『文芸・小説、祥伝社文庫、梓林太郎』の電子書籍一覧
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信州・梓川のほとりで、旅行作家・茶屋次郎は屈辱的な思いを味わった。
通りがかりに偶然、女の絞殺死体を見つけて通報したのだが、地元警察に容疑者扱いを受けたのだ。
疑いを晴らすべく、彼は自ら真相究明に乗り出した。被害者の女性は老舗の旅館で働く女性だったが、彼女の父も、さらには祖父も梓川で変死している事実が明るみに出た。偶然の一致なのだろうか?
一族の家の奇怪な過去が浮かび上がるにつれ、茶屋は事件の奥深さに慄然とする――。 -
「その女の人生を、めちゃめちゃにしてやりたい」竹村千草は会うなり、そう切り出した。私立探偵・岩波惇哉への依頼は、札幌に単身赴任中の彼女の夫を調査し、その浮気の証拠を見つけてほしい、というものだった。さっそく現地北海道に飛んだ岩波は、夫の竹村定輝がある女と道西のハイキングの名所・雨竜沼(うりゅうぬま)湿原に向かう姿を確認。だが、下山したのはなぜか竹村一人きりだった。女は一体どこへ……?(表題作『湿原に消えた女』)。一匹狼の探偵・岩波の推理が冴える、異色の連作短編集!
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「少女のころ、おもちゃ屋からダッコちゃんを盗んでしまいました。お詫びがしたいのですが」新聞記事を飾った美談はおもちゃ屋の家人が名乗り出て落着したかに見えた。だが直後、名乗り出た男が多摩川で、ついでその息子も北アルプスで変死。さらに娘までが蒸発。これは偶然か、それとも仕組まれた罠なのか…?
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西穂高と奥大井で相次いで発見された遺体二体。しかし単なる遭難事故ではなかった。二人とも、腹部に不可解な刺傷を負っていたのだ。更に二人は、同じ大企業を相前後して退職していたことが判明。果たして誰が、どんな凶器で二人を殺めたのか? 山岳ミステリーの名手が贈る本格推理!
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北アルプス爺ヶ岳で発見された遭難遺体。男の死に殺人の臭いを嗅いだ道原刑事は、男の自宅で不審な手紙を見つけ、差出人を追った。だか執念で割り出した北海道に住む看護婦の女は三年前、「本州の山に登る」と言ったまま行方不明になっていた!
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「あんたの話は面白い。もっと聞かせてくれ」昭和の巨人はそうせがんだ。若き日に松本邸に通い、小説の素材・ヒントを提供し続けたた著者が、清張没後10年を期に初めて明かした交流秘話。その親交は著者が推理作家としてデビューするまで、およそ20年間続いた。著者の語ったさまざまな見聞が、如何に傑作群の誕生を支えたのか。戦後最大の流行作家の創作の裏側と、その意外な素顔を垣間見ることのできる稀有で貴重な回想録。
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