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『角川文庫、笹沢左保(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~38件目/全38件

  • 若き日の小林一茶が、難事件を解く!傑作時代小説。

    江戸は深川伊勢崎町の源右衛門店通称お月見長屋に独居する弥次郎兵衛は長屋裏の本行寺の本堂を借りて読み書きを教えている。この情け深くて涙もろい男こそ、北町奉行所の定廻り同心・片山九十郎の知恵袋として江戸を騒がす怪事件の謎を解く若き日の俳人・小林一茶であった――! 人情あふれる下町を舞台に、時代ミステリーのニューヒーロー“涙の弥次郎兵衛”の推理が冴える!
  • 858(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    襲われた美穂子と湖畔で起きた二つの殺人。情事と陥穽を描く官能ミステリ!

    東京のホテルに勤める美穂子は婚約者の出張について北海道へ婚前旅行に出かけた。ところが、婚約者の留守中にオコタンペ湖を訪れた彼女は樹海で襲われ犯されてしまう。現場にはT・Tと記された懐中電灯が残されていた。一方、美穂子が襲われた現場近くの支笏湖畔では一カ月前に彼女と瓜二つの女性が暴行未遂の状態で絞殺されていた。しかも婚前旅行の二日前、鹿児島の池田湖畔でも殺人が――。美穂子の強姦と二つの湖畔殺人には関連があるのか!?揺れ動く女心と情事の底に潜む陥穽とを描いた官能ミステリー。
  • 638(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    魔性を秘めた男女の愛憎…… 鮮烈な官能描写の問題作!

    「駄目よ、駄目……」魔性の美青年・乙矢の執拗な愛撫に長い間の禁欲がようやくとけ、痺れるような甘美感が全身に湧き上がってきた香代。それは諏訪湖に浮かんだボートの上で夫が十六歳年下の女と服毒心中した数日後の通夜の晩のことだった。そして、乙矢は夫と心中した女の最愛の恋人なのだ……。だが、何度となく、乙矢に抱かれている香代の脳裏には“黒い疑惑”がだんだん芽生え始めていた――。魔性を秘めた男女の愛憎を描いた長編官能ミステリーの傑作。
  • 209(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男と女に聞こえた悪魔の囁き。本格サスペンス小説!!

    「ニシノソノシニコクハクタノミマス」。写真の裏に書かれていた謎の文章、そして現場に残された「ヨ人」の二字……。これこそ暴漢に襲われ、失明の末に自殺した夫による、犯人告発のメッセージではないのか? 麻衣子は、事件の鍵を握る西ノ園誉人に接近、二人きりで一カ月間のヨット航海にでる機会を掴んだ。めくるめく性の快楽に陶酔させられる麻衣子! そして、男はある重大な秘密を打ち明けようとするのだが……。愛憎渦巻く官能サスペンス小説の超大作。
  • 418(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不倫と心中、婚約者の不審死……。大二郎は奇妙に絡み合う事件の真相を追う!

    不倫の恋の清算のための心中で生き残ってしまった女――。自殺関与、死体遺棄の罪で懲役三年執行猶与二年。三条雄介と群馬・浅間隠山で心中をはかった小此木美紗に科せられた罰だ。美紗に捨てられた元婚約者の松平は、この心中事件に疑問をもち、三条の妻・八千代とともにその真相を追う。だが、美紗もまた三条の命日に十和田湖で「海で死ぬ」との手紙を遺し不審な死をとげた……。大人気、長編官能推理の大作。
  • 638(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    人間の心に潜む悪魔の正体は何か?

    奈緒美たちを襲い、蝕んだのは四人の野獣化した男たちだった。彼女が、恐怖の悪夢から醒めやらぬとき、更なる「脅迫者」が現れる。元刑事の赤坂勇一郎。妻と娘を凌辱され殺されたが、犯人は証拠不十分で無罪に。“悪魔”への復讐心が燃えさかるなか、犯人は惨殺された。そして、二つの事件は不思議な因果で結びつく……。男と女の愛憎を描く、大人気「悪魔シリーズ」傑作サスペンス。
  • 418(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    絵里子を助けた数日後、今度は体を求めてきた謎の男。迫真のサスペンス長編!

    夜道で暴漢に襲われた絵理子は、持っていたゴルフクラブを夢中で振った。衝撃と絶叫の中、必死で逃げる絵理子は通りかかった男の車に拾われるが、男は別れ際に謎の言葉を残して去っていく。ところが数日後、名乗りもせずに別れたはずの男が絵理子の前に現われた。何を知っているのだろうか……。男は次第に悪魔の本性を現わし、絵理子の肉体を要求し始めるのだが……。魔性を秘めた男と女を、精緻な官能描写で描く、迫真の長編サスペンス。
  • 大都会では殺人事件さえ溶解して行く…傑作、4篇

    ここは都心の一流ホテル、明日を考える必要のない人種がただれた夏を過ごしていた。ある日、彼等のひとり、倉石財閥令嬢が殺された。だが、よどんだような日常に突然起きた事件の波もすぐに静まり、彼等腐敗した階級には一点の悲哀も残さずに忘れられて行く…。大都会の中の若者の虚無と断絶を鮮烈に描く笹沢の、珠玉の短篇4篇を収録。
  • 色と欲の渦が殺人事件で動き出す…長編サスペンス

    協和興信社の草狩夏彦はアズマ観光の重役・佐山真一郎から調査を依頼された。佐山はその不思議な魔力で女を惹きつけ数人の女に貢がせていた。草狩自信は風間アケ美をヘンリー織田と争い、今度は織田に霧谷水江との仲を邪魔される。その水江は観光事業界の大ボス十時勘三郎の息子・勇二のトリックに引っかり簡単に身を許してしまう。おまけに、アケ美は松岡財閥の松岡準一との結婚を望んでいた。佐山、勇二、松岡の3人は、山中湖のダルマ山を買収、観光開発を計画していたが、これには裏がありそうだった。そして佐山の女の一人、クラブ「エリーゼ」のママ真佐江が殺され欲望の渦は動き出した。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    特異な設定の、けれど等しく哀しい人間ドラマ、6篇

    12月のある朝、疲れ切った様子の男が、枯葉舞う銀杏並木の間を歩いていた。名を高見沢といった。高見沢は浅野という元小児科医を探していた。そして、30年近く前、高見沢と幼なかった弟妹を捨てて逃げた母も――。弟と妹は事故で死んだという。その原因を浅野が知っているらしいのだ。ナイフ投げの芸人だった父親の、形見のナイフだけをポケットに、闇にかくされた自分の過去を辿っていく男。そして行きついたすえ見い出した真実は――。特異な設定でくりひろげられる異色の人間ドラマ。
  • 462(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    死と背中合わせの痛切な青春像を描く、連作集5篇

    1年以上も前にアメリカで死んだはずの混血の美人歌手が、札幌のクラブで歌っている――売れっ子歌手をかかえる音楽事務所の事実上の経営者、八田勉のもとに、怪談めいた情報が届いた。一笑に付したものの、“幽霊歌手”の存在が気になり始めた八田は、三日後、北海道へと向かった(「絶唱は海の彼方に」)。ほかに「噴煙はわが位牌」「十字架にわが業火」「過去に見た終焉」「明日こそわが柩」を収録。死に急ぐ若者たちの心に内在する懊悩を鋭くえぐり出し、ミステリー・タッチで綴った異色の連作短編集。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    独創的な趣向とアリバイ・トリック。長編ミステリー

    「あなたは父を欺した。父は自殺し、病身の母はショックで死期を早めた。妊娠中だった姉までが発狂して、両親の後を追った。あなたは父の事件で3年の刑に服したが、その後インスタントラーメンとカレーで売り出した新興会社の社長におさまっている。千坪の邸宅に住み、妻と一男二女が健在で幸せな家庭を持っている。群馬大学教授の一家として、つましいが幸せな家庭を奪われた私は大学も出ず、しがない地方駐在員だ。被害者が抹殺され、加害者が知名人として優遇されている。あなたの罪は償われていない。僕にはあなたに報復する権利がある。それが唯一の生きがいだ」。舞い込んだ一通の脅迫状が、江原庄吉郎の人生に波紋を投げ、やがて大波となってうねり始めた。江原の娘・麻知子は父を守ろうと苦しんだが……。
  • 462(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    初期異色作、4篇。若き笹沢左保の意匠を愉しむ

    久保田次郎は死んだ。いま、ユカが見下ろしているレールの上でボロ雑巾のようになって死んでいた。久保田は泥酔したあげく、この陸橋から落ち、終電車に轢断されたという。久保田とユカは来年早々には結婚する予定だった。通夜を抜け出して、久保田の飲み歩きの終点である「多文」へ。ユカの勘は正しかった。久保田は死ぬ30分前に「多文」に顔を出していた。しかも連れがいた。疑惑の火がユカの中で大きくなっていく。表題作ほか「勲章」「行った・来た」「曇天」を収録。著者初期の異色短編集。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    サラリーマンの夢と代償を描く、戦慄の長編サスペンス

    広告代理店に勤める倍償郁夫は、3年前に製薬会社の宣伝課員だった妻・紅子と結婚した。紅子は結婚後も勤めを続けていたが、倍償の方はその後閑職に追いやられたことから、独立して自らの広告会社を興すことを決意する。資金の工面を愛人・中曾根冴子らからの借金と妻・紅子の貯金でと考えていた倍償は、ある晩初めて盗み見た妻の預金通帳に巨額な数字が記されているのを知り唖然とする。紅子が死体となって発見されたのは、その8日後のことだった――。広告業界を舞台に、独立に賭けるサラリーマンの野望を描く傑作推理。
  • 社命は恋人殺害、妖かしの愛の行方…長編推理

    株式会社三橋商会東京支社の社長室には大槻社長以下、常務の猿田、営業部長の大河内、仕入部長の鬼沢と首脳部全員が顔を揃えていた。呼びつけられた東京支社長の小田切次郎は、悪い予感で胸が痛くなる思いだった。この4人はあまり善人とは言えない連中である。「あの女を消すのは、君にしかできない」。大槻は不快そうにいった。あの女、三橋蓉子は前社長のひとり娘。大槻たちは、事実上、三橋商会を乗っとり、蓉子を東京支社へ追いやったのだ。そして蓉子は小田切が結婚を約束した恋人だった。企業戦争の中で愛を生きる男と女の闘いを描く長編推理。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    言葉を失い、存在までも否定された男の孤独な闘い

    朝日奈順は観光会社社長のお抱えパイロット。その日、朝日奈は姫島社長を乗せて大分空港から東京へ飛ぶ予定であったが、社長は阿蘇山麓視察のため荷物だけを乗せて飛び立った。しかし満タンにしたはずの左右両タンクから燃料が消え、愛機は四国の南方海上に墜落した。九死に一生を得て漁師に助けられた朝日奈は事故のショックで失語症に。1ヶ月半後、東京へ戻った朝日奈には失踪宣言が出されていた。妙なことに乗っていなかった社長の遺体が事故海域で発見され、しかも会社の秘書は彼を朝日奈とは認めなかった。何かがしくまれている。言葉を奪われた朝日奈は孤独な追跡を開始する。
  • 462(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    時間の残酷を端正に描く表題作、ほかに3篇を収める

    麻由子には祖父の正次郎と雑種犬のピロしかいなかった。学校に行っても、いつも一人。小学生の時は、明るくて男の子のように悪戯好きだったが、この2、3年で急速に変化した。麻由子が無口になったのは、製菓会社に勤めていた父が出張先の大阪で事故死し、同じ年に神経を病んで母が死んでからだ。麻由子はすべてをあきらめた。残されたものは祖父だけ。幸福だった代田町の家を出て祖父と孫はひっそりと暮らした。その祖父が怪我をして、麻由子は久しぶりに昔を思い出した。なつかしい代田町を訪れて、麻由子は不幸に塗り込められた悲しい真実を掘り出してしまう。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    伊勢波邦彦警部、颯爽デビュー。傑作長編ミステリー

    180センチの長身を真白な背広に包み、淡いピンク色のワイシャツに黒ネクタイと、ひどく派手な装いだが、オシャレに徹したスマートさがある。短く刈り込んだ髪、浅黒く精悍なマスク、知的で愛嬌のある大きな目。これが38歳の警視庁名物警部、捜査一課主任・伊勢波邦彦である。伊勢波に挑戦状が届く。それは全国の警察本部防犯課長会議の席上で明らかにされた。江戸の蘭学者・高野長英の曾孫と称する元東国大助教授で殺人者、高野真一郎からのメッセージで、四国宇和島の旧家の人妻・宗方美紗子殺害を予告するものだった。伊勢波は宇和島へ向った。美紗子は楚々とした美人であったが、数日後、尾道で殺された。遺留品は、高野の犯行を物語っていた。しかし犯行時刻、高野のアリバイ証人は、なんと伊勢波自身であった。高野は途方もないことを企んでいる。伊勢波は慄然とする。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    凶悪犯の気配を身近に感じる恐怖…長編ミステリー

    1月末から始まった日野市の連続放火事件は3月に入って、15件目でついに死者を出した。放火現場の百草天神の階段の下に何者かに突き落された少女が死んでいた。4月に入って春休みで混雑する東京駅の階段で上から押されて30人が将棋倒しになって転げ落ちるという事件がおきた。白髪を逆立てた赤鬼のような男が突き落した犯人として目撃される。目撃者の錯覚か幻影か。しかしその後、佐賀の農道で、また福井の不審火の現場で、まったく同じ白髪鬼が目撃されたのである。東京駅事件の被害者で日野市に住む毎朝新聞の記者・神代金吾は、東京、佐賀、福井に現われた、まったく同じ白髪鬼を現代の怪談として取材に乗り出した。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    〈同窓会屋〉の男を通して“現代の不信”描く長編推理

    一流企業のサラリーマンを辞め、同窓会の雑務を代行する新商売で収入を得ている二本柳優介は、五か月前に結婚したばかり。しかし、妻がなぜかセックスを拒むことから、今は三田マンションの一室に別居していた。優介は日曜日ごとに通う高級レストランの常連。そのレストランで一人の女性と知りあう。翌日、マンションを突然訪れた彼女と関係を持つが、城戸由香子という名前以外、一切が謎だった。由香子の行動をさぐるうちに、優介は由香子が名門私立「東京文明学院」の理事長・浜中桜子に養われている事実をつかむとともに、この有名私学が内紛で大揺れになっていることを知る。そして次の日曜日、優介はマンションの自室で何者かに襲われた――。
  • 594(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    犯行予告は現実となるのか…虚飾を撃つ、長編推理

    歌手としても女優としてもその作品が大ヒットする芸能界の超売れっ子スター、磯エリ子。23歳の華やかな誕生日を迎えようとしている彼女に殺意を抱く人間は少なくなかった。顔・性別・年齢など一切を変装で隠し、まるで“影”と呼べるような奇怪な人物が、実弾の入った拳銃を入手していた。そして影は予告する。「磯エリ子を殺し、その裸体に“白ブタよ死ね”と血文字を書いてやるのだ」と。虚飾の世界の裏側に伏在する駆け引きと愛憎を、サスペンス・タッチで描く長編推理。
  • 真相究明の果ての哀切な真実…抒情サスペンス

    雪の降る白樺高原、女神湖の湖中に沈む車の中で、小沢正樹と五十嵐カオリの若き新婚夫婦が惨殺死体で発見された。カオリの義姉・初音川恵美は二人の死に疑問を抱き、愛人でもあるカオリの又従兄弟・五十嵐剛と共に事件の解明に向かう。ところが、カオリの告別式前に恵美を訪ねてきた男が熊本で殺害された。二つの事件を結ぶ謎とは。雪降る女神湖を舞台に、エロスと殺意が交錯する抒情サスペンス巨篇。
  • 連判状の秘密、執拗な襲撃者…痛快、剣客ミステリー

    千葉道場の四天王、玄武館の天狗と呼ばれながら禁を破った平手造酒は破門、江戸追放の身となってしまう。ところがある夜、偶然に一通の連判状を手にした。そしてそこには恐るべき内容が書き込まれていた。連判状を隠し持ち、絵草紙屋の女・お絹と笹川へ向う平手造酒。連判状を追って次々と襲って来る刺客たち……。やがて舞台は大利根河原へと移って行く。サスペンスあふれるダイナミックな展開。剣客ミステリー。異色の天保水滸伝!
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    都合のよい関係のはずが…愛の異相を描く長編

    入院中の流行作家・麻生は、華麗な女性遍歴でも知られていた。麻生は、見舞いに来た編集者・由布子と、当然のように深い関係になっていった。お互いの生活に干渉しないことを条件として――。だが、時間がたつにつれ、由布子は大きく変わっていった。しだいに、麻生を束縛するようになったのだ。それも、麻生の全生活を拘束するように。由布子の呪縛から逃がれようと、麻生はさまざまな手を打つが、すべて裏目になっていくのだった。男と女の凄絶なしのぎ合いの中で、“愛”が持つ、恐るべき牙を描く異色作。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    彼のために、愛の勝利のために…ミステリー・ロマン

    Mデパートの外商部長・須藤は、地方支店の視察に出かけたまま消息を絶った。須藤の部下で、愛人関係にある江津子が気をもむ矢先、須藤が死体となって発見されたのだ。それも、出張のコースから遠く外れた鳥取砂丘で――。原因は、Mデパートの内紛にあるのか、それとも? 須藤との関係が表沙汰になり、職場を去った江津子は、単身、須藤殺害の犯人を追った。そのためには、自分の体さえ餌として与えながら。美貌のヒロインが求めた真相とは?ミステリー・ロマンの秀作。
  • 友情で結ばれた男女の崩壊と純愛の長編サスペンス

    アパートのオーナーは美貌の人妻・玉造加代。17年前、高田馬場の学生アパートでは、加代を中心に4人の学生が集まっていた。森正春、白旗信夫、一ノ瀬夕彦、そして加代の甥・松木史郎。同じ釜の飯を食った4人は玉造アパートを巣立ち、社会に出ても仲間として深い縁で結ばれていた。その日、今は手広く貸しビル業を営む加代が殺された。重要参考人として追われた森が、2日後、摩周湖で若い女性と服毒心中した。「思い出の摩周湖は、静香と最短距離にあるような気がする」。先立たれた愛妻への思いを語る遺書に妹・白旗美智子は疑問を感じる。美智子に助けの手を差しのべたのは、夫の信夫でなく秘かに愛していた一ノ瀬だった。愛に燃えたふたりはサイパンに旅立ったが、その後を松木と刑事が追った。
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者特有のドンデン返しが炸裂する、長編ミステリー

    30歳の二本柳竜次は部下の有美子と不倫の関係にあった。ある夜、自宅へ帰った竜次は何者かに殴られ意識を失ってしまい、気がつくと妻・千夏の死体が横たわっていた。容疑を避けるため逃走を続ける竜次と有美子に、謎の男が奇妙な取引を迫ってきた。殺された千夏が500カラットのダイヤを隠匿していたというのだ。巨額なダイヤの在処をめぐって狂奔する男と女たちを待つ大ドンデン返しとは……。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    莫大な遺産相続者の恋の相手は…長編サスペンス

    資産数百億を有するといわれるホテル王・布施源太郎の孫娘・千歌子は、両親が死んだため、源太郎の唯一の遺産相続人となっている。26歳まで本格的な恋愛経験のなかった千歌子だが、1年前に事業家の竹之内優介と知りあい、その場で魅了されてしまう。容姿・声・話術と、竹之内はすべての点で千歌子の好みの条件を満たしていたのだ。一途に燃える千歌子は、竹之内との結婚を望む。しかし、竹之内には妻がいるだけでなく、負債を抱えた不透明な事業経歴があった――。
  • 俳人・一茶は名探偵。連作時代ミステリー

    桜満開の春3月。夜の浅草川で、相対死(心中)と思われる男女が発見された。男は既に死体となっていたが、女は「えどぶ」という謎の言葉を残して息絶えてしまった――。不審を抱いた北町奉行所の定廻り同心・片山九十郎は、早速弥次郎兵衛の知恵にすがるが…(「菜の花心中」)。人情あふれる下町を舞台に、“涙の弥次郎兵衛”こと若き日の俳人・一茶の推理が冴える!6篇。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    リアル笹沢左保が名探偵。文壇が舞台の異色長編

    推理小説界の大物新人・大野木冬彦の出版記念パーティーが都心のホテルで盛大に開かれていた。しかしその会場には、大野木に悪意を抱く何人かの場違いな男女も顔を揃え、パーティーは不吉な予兆を感じさせていた。はたして10日ほど経ったある夜、就寝中の大野木が何者かに刃物で刺されたのだった――。著者自らが作家・笹沢左保として登場し、華麗な推理を披露する異色長編ミステリー。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    過去に囚われ現在に呪われる…心理サスペンス、6篇

    エリートサラリーマン毛利十四郎には、暗い過去の記憶があった。10年前、旅行中の十四郎に突然挑んできた色情狂の女を、誤って殺してしまったのだ。勿論、十四郎は、その事実をひたかくしにしてきた。だが、犯人として逮捕された男がいるのだ。しかも男は、いま最高裁判所で、死刑の判決を下されようとしている。自分のひとことで、無実の人間の命が救える――苦悩する十四郎の前に、今度は意外な出来事がおこった。人間心理の奥底をえぐる異色サスペンス。
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    絶交はしたが元親友、不審な死なのだ…長編推理

    ユリ、奈保子、千晶は高校時代の美少女三人組として知られ、親友同志の絆で結ばれていた。ところがそれぞれの人生を歩き出すうちにその信頼関係は崩壊してしまう。原因はいずれも男であった。ある日ユリは奈保子が断崖から転落死したという新聞記事を見て、復讐を遂げたような満足感を得ていた。しかし奈保子の死が他殺らしいと知ったユリは、最も憎い奈保子にふさわしい死は“自殺”である――と信じて千晶を誘い、調査を始めた……。愛と友情が交錯する長編推理!
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    状況証拠はクロ、だが真犯人がいた…長編ミステリー

    愛人・星野美沙から妊娠したことを知らされた眼科医の二階堂典也は妻・津矢子との離婚を急いだ。津矢子は資産家の娘で、死別した前夫との間にできた一人息子・武之の東大進学だけを生きがいにしていた。そんな折、津矢子と武之が自宅で何者かに刺し殺され、すべてに不利な状況の二階堂が殺人容疑で逮捕される。彼を救えるのは無実を信じる美沙だけであったが……。遺産をめぐって、“血の海”を漂う人間同士の虚しさを描く長編ミステリー問題作。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不倫に耽溺する人妻を襲う悲劇…長編サスペンス

    夫がヨーロッパに単身赴任をしている妻・花代のもとに、奇妙な一通の手紙が届いた。内容は花代の不貞を告発する、未完の作文の様なものであった。確かに花代は二人の男と、同時進行の不倫を働いていたのである。ところが突然、花代は夫の帰国を告げられた。花代は並行恋愛の清算を迫られて苦悩する。その裏では、迷宮入りになりかけていた殺人事件の捜査の手が花代に忍び寄っていた。意外な結末が不倫の愛に溺れる妻を襲う!長編サスペンスロマン。
  • 418(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    7冊のノートが伝える鮮烈な生。ノンフィクション・ノベル

    野口洋子は23歳のクリスマスイブの夜、みずからの命を絶った。睡眠薬を用いた後、浴室に入ってガス自殺を遂げたのである。遺書は2通、姉と女友達に、そして7冊の大学ノートに書かれた日記が遺されていた。洋子は美人ではないが、笑うと可愛い男の保護本能を刺激する女性であった。小柄だが、均整のとれた身体つき、若々しく健康的で明るかった。日記は20歳になる直前から、23歳で死ぬまでの3年と4ヶ月間の愛の記録であった。妻子ある男性との愛の苦悩、新しい愛の形と短いが、ひたむきに生きた女の人生の鮮明な記録であった。
  • 誘拐犯の声、それは失踪した妻の声…長編サスペンス

    三井田久志はジェットパイロットだったが、4年前に突然空を飛ぶことが恐くなり東洋航空を退職、運送会社に勤務し、11トン・フルトレーラ・トラックの運転手をしている。妻の沙織は大きく変わった生活に我慢できず、三井田に愛想をつかして、2年前突然蒸発した。過保護に育てられていた6歳になる一人息子の友彦は母に去られ、情緒障害を起こし、学校へ通えなかった。いつもの休日のように空を見上げていた二人の耳にニュースが聞こえてきた。京都で起った女子大生誘拐事件の犯人からの電話の声に友彦が「お母さん…」とつぶやく。失踪した沙織の声だ。友彦が可哀想すぎる。母である三井田沙織のままでは絶対に逮捕させるわけにはいかない。三井田は沙織を探す旅に出た。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    貨物船沈没の背後に沖縄海賊が…長編ミステリー

    沖縄南方の海上で、貨物船第一内外丸2000トンが遭難沈没。同船は鉄合金のワイヤー2000トンを積み、タイのバンコクに向かっていた。浮遊機雷に触れ爆発したと推定された。保険者である協信海上火災の海損部調査課に勤める草野周作の弟は偶然にも第一内外丸に機関長として乗り組んでいた。草野は荷主の早すぎる反応に疑問を抱き、自ら調査を買って出た。調査に出向いた神戸で相棒を殺された草野は、沖縄から届けられた弟の写真の出所をたどって、復帰前の沖縄へ飛んだ。沖縄返還デーに向かって祖国復帰運動で盛り上がる沖縄で草野を迎えたのは沖縄海賊の残党たちであった。
  • シリーズ2冊
    638(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    秀吉に天下を取らせた名軍師。竹中半兵衛なくして黒田官兵衛なし!

    美濃の斎藤家から織田家への使者に抜擢された竹中半兵衛は、信長のもとで運命の人・お市の方と出会った。やがて家督を弟に譲り、研究を重ねついに半兵衛流兵法を完成させる。戦国の世が半兵衛を求めていた!

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