『八木沢敬、1円~(実用)』の電子書籍一覧
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時間は流れるものではない?
「わかったつもり」をひっくり返す! 哲学の大家による、脳を揺さぶる論理的思考のレッスン。
私たちが常日頃から経験し、わかったつもりになっている「ときのながれ」なるものは、実はどこにも存在しない! 「ゆるい関係説」「カテゴリーミステイク」「現在主義」など、キーフレーズを通して当たり前の認識を検証し、「カントの散歩」「棚から無理数」「みずみずしくない水」など、不思議で魅力的なメタファーを自在に操りながら、「時間」という限りなく身近でどこまでも深遠な概念について、読者が自分の頭で考えることをやさしく促す。哲学の大家が自らの実践を通して示す、知的刺激に満ち、あらゆる応用可能性にひらかれた、究極の論理的思考マニュアル!
[目次]
はじめに
第1章 そもそも時間とは?
第1節 目に見えない時間は信じない?
第2節 ポーランド国旗:うごきがない変化
第3節 説明とカミソリ:なにも起きなければ時間はない?
第4節 なにものでもない:時空の片方
第5節 欅家と欅家の人びと
第6節 欅家は欅家の人びとの集合ではない
第7節 前後あとさき:時間はいれもの?
第8節 欅家の桃子:ゆるい関係説
第9節 カントの散歩:時計とは?
第10節 時間をはかる:なにをはかる?
第2章 時間はもの?
第1節 フルーツゼリー:空間の「メタ容器」説
第2節 ナプキン:時間は境界
第3章 インテルメッツォ:ジョン・マクタガート・エリス・マクタガートの介入
第4章 ときはながれる?
第1節 両国橋から見おろす:「ながれる」の意味
第2節 棚から無理数:「ときはながれる」はナンセンス
第3節 みずみずしいスイカ:みずみずしくない水
第5章 いまあるのみ?
第1節 オプティミスト従姉:未来はある?
第2節 過去はあった:過去はない
第3節 秒針のうごき:伸び縮むいま
第4節 まざる? とけこむ?:過去の記憶
第5節 ときのループ:普遍時制
第6節 リアリティー:未来、過去、現在すべてあり
おわりに -
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』――ふたつの作品には論理学者だった作者ルイス・キャロルがちりばめた知的お遊びがいっぱい。子ども向けのおとぎ話をよそおいながら、立派な教訓などは出てこない。論理といっても屁理屈といってもいいけれど、作者がしかけた知的遊戯を、さらに徹底的に論理的に考えてみると……。アリスと分析哲学と、一冊で二度おいしい哲学書。もしかして作者は映画や絵本よりこっち寄りだった!?
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