『中島京子、1円~、雑誌を除く(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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人気女性作家6人による、心に沁みるアンソロジー
美味しい一皿、彼が口にしたことば、愛したものとの思い出、葛藤の記憶……。あの街の空気が語りかけてくるような、珠玉の短編6作。 -
30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。 -
「ゴルゴダ」飴村行
「逆縁の午後」長岡弘樹
「枇杷の種」友井羊
「願い笹」戸田義長
「ちびまんとジャンボ」白井智之
「探偵台本」大山誠一郎 -
人気直木賞作家、中島京子初の普段の生活や暮らしを語ったエッセイ本。50代を軽やかに味わいながら生きる作家の素顔がここに。
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以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。
人気直木賞作家 中島京子初・グルメ、旅、自身の身の回りや体調の変化などについて、
ユーモラスに語ったエッセイ集。
雑誌「ゆうゆう」に5年にわたり、2018年から連載された「羊のところへはもどれない」に加筆し、
時系列に1冊にまとめた。
執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、
コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、
小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。
中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上の読者のこころを軽くしてくれる本。
タイトルの「小日向(こひなた)」は、この連載中に、著者が住んでいた自宅があった文京区の地名。
体やこころに不調があったとしても、「小さくとも、日向の明るいほうを向いて」生きるきっかけをくれる。
帯は、著者とかねてより親交のある俳優の室井滋さん。コメントはこちら。
「``直木賞作家の毎日ってどんな?``なんて興味津々でページを捲れば、京子さんの美味しん坊生活に仰天!
世界中の絶品グルメが登場する。おまけにそれ故の体調管理にも余念がない。プラティス、鍼、筋膜リリースまで、
『どんだけやるのぉ!?』と叫んでしまった。何事に対しても手を抜く人ではないらしい。
転んでも何度でも起きあがる。素晴らしい。
現役のおばさんも、未来のおばさんも皆が学べるエッセイ集。
小説のベースとなった家族秘話、若かりし頃のハプニング、御主人との甘い生活もチラチラ見え隠れする。
とってもホットな京子さんの本書は、かならず食後にお読みくださいませ!」。
中島京子(ナカジマキョウコ):1964 年東京都出身。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て渡米。帰国後の2003 年『FUTON』(講談社)でデビュー。2010 年『小さいおうち』(文藝春秋)で第143 回直木賞を受賞。2014 年『妻が椎茸だったころ』(講談社)で第42 回泉鏡花文学賞を受賞。2015 年『かたづの!』(集英社)で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28 回柴田錬三郎賞を受賞。同年『長いお別れ』(文藝春秋)で第10回中央公論文芸賞、さらに翌2016 年、同作品で第5回日本医療小説大賞を受賞。2020 年『夢見る帝国図書館』(文藝春秋)で第30 回紫式部文学賞を受賞。2022 年『ムーンライト・イン』(KADOKAWA)、『やさしい猫』(中央公論新社)で第72 回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。同年『やさしい猫』で第56 回吉川英治文学賞を受賞。その他、著作多数。 -
廃墟化して取り残された高層マンションを管理することになったレナ。その上層階に住む老人たちは、なぜ忽然と消えていくのか?(「ふたたび自然に戻るとき」)。工場で“日本人”を作るじいちゃんと、管理人兼警備員の“俺”のもとに若い女が現れ、ある探し物をする(「キッドの運命」)。もう二度と自分の子供を奪われたくない――勝手に中絶した元妻に怒った「ぼく」は、人工子宮を移植して妊娠するが……(「赤ちゃん泥棒」)。われわれの未来は明るいのか暗いのか? 素晴らしいものなのか、恐ろしいものなのか? さまざまに考えさせられる著者初の近未来小説!
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「恋のライバルは、白鳥だった!?」ある夫婦とコハクチョウの三〇年以上にわたる不思議な生活を描く「ガリップ」、斜向かいに越してきた老人の壮絶な愛の遍歴を綴った「オリーブ」など、結婚をめぐる不思議でちょっぴり幻想的な六つの短編集。吉川英治文学賞 受賞後第一作。
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「図書館を愛した」喜和子さんと、「図書館が愛した」人々の物語
上野公園のベンチで偶然、出会った喜和子さんは、
作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いてほしいと持ち掛けてきた。
ふたりの穏やかな交流が始まり、
やがて喜和子さんは
終戦直後の幼かった日々を上野で過ごした記憶が語るのだが……。
日本で初めての国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が
共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作。
解説・京極夏彦
個性的でキュートな喜和子さんの物語と、
波乱万丈な国立図書館の物語が共鳴しながら紡がれる、
唯一無二の小説です。
軽妙洒脱に語られる図書館の物語パートと、
戦後を生きた喜和子さんの切なくも愛おしい記憶。
そのなんともいえないハーモニー……。
京極夏彦さんが解説で「小説でしか為しえない技法で、
小説という装置を用いる以外に行きつけない場所に連れて行ってくれる、
そうした小説なのである」とお書きになったのを読んで、
「まさに!」と膝を打ちました。
読書の喜びを存分に味わっていただける作品です!
※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
家族三人で暮らしたい、
ただそれだけの望みを叶えるのが
こんなに難しいなんて
シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。
出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。
そんな小さな幸せが突然奪われたのは、
クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。
〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉
読売新聞連載中から反響続々
中島京子の長編小説最新刊 -
今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、そこがわたしの特等席だった。常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に無口な学生とクセ者揃い。学校が苦手で友達もいなかった少女時代、大人に混ざって聞いた話には沢山の“本当”と“噓”があって……懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。(解説・平松洋子)
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結婚――それは人生の墓場か、パラダイスか? 古今東西の解けない謎ともいえる「結婚」に、人気作家7名が迫ります。ダークサイドから見た〈黒い結婚〉と、ハッピーサイドから見た〈白い結婚〉。白黒両面から見た結婚の裏と表、たっぷりお届けします。
黒い結婚
窪美澄 「水際の金魚」
深沢潮 「かっぱーん」
木原音瀬 「愛の結晶」
中島京子 「家猫」
白い結婚
森美樹 「ダーリンは女装家」
瀧羽麻子 「シュークリーム」
成田名璃子 「いつか、二人で。」 -
太宰、漱石、鴎外、賢治、芥川から、ドイル、アンデルセン、ケストナー、ベケットまで。古今東西の名作をもとに編み上げられた16のパスティーシュ小説集。禁酒時代にアブサンの代用酒として作られたパスティスが、以後もずっと人々の口を愉しませ、酔いを誘ってきたように、オリジナル作品を知らなくても、知っていればなお一層、小説の醍醐味を存分に楽しめる珠玉の作品集。
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〈五十歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり〉
息子は巣立ち、夫と二人暮らし。会計事務所でパート勤務の宇藤聖子が、
ふとしたことで読み始めたのは、六十年前にベストセラーとなった「女性論」。
一見古めかしい昭和の文士の随筆と、
聖子の日々の出来事は不思議なほど響き合って……。
どうしたって違う、これまでとこれから。
人生の新たな段階を迎える世代ならではの感慨と、思いがけない新たな出会い。
セクハラ、LGBT、貧困――身近な社会問題を織り込みながら、
くすりと笑える読み心地のよさ。
ミドルエイジを元気にする上質の長編小説 -
認知症を患い、正常な記憶が失われていく父。日々発生する不測の事態のなかでも、ときには笑いが、ときにはあたたかな感動が訪れる。
「十年か。長いね。長いお別れ(ロング・グッドバイ)だね」
「なに?」
「ロング・グッドバイと呼ぶんだよ、その病気をね。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから」
東家の大黒柱、父・昇平はかつて区立中学校長や公立図書館の館長をつとめ、十年ほど前から認知症を患っている。
長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし。
娘が三人、長女の茉莉は夫の転勤で米国西海岸暮らし。次女の奈菜は菓子メーカー勤務の夫と小さな子供を抱える主婦、三女の芙美は独身でフードコーディネーター。
ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう。
迷子になって遊園地へまぎれこむ。
入れ歯の頻繁な紛失と出現。
記憶の混濁により日々起こる不測の事態――しかし、そこには日常のユーモアが見出され、昇平自身の記憶がうしなわれても、自分たちに向けられる信頼と愛情を発見する家族がいつもそばにいる。
認知症の実父を介護した経験を踏まえて書かれた短編連作。
暗くなりがちなテーマをユーモラスに、あたたかなまなざしで描いた作品は、単行本発表時から大きな話題になり、中央公論文芸賞や日本医療小説大賞にも選ばれた。
映画化決定!
解説・川本三郎 -
「2003年~2007年、2013年~2017年 職業:AV女優」AV女優という職歴を履歴書に書くことはできない。――だけど、これがわたしのまぎれもない肩書き。普通の家に育った、普通の女の子がどうしてAV女優になったのか。なぜ一度引退後、復帰したのか。なぜ、出版を決意したのか。急性一過性精神病障害、過食、アルコール依存……。彼女は苦しみ、傷つき、そして壊れた。けれど、闘い続ける道を選んだ。AV女優、中島京子として。「大切なのは、何をしてきたかではない。これから何ができるかだ」わたしに何ができるだろう。わたしにしかできないことは何だろう。AV女優デビューから16年。人生のどん底から、彼女が見つけた生きる希望とは?生き方に悩む多くの人々に贈る、「わたしの道」の見つけ方を彼女ならではの経験と言葉で描いた作品。
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遠野の羚羊の片角には霊妙な伝説がある。慶長五年、根城南部氏当主直政の妻・祢々は片角の羚羊と出会う。直政と幼い嫡男・久松が立て続けに不審な死を遂げた直後から、叔父の三戸南部氏・利直の謀略が見え隠れしはじめた。次次とやってくる困難に祢々は機転と知恵だけで立ち向かう。「戦でいちばんたいせつなことは、やらないこと」を信条に波瀾万丈の一生を送った江戸時代唯一の女大名の一代記。河合隼雄物語賞(第三回)、歴史時代作家クラブ賞作品賞(第四回)、柴田錬三郎賞(第二十八回)、王様のブランチブックアワード2014大賞受賞作!!
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亡き妻の残したレシピをもとに、椎茸と格闘する泰平は、料理教室に通うことにした。不在という存在をユーラモスに綴る表題作のほか、叔母の家に突如あらわれ、家族のように振る舞う男が語る「ハクビシンを飼う」など。日常の片隅に起こる「ちょっと怖くて、愛おしい」五つの偏愛短編集。<泉鏡花賞受賞作>
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昭和6年、若く美しい時子奥様との出会いが長年の奉公のなかでも特に忘れがたい日々の始まりだった。女中という職業に誇りをもち、思い出をノートに綴る老女、タキ。モダンな風物や戦争に向かう世相をよそに続く穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。そして物語は意外な形で現代へと継がれ……。最終章で浮かび上がるタキの秘密の想いに胸を熱くせずにおれない、上質の恋愛小説。第143回直木賞受賞作。山田洋次監督で映画化。
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1989年の香港ツアーで一人の青年が消えた。彼が想いを寄せていた女性、同じツアーに参加した会社員、添乗員……青年を取り巻く人々の記憶は、肝心なところが欠落していた。15年後、彼の行方を追う駆け出しライターは、当時ひそかに流行していた「迷子つきツアー」という奇妙な旅に行き着くが――。記憶のいたずらが、一人の人間の運命を変える。現実と虚構の境が揺らぐ、ミステリアスな物語。
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15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない! 表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、〈7つのへやのなか〉を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集。
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「要するに私は、人生を変えたかったのだ」。日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカに渡ったミス・キョウコ。赴任先には、3歳から14歳まで150人のコドモたちが待っていた。折り紙で手裏剣を作り、俳句やヒロシマを紹介しながら彼らと過ごした一年間が、彼女の運命を開いていく――。『FUTON』『イトウの恋』の注目作家がユーモアたっぷりに綴る、「作家以前」の日々。
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成人式、結婚、葬式、お盆。人生の節目に訪れた4つの物語。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおばさんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見える「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮やかに描かれる連作小説。
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直木賞作家の痛快じんわり家族小説。三十路のひきこもり息子&90歳過ぎの姑と4人で静かに暮らす緋田夫婦。ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、四世代8人の大所帯に! 騒動続きの毎日が…。
三十路のひきこもり息子と90歳過ぎの姑と共に、静かに暮らしていた緋田夫妻。ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、4世代8人の大所帯に! 物置に閉じこもる孫、離婚後に妊娠が発覚した次女、戦中の記憶と現在を混同する姑……平穏を愛する当主・龍太郎の思いをよそに、次から次へと騒動が押し寄せる。悩み多き一家の姿を軽妙に、時にシニカルに描く痛快家族小説。 -
ふらりと旅に出たまま帰らない内田均の家に泥棒が入り、この家に出入りしていた元妻の高校美術教師と重役秘書と雑誌編集者という年代の違う女たちが警察で鉢合わせ。均ちゃんへのそれぞれの思いを胸に、ひょんなことから三人そろって箱根の高級温泉旅館に行くことになり……。切なくも軽やかな恋愛小説。
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