『文芸・小説、マツガウラノ シュンコ』の電子書籍一覧
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昔“むかし”わたしは――虫でした。そこから“開始”される物語というのは“どんな”だろう。 悲観的に考えるも、“楽観的”に視るのも、自由。この世界は余りに美しい。しかし、残酷で不実である。すべて“love”と“Passion”が引き起こすことだ。 だから“死んだら”そこには“忘却の川”と“記憶の泉”がある。スーパー・アイドル白菊比呂士”は、“墓場から生まれる白い蝶々”だった。
悪い虫が生き返った。橋下志津子はそう考えた。“頼子”が言ったとおりだ。一晩“気絶”スルほど飲みまくって、記憶をなくした。
その翌日には、一晩“頼子”の部屋の前で、その帰りを待っている。“嫉妬”と“好奇心”からだ。
頼子と赤坂の女性専用バー“青髭に通い始めて、1年以上たっている。会社の同僚のデココボ・コンビ“清水”と“秋元”と大喧嘩になっていたのも、それが原因だ。嫉妬と好奇心。
バー“青髭”のオーナー&バーテンさんの“あだ名”も何故か“赤髭”さんで、髪も髭も真っ青に染めているのにそう呼ばれるのも“love&Passion”からだ<br > “赤髭”さんには頸の後ろあたりから、下顎にかけて大きな“キズ”がある。一度“殺され”かけたのだ。“バイセクシャル”らしい“赤髭”さんには、同性婚を誓った“恋人”が居た。<br > 童話の“青髭”は、女性の“好奇心”を怖れて、“新妻殺し”を繰り返す。志津子が、“頼子”に惹かれたのもそれが原因だ。
“白菊比呂士まで、逮捕されたの?”そして、そうなった。余りの“寒さ”に凍えて、志津子はそんなことばかり考えた。そして“予感”が的中して、“頼子”の隣人女性が通路に姿を見せて、志津子は起ち上がった。
すぐにも公園で“裸”になった“白い蝶”白菊比呂士の会見を思っていた。“頼子”の隣人女性と入れ違いで……ちがう。女性を伴って制服警察官ふたりを従えて、私服の若い——“刑事”らしい男性が階段を上ってきた。
原因は、公園の“全裸死体”だった。
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