『ノンフィクション、ドミニク・チェン(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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重たい文学全集はいらない。
日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ見知らぬ隠されている。日英仏の文化とITに精通する著者が、独自に編んだ文学全集から、今の時代に必要な「未来を作る言葉」を探し出し、読書することの本質をあらためて問う。
【目次】
はじめに
文芸オープンソース宣言
寺田 寅彦『どんぐり』
織り込まれる時間
夏目 漱石『夢十夜』
夢をいきる時間
柳田 国男『遠野物語』
死者への戦慄
石川 啄木『一握の砂』
喜びの香り
南方 熊楠『神社合祀に関する意見』
神々と生命のエコロジー
泉 鏡花 『海神別荘』
夢と現実の往還
和辻 哲郎『古寺巡礼』
結晶する風土
小川未明『赤いろうそくと人魚』
死者と生きるための童話
宮沢 賢治『インドラの網』
インドラとインターネットの未来
内藤 湖南『大阪の町人学者富永仲基』
アップデートされる宗教
三遊亭 円朝『落語の濫觴』
落語の未来
梶井基次郎『桜の樹の下には』
ポスト・ヒューマンの死生観
岡倉 天心『茶の本』
東西翻訳奇譚
九鬼 周造『「いき」の構造』
永遠と無限の閾
林 芙美子『清貧の書』
世界への信頼を回復する
谷崎潤一郎『陰鬱礼賛』
闇のウェルビーイング
岡本 かの子『家霊』
呼応しあう『いのち』
他 -
『初音ミク』や『ブラックジャックによろしく』など、その範囲や方法は違えども、著作物の二次創作を開放する動きが活発だ。それは作者にとって、そしてユーザーにとってどんなメリットをもたらすのか。自由な創作と「著作権」との間のジレンマを「クリエイティブ・コモンズ」の運動を例に考える。【読了時間約33分】
ウィキペディアやYouTube、ボーカロイドの『初音ミク』やマンガ『ブラックジャックによろしく』など、その範囲や方法は違えども、作品の著作権を保持したまま、自由な二次創作/リミックスを広く一般に開放する作者やクリエイターが増えてきている。
インターネットが普及した新たな世界では、従来の著作権ビジネスとは異なる創作文化が台頭してきている。
自由な創作と著作権との間にあるジレンマを、前向きに解決する方法として注目されるオープン・ライセンスという考え方。本書は、その代表例である「クリエイティブ・コモンズ」運動に参加する著者による提言であり、現行の著作権の理念を否定することなくオープンな創作環境を実現するための仕組みを探求する。
「今やプロの創作者に限らず、誰もが文章を作成し、写真を撮り、著作物をネット上にアップするようになった。それらを一方的に配信するだけでなく、お互いの作品を自由に使い合う文化を作れた時、私たちは孤独ではなくなり、過去、現在と未来にかかる連帯のネットワークでつながることができるようになるだろう」
目次
第1章 インターネットと著作権
第2章 時代に合わせたルールのデザイン
第3章 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
第4章 コンテンツのオープン化
第5章 自由な文化を創造する
巻末資料 CCライセンスの構造
【読了時間 約33分】
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