『文芸・小説、西木正明』の電子書籍一覧
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日露戦争から第二次世界大戦、激動の時代に翻弄された美貌の混血ダンサーがいた!
図らずも日本のスパイとして活躍した波乱の人生が甦る、感動のノンフィクション・ノベル。
1990年春。ベルリンの壁崩壊を取材に訪れたジャーナリストは、日本人の母親を持つという元タンゴダンサーの老女、エヴァ・ミツ・ロドリゲスと知り合う。
娼婦だった母はアルゼンチンで入水自殺を遂げ、母親の元同僚トミエに育てられたエヴァはタンゴダンサーとなる。
やがてエヴァはコンチネンタルタンゴの本場ドイツへと渡るが、欧州はナチス・ドイツにより戦火の坩堝と化していく。
その美貌とダンスでナチスの大物にもかわいがられるようになったエヴァに近づいてきたのは、日本の商社員・吉川公夫だった。
陸軍の諜報員である吉川に魅入られ恋に落ちたエヴァは、日本側の女スパイとして活動することを余儀なくされる……。 -
麻薬、娼婦、難民……香港の闇にうごめくシンジケートのスネークヘッド。人間密輸の陰に暴かれてゆく現代史の謎と、大陸をめぐる壮大な謀略。対中国貿易を扱う小さな商社に勤める北山吾郎は、ある日、内蒙古の旧日本軍生き残りの兵士から一通の手紙を受け取り、その男の息子を探すため、単身香港の魔窟に入った……。背徳の国際都市・香港の秘密結社に、たった一人で敢然と組織に挑む男の闘志を描いた、傑作冒険推理小説。
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昔、学生運動の闘士だった友人が中退し、能登の近海で漁師になった。さらにインド洋のマグロ漁船に乗換えた。友人の手紙を見た男は昔の恋人だった彼の妻を訪ねた。(講談社文庫)
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明治の文豪・二葉亭四迷は、日本陸軍の指令を受けたスパイだったのか!? ウラジオストック、ハルビン、北京……を舞台に彼の足跡をたどり、隠された真実を明かしてゆく。日露戦争前後に繰り広げられた諜報戦や遠くポーランドの独立運動との関わりまでをも描いた、史実に基づく壮大な歴史ミステリーの傑作長編。(講談社文庫)
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メキシコから日本に至る麻薬ルート。迫真の犯罪小説
アメリカの巨大な麻薬シンジケートから日本のヤクザ山龍組に向けて、約1トンもの大量のマリファナが送り込まれることになった。メキシコ国境に近いテキサス州の一都市を出発した2台の小型トラックは、一路北上、アラスカを目指した。アメリカ全土に張りめぐらされた麻薬取締局の捜査網を巧みに潜り抜ける巨大犯罪に、倒産会社の日本人社長・逢坂匡とエスキモー権利回復運動の英雄セージが巻き込まれた――。第99回直木賞受賞作家が贈る、長編犯罪小説。 -
葬られた過去、戦争の暗部。ノンフィクション・ノベル
終戦直後、ソ連兵に強姦された大勢の日本女性が妊娠して大陸から引揚げてきた。不幸な彼女たちを救うには中絶以外に道はない。だがその頃、堕胎は違法行為だった。ここに、純粋に人道的な目的で、福岡県の小さな町に堕胎専門の病院が設立され、約400名の女性が不本意な出産を免れた。ところが30数年後、消滅したはずの当時のカルテによる脅迫事件が頻発。やがてそれは殺人事件に発展していった……。第99回直木賞受賞作家が放つ長編ノンフィクション推理。 -
〈レポ船〉の真実を明らかにした衝撃のノンフィクション
レポ船――それはソ連国境警備隊に日本の情報を流し、見返りに豊富な漁獲を黙認してもらう漁船のことである。つまり極端にいえば、スパイ行為によって金を得る売国奴なのだ。日本の公安の執拗な探索を巧みにかわし、レポ活動に走る船は絶えない。なぜ危険を冒し、彼らはオホーツクの海へ乗り出して行くのか? それには、止むを得ない事情がある。専管水域があるため、彼らは常に不漁に悩み、無理をすればソ連の警備艇に拿捕されて何年も抑留されることになる。切羽つまった彼らには、売国行為に逡巡している余裕などないのだ。現実に、レポ活動で莫大な富を築き、“帝王”の異名で呼ばれているものさえいる。うまくやれば儲る。彼らは、第2、第3の帝王を目ざして、危険を顧みずレポに走る。これはその中の1隻、第十二北斗丸の波乱に満ちた活動の顛末を描いた物語である。綿密な取材でレポ船の実態に迫る、衝撃のノンフィクション・ノベル!
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