『文芸・小説、ノンフィクション、講談社エディトリアル』の電子書籍一覧
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韓国最大の企業グループ「現代」を一代にして築き上げた鄭周永氏は、彼がいなかったならば韓国の戦後の経済発展は、数十年は遅れていただろう、とさえ言われる企業人である。絶えざる努力の中から、斬新なアイデアを次々と生み出し、絶体絶命の危機を必ず好機へと変えてきた人物であるが、それだけでなく、「牛1001頭」を率いての北朝鮮訪問、金剛山観光開発など、祖国、同胞への惜しみない愛をそそいだ偉人である。
激動の人生とその哲学を数々の写真と併せて綴った自叙伝。
韓国のベストセラー『この地に生まれて』の邦訳として2000年に出版された『危機こそ好機なり』の改訂版。 -
1945年8月6日午前8時15分、広島上空でピカドン=原子爆弾が炸裂した。そのとき1キロほどの至近距離で被爆し、瀕死の重傷を負った父子は、地獄絵さながらの街をさまよい歩く。あまりの辛さに死を待ち望む気持ちにさえなる19歳の息子を、60歳を超えた父は、「お前はまだ若すぎる。どんなに痛みがひどくても、その年で死ぬことはできん」と叱咤し、激励する。
まもなく父は死に、息子は生き延びる。怒りと絶望のさなかにも、〈恨み〉ではなく〈許す〉心を見出して――。
本書は、生き延びた息子・進示(しんじ)を父に持つ著者が、その壮絶な歩みを聞き取り、〈共感〉という新たな視点から原爆体験を問い直した貴重なドキュメントである。そこには、世界とつながり、平和を継承する若者たちへの強いメッセージが込められている。現在アメリカのサンディエゴに暮らす著者は、昨年、英語版も発行している。
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