『小手鞠るい(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。
ことばを覚えてしゃべる、天才きつねくんの痛快大活躍!
森番に育てられたこぎつねは、次第に人間のことばをおぼえ、字を書いたり話したりできるようになった。きつねはやがて、お話の中に登場する「かしこいきつね」にあこがれて、家を抜け出る。人間をみごとにだます「一人前のきつね」になるために! なかなかお話のようにうまくはいかず、失敗続きだが、きつねはめげない。あるとき、きつねは人間が「電話」を使っているところをみかける。そうだ、これを使えば……!
チェコの作家・画家、ヨゼフ・ラダの楽しくとぼけた傑作物語。原書のゆかいな絵もすべて収録!
※この作品は一部カラーが含まれます。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
発売後即重版、大人気の「うさぎのマリーのフルールパーラー』の人気コンビ新作幼年童話。
小学館出版文化賞、うつのみやこども賞、ラガッツィ賞受章の小手鞠るい氏による優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、”カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しいさし絵たっぷりのコラボレーション。
4月のチューリップから3月のさくらまで、一年の花のようせいたちの物語。
一日一話で読み聞かせにもぴったり。1年生からひとりでも読めます。
(総ルビ、すべての見開きに永田萠氏の挿絵入り)
花、フルーツ、色、星座と続きます。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
一歩踏み出すと世界がかわる!
新しい一歩をふみだすのは勇気がいるけれど、ほんの少しでも変わることはできる。そんな日常の冒険からファンタジーまでをあつめたアンソロジー。朝読にもぴったり。 -
列車内には、学校や職場へ行こうとしている人が乗り合わせていた。
突然、「ダダダダーン」という爆音が鳴り響いて、窓から外を見ると、アメリカ軍の飛行機が間近まで迫ってきているではないか。
操縦席のパイロットの表情まで見えるほど、爆撃機は近くにいる。
明かに、僕らの乗っている列車を攻撃しようとしている。
このままでは死んでしまう。
反射的に、列車から飛び降りた。
(本文より)
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「軍国少年って、おじいちゃんのこと……?」ぼくはページをめくる手を止めて、ひとりごとをつぶやいた。軍国ということばと、優しいおじいちゃんがうまく結びつかない。祖父の絵はとてもユーモラスで、川滝少年はとても可愛くて、列車通学のきびしさも、剣道の時間の痛い話も、すべては笑い話のように読めてしまう。でも、このとき祖父は「まじめな軍国少年」だったのだ。(本文より)
いつだったか、うちの郵便受けに、日本の父から届いた小包をあけてみると、そこに何冊かのスケッチブックが入っていました。そのうちの二冊がこの作品に登場するスケッチブックです。父の戦争体験について、少しは知っていたものの、くわしいことは何も知らなかったので、スケッチブックに描かれている漫画を見て、また、父の書いた文章を読んで、私はとても驚きました。こんな大変な戦争を、父はよく生き抜いてきたものだと、感心もしました。けれども、これらのスケッチブックは、長いあいだ、私の机の引き出しの奥で眠ったままになっていたのです。なぜなのでしょうか。私はその頃、戦争にも、平和にも、関心がなかったからです。日本は憲法で戦争を永久に放棄した平和国家なのだから、戦争や平和について、考えたり、悩んだりする必要はない、と思っていたのです。(後書き)
Twitterでバズった小手鞠氏父のマンガ絵日記、91歳が生き抜いてきた戦争の記憶と記録が漫画でつぶさに表現されている当時のスケッチブックと、その内容から創作された祖父と孫の物語。
戦前戦中戦後、60頁の絵日記を掲載し、戦争だけでなく昭和の懐かしい風俗も味わうことができる資料としても貴重な一冊。 -
夜が怖い。あの人のいない夜が怖い。
だから――わたしは書き続ける、
彼とわたしの優しくて残酷な物語を。
塾の教え子の父親と関係をもった凪子。
会えない寂しさを埋めるように
彼女は彼への想いを筆に載せる。
この手紙は、
彼とわたしが愛し合った確かな証。
いつかふたりの物語を書きたい。
夢に手が届きそうになったまさにその時――
なぜ、こんなことが起こったのか。
それは赦されざる恋か。
どうしても忘れられない人がいる、すべての読者に贈る恋愛小説の不朽の名作が
待望の文庫化! -
手のひらの上に命の重さを感じて。
チアチアチアリー……ぽぴぴぴぴぴ……
「ハーイ、元気にしてたか」
朝起きると日本から届いたばかりのメールをあけて読む。
アメリカ東海岸の朝の七時は、日本の午後八時だ。
わたしは、日本にいる大親友とメール文通しているのだ。
そして、わたしたちは「小鳥の会」を結成している。
主人公の少女は、サンクチュアリでアルバイトをしながら、生きものの死と直面することで成長していく。 -
SNS、感想文など、文章について、若い読者からの質問に著者が答えます。文章読本の形をとりながら、人生論にも通じるエッセイ。
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木の物語、恋の物語、旅の物語……。 著者自身のその後の進路や生
き方に、大きな影響をあたえた本をテーマ別に紹介。短編2編も収録。 -
どうして気になっているんだろう
クラスの気になる同級生、いつもと何か違う家族、ノートに返事を書いてくれる誰か、おしゃれなあの子。多様性をテーマに『ちょっと気になる人』を描く4つの物語。 -
私は、私の幸せを失いたくない――
長く付き合った恋人から婚約を破棄され、仕事に打ち込む日々を送っていた妃斗美の前に、偶然、金色の目をした「幸福」が現れて……。
※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
【物語の概要】
主人公の鍛人は、養殖マグロの衝突死問題が、遺伝子編集によって解決されるかもしれない、
というニュースをきき、マグロが死ななくてすむときいて安心する。
そんなとき、大好きなおばあちゃんががんで入院する。
おばあちゃんは「遺伝子」を調べたら、治しかたがわかると聞いて驚く。
未来のお医者さんはどんな治療をすることになるのか想像して、鍛人は未来の技術にワクワクする。
●シリーズ「おはなしサイエンス」の刊行趣旨
科学的な知識をもとに、論理的に考え、適切な答えを導く──。
それは、新しい時代を生きるために必要な力です。
その力を身につけるには、理科に親しみ、興味を持つことがいちばん。
理科の学習は、これまで以上に重要になってきています。
「おはなしサイエンス」は、
理科=科学の、おどろきや感動を、物語をとおして伝え、
「科学する心」を育むシリーズです!
●現代を代表する一流の児童文学作家の書き下ろし。
●物語を味わいながら、科学への関心を深めます。
●物語の背景を、豊富なグラフや図表で説明。
●上質なイラストもたっぷり。楽しみながら科学を理解できます。
●巻末の「おはなしサイエンスひとくちメモ」で、各巻のテーマと小~中学校で学ぶ理科の内容との関連を解説します。
●シリーズ「おはなしサイエンス」のラインナップ※刊行予定も含みます
『遺伝子工学 光るマウスが未来を変える』 森川成美・作 石井聖岳・絵
『美容の科学 神永くんは知っている』 神戸遙真・作 藤本たみこ・絵
『未来のたべもの 未来の給食、なに食べる?』楠木誠一郎・作 下平けーすけ・絵
『AI(人工知能)ロボットは泣くのか?』佐藤まどか・作 酒井以・絵
『未来の医学』片川優子・作 大管雅晴・絵
『バイオミメティクス(生物模倣技術)マンボウ、空を飛ぶ』吉野万理子・作 黒須高嶺・絵
『鉱物・宝石の科学 七つの石の物語』小手鞠るい・作 サトウユカ・絵
『宇宙の未来 パパが宇宙に行くなんて!』松素めぐり・作 木村いこ・絵
『恐竜 恐竜の町で見つけたこと』松原秀行・作 梶山直美・絵
『危険生物 ひょうたん池の怪魚?』赤羽じゅんこ・作 ウラケン・ボルボックス・絵 -
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いま、1年1組の話題は、「カレー男」の話で持ちきり。カレー男はある日、とつぜんやってきて、おとずれた家のカレーをおいしそうにペロリとたいらげるんだ。けれど、「もとめている味とはちがう」といって、キャラメルを残して去っていくんだって! カレー男を満足させたら、なにがもらえるのかな? ようし、カレーづくりにちょうせんだ! -
太平洋戦争末期、焼け跡の瓦礫の中から助け出された赤ん坊の茉莉江は、十歳になった年に母と二人、船でアメリカに渡るが、その後母を喪い一人きりになってしまう。茉莉江は自らの手で人生を切り拓き、長じて報道写真家となり、人間の愚行と光を目撃していく。激動の時代を生き抜いたひとりの女性の人生とともに、戦後日本、そしてアメリカの姿を描き出す。恋愛小説家として知られる著者が新境地を拓いた、美しく骨太な感動作。
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平安初期、弘法大師として親しまれている空海の生涯とは、どのようなものだったのか。物語性豊かな人生を描く。
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まりえのお母さんは目が見えない。だんだんと見えなくなってきて、まりえが小学校の時に完全に失明。2022年7月刊行の絵本『うちのおかあちゃん』は、作者がお母さんをモデルにその一時期を描いたものだがフィクションである。
この作品はもっと具体的に、リアルにお母さんについてつづられたエッセイ集。
本が好きで好きで作家になりたかったが叶わなかったお母さん、似たような道を歩む作者だが、人生の場面でお母さんとぶつかりあうこともしばしばだった。戦争にも学歴偏重の社会にも、障害にも、差別偏見にも負けずチャレンジし続けた「お母ちゃん」は、世間や自分のなかの「鬼退治」を成し遂げた。
小手鞠さんいわく「60代になって初めて『母の愛』を知ったように思います。美人で、優しくて、がんばり屋さん。顔に似合わず、毒舌家。そんなお母ちゃんについて、あますところなく書いてみました。」
若い人たちにとって生き方の一つの指針となるような作品。 -
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世界中で愛されている『赤毛のアン』。
長いお話ですが、実は、1章ずつがとても楽しい物語になっています。
小さいお子さんでも楽しめる、とびきり楽しいお話をえりすぐり、素敵な絵とともにお届けします。
読み聞かせや、はじめてのひとり読みにもぴったりです。
もちろん、アンが大好きなあなたもぜひ!
*3年生以上の漢字にふりがなつき
*人気絵本作家の美しいイラストが楽しめる、オールカラーの55ページ
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ここは森の中にある「モニカのケーキ屋さん」。うさぎのきょうだいがつくる、本日のスペシャルケーキをめあてに、りすの三きょうだいがやってきました。お店のテーブルは、たちまち、お客さまでいっぱいになりました。と、そのとき、くまのおじいさんがお店へ入ってきて・・・。
森の動物たちとたくさんのケーキ、かわいいさし絵たっぷりで1年生からひとりで読める!『ある晴れた夏の朝』で小学館出版文化賞受賞の小手鞠るい氏の最新幼年童話。おいしくて、やさしい物語。 -
ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へーー。
料理用のエプロンから、接客用のTシャツに着がえて、ショーケースの前に立った。
あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。
パンの香りは、幸せの香りだ。
パンの味は、元気のエッセンスだ。
りんごの木の下には、味と香りの楽園がある。
そんなことを思いながら、ふと、うしろをふり返ったとき、厨房のなかで一心に、じゃがいもの皮をむいている、中学生の男の子の背中が見えたーーような気がした。(本文より)
開店の日はりんごの木の下で
日曜日はポテトざんまい
月曜日はサンド・オン・パレード
火曜日はパスタで決まり
水曜日はベントー・ボックス
木曜日はカレー日和
金曜日は炎の焼きめし
土曜日は定休日
あとがき 遊びにおいでよ
ベイカリーカフェ「りんごの木」の
特別メニュー&読むレシピ集 -
「すべての愛には、裏がある。」
恋愛小説の名手が描く、大人たちの上品で下品な恋愛事情、その一部始終。
著書メッセージ:「不倫に嫌悪感を抱いているあなたにも、不倫小説が大好きなあなたにも」
だらしない女ときちんとした女。女癖の悪い男と誠実な男。天使と悪魔。結婚と不倫。純愛と情事。あなたは、どっちが好きですか。私はもちろん、だらしない女と、女癖の悪い男と、悪魔と、不倫と、情事です。だって、おもしろいじゃないですか、読むのも書くのも。きちんとした女と誠実な男が結婚したって、つまらない家庭しか築けませんよ。「幸福な家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸なものである」と語ったのはトルストイですが、私はこう言いたい。「恋愛を描いた小説はどれも似たようなものだが、情事を描いた小説はそれぞれに不条理で病み付きになる」と。アメリカのテレビドラマシリーズを意識して、毎回ノンストップで読ませるエピソード7つ。今までの小手鞠るいとは、ひと味もふた味も違った悪魔的に優雅な情事小説です。
不倫に嫌悪感を抱いているあなたにも、不倫小説が大好きなあなたにも、自信を持っておすすめします。もちろん、恋愛小説が好きなあなたにも、嫌いなあなたにも。 -
【物語の概要】
離婚したお父さんに連れてきてもらった、回らないお寿司やさん。小林伝は、そこで女性の寿司職人・春原さんに出会います。しかし伝は、クラスメイト・海江田美緒が将来寿司職人になりたいといったとたん、「それ、無理じゃね?」と夢をすぐさま否定されたときに、勇気を出して声をあげることができませんでした。そこで春原さんのお店・寿司春へ、海江田さんもいっしょに、つれていってもらうことにしたのです……。
【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。
【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
総論SDGsとは何か(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい) -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
ねこの町にあるダリオ写真館に犬の親子、マーガレットさんとケイトが誕生日の記念撮影にやってきました。ふたりとも新調したワンピースを着て緊張しているようです。そこで、ふたりにリラックスしてもらおうとダリオさんが考えたアイデア「写真のひみつ」とは?またダリオさんが犬の少女ケイトから教えられたこととは?写真を撮ったり、その写真を誰かに送ったりする楽しさ、思い出の尊さを思い出させてくれるお話です。 -
日本人であることが、罪になる。祖母は、母は、そんな時代を生き抜いた――日本人というルーツに苦しめられた祖母、ルーツを捨てようとした母、そしてそのルーツに惹かれる私。アメリカ在住日系人家族の三世代を描く百年の物語。太平洋戦争を挟んでの日本とアメリカの姿、時代に翻弄されながらそこに生きる人々のアイデンティティのありようを描き出し、現在の世界に巻き起こる問題をも浮かび上がらせる骨太な感動作。
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寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい――
女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作!
わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略)
男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。
これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より)
これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。
女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか?
太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作! -
どうしてそんなに、たいせつなの?
小学2年生のあおいちゃんは本が苦手。でも弟はいつも絵本を読んでいる。弟の気持ちがわからず、あおいちゃんはちょっかいを出してしまいます。ある日、弟が風邪をひいてしまい、家で寝込んでいました。具合が悪いのにも関わらず、おとうとの手にはやっぱり絵本が…。あおいちゃんには、どうしてそんなに絵本が大切なのかわかりません。しかし弟には、絵本を大切にしている理由があったのです。相手の気持ちに寄り添おうとすることの大切さに気づかされる、あたたかな物語です。 -
画廊勤めの風子の前に台風のように現れ、19歳の身体を心ごと奪った大岸豪介。不器用で情にもろい豪介に深く刻まれた風子の愛の記憶は、幼い娘を抱えスナック勤めをした洋子との暮らしを彼が選んだあとも甘く、苦しいほどに切ない。元妻を自殺で失った河野至高と風子が結ばれた20年後のいまも……。70年代フォークの調べにのせ、秘めた想いを、肉体の歓びへと解き放つ大人の愛の物語。
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アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。日系アメリカ人のメイは、原子爆弾否定派として、演壇に立つことになる。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?
原子爆弾や戦争を体験していない現代に生きるあらゆる出自の十代が、それぞれに抱く考え方の違い。今後の世界を生きていく若者たちに考えてほしい、議論してほしいテーマを扱った、日本人作家による、YAジャンルのあたらしい試みともいえる作品の英文版。※本書はすべて英語です -
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こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんがつくってくれるキラキラ輝くフルーツのデザートが大好き。でもある日、みんながいつものようにフルーツパーラーへ行くと、「しばらくおやすみします」という張り紙が。こんなことははじめてです、マリーさんにいったいなにがあったのでしょうか……。うさぎのマリーさんと森のどうぶつの子どもたちの心温まる物語。
優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、“カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しい挿絵のコラボレーション。
(総ルビ、すべての見開きに挿絵入り)
─まるで、お日さまのかけらみたいな、オレンジとパイナップル。
バナナは、みかづき。
さくらんぼうは、赤と黄いろのお星さま。
きらきらフルーツのまんなかには、まっ白な雲のソフトクリームがもくもく。
どこから、なにから、たべたらいいのやら。
スプーンとフォークを手にしたみんなは、うっとりしています。
たべるのがもったいないような、見ているだけでうきうきしてくる、きらきらフルーツのほうせきばこです。
「さあ、めしあがれ」
マリーさんはやさしく、こえをかけました。
「いただきます」
「いただきます」
「いただきます」
ひとくちたべると、こぐまのジローくんの顔は、お日さまみたいににっこり。
ひとくちたべると、きつねのネネちゃんのほっぺは、まんまるいお月さまに。
ひとくちたべると、たぬきのタントンくんのひとみは、お星さまみたいにきらり。
─本文より。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。日系アメリカ人のメイは、原子爆弾否定派として、演壇に立つことになる。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?
原子爆弾や戦争を体験していない現代に生きるあらゆる出自の十代が、それぞれに抱く考え方の違い。今後の世界を生きていく若者たちに考えてほしい、議論してほしいテーマを扱った、日本人作家による、YAジャンルのあたらしい試みともいえる作品。 -
自分のルーツを探す旅に出る。
自分ではわくわく少女だと思っていた。
でも、今のあたしは、好きじゃない。
ああ、無人島へ行きたい。
学校生活に疲れたとげとげ少女が向かったのは生命力あふれるハワイ。
ハワイは、彼女のお父さんの故郷だ。
まだ会ったことのないおばあさんや親戚との出会いに、緊張しつつ、空港に降り立つ。
すがすがしい香りの花々、真っ青な空と海、雄大なハワイの景色、そして、彼女を待っていたのは・・・・・・?
自分を一人の人間として扱ってくれるハワイの人たちに囲まれて、自分につながる大切なものを見つけた。 -
《これは、みんなでつくる本です。お金はいただきません。
自由に持ち帰って、あなたの好きなお話を書いてください。
書き上げたらまた、本棚にもどしておいてください。
だれかがきっと、そのつづきを書くでしょう。》
本をひらくと、とびらのページに、そう書かれていた。
──だれにも話せないことを心にかかえていた伊藤みなみは、
「お話」として、書いておくことならできるかもしれない、
もしかしたら雄大が見つけてくれるかもしれない?と
ブックカフェの本棚でみつけた白い本に最初の一行を書いた。
ちょうど一年前の、なかよしでむじゃきだった四人組のお話から、
えんぴつを握りなおして、伊藤みなみを変身させて。 -
結末がなかったら、作品は「いつまでもつづく」になってしまうか、あるいは、単なる「書きかけ」のままで終わってしまう。書き上げられないまま、作者が死んだってこともあるかもな(言っておくけど、僕は死なないし、主人公も彼女も死なない。どっちかが死んで終わるラブストーリーほど、僕の嫌いなものはない! ラブストーリーで片方を死なせるのは、作者の怠慢である! 鼻息荒いぞ)。ーーーー本文より
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NYで亡くなった美しい叔母・千波瑠。謎を残した彼女の人生にはたった一つの秘められた恋があった――激しく切ない恋の結末。涙なくして読めない、著者7年ぶりの渾身の恋愛小説!
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絵本の海で、大ぼうけん!
なかよしだった犬のマリンに会いたいぼくは、すなはまでふしぎな足あとをたどるうちに、絵本屋さんを見つけます。くじらの絵本をえらぶと、しろねこさんの読みきかせで絵本の中へ。空とぶくじらにのって向かった思い出の海で、まっていたのは……。
ボローニャ国際児童図書賞受賞作家が「夢の絵本屋さん」を凝縮した物語を、人気イラストレーターが魅力的に描き出すシリーズ、待望の2作目。本の中にひろがる海を舞台に、大切な犬を亡くした主人公の哀しみが癒える過程を、透明感豊かな美しい色彩であたたかく描きます。読みきかせにも最適。 -
森のなかで、見つけたものは?
ふくろうの声にみちびかれて森をぬけると、そこは、ふしぎなお店。
くろねこの店員さんがえらんでくれた絵本の中には、夢みた世界がひろがっていました……。
ボローニャ国際児童図書賞受賞作家が「夢の絵本屋さん」を凝縮した物語を、気鋭のイラストレーターが幻想的で色鮮やかな絵で描き出す注目の絵本。 -
好きになった人に“たまたま奥さんがいた”
だけの、二人の女。杏子は「もうひとつの家」
に帰る彼を毎夜見送り、みずきは病身の妻を
養う彼の訪れを今日も待ちわびる。守られな
い約束、聞き慣れた噓、会えない時間が増え
続けても二人はとても幸せで……。しかし、
たった一通のメール、ほんの一回の情事が、
〝恋濃き〟大人の女たちを狂わせる――。 -
愛理──みなみ、雄大、晴樹、あたしにまかせて。「よーい」先生の声が響いた。次の瞬間、「すべて」が弾けた。大地をけって、あたしは飛び出した。雄大──ハルが、ぐんぐん近づいてくる。いや、ぼくが近づいていくんだ。そんなこと、どっちでもいい。ハル、落とすなよ、このバトン。晴樹──彼女の姿はまだ、目に入ってこない。ボクが見ているのは、空や。空と大地だけや。地面をけって、空へ向かって走りながら、ボクは思い出している。空から降ってくるような、みなみのことばを。みなみ──最後の3メートルのところで、わたしはトップの男子の真横に並んだ。あとはダッシュで駆けこむだけだ。腕を動かす。激しく、シャープに、空気を切るように。ふっと、糸が切れたかのように、隣を走っていた男の子が視界から消えた。(本文より)運動会400Mリレーの予備選チームが決まった!俊足のみなみ、本の虫雄大、ピアノ少女愛理に、走るのが怖い晴樹、4人の運命は?!子どもたちに人気のスポーツをテーマにした童話シリーズ「スポーツのおはなし」。オリンピックに採用されているスポーツについて、各一冊ずつ、豪華執筆陣が描き下ろします。小学低学年から中学年向けの創作童話です。2019年11月から3ヶ月連続で刊行致します。●シリーズ「スポーツのおはなし」の特色・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。・「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた童話作品として楽しむことができます。また、シリーズを通して読むことで、さまざまなスポーツの特徴や面白さ楽しさを学べます。・ほぼすべての見開きに、実力ある画家によるイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。・巻末に収録したコラムページで、各スポーツへの理解がさらに深まります。・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読にもぴったりのボリュームです。
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母と娘の新しい物語。
小学館児童出版文化賞受賞作家による、受賞後第1作目。
『ある晴れた夏の朝』で内外から注目された小手鞠さんの書き下ろし新作。
ある日、幼いころに両親が離婚し離れて暮らしていた母のノートが窓香の元に届く。ノートには、母がどのように生きていたのかがつづられていた。そして、世界の窓がひらかれている。一人の女性である母の生き方を知ることで、大きく成長する少女を描く。 -
アメリカはウッドストックの森に住む小説家が綴る四季の移ろい。美しくも厳しい自然や野生動物との交流、ときに森を飛び出し旅先でのできごとをたおやかな筆致で描き出す。
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今すぐ走って、会いに行きたい。あの日のように――。二十二歳の誕生日、花音が出会った運命の彼は、アメリカ留学を控えていた。遠く離れても、熱く思い続けるふたりの恋。純愛一二〇%小説。
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春休みにスキーで脚を骨折し、新学期早々学校を休んで退屈していた中学2年の龍樹の部屋の窓から、とつぜん銀色の美しい猫が現れる。猫のしなやかな動きに心を奪われた龍樹はずっと忘れていた絵を描きたい気持ちを思い出し、目の前にあったノートを一枚破ると……
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両親の離婚によってアメリカの小学校から転校してきたエリカ。友達なんていないし欲しいとも思わなかった美幸は、エリカと出会い……。
小学6年生の美幸は、みんなと一緒に行動することが苦手で、いつも本ばかり読んでいた。仲良しの友だちもいないし、特にほしいとも思わない。本の中には友だちがいて、その友だちは人を傷つけたり、悪口をいったり、いじめたりしないから……。ある日、美幸のクラスに、アメリカの小学校から転校してきた少女、エリカがやってきた。エリカは、森に囲まれた小さな村で暮らしていたが、両親の離婚によってお母さんと一緒に日本で暮らすことになった。数日後、漢字が苦手なエリカと、算数が苦手な美幸は、自習の時間にこっそりプリントを交換して、お互いのプリントを終わらせることに成功。髪の毛の色も、得意な科目も、性格も、生まれた場所もちがう二人だったが、その日を境に距離が縮まっていく。美幸は、「新しい発見」というテーマの作文に、エリカのことを書くことを決めた。美幸にとって、新しい発見はエリカという友だちだった。ところが……。 -
うまれたばかりの赤んぼうだったとき、ぼくのからだはおかあさんの手のひらにすっぽりおさまってしまうくらい、小さかったらしい。しんちょうは十五センチ、たいじゅうは百グラム。おかあさんのたいじゅうは、ぼくの千倍の百キログラム。──パンダのユウユウとおかあさんはいつでもなかよし。起きているときも寝ているときもおかあさんといっしょ。野生パンダの親子の生態、子育てや独り立ちのドラマがやさしいお話で読める。
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ユダヤ人への迫害が厳しくなるドイツで、親と離れ、ドイツ人の戦争孤児といつわり、妹と二人で隠れ家にくらすユダヤ人の少女、ノエミ―。 空襲が激しくなった東京から、家族と離れ、田舎に疎開している日本人の少年、風太―。 戦争末期を生きる二人の少女と少年が見たものは?
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「お願いやからして下さいと、言うてみろ」――19のとき夢中になった人は男らしい人だった。囚われの身となり、こじ開けられ、これでもかこれでもかと辱めを受ける。男らしい人の言いなりになっている自分が好きだった――。「金曜の夜は絶対に抱きたい」――30を過ぎて優しい人に恋をした。優しい人は金曜の夜、わたしの部屋で過ごしたあと知らない場所に去っていく。彼にもらった期限切れの定期券がわたしのお守りだった――。責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんなものじゃない。わたしが欲しいのは……。一度でも恋に溺れたことのある人へ送る超ド級の恋愛小説。
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大学に合格、憧れの京都で親友と下宿生活を始めたるいは、隣の部屋で彼と始めちゃう親友の声を聞き、一人暮らしを決意。初めてのバイト、初めてのキス。田舎育ちのるいを翻弄する、親分、若い衆、シングルマザーの京大生……。夢見る少女が、京都の街で失恋、就職、結婚、離婚を経験し、大人になっていく。恋愛小説家の、胸打つ自伝的青春小説。
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それは、悲しい予感に満ちた、あふれるほどの幸福。 傷を負いながら生きてきたふたりが結ばれ、新しい生活に一匹の子猫を招き入れる。 ふたりの愛が育まれるとともに、子猫はおとなになり、そして―― たまらなく愛おしく、そして切ない、魂の絆の物語。
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恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。 イラストレーターとして着実にキャリアを積んでいる木の葉に、作家となったかつての恋人アラシから一篇の物語が届く。 作品にこめられたものとは。 遠い日の約束が果たされるとき、明らかになるのは―――恋愛小説の名手が、時も距離も越える思いを描く、心ゆさぶる魂の愛の物語。
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「日経ヘルス」誌で、健康誌史上初の連載恋愛小説として話題騒然! 耕し、種を蒔き、慈しむ。野菜たちが教えてくれる恋の育て方とは?――同窓会に参加するため帰郷したまゆみは、別れた彼と再会する。プロポーズを退けて東京で働くことを選んだ彼女と、故郷で教師をしながら野菜畑を育てる彼。終わったはずの恋が10年の時を経てふたたび芽吹く……。恋愛小説の名手が描きだす、野菜のようにみずみずしく、栄養と幸せ満点の、3組の恋の物語。「空豆のコロッケ」「イタリアのおっかさん風、アラビアータ」「おばけかぼちゃパイ」など、おいしいレシピも満載!
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日本版「フランダースの犬」の誕生! 第二次世界大戦で両親をなくした少年、ツヨシ。 幼い彼の前に現れたのは、虐待同然に働かされ、捨てられた大型犬だった。 ツヨシはその犬に「ソラ」と名付け、家族同然に生活を共にし始める。 生まれて初めて平穏な日々を過ごすことになった犬が心に宿した、飼い主への感謝と愛。 しかし、別れのときは刻一刻と近づいてくる――。 「犬の愛」が最後に行きつくところとは、いったいどこなのか。 「フランダースの犬」へのオマージュとして描かれた、傑作長編小説!
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ひっそりと鎌倉で帽子屋を営むつぐみ。妻子を不慮の事故で亡くし、自らも余命幾ばくもない編集者の洋司。異国の地で夫と暮らしながら、「S」に秘めた想いを抱く由貴子。交わるはずのなかった三つの人生が、何かに導かれるように交錯する。甘やかさと烈しさを合わせ持った、大人のための極上恋愛ミステリー。
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「未来が明るい、なんて、だれが決めたのでしょう。」「若さはすばらしい、なんてだれが決めたのでしょう。」―。「行きたくない場所は、学校」そして、家に帰っても「ふすまのような扉がついている勉強部屋に逃げ込む」毎日。「自分には価値がなく、生きていてもしかたがないのでは」という暗い気持ちで日々を送る中学生の「わたし」。不安、後悔、劣等感、秘密、孤独、嫉妬、自己嫌悪―。小手鞠るいが描く直球思春期小説。
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