものではないとも指摘する。
     それでは、誰もが本当は“もっている”あるいは“もっていた”はずである志に、いかにして気づくことができるのだろうか。あるいは、内部から湧き上がる気力に支えられた“志”の正体とは、いったい何であるのか。これらが、本書の大きなテーマになっている。
     松本氏は、現代において、“志”という言葉は、ほとんど死語になりかけていることを危惧しつつ、この言葉の復権を期している。そのために、志という言葉に対する一般の理解を広げ、深めていくべきだと考え、そして、本書が、志づくりの一助となりうるような入門書になることを願っている。さらに、入門的なことだけでなく、奥義に通ずるようなことも、本書ではわかりやすく書き記されている。
    また、本書では、志の条件についていくつか示唆されている。例えば、「長期の視野に立つこと」、「社会に貢献すること」、「幼少の頃の夢に通ずること」、「内部からの願い」などだ。
     なかでも松本氏は、志というのは、「無私」であってこそ、その呼び名に値するのであることを強調する。例えば、「自分が幸せになりたい」と、「世の多くの人々を幸せにしたい」とでは、同じ志であるにしても、その実質が大きく異なるのである。自分ではなく、世の多くの人々のための志。“幸せになりたい”ではなく“幸せにしたい”この違いが重要であると指摘する。「得よう・奪おう」という自我を取り去り、「与えよう」という心だけが残り、その結果として得られる“無私の志”こそが、じつは真の志だと強調するところに松本氏のカラーが垣間見える。
     何かアクションを起こす時に必要な“志(こころざし)”。21世紀の今だからこそ、人には必要不可欠なものであり、それをよりよく理解するために、本書は最適で、時代を問わず読み続けられるべき一冊となっている。
  • 松本幸夫氏は、年間100回前後、タイムマネジメントの研修をしている。その受講者の声の中で圧倒的なのが、「仕事に追われている」「仕事が多すぎて残業しても追いつかない」というような、仕事に追われてバタバタしているというものだ。

     たしかに仕事量は多いかもしれないが、なかにはイキイキとして、自分が時間の主人公になっているような「できる人」がいる。普通の人とどこが違うのか?

     あるいは、最近よく聞くのが、「うつ」の傾向があるビジネスパーソンの増加。厚生労働省のまとめによると、仕事上のストレスが原因でうつ病になり、2007年に労災認定を受けた人は前年比30%増の268件で過去最多。性格的には几帳面で責任感が強く、完璧主義の人が陥りやすいという。

     仕事に追われていつもバタバタしているあなた、どうも仕事が完璧にできない、思い通りにいかない、というあなたも、じつは「仕事を100%、すべて完璧にやろうとしている」のだ。これは土台ムリな話であって、心も体ももたなくて当たり前。

     もっと「手を抜きましょう」。これが、本書の提案だ。
     エッ? と思われる方も多いだろう。その疑問は当然だ。

    「もつと生産性を上げろ!」、「売上を伸ばせ!」、「効率化だ!」などと上司からいわれ続けてきたのに、いきなり「手を抜け」というのだから無理はない。 
    松本氏が提案するのは、「本当にあなた自身がやるべき仕事」に集中しろ、ということ。 そして、ほかの仕事はどんどん「手を抜け」、場合によっては「しなくていい」ということだ。

     すべての仕事を100%完璧に、というのはムリで、疲れ切ってしまう。毎日残業したって追いつくものではない。そうではなくて、「ここぞ」という仕事に集中して、そこに120%のパワーを結集させるのだ。そして、ほかはのんびりと、力を抜いて、「手抜き」をしていいのだ。

    「手抜き」上手は仕事の達人。そう思って間違いありません。仕事ができる人というのは、「仕事の効率がいい」人であり、イコール「仕事が速い」人。その“速さ”というのは、すべての仕事に同じ労力をかけるのではなく、的を絞った仕事を集中してこなす速さだ。これが理解できれば、仕事の効率は格段によくなり、いままでよりも2倍、3倍もパフォーマンスの高い仕事をこなしていける。

     このコツさえ覚えて体にしみ込ませれば、いままでの半分の労力で10倍の成果が出せる。あまり人には教えたくないコツを、本書がそっと教えてくれる。
  • 今よりも多い仕事の量を、これまでの10倍のスピードでこなせるようになる。こんなことをいうと、多くの方は「そんなはずはない」「絶対ムリだよ」ということでしょう。

     しかし、その不可能を可能にする方法があるとしたら……。

     仕事のスピードアップを考えたとき、まず欠かせないのは「時間の質」だ。じつは、あなたにとって、「質の高い」、「生産性の高い」時間がある。夕方になって、疲労がたまってきて頭もポーッとし始めたときに、いい仕事ができるだろうか。出社して仕事の下準備を整えて、「さあやるぞ!」と始めたときの仕事と、“質”が違うはずだ。あなたの能力の発揮度合いが高い時間帯を「プライムタイム」と呼ぶ。このプライムタイムに、「重要な仕事」や「やるべき仕事」を集中してこなせると、結果として仕事の大幅なスピードアップが図れる。もともと起床後2~3時間からがプライムタイムになるといわれ、例えば、6時に起床したら、9時ぐらいからプライムタイムに入っていく。ただし、プライムタイムは、その人の生活習慣によって左右されることも踏まえなければならない。続いて、以下の質問を考えてみてほしい。

    ・毎日スケジュールを立てて仕事をしていますか?
    ・ToDoリストは使っていますか?
    ・「スキマ時間」に何をするか決めていますか?
    ・1週間の仕事に優先順位はつけていますか?
    ・80%の完成度で終えていい仕事に、必要以上に時間をかけていませんか?
    ・自分の「プライムタイム」をはっきりつかんでいますか?
    ・小さな仕事にも締め切りを設けていますか?

     もしも、これらの質問の回答に、1つでも「ノー」があれば、要注意。

     実は、あなたは、「仕事量が多すぎる」のでも何でもない。仕事の「進め方」や「段取り」が悪いだけで、十分に仕事のスピードアップは可能だ。まずは本書を読んで、今の方法が改善できないか考えてみよう。

     それは、ただ単純に「作業スピードを上げるだけ」が、仕事のスピードアップの、メインのやり方ではない。もっとムリをせず、短時間で仕事を完了させてしまう方法がある。
     それには、ツールとして「手帳」を用いる。本書で学べるのはスケジュールの立て方だけではない。ただのタイムマネジメントではなくて、そこには目的意識、問題意識、全体展望など大前提としておさえるポイントがいくつかある。

    そして、ただ頭で考えるのではなくて、「視覚化する」ことが欠かせない。

     ぜひ本書を読み、手帳を用いて仕事を10倍スピードアップできるやり方を身に付けてほしい。
  • 松本幸夫氏は、「タイムマネジメント研修」を4、5年つづけてきている。平均20名くらいのクラスなので、単純計算だと1万人以上の方々が参加していることになる。

     先年、研修の合い間に松本氏が唖然としてしまう出来事があった。

     「皆さんのなかで、スケジュールを立ててから仕事をしている人はどのくらいいますか?」

    と質問した時のことだ。松本氏の予想は、8、9割の手が挙がるのではないかな、というものだった。ところが、実際に手が挙がったのは、なんと20名のクラスのうち2人である。ちょうど1割だった。その後も同じような質問をしたが、多くて2割くらいがいいところだった。

    つまり、多くの人は何のスケジュールもなしに、いき当たりばったりで仕事をしていることになる。逆にいうと、基本のスケジュールを立てる段取りをしっかりして仕事をするということをキチンと押さえたなら、周囲に差をつけられる、「仕事がデキる人」になれるといえるだろう。なにしろ、ほかの人はまったくしないのだから。周囲が思いつきで、いき当たりばったりで仕事をしているのなら、あなたは今よりもほんの少しだけ段取り、正しいスケジュールを立てるというだけで、“大きな差”をつけられる。スケジュールを立てることによって、あなたは仕事の速い人になれるのだ。

     まずは「1日だけ」本当に「何時間分」かだけでいいので、スケジュールを持って行動してみよう。手帳が面倒なら、初めのうちなら1枚の紙に書いて持ち歩いてみるのもいい。

     もちろん、仕事で差をつけるのは、なにもスケジューリングや段取りに限ったことではない。たとえば、上手にスケジューリングをして、タイムマネジメントの手法を駆使すると、だれでも今より30分~1時間の「使える時間」を手にできる。もちろん、このことだけでもタイムマネジメントの効果は絶大といえよう。

     また、「目標」をしっかり設定していくことの大切さにも言及してみた。

     大きな目的・目標のもとにタイムマネジメントをしていくことで、あなたは周囲とは一味も二味も違う「仕事が速い人」になれる。

     そして、何よりも「コミュニケーションの達人」になれれば、仕事を任せたり、協力してもらえたりすることも容易になり、仕事はグングンはかどっていくことになる。

     松本氏は常々、仕事術の究極はコミュニケーションにあり、と説いている。

     表現上、「かけひき」的なニュアンスを感じるところもあるかもしれないが、究極は「人に好かれる人」こそが、「仕事のデキる人・仕事が速い人」だと信じている。本書を読めば、究極のコミュニケーションが身につく。
  • 「会社を辞めたい」と思ったことがある人、79%。これは、松本幸夫氏が、2009年に入って研修受講者1000人にアンケートした数字だ。

    これを見て、あなたはどう思っただろう?「やっぱりなあ」と共感しただろうか。「そんなにかあ」と驚いただろうか。どちらにしても、続いてこうつぶやいたに違いない。「でも簡単には辞められないよ。現実は厳しい」と。辞められない中で、仕事に疲れ、会社に嫌気がさし、自分自身に煮詰まっている。そんな人が100人中79人、つまりサラリーマンの大半を占めているということだ。では、私たちはどうすればいいのだろう。

     松本氏は、少々乱暴だが、こんな言葉を贈る。「さあ、ここから出て行こう。生きるためにな。ここから動かない人問は2種類だけだ。もう死んだ人間と、これから死ぬ人間だ」

     これは、第二次世界大戦最大の作戦といわれるノルマンディ上陸戦で最悪の死亡率を記録したオマハ・ビーチで、連合国のある指揮官が、ドイツ軍の激しい射撃に臆する部下を鼓舞した言葉だという。

     われわれは、辞められなくとも、とにかく行動をしなければならないのだ。でなければ人間として生き延びられない。でも、どう行動すればいいのだろう。

     松本氏は、人材育成やタイムマネジメントなどのビジネスコンサルタントとして、のべ15万人以上のビジネスパーソンに接してきた。そして最近、そこから「できる人間の法則」を見いだした。それは、「多様なビジネススキルを持つこと」でも、「上手な転職」や「強力な人脈」でもなかった。

    「どんな状況にあっても自分自身のケア(手当て)ができること」だったのだ。パッと立ち直れる回復力があるということである。心を安定させる小さな工夫を欠かさないということだ。人間関係に傷つく弱さがあっていい。上司と衝突する意地も結構だ。自己嫌悪に陥る迷いがあってもかまわない。

     ただ、「できる人」は、傷ついたり、ぶつかったり、迷ったりした時に、必ず自分を手当てしている。そして、心をこまめに回復させている。それに対して、できない人は、自分を放置したまま突き進む。そしてストレスをため、能力が発揮できなくなり、疲れ果てて大事な決断を誤るのだ。

     松本氏のモットーは、「簡単にできないことは意味がない」である。誰でも、いつでも、すぐに使える方法こそが大事だと思っている。その見地から、1分間もあればできる努力不要の自分ケア方法を集めたのが本書だ。

     また、松本氏は、心と体はつながっていると思っている。心を癒すには体を刺激すべきだし、体の疲れを取るには心に働きかけるべきだと考えている。ぜひ、本書の方法を気軽に実践してほしい。

     がまんして毎日暗い気持ちで生きるのをやめよう。いきなり爆発してスピンアウトするのも賢明ではない。こまめに自分をケアしながら、一歩一歩進んでいこう。

     いつかは好機がくる。そのうち自分が育ってくる。明るく希望をもって、この時代を乗り切っていこう。そして、成功への扉を開いてもらいたい。
  • あなたは、「数字」や「数学」に対して、何らかのコンプレックスを持っているだろうか?
    「数字」や「数学」が苦手なのは、何もあなたが悪いわけではないと松本幸夫氏は考える。
    詰め込み式の教育を受け、「数学」の楽しさを学んでこなかったわけだから、それはむしろ当然のことではないだろうか? 苦手意識を持っているのは、何もあなただけではない。
    松本氏が、初めて海外に出たのはもう30年前になるが、訪れた国はインドだった。その際に、インド人が独特の「数の数え方」や「計算方法」を知り、非常に衝撃を受けた。
    数学嫌いの多い日本人が「インド式計算」に興味を持ち、計算を少しでも楽しもうとする傾向が出てきたことを、松本氏は歓迎しているが、1つだけ不満がある。
    それは、ビジネスパーソンはすでに「計算」を楽しむ段階ではないということだ。もし、あなたが小学生や中学生であれば、計算を楽しむだけでもいいだろう。だが、ビジネスの世界では、いかに使える「計算方法」を学んだとしても、それを仕事に活かせるまでに使いこなせなければ、意味がない。
    松本氏は、企業向けのセミナーも含めて、年間200回以上のセミナーをこなすので、数多くのビジネスパーソンと接する機会があるが、その中で、計算の速い人ほど素早い決断ができるということに気付いた。
    ビジネスは「意思決定」の連続。目の前に出てくる数字に敏感に反応し、素早く行動しなければ、もはやビジネスの世界では生き残れない。高度経済成長時代が終わり、今後の日本は人口も減少していく。そうした大幅な売上アップが期待できない中で、企業が生き残っていくためには、社員1人1人が貪欲に利益を追求していく必要がある。そのためには「会社の数字」に精通し、迅速な意思決定をしなければいけない。経理の人間だけが、数字を把握しておけばいいという時代は終わったのだ。
    だが、そうは言っても、潜在意識にまで刷り込まれた「数字が苦手」という意識はどうしようもなく、それを克服するために最適なのが「インド式計算」なのだ。インド式計算は、楽しみながら「数字に対する感覚」を身につけることができる。普段と違う計算方法を使うため、頭の体操になるし、脳を鍛えることにもつながる。IT業界を支えるインド人のような「鋭い数字感覚」を本書で身につけ、それを自分のビジネスや生活に活かしていこう。本書を読み終わったら、「あらゆる数字」を「インド式計算」で解いてみることを習慣づけてみよう。
  • 私たちの毎日は決断の連続だ。私たちは知らず知らずのうちに、多くの「決断」を迫られている。

     では果たして、その決断がスピーディーに迷わず下せているだろうか。また一度決めたことに対しても、優柔不断でフラフラと何回も元に戻すということをしていないだろうか。

     松本幸夫氏は、「決断-行動-成果」のサイクルを繰り返すことが、人生の成功者となるカギだと指摘する。彼は、20年間に、15万人以上のビジネスパーソンに人材育成コンサルタントを行なってきたが、その中で「成果を出す人」や「仕事のできる人」を何人も見てきたが、彼らが必ずもっている共通点に気づいた。

    「うまくいかなかったらどうしよう……」、「失敗して、責任をとらされたら……」といったことを、彼らは一切考えないし、そして、迷わない。決断までの時間は数秒。直感を重視し、3秒以上は考えこまない。むしろ時間をかけるほど、成果が落ちるとまで言っている。

     仮に行動の最中で何か問題が起こったとしても、それを速やかに軌道修正し、正しい方向に導いていくのだ。

     決めたことを行動に移し、それを続けていくことでどんな人でも必ず成功できる。しかし現実には、そのスタートである「決断」をできていない人が圧倒的に多いのではないだろうか。

    なぜ、私たちは迷い、行動できないのか。
    「絶対できない」と感じることであっても、うまくいくという可能性があるからこそ、私たちは迷うのだ。もしも100%ムリだと判断できていれば、迷いなど生じない。「迷う」というのは、そこにたとえ何%かであったとしても、成功の芽があるということになる。

     もちろん、チャンスがあったとしても、決断して行動できない人もいる。結局、その人たちは「何もしない人」、「何も考えない人」と同じことになる。先憂後楽ということばを知っているだろうか。これは「人よりも先に憂え、人よりも遅れて楽しむこと」(岩波国語辞典)である。イヤなことはさっさと片づけて、心に何の憂いもなくなってから、好きなことを思いっ切り楽しむことだ。これは、日々の仕事にもあてはまる。今日1日やらなくてはいけないことがあったとしたら、その中でイヤなこと、つらいことを午前中にこなしてしまうことだ。すると、1日の後半がグッと楽になる。松本氏は、これを[前半主義」と名づけている。

     本書は、それらのエッセンスを集約し、圧倒的な成果を出すための決断力・行動力についてまとめたものだ。「決断力をつけ、成果を生むための行動を起こす方法」は、誰にでもできることで、今日から無理なく実践できることばかりだ。大小極まりない選択という名の「決断」で満ちあふれている人生を、大きく踏みしめ、本書が、あなたの人生を変える大きなきっかけになることを切に願う。
  • あがり癖は、あなたが「誠実」だからと松本幸夫氏は指摘する。

     実は、松本氏は、以前人前に出ると顔が赤くなってしまい、しどろもどろの「超あがり症」だった。しかし今では、毎日のように20人、30人、時には200人位の前で話をするのを仕事とし、しかも“楽しく”やれているという。

     昔、話術の名手といわれラジオでも活躍した、徳川夢声という人がいた。彼は、「話し方のコツは“間”の取り方にある」と説いた。「何を話すのか」ではなく「何を話さないか」。つまり、「話さない」ことが大切なのだと語った。

     松本氏も、ドギマギして会話の間をつくってしまうのが恐怖だったという。言葉に詰まり無言になると、「あの人緊張してしまっている」「黙っちゃって変だな」などと人に思われてしまうのではないかと悩んだ。だが、本当は間や沈黙は悪いことではない。

     もしも、ペラペラと話ができたとしても、「この人とても思慮深い」、「誠実な人」、「落ち着いている」とは思われないだろう。

     少々沈黙したり、話の途中に間があったり、ドギマギしている様子のほうが、相手に「好感」をもたれるもので、慎重、誠実、思慮深い、親しみやすいというイメージがつきやすい。

     方言で話すことも同じで、自分の土地の言葉でじっくりと話せば、それがその人の「味」となり、人から好意的にとられる場合が多い。

     あなたがドギマギしたとしても、それが好印象につながる。そう思ったなら少しは安心して話ができるのではないだろうか。

     だから、「ドギマギ・あがりは悪いことだ」という思い込みをぜひ改めてもらいたい。現実にはうまくいかないことが多く、結果、いつものようにあがってしまう。盲点は、「現状を知る」ことをおろそかにしているか、まったく考えていないことにある。つまり、当てはまるケースと、そうでないケースがあり、「現状」をしっかりつかまない限り適切な対処法が「処方できない」というのが正しい。だから、「聴衆をニンジンだと思うこと」によって、堂々と話せる人もいる。孫子の兵法の中に、「彼(敵)を知り己を知れば百戦危うからず」とあるように、まず己を知ることが、あがりをやっつけるためには不可欠なのだ。

    あなたがそんなプロをめざすのなら、いくらでも力になりたいし、まったくその気がないとしても、どうしたらドギマギせずに堂々と自信をもって、言いたいことを言いたいときに伝えられるか、本書が必ず手助けとなるだろう。
  • 550(税込)
    著:
    松本幸夫
    レーベル: ――

    欧米で、「武蔵」や「五輪書」がブームになって久しい。日本式経営が注目され、その一環としての武蔵ブームなのかもしれない。宮本武蔵というと、「二刀流」というイメージを抱かれる方も多いだろう。あるいは、生涯一度も負けなかった剣豪、勝つためには手段を選ばない武芸者、道を追求した男、とさまざまな評価がある。本書では「右脳開発」という観点から、武蔵をとらえてみたい。

    松本氏は、武蔵が二刀を自在に用いたということから、もしかしたら武蔵は右脳人間ではなかったか、と仮説を立てた。この仮説を決定づけてくれたのは、彼の芸術面での才能だ。
    右脳は「芸術脳」でもあり、音楽や絵画的な能力を司る。二刀流武蔵は左手を意のままに、
    意を超えて使用することによって右脳を自然に開発したに違いない。

    本書では、宮本武蔵の右脳開発の技術に学び、私たちが現代の戦場であるビジネスの中で、右脳をどのように活用していったら良いのかを説いていく。

    武蔵の名が今日にあるのは、彼の剣の技量や、芸術面での才能ばかりではない。もし、武蔵に「兵法三十五か条」や「五輪書」がなかったならば、彼は一介の剣豪、一介の画師にすぎなかったに違いない。これらの著作は、右脳ではなくて左脳中心の作業である。なぜなら、大脳の左半球は主に言語、論理脳であり、物を書くというのは主に左脳の働きによるからだ。つまり、武蔵は、芸術面で「右脳」を開発していたばかりか、文章をまとめる「左脳」の能力にも傑出していたということになる。

     宮本武蔵は、左右両脳をバランス良く発達させた、全脳思考の人間であった。しかも剣の技術という「肉体」面でも、超人的な力を発揮した。

    「五輪書」は、寛永20年(1643)10月、熊本の金峰山中腹、雲厳寺の霊厳洞で書かれたものといわれている。兵法を五つの道に分け、地の巻(兵法の道)、水の巻(兵法の理)、火の巻(実戦、勝負のこと)、風の巻(他流派のこと)、空の巻(兵法の究極)といった内容になっている。

     本書もこれにならい、地、水、火、風、空の五つの章から構成し、「頭脳開発」、中でも「右脳開発」を中心に話を進めていきたい。ビジネスマン、事業経営者、あるいは広く一般の方々の頭脳を意識的に開発する教本、つまり、新しい五輪書になるものと信じている。

     空理空論よりも「実戦」を重んじた武蔵と同じく、本書も実行されることによって、大きな力となる。
  • ビジネス書では、ちょっとした“効率化ブーム”が続いているが、スピーディーに大量の仕事をこなすことが追求されがちではないだろうか?
     松本幸夫氏は、効率化一辺倒のビジネス書のあり方には、疑問を持ってきた。確かに、短時間で多量の仕事をこなすのは悪いことではない。ただ、スピードだけが目的化してしまっていいのだろうか?「そんな中で、本当に『効率化』だけを追求していいのか?」という疑問から、本書が生まれた。
     あなたは今、心の底から「これを成し遂げたい」「こんなことをしてみたい」という志や目標を持っているだろうか?
     もしも答えが「ノー」だとしたら、効率化は、自分自身の首を絞めることにもなりかねない。効率化して、創出された大切な時間の使い道がわからないと、何の気なしに新しい仕事を入れることになりかねない。すると、効率化したにもかかわらず、かえって以前よりも忙しくなって、苦しんでしまう。
     だから、仕事の効率化を“何のために”しているのかを、まずハッキリさせておくべきだ。
     松本氏自身、やみくもに自分自身の能力開発を行ってきた。しかし、いくらスキルが向上しても、心から虚しさが消えなかった。その時は、「何のために能力開発しているのか」がわからなかったからだ。また、松本氏は、研修ではもう偉ぶって教えていない。受講者には、1 徹底的に考えてもらい、2 現場で使う行動レベルに落とし込ませる。知識は、ネット時代の今、それだけではまったく用をなさなくなってきているのだ。インプットした知識・情報を、具体的に行動・実践レベルへ落とし込み、アウトプットを促す質的転換をはかる技術こそ、今後100年のマネジメントに求められることで、松本氏は、これを「トランスフォームマネジメント」と名付けた。
     本書は、効率化一辺倒の仕事術、ビジネス書に対しての反省や振り返りの意味で書かれた。
    「何のために効率化しなくてはいけないのか?」が、本書を読み進めていく中でハッキリとわかる。そして、あなたは、本書によって自己能力を飛躍的に高め、志や夢、目標を現実化することができる。
    「明確な志や目標がない」という人も、本書を読み進めていくうちに、あなた自身の志や目標が何だったのかが、鮮明になる。
     トランスフォーム仕事術とは、基本となる「タイムベースマネジメント」(時間術)と、「速読・速考・速書・速プレ」(4速スキル)による量から質への転換である。つまり効率化から目的・使命への質的な転換をいう。あなたの成功への旅のお手伝いが、本書の役目だ。
  • あなたは、「サボる」というと、どういう印象を持つだろうか?

     おそらく大半の人は、「サボるのは悪い」「サボっては成果が出ない」「とんでもないこと」など、負のイメージを当然持つだろう。

     何といっても、学生時代に「授業をサボる」といったら、とうてい良いこととは思えなかったはずで、「悪いことをしている」という意識のもとに授業をサボる。もちろんこれは良くないことはいうまでもない。つまり学生の本分である勉強をしないこと、授業を受けないことはイコール悪、ダメなことということだ。

     もちろんこれは、学生のみならず、社会人でも全く同様である。
    「やるべき仕事をしないこと」というのは、ダメなことだ。悪である。

     だが、サボるのは良いことというのが、本書のテーマでは? と疑問を持たれるだろう。
     その通り、サボるのは良いことだが、同時に悪いことでもある。
     何やら禅問答めいているが、2つとも正解だ。

     なぜか?

     それは、サボるといっても正と負2つの種類があるからだ。
     松本幸夫氏が提案するのは、「正」のサボりであって、これは良いことなので、どんどんサボろう、ということなのだ。

     デキる人ほど上手にサボる。サボりの達人が仕事の達人。サボらなければ、ビジネスパーソン失格とさえ、松本氏は指摘する。

     同時に、「負」のサボりは極力避けること。これは、あなたの仕事の効率を落とし、デキないビジネスパーソンへの道へあなたを進ませてしまう恐ろしいものでもある。

     この2つのサボりの違いについては、本書で詳しく説明される。

     まず記憶して欲しいのは、「サボらない人」→仕事の効率が悪い→成果が出ない→自信をなくす・失敗、坂道転落人生。「サボる人」→仕事の効率が良い→成果が上がる→自信・達成感を味わう→登り坂の成功人生。

    サボらない人には、「失敗、坂道転落人生」が先に待っているが、上手に「正」のサボりのできる人、つまりサボりの達人は、「登り坂の成功人生」を歩むことができるのである。

     ぜひ、立派なサボりの達人になっていただいて、成功人生を歩んで欲しい、というのが本書の狙いだ。

     40にして惑わず、50にして天命を知るなどと孔子も説いたように、人生50歳は「悟り」を得ていてもおかしくない年齢であろう。

     若手ビジネス作家、若手研修講師などといわれていた松本氏も、いつの間にかその年になって、何か「世のため人のため」になるような良い本を書いていきたいと強く想うようになり、サボりの思想というのは、そんな松本氏からあなたへの贈り物であり、その思想がぎゅっと詰まった一冊になっている。
  • あなたがもっと幸せになりたかったら、「何でもいい」とは口に出さないこと。レストランのメニュー1つにしても、「今日は胃がもたれないように、スープにする」、「午後、眠くならないために、量が少ないメニューにしよう」と、きちんと理由をつけて意思決定したり、人と話したりする練習をするといい。

     ささいなことでも、自分がどうなりたいのかを見直すことは、後悔しない一生を過ごす秘策だ。あなたの話す言葉が、あなたの未来をつくっていると意識しよう。

     このように本書のシンプル・メソッドを実践すれば、あなたも今すぐ“話し上手”になれる!「好かれる話し方」を身につけるのに、難しいことはいらない。むしろ驚くほど簡単だ。ただ、本書で紹介していく人間心理にもとづいた“話し方のルール”を知っておくことがポイントである。この簡単なツボさえおさえれば、あなたはたちまち話し上手になれる。

     実践すれば、明日からでも、あなたへの周りの反応が変わってくるはずだ。

     人は「褒められたい」、「大事にされたい」、「自分のした行為の評価が気になる」といった“感情”で動く生き物である。このことを意識して行動できるか、できないかが大きな分かれ目になる。なぜか人との出会いに恵まれている、人に信頼してもらえる、運がいい、という人はみんな、この重要性をよくわかっている。

     そして、借り物の言葉ではなく、自分の言葉で話し、相手の立場をきちんと考慮した言葉を選べば、いつの間にかあなたは、上司や部下、恋人、友人、仕事相手……と、どんな状況でもいい関係をつくれるようになるだろう。一番大事なことは、「あなたが、どうしたいか」である。どんな自分になりたいかが一番大事だ。良いときも、悪いときも「もっとよくしよう」と改善に努める前向きな姿勢に、人は好印象をもつし、その人の話を聞きたいと思うのだ。

    本書1冊で、一生ものの「話す力」を身につけられる。これは人生で何よりも心強い武器を手にしたことになるだろう。

     人材育成コンサルタントとして、松本幸夫氏が20年間、15万人以上に伝えてきた、この「好かれる・信頼される話し方」のツボは非常にシンプルだ。本書のアドバイスの中には「当たり前だ」と思うものもあるだろう。しかし、それでもあらためて勉強し直してもらいたい。こういった基本的なことができていない人が意外と多いからこそ、身につければその他大勢と大差をつけることができる。あなたの素晴らしい未来に向けて、本書は必ず役に立つ。
  • 現在、仕事をバリバリこなし、企業の中枢を担う多くの管理者が、ストレス病にさらされているといわれている。急激なOA化の波は、新しいタイプのストレス(テクノストレス)を生み出した。現代人は、以前には考えもつかなかった、いわば「新種」のストレスにさらされている。例えば、代表的なのはハイテク時代のOA機器に対するテクノストレスと呼ばれるものだ。

    現代は日進月歩ならぬ秒進分歩の時代とさえいわれている。1日にわれわれの仕入れる情報量は、文庫本にして何と170冊以上もあるくらいだ。

     「癌」「心臓病」「脳血管障害」というのは日本人の三大死因とも呼ばれるが、これらはすべて多かれ少なかれストレスに起因していることは明らかである。しかも、高度成長期以来、日本を動かしてきたともいえる企業の会長、社長、副社長といったトップの方々がストレスが元で亡くなっている。驚くのは、新聞の死亡欄でもわかるように、人生80年時代にしては悲しいほどに早い死であるということだ。さらに、上司と部下に挟まれ、企業発展のためにひたすら働き続け、ストレスに悩まされている管理者の数は増えるばかりだ。管理者の多くは、「最近、ストレスがたまっていてね」、「忙しくて、休みもとれないよ」と語り、あたかもストレスの多いことがエリート管理者の証明であるかのように誤解している。 

    しかし、時代が求める『スーパー管理者』というのはストレスに陥ることなく自己管理ができて、いつも軽いフットワークで臨機応変に行動していける人ではないかと、松本幸夫氏は考える。本書は、現代にはびこる様々なストレスを撃退して、スーパー管理者としての手腕を思う存分発揮していくためのストレス対処法の手引となっている。

     管理者が、どのような点に注意し、具体的に何をしていけばよいのかといったストレス対処法を提案していく。同時に、ストレス耐性と予防に効果のある呼吸法、姿勢、ヨガのポーズなどもあわせて紹介していく。

     万一、ストレスが身近に感じられたとしても、これらのストレス耐性をしっかり身につけておけばストレスにおびえることなく、いつも健康体でいられる。かつ、スーパー管理者としての力量も惜しみなく発揮できるだろう。

     なお、「自分のストレスはいったいどのくらいのレベルだろう」と思われる読者のために、各章末に6つの分野からなるストレス・チェックを設け、加えて、各点数に応じて、どう対処したらよいのかを『ストレス診断』として示してある。診断表と診断を照らし合わせながら、あなたなりのストレス対処法を見つけていくことができるのも本書の特色だ。
  • 松本幸夫氏は、能力開発の仕事をしていて、気付いたことがある。それは、全く同じ人間であっても、充分を能力が発揮できる時と、そうでない時があるということだ。体調が悪い時、何か心配事がある時などは、どんなに力のある人でも、十分に実力は出しきれない。

    「能力開発」や「頭脳強化」というと、どうしても脳の仕組みを考えたり、記憶のプロセスを調べるといったことを思い浮かべる。しかし、頭脳強化というのは、何も頭だけを切り離して考えれば良いのではない。われわれの身体は、全体で一つの統一体であり、頭脳もその例外ではないことを知ることが頭脳開発では大切なことであろう。例えば、あなたが体調を崩していたと仮定しよう。普段のあなたに比べたなら、当然、記憶力は落ちるだろうし、良い発想も浮かびにくくなる。「アイデアを出せ」、「もっと良い発想は出ないのか」と周囲に怒鳴ってみても、案外このあたりの基本は忘れられがちだ。つまり、頭脳開発をしていくにあたっては、「体」の調子を整えておくことは欠かせないということだ。それは、頭脳開発における、下準備になる。頭脳は最大限に活用したい。そのためには、準備は欠かせない。あるいは、「体」だけでなくて、「心」も忘れてはならないものだ。例えば、心構えも創造性を発揮していくには重大な柱となるものである。真の頭脳開発というのは、頭はもちろんのこと体や心が充分に安定していて、力の出せる状態にならなければならない。

    本書では、松本氏が、専門としているヨガを柱として、発想力、記憶力、直観力といった頭脳開発に欠かせない“脳力”の開発法を具体的に述べていく。もちろん、その基本としているのは、頭、体、心、という三つが一体となってバランスのとれた状態をつくるという考え方だ。

    さらに一歩進めると、いくら頭脳開発をしても、その能力の使い方が間違っていたのでは何にもならない。頭脳開発の究極は、記憶力、発想力、創造力、直観力、判断力、推理力といった各種の能力をどのように活用していくかにある。その意味では、人生目標や生きがいは必要不可欠になる。その実現に向けて、頭脳開発は武器となるのだ。

    素晴らしいアイデア、企画を次々に生み出す発想力。人の名前や重要な数字もたちどころに覚えてしまう記憶力。決断を迷うことなく常にベストの選択をしていく直観力。本書の実践で、それらは全て可能になる。

    頭脳はまさに、すばらしいものだ。あなたの夢を実現させてくれる最大の武器である。最高の人生をおくるために、本書を読んで、日々頭脳開発に励んでほしい。
  • 大きくて形の良い耳の人を「福耳」を持っている人という。はたして、耳の形で「福運」を呼ぶというようなことが、実際にあるのだろうか。

     実は、私たちの運勢と耳の形とは密接なつながりがある。つまり「福耳」の人とは、どんどんつき合うべきなのだ。耳の形の良い人は運を呼びこむ。だから、そういう人に近付き、友人になるのは良いことだ。ただし、「あの人は耳が小さくて形が悪い。だからつき合うのはやめよう」というように考えて欲しくはない。

     もし相手を見たその瞬間に、その人物が自分の味方であるか敵であるかを、素早く見破れたとしたなら、友好関係を築こうとする時、非常にスムーズにいくであろう。そのための一つの方法として「人相」を見極めることが有効ではないか。松本幸夫氏は、東洋哲学を研究し、その中で「人相」というものに非常に興味を持ち、そして、かなり現代的に応用できそうなものを、いくつか見つけた。また、人間のもっとも神秘的な表情は、モナリザでもわかるように「徴笑」であるといわれる。相手に心を許した時には口の端の筋肉が無意識のうちにゆるんでしまうのだ。注意してみるのは口の端の筋肉のみでいい。笑う表情のように横に開き、緊張がとけた形になれば、それは相手に気を許したと理解して良いだろう。さらに、松本氏は、相手の横顔で判断するのも大切だと指摘しており興味深い。正面からの人相は、案外と飾りやすいものだが、横顔がどう見られているかは、大半の人は考えていないものだ。横顔の示すのは、その人のプライバシーに関するもので、夫婦関係は円満か、金銭面にルーズでないか、秘密にしている事はないか? 等を示している。
    ビジネスの上でも、取引会社の相手の性格や特徴が、あらかじめわかっていれば、交渉事においてとても有利に事が運べるだろう。

     本書に、「誰でも簡単にできる」性格の見抜き方を皆さんにご紹介する。原則として、どのページから読んでいただいても構わない。

     呼吸の仕方、歩き方、寝相、手相、食事の仕方など、あらゆる生活の場面に応用できるものだ。従来の専門書とは違って、幅広い知識を皆さんに紹介しているつもりだ。そして、簡単に相手を見抜けると自負している。

     ただし注意して欲しい。それは、あくまでも一つの目安として判断してほしいし、その人には、そういった傾向があるという風にとらえて欲しいのだ。

     本書によって、一人でも多くの人が相手を正確に見抜き、相互理解に役立ててほしい。
  • プラス思考や積極思考が良いことは、皆わかっていて、誰もが毎日を明るく、前向きに生きたいと願っているはずだ。だが、実際は、気分をマイナスからプラスに切り換えるのは、なかなか難しい。もし、それを簡単にできる方法があったら、知りたいと思っている人は多いはずで、その具体的な方法を伝えてくれるのが本書だ。
     松本幸夫氏は、人生を成功に導くには、能力(スキル)と、意欲(やる気)の二つが欠かせないと指摘する。例えば、営業で、いかにやる気が十分であっても、セールストークとか商品知識などの基本的なスキルが貧弱では、満足な成績を上げることはできない。逆に、いくら営業のスキルが抜群でも、「何となくその気が出ない」「面倒だから明日にしよう」というような先延ばしぐせがあると、やはり満足な成績を残せないだろう。「よしやろう!」「やってみせる」と心が充実して前向きになった時、能力は120%発揮される。
    スキルは、習得具合が目に見える上、スキル研修や能力開発ソフト、学校など習得手段が充実していて身につけやすいが、やる気を起こすのに苦労する人が多い。それは、目に見えにくく、習得手段すらよくわからないためだ。そのうえ能力があっても、やる気にブレーキがかかって発揮できていない人は多い。意志力のみでやる気を出すのは、ほとんど不可能だ。
     そこで、松本氏が注目したのが、イメージだ。
     成功しようと思ったなら、成功のイメージを築き上げていくことが大切。もしイメージさえつくれたなら、能力は120%発揮され、成功までまっすぐに向かっていける。
     さらに、イメージをつくるのに必要なのが、言葉だと松本氏は考える。言葉の力を活用することが、成功人生のポイントで、言葉は、人間の心の状態を反映し、思考がプラスになり、いいイメージが満ちて、やがて人生を変えていく。言葉の暗示効果が高いのは、起床直後と就寝前だ。この時間は、よぶんな雑念が入りにくく、しかも理性の働きが弱い。ポーッとした半覚醒の状態である。暗示の言葉(暗示語)が無条件で意識の奥深くに入り込みやすい。特に、朝の起床直後は一日のスタートである。「やるぞ!」、「今日も元気だ!」などと、エンジンをかけるような短く力強い暗示語は非常に効果的である。
     そして、どのような言葉を用いたら、成功人生を歩めるのか。それを現実の人生場面、ビジネスシーンに即して具体的に教えていく。マイナスをプラスに変え、今日から、「生きていてよかった!」と心から実感できる毎日にしたいと考えるあなたに必携の1冊だ。
  • 「早起きの効用はすごく大きいだろう。でも、起床を2~3時間は早めなければ、まとまったことはできまい。毎日そんな早朝に起きるなんて、自分には不可能だ」というのが、多くの人の「朝」に関する本音ではないだろうか。

    朝は、能力開発の効率が最も高い黄金の時間である。実際、松本幸夫氏が、これまで直接、間接に接してきた数多くの成功者、仕事のできる人、プラス思考の健康人は例外なく、朝の時間の使い方に独自の工夫をこらしていた。

    しかし、そういう人のすべてが、暗いうちから飛び起きて自己啓発や勉強、ジョギングなどに精出しているかというと、そうではないのである。成功者たちの多くは、凡人よりちょっと早起きしているだけだ。「早起きの効用」を説く人は多い。しかし、早起きだけに限定して朝を考えるのは、多忙なビジネスマンには現実的ではない。むろん、たった30分の早起き努力もしないようではいけない。頭にもウォーミングアップタイムが必要である。ギリギリまで眠っていて、あわてて家を飛び出すというのでは、早朝どころか通勤などの時間活用すらままならないことになる。

    成功者の多くは、難事に挑戦したりはしない。そのかわり彼らは、たとえ30分間の朝時間でも、それを2倍、3倍に活用するさまざまなノウハウを駆使することで、自己実現を果たしているのである。

    本書の目的は、そういう朝時間の「具体的活用術」を開発するところにある。
    早起きは大切だが、それは人生目標を達成するための手段である。早起きそのものには意味がない。朝につくり出した貴重な時間で「何かをなし遂げる」ことにこそ、早起きの真価があるわけだ。

    本書で、松本氏が長年蓄積してきた「朝、何をすればいいか」「それを具体的な能力開発や仕事にどうつなげるか」というノウハウをすべて公開している。

    「自分を朝型人間に改造しろ」などという難しい要求は一切ない。
    まずは、目覚まし時計をふだんより30分早めにセットすることから始めてもらいたい。こうして充実した朝を過ごせるようになると、能力や精神力が高まり、健康にもよいばかりか、人生そのものが変わってくる。毎日を、「今日はいい一日になりそうだ」という期待感を持ってスタートするのと、「ああ、また朝がきてしまった」という暗澹とした心境で始めるのとでは、あらゆる面で大差がついて当然だ。

    本書のノウハウで、今日の朝から「いい人生」を始めてもらいたい。
  • 松本幸夫氏は、話し方、プレゼンを研究していている。効果的で上手にプレゼンをする、スティーブ・ジョブズや指導法が巧みなマイケル・サンデル、あるいは日本の政治家も何人か取り上げて本にしてきた。また、プレゼン研修をしているので、「超」のつくような一流企業家や外資系企業の「最前線」のビジネスプレゼンを日々観察、指導している。
     そんな中、TED(テド、Technology Entertainment Design)で行われてきているプロのプレゼンター、世界のトップに立つ人たちのプレゼンは「スゴイ!」の一言に尽きる。もちろんビジネスプレゼンではないので、商品の売り込みはないが、松本氏は、そのスキルの高さには驚かされている。
    そんな松本氏が、プレゼンセミナーを行っていて、10年、15年前と受講者が変わってきている点がある。それは、「ガマン強くない」ということ。プレゼンで、以前なら事例が5分、10分なら、十分に聞いてくれる耐性があったが、今は3分もてばいい方で、何よりも「短くまとめる」ようにしないと、中身以前の問題で、しっかり聞いてくれないのだ。
     松本氏は、昔5分で行っていたスピーチを、今は2分くらいにコンパクトにまとめているが、それでピタリと聴衆のニーズと合う。それは、「時代に合っている」ともいえる。そして、スピーチ・プレゼンは短い方がよく、その方がインパクトは強いということだ。効率的なスビーチ・プレゼンをするには、「聴衆の本当に聞きたいことは何か」を常に問い続けることが欠かせない。また、一番の基本となるものは、実は話術とか、話の構成とか表現力、ジェスチャーや表情の変化などのデリバリー、伝え方の技術ではない。それは、いかに「共感」してもらえるかであり、テーマも易しくわかりやすく伝えることなのだ。
     TEDのテクニックを学ぶことで、短時間でしっかり話をまとめるコツがよくわかり、そして、他人の体験談や生き方から自分の生き方を見つめ直すことができる。「知識を得る」と「自分の生き方を見つめ直す」は、TEDトークを観る時の最終目標ではないだろうか。
     つまり、今まで知らなかったことを知る、気づく。そして、他人の体験談や生き方から自分の生き方を見つめ直す。これは、この先あなたのよりよき人生のためにこそあるのだと言えるだろう。
     本書は、プレゼンスキルの本というだけでなく、あなたの生き方を見つめ直すことにも、つながっていく。
  • 健康になりたい、幸福になりたいというのは、時代を越えて万人に共通の願いと言ってもよいだろう。この「健康と幸福」の道を、世界を股にかけて説き続けた「巨人」が、桜沢如一だ。

     最近の傾向としては「生き方」に直結するような内容が強く求められている。「人間研究」をテーマとしたものが、松本幸夫氏の出版物の中でもファンが多く、本書もその一冊だ。

     桜沢如一のことを全く知らない方は、いったいどんな人物だったのか、ということを知る位のつもりで読み進めていって欲しい。すると、なぜ松本氏が、が知られざる「巨人」と言ったのかがわかってもらえるであろう。

     桜沢は、自らの人生哲学を「無双原理」と称しており、そこには中国の「易」「陰陽」といった思想が底流にある。そして、東洋哲学、文化を西洋に紹介したという意味では、決してオーバーでなく、岡倉天心に匹敵するだけの業績がある。

     桜沢は、フランス語をほぼ完璧に使いこなした(しかも独学独習で)。ヨーロッパに無双原理を広めようとシベリア鉄道でパリに入り、わずか200円で生活をしながらフランス語で論文を書いたのが、世界に桜沢の名が知られる土台石となった事である。しかも桜沢の説く「食」は、ほとんど食費のかからない利点があり、それを自ら実証していったのである。

     フランスのみならずアメリカからアフリカ、アジアの各地に至るまで、桜沢は自ら乗り込んで、「自由人」として生きたのである。

     新しい時代のキーワードとして、次の「3K」があげられることがある。それは「国際化」、「共存共栄」、「(社会)貢献」である。国際化というのは言うまでもなく、ビジネスにおいては一国内ではなく、世界的な規模での活動ということになる。もちろんここでもビジネスとか経営というのはそれに限らない。文化交流や環境問題、政治等、全てを含めての「国際化」であり、「共存共栄」ということだ。

     そして「貢献」である。これは、営利を広く社会に還元する活動ということだ。個人においては「奉仕」と言い換えても構わない。
    「国際化」と叫ぶ人は多いが、実際に行動の伴っている人というのはそう多くはあるまい。
    また、桜沢は、自らの信念の「実践家」であり「行動人」であったと言ってよい。

     桜沢は多芸・多才の人であったが、そこには「あらゆることを勉強し、全てのことに通じ、人のために尽くしなさい」という若くして亡くなった母の教えがあった。親の愛とは何かについても、桜沢から学ぶことは大きい。

     知られざる偉人、自由人として生きた桜沢如一のことを、一人でも多くの人に知ってもらいたい。本書が、読者の心の支えとなることを願う。

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