『文芸・小説、寺田寅彦、0~10冊』の電子書籍一覧
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猫との日常には、いつも新たな発見がある。
太古より人間の側で暮らしてきた猫は、時代や飼われ方によって色々な表情を見せる。
猫と犬の性質の差や猫好きと犬好きの違いについて思いを馳せる「猫と犬」(谷崎潤一郎)や、
吉行家で飼っていた〈モテる〉雄猫と彼についての思い出を語る「モテる系統のネコ」(吉行淳之介)など、
猫の生態と猫が繋ぐ人々の機微を味わうエッセイ集。
【収録作品】
谷崎潤一郎『猫と犬』『猫──マイペット』
奥野信太郎『養猫記』
木村荘八『我猫記』『私の猫達』
寺田寅彦『舞踊』
大佛次郎『お通夜の猫』『山寺の猫』『ここに人あり』
豊島与志雄『猫性』
白石冬美『桃代の空』
吉行淳之介『モテる系統のネコ』
長部日出雄『家なき猫たち』
熊井明子『私の猫がいない日々』
夏目漱石『猫の墓』
中村眞一郎『私の動物記・猫』『猫の災難』
柳田國男『猫の島』
山崎朋子『わが家のライオン』『猫の引っ越し』
黒田亮『猫にマタタビの誘惑』
島津久基『銀の猫』 -
先生はごく温かい柔らかい心持ちを持った、いわばあの作物の中の坊ちゃんであられたのである――自他共に認める「別格の弟子」が、教師と生徒としての第五高等学校での出会いから、その素顔と作品、周辺に集う人々までを親愛と哀惜の情をこめて語る。文庫オリジナル
〈座談〉小宮豊隆・松根東洋城・寺田寅彦
〈巻末エッセイ〉中谷宇吉郎
(目次より)
Ⅰ 先生の追憶
夏目先生/蛙の鳴声/夏目先生の自然観/「柿の種」より/夏目漱石先生の追憶/埋もれた漱石伝記資料/「自由画稿」より/『普及版漱石全集』内容見本推薦文/『決定版漱石全集』内容見本推薦文/日記より三句/思ひ出るまゝ
Ⅱ 先生に集う人たち
根岸庵を訪う記/初めて正岡さんに会った時/仰臥漫録/子規自筆の根岸地図/子規の追憶/『子規全集』/明治三十二年頃/芥川竜之介君/高浜さんと私/『藪柑子集』自序/『藪柑子集』執筆当時の追憶/『漱石襍記』について/津田青楓君の画と南画の芸術的価値
Ⅲ 先生と俳諧
夏目先生の俳句と漢詩/天文と俳句/涼味数題/思出草/俳諧瑣談/こころもち/〈座談〉小宮豊隆・松根東洋城・寺田寅彦 漱石先生俤草/『漱石俳句研究』より
〈巻末エッセイ〉中谷宇吉郎 寒月の「首縊りの力学」その他/冬彦夜話 -
科学的精神と芸術的センスが融合した珠玉の随筆を生んだ寺田寅彦。科学者は頭が悪くなければならないと唱える表題作他14篇を収録。
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「天災は忘れた頃にやってくる」など、後世に今も残る数々の言葉を生み、物理学者として世界的な業績をあげた寺田寅彦は夏目漱石の高弟として、透徹した観察眼で散文詩的美しさを湛えた文章を物し、科学と芸術の融合を果たした。本巻には『冬彦集』『藪柑子集』『万華鏡』『続冬彦集』から、内田百間に「昭和年代の随筆として後生に遺る第一のもの」と言わしめた、随筆家の真骨頂を示す名品を厳選収録する。
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日本の近代文学史を彩るキラ星たち。そんな作家の代表作を短篇中心にコンパクトな一冊に収める文学全集。各巻に詳細な年譜を附す。本巻では物理学者として優れた業績をあげるかたわら、夏目漱石に師事し、独自の視点で科学と文学を見事に融合させた著者の随筆作品を堪能できる。
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[初出]「岩波講座 物理学及び科学」岩波書店、1930(昭和5)年12月[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]『寺田寅彦随筆集』(小宮豊隆編、岩波文庫全五巻)から、「科学について」書かれたものを集め、随筆計画2000にある同じテーマのものを加えて、発表順に配列した。『寺田寅彦随筆集』からは、「科学者と芸術家」「物理学と感覚」「相対性原理側面観」「怪異考」「比較言語学における統計的研究法の可能性について」「化け物の進化」「ルクレチウスと科学」「火山の名について」「日常身辺の物理的諸問題」「量的と質的と統計的と」「物理学圏外の物理的現象」「ロプ・ノールその他」「鐘に釁《ちぬ》る」「自然界の縞模様」「物質群として見た動物群」「感覚と科学」「神話と地球物理学」「科学と文学」「科学者とあたま」「人魂の一つの場合」「疑問と空想」を、随筆計画2000からは「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」「茶わんの湯」「数学と語学」を収録。[初出]「帝国大学新聞」1933(昭和8)年11月[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]『寺田寅彦随筆集』(小宮豊隆編、岩波文庫全五巻)から、「自然と生物」に題をとったものを集め、発表順に配列した。「どんぐり」「竜舌蘭」「花物語」「芝刈り」「球根」「簔虫と蜘蛛」「ねずみと猫」「子猫」「解かれた象」「からすうりの花と蛾」「藤の実」「とんびと油揚」「あひると猿」を収録。この内、「どんぐり」「竜舌蘭」「花物語」は、俳句雑誌から、より幅広い文芸誌に性格を転じはじめた時期の、『ホトトギス』に掲載された初期作品である。自然観察から得た着想を、社会や歴史に敷衍していく寅彦随筆の特徴は弱く、作品に現れる植物はある種の点景として用いられている。これら小品には、哀感を綴った小説の趣が強い。だが、青空文庫版『寺田寅彦随筆集』第一巻の冒頭を飾るには、最初期のこれらはやはりふさわしいと考え、この巻に収めた。[初出]「中央公論」1921(大正10)年1月[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]『寺田寅彦随筆集』(小宮豊隆編、岩波文庫全五巻)から、「自然と生物」に題をとったものを集め、発表順に配列した。「どんぐり」「竜舌蘭」「花物語」「芝刈り」「球根」「簔虫と蜘蛛」「ねずみと猫」「子猫」「解かれた象」「からすうりの花と蛾」「藤の実」「とんびと油揚」「あひると猿」を収録。この内、「どんぐり」「竜舌蘭」「花物語」は、俳句雑誌から、より幅広い文芸誌に性格を転じはじめた時期の、『ホトトギス』に掲載された初期作品である。自然観察から得た着想を、社会や歴史に敷衍していく寅彦随筆の特徴は弱く、作品に現れる植物はある種の点景として用いられている。これら小品には、哀感を綴った小説の趣が強い。だが、青空文庫版『寺田寅彦随筆集』第一巻の冒頭を飾るには、最初期のこれらはやはりふさわしいと考え、この巻に収めた。[初出]「女性改造」1924(大正13)年1月[文字遣い種別]新字新仮名
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