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『文芸・小説、コスミック出版、中岡潤一郎』の電子書籍一覧

1 ~30件目/全30件

  • 関ヶ原の大戦から六年が過ぎた、慶長十一年。
    江戸の通りで巻き起こった武士と町人の争いに、割って入った素浪人がいた。老いてはいるものの身体つきはたくましく、因縁をつけてきたごろつきどもを、即座に斬り伏せてしまう。
    それもそのはず、この浪人……かつての天下人、織田信長その人であった。
    本能寺の変をからくも生き延びた信長は、生死の境をさまよったあと、天下統一の野望に興味をなくし、世捨て人として江戸の片隅で浪人暮らしをしていたのである。
    だが、稀代の英雄を周囲は放ってはおかぬ。同じくひそかに生きていた明智光秀……天海をお目付役として、信長は気のおもむくまま、悪党どもを退治していく!
  • どんな細かい仕草や表情の変化も見逃さず、人の心理を読み解く本所見廻同心・矢野剣次郎。その特技から『神の眼』と呼ばれ、悪党どもに恐れられる腕利き同心である。
    そして商家の出世頭となった女手代のかすみ。裏社会を仕切る侠客の和田新九郎……
    本所では有名な人物たちであるが、彼らはその出自に大きな秘密を抱えていた。この三人、じつは将軍・徳川家斉の血を引く、ご落胤なのである。
    市井の暮らしに溶けこみ、平凡な人生を望んでいた三人であったが、そこに幕府をも揺るがす大事件が舞いこんでくる。なんと次期将軍・家慶の庶子が誘拐されたというのだが……。
    葵の流星剣が弱き子を救い、悪を裁く! シリーズ最終・第三弾!
  • 鋭い観察力と剣の強さから『神の眼』と呼ばれ、腕利きとして知られる本所見廻同心の矢野剣次郎。
    そして、若き女性ながら、商家の出世頭である手代のかすみ。
    本所の歓楽街を仕切る侠客の和田新九郎。
    本所のみならず一帯で顔を知られた三人には、ある秘密があった。
    なにを隠そう彼らの実父こそ、時の将軍・徳川家斉……つまりは徳川将軍家の血を引く、れきとした葵のご落胤なのであった。
    本当の素性を隠しつつ、ひっそりと暮らす三人の前に、なんとみずからをご落胤だと喧伝する四人目の人物が現れる。
    裏社会で成りあがり、野望を成就せんとするあらたなご落胤と、それぞれに異能の力を持つ三人の戦いが、いまはじまる!シリーズ第二弾。
  • 江戸屈指の歓楽街、深川を担当する本所見廻同心。赴任して二年となる矢野剣次郎は、若き身ながら鋭い観察眼と巧みな剣術で『神の眼』と呼ばれ、悪党どもに怖れられていた。
    いっぽう同じく商家の出世頭となった女手代のかすみ、裏社会をまさに束ねんとする和田新九郎……若き傑物たちが、本所の町で頭角を現わしはじめる。
    顔見知りではあるものの、たがいの正体を知らずにいた三人だったが、じつは彼らの実父こそ、将軍・徳川家斉その人であった!
    数奇な運命により、将軍家の血を引きつつも庶民となった三人が、最恐の人斬りと対峙する……。
    兄弟の絆と徳川の証『流星剣』が、闇にうごめく悪を裁く! 傑作・新シリーズの開幕。
  • 深川にある貧乏長屋の『しあわせ長屋』。
    住人はいずれも事情を抱えたわけありの者ばかりだが、管理人である差配の御神本右京も、それに劣らず、たいした変わり者である。
    一見して頼りなさそうだが、案外と人情に厚く、しかもなにやら不可思議な技を使って、なみのごろつきや暴れ者であれば、なんなくぶちのめすという腕っ節の強さ。
    それもそのはず、かつて右京は幕府お抱えの裏隠密として名をあげており、その筋では『死神』と呼ばれ、畏怖されたほどの男であった。
    なんの因果かそんな右京の前に、さまざまな厄介事が持ちこまれる。
    壮絶な過去を持つ男が人情で裁く、感涙必至シリーズ・第四弾!
  • 貧乏長屋に似合わぬ名をもつ『しあわせ長屋』。浪人風の御神本右京は、侍でありながら、この長屋の差配を務める変わり者。
    だが、そのとぼけた風貌とはうらはらに、案外と情にあつく、そしてめっぽう腕っ節が強い。当初は警戒していた長屋の住人たちも、いまやすっかりと信頼していた。
    この右京という男……じつは引退した幕府お抱えの隠密で、その殺しの腕前から、『死神』と怖れられた人物であった。
    そんな右京の前に、かつての隠密仲間で兄弟同然の絆であった、正悟という男が現れる。再会を喜ぶ右京であったが、正悟の顔には暗い影が見え隠れしていた……。
    感涙必至の人気シリーズ、第三弾!
  • 冴えない中年武士の御神本右京は、れっきとした侍でありながら貧乏長屋『しあわせ長屋』の管理人、いわゆる差配をつとめている。
    どことなくとぼけた男であるが、いざというときは力を発揮する右京のことを、長屋の住人たちも心のうちでは頼りにしていた。
    それもそのはず、この右京の前職は公儀の侍……しかも、幕府お抱えの隠密として暗殺・斬りあいなどもおこない、裏社会の者たちから『死神』と恐れられた伝説の男であった。
    平凡な日々に憧れた右京は、とある事情で差配となったのだが、そうそううまくはいかない。
    長屋の住人たちが巻き起こす難事件に、はたして凄腕隠密の打つ手とは!?
    笑えて泣けるシリーズ第二弾!
  • 深川の一角にある、みすぼらしい貧乏長屋の『しあわせ長屋』。
    その管理人である差配は、れっきとした武家である御神本右京がつとめている。なんとも奇妙な話だが、長屋の住人たちはみな、この右京という風変わりな差配に、親しみを抱いていた。
    さてこの右京、普段のおだやかな言動とは裏腹に、壮絶な過去をもっている。なんと、幕府お抱えの隠密として裏工作や諜報活動、ときには暗殺などもおこない、裏世界では『死神』と呼ばれるほどの男であった。
    血なまぐさい生活に嫌気がさし、引退後、いわくつきの長屋の差配となった右京だったが、その力を、今度は市井の庶民のために使うこととなる…。
    泣けて笑える人情活劇、新シリーズ!
  • 町の便利屋『柳家』で働く、隻眼の中年男と長身の優男……じつはこのふたり、死んだと思われていた剣豪・柳生十兵衛三厳と、伝説の剣士・佐々木小次郎である。
    幕府の隠密仕事に嫌気がさし、市井にくだってきた十兵衛は、同じく剣の表舞台に背を向けた小次郎とともに、自由気ままな町家暮らしを謳歌していたのだ。
    そんな十兵衛はある日、町場の喧嘩で、不思議な女剣士と出会う。
    女だてらに鋭剣を振るう腕利きの剣客であったが、ひょんな成り行きから『柳家』に加わることとなり、さまざまな事件を解決していくうちに、女剣士に隠された謎の素性が、ふとしたところであらわになった…!
    有名剣豪たちの夢の競演!! 人気シリーズの第二弾。
  • あやしげな隻眼の浪人が店主を務める『柳家』は、用心棒から借金の取り立てまで、およそなんでも引き受ける便利屋。
    なんともいかがわしい店ではあるが、この店主、じつはある筋では、とんでもない有名人——数年前に死んだはずの剣豪・柳生十兵衛三厳、その人である。
    長らく幕府の隠密だった十兵衛は、闇稼業に嫌気がさし、自らの死を装って市井におりてきたのだった。
    そんな十兵衛、第二の人生を楽しむべく、柳家にもちこまれるさまざまな事件に首を突っこんでいく。しかもその相棒は、新陰流の正統を継ぐ天才・柳生連也……そして、これまた伝説の剣豪である佐々木小次郎であった!
    必殺剣が飛び交う夢の新シリーズ!
  • あるときは武家の奉公人、あるときは商家の手代、はては盗賊団新入りまで……。気さくでほがらか、誰もが親しみを感じる好人物だが、この男こそ、北町奉行・榊原忠之の密命により潜入捜査をおこなう、凄腕の隠密・影ノ介であった。どこにでもするりと忍びこみ、誰とでも打ち解ける影ノ介は、周囲の人間が気づかぬ秘めた悪事をあぶりだし、正義の鉄槌をくわえたのち、誰にも気づかれぬまま消えていく。売れっ子芸者の弥彦を唯一の心のよりどころとし、ただひとり悪の巣窟へともぐりこむ影ノ介であったが、複数の任務の裏には、とんでもない巨悪がひそんでいた――。時代の意欲作・シリーズ開幕!
  • 「国際連合軍」が南西太平洋を確保したことにより、世界の流れは連合側に傾きつつある。しかし、大国アメリカの底力は侮れない。両者ともに講和を模索しながらも、講和の条件を有利にするための最後の一戦が企図された。1943年7月、日本を中心とする連合軍は天一号作戦を発動。ハワイの海上補給線を破壊し、空母・戦艦部隊を派遣した。―だがこれは壮大な陽動に過ぎなかった。アメリカがハワイに戦力を集中した隙に、日本、イギリス軍を中心とする陸海連合部隊はパナマに侵攻。運河を攻略する作戦に出た。しかしその意図に気づいたアメリカ海軍フレッチャー少将が、パナマ攻略部隊に襲いかかる!果たしてパナマは陥落するのか?そして戦争の行方は?「連合」と「連盟」、二つの国連の相剋を描いたシミュレーション巨編、堂々の完結。
  • 米国を中心とする「国際連盟」に対抗して創設された、日英仏を中核とする「国際連合」。二つの国連が引き起こした世界規模の大戦は、豊富な資源と兵力、そしてドイツ占領により技術力を加えた米国が圧倒的な優勢を保っていた。緒戦は完敗したものの、マーシャル沖海戦に辛くも勝利した「国際連合軍」であったが、戦局を大幅に転換させるまでには至らず、世界の覇権を狙う米国の勢いはいまだ衰えていなかった。太平洋を挟み米国大艦隊の脅威に危機を感じた日本は、ある秘策を練りあげる。中南米諸国の国際連盟脱退―実現すれば米国を孤立させられるが、その代償となる条件は、太平洋の要衝、ジョンストン島の攻略であった!一大艦隊で出撃した帝国海軍であったが、そこには米艦隊の巧妙な策略が待ち受けていた…。迫真の戦闘描写に加え詳細な国際政治までをも取り込んだ、新機軸戦記シミュレーション第二弾。
  • 1937(昭12)年、国際連盟を脱退した日本は、イギリス、フランスなどと組んで国際連合を創設した。ここに世界は、アメリカを中心とする連盟と、日英仏を中核とする連合の対決の構図となってしまった。それから5年後、アメリカは世界の盟主として、発展を続けるドイツに侵攻し、占領、支配するなど横暴を極めた。そして遂に日本が信託統治する内南洋の島々を手離すように要求し、艦隊を派遣してきたのである。1942(昭17)年、緒戦はアメリカ太平洋艦隊の全力出撃に、戦力を小出しにした日本軍の完敗だった。これに懲りた日本は、連合艦隊の総力をあげて出撃した。しかし、最前線で連合艦隊を待ち受けていたのは、空母グラーフ・ツェッペリンや戦艦ティルピッツを中心とするドイツ海軍だった。果たして日本に勝機はあるのか?国際政治と軍事力、ふたつの要素を取り込んだ戦記シミュレーション。新機軸満載の迫力、戦闘シーンは読者の度肝を抜く。
  • 口入屋から物騒な仕事を引き受け、町の悪党どもをばったばったと叩きのめす、長身の侍―なにを隠そうこの男こそ、御三家・水戸徳川家の跡取り、徳川光国その人であった。大藩の若さまでありながら喧嘩に明け暮れ、なによりも自由を愛する光国は、とある事情から藩の屋敷を飛びだし、危険な用心棒稼業に就いていた。そんななか、真田家や喜連川家、吉良家などの諸大名とかかわり、さまざまな事件を解決していった光国は、やがて、水戸徳川や幕府までをも巻きこむ巨大な陰謀を突きとめるのだが…。柳生十兵衛直伝の秘剣をあやつる正義の徳川光圀、若き日の活躍。著者渾身の新シリーズが、ここに開幕!
  • 大坂の陣に破れ、諸国を武者修行したのち、江戸で用心棒となった萩原源四郎は、我流ながらも剣は達人の腕前。情に厚く、市井の人々からは「おたすけ源四郎」として慕われていた。寛永五年、夏。源四郎は、口入屋の紹介で、柳生十兵衛の依頼を受ける。京から逃げてきた女を探してくれという、手間はかかるものの、安全に思えた仕事であったが、目的の女を見つけた源四郎に、正体不明の忍び集団が襲いかかってきた。降りかかる火の粉を払いのけるうちに、源四郎は、江戸と京を揺るがす紫衣事件に巻きこまれていく…。歴史の闇に秘められた幕府の重鎮、南光坊天海の正体とは!?源四郎の必殺剣が、哀しき忍びの宿命を断ち斬る。
  • 大坂の陣で敗れた戦国武士、萩原源四郎は、御家再興の夢もあきらめ、江戸で用心棒となっていた。我流ながらも剣の腕は達人。そして、周りに呆れられるほどの女好きでもある。寛永三年冬―仲間の鳥海伊織とともに源四郎が依頼された仕事は、正体不明の浪人や忍びが襲いくる危険極まりないものであった。依頼人である美姫に隠された、天下を治める剣の謎。揺れる江戸幕府の重臣たち…。柳生新陰流の剣豪がそれぞれの思惑で動きはじめた!迎え撃つは源四郎の我流殺法、嵐殺剣!刃風と血飛沫の向こうに見えた意外な黒幕とは。
  • 寛永四年の秋。大坂の陣で破れ、剣術修行の末に江戸に流れ着いた萩原源四郎は、腕利きの用心棒として暮らしていた。女の色香には弱いが情に厚く、「おたすけ源四郎」として市井の人々に慕われている。ある日、源四郎は、口入屋を通して、浮気にまつわるもめ事の解決を頼まれた。若い大工の浮気相手である女芸人には、何やら妖しい秘密が隠されていそうなのだが……。敵討ちの助太刀、江戸の人捜しなど、市井のもめ事を次々と解決していく源四郎。しかし、事件の裏には、江戸を揺るがす恐るべき策謀が秘められていた。柳生十兵衛、宮本武蔵の力を借り、源四郎が編み出した我流剣法「嵐殺剣」が、悪党の企みを叩きつぶしていく!
  • 南町奉行所の若き同心、三浦剣九郎は、やる気はあるものの結果はいつも空回り。先日も、下手人を捕らえる大捕物で思わぬ失態をおかし、深く落ち込んでしまう。だが、実はそれも、庶民の暮らしや人情の機微を理解しようとしない、剣九郎自身に問題があった。そんな剣九郎を見かねた筆頭同心の増尾は、剣九郎にある任務を与える。それは、名和修五郎という正体不明の浪人と組み、失踪した油問屋の娘を捜せというものであった。任務の軽さや、修五郎の不遜な態度に不満を隠せない剣九郎であったが、この修五郎こそ、雄藩の大名にさえその名を知られた、伝説の捜し人だったのである。人捜しを通じて、人の情を学んでいく剣九郎の成長と活躍。
  • ろくに働きもせず、ぼろ屋敷にこもってがらくた骨董集めに精を出す同心、日暮慶次郎。相手をこきおろす毒舌とひねくれた性格がわざわいし、『南町奉行所の問題児』と言われる男である。だがこの慶次郎、剣の腕はからっきしだが頭脳明晰で、なにより下手人を追いつめる執念がすごい。上司である筆頭同心・小野に呼び出されては、厄介な事件の探索をまかされてしまう。今回も、唯一の友である定廻り同心・久賀新之介とともに、謎が残る斬りすて御免騒動や、疑惑の仇討ち事件などを、丹念に捜査していくのだが……。毒舌を吐きつつも、けっして悪を許さない慶次郎の心には、自身の過去につながる『仇討ち』が隠されていた!
  • 謀りごとや騙しあいの世界に嫌気がさし、武家を捨てた御堂清史郎。凄腕のもと隠密が選んだ職業は、なんと侍でも町人でもない──武家奉公人の中間であった。ただただ平凡な日々を願い、安心できる永久就職先を求める清史郎であったが、隠密として培った探索の才と、持ち前の正義感がわざわいし、行く先々の家から暇を出される始末……。ある日、清史郎は、旗本中尾家に中間として雇われる。武家の鑑と評判の名家であったが、その内実には、醜い欲と野望が渦巻いていた。清史郎に惚れる遊郭一の美女・三吉や、隠密時代のもと上司・小笠原藤三郎の助けを借り、渡り中間清史郎が隠れた悪を裁く!
  • 江戸には、筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける、命知らずの三人組がいるという――。松平新九郎は、口入屋から怪しげな仕事をうけおう貧乏浪人。金や権力には縁がないものの、自由気ままな暮らしを謳歌していた。 ある日、仲間の浅井幸四郎・筧岩次郎とともに、田舎娘から父親探しの依頼を受けた新九郎は、事件の裏に隠された卑劣な企みに気付く。助けを求める娘の、必死な訴えを聞いた新九郎たちは、道理の通らぬ悪を退治する『あぶれ組』として、凶悪な盗人集団に立ち向かっていくのだが……。三人の無法者が世を正す痛快娯楽シリーズ、ここに開幕!
  • 北町奉行所で例繰方を務める同心・花咲彦次郎。賄賂や付け届け、あげくに強請りたかりはあたりまえの、いわゆる悪徳同心なのだが、この彦次郎、ある問題で頭を悩ませていた。それというのも、家宝として大切にしていた名刀を、つまらぬ仕掛けに引っかかり、奪われてしまったのだ。これまでさんざん自慢していた名刀を、まんまと盗まれてしまったと知れれば、面子どころかお家までつぶしかねない。苦悩する彦次郎の前に、手助けを申し出てきたのは、うら若き娘のお夏。なんとこのお夏は、鼠小僧の二代目を引き継いだ女盗賊であった……。凄腕の同心と女盗賊が手を組み、巨悪に立ち向かう新シリーズ!
  • 一般庶民から江戸の通人、金持ち商人のあいだで広く愛される居酒屋『みつば』。その魅力は、酒と肴のうまさだけでなく、主人・勘兵衛の人柄にあった。まじめで平凡な中年男の勘兵衛であるが、豊富な酒の知識とともに、ときおり見せる腕っぷしの強さもなかなかのもの。しかも、どれだけ飲んでも酔わないという、まこと不思議な人物であった。そんな勘兵衛のもとには、いつの日からか、さまざまな厄介事や事件が持ち込まれる。それもそのはず、かつての勘兵衛は『鬼』と呼ばれた猛者で、将軍家慶の小姓を務める歴とした侍だったのだ。うまい酒とともに、快男児の活躍を味わうシリーズ第二弾!
  • 江戸は茅場町にある、居酒屋『みつば』。小さい構えながらも、うまい酒と肴が安く味わえるということで、庶民のあいだでたいそうな人気を誇る店である。そんなみつばの主人は、一見したところ平凡な中年男の勘兵衛。まじめな仕事ぶりで客には愛想がよいものの、たちの悪い酔っ払いやごろつきなど、酒をまずくする輩は、容赦なく叩きのめす。うまい酒と勘兵衛の人柄を求め、今日もみつばには、多くの客が集まり、さまざまな事件が持ち込まれる。そしてこの居酒屋には、元武家の勘兵衛しか知らぬ、ある秘密が隠されているのだが……。かつて鬼と呼ばれた男が、酒を飲みつつ事件をさばく人情時代劇。
  • かつてはやさぐれていた同心・樋口忠次郎は、剣と探索に天賦の才を発揮し、町民から慕われる存在となった。奉行所内の評判も上々で、臨時廻りから八丁堀の花形・定町廻りに昇格する日も近いという噂である。だが、忠次郎には人知れぬ秘密があった……。深川を縄張りとし、義に生きる渡世人集団・やぶれ組。その頭領である白虎の小五郎こそ、忠次郎が持つもうひとつの顔であった。八丁堀同心とやくざの親分――危ういながらも順調な二重生活を送る忠次郎の前に、最大の危機が訪れる。やぶれ組を立ち上げながらも突然、姿を消した、本物の白虎の小五郎が現れたのだ。相反する信念を持つ二匹の虎が、深川を舞台に宿命の対決を繰り広げる!
  • 実父が悪党に騙されたのを契機に、役職どころか住む家や愛する許嫁…つまりは金・名誉・愛の全てを失ってしまった、旗本八百石の嫡男・井森幸四郎。思いつめ、刀を手に復讐をたくらむ幸四郎であったが、討ち入り寸前で、奇妙な商人に声をかけられる。善治郎と名乗るその男は、幸四郎に、自分たちの仕事を手伝わないか、と持ちかけたのであった。剣は苦手だが頭の回転はよく、何より算術が得意であった幸四郎はあらたに飛びこんだ世界――相場師たちの金儲け合戦で、まきまきと頭角を現していくのだが……。頭脳と金を武器に、若さまが復活を成し遂げる痛快読み切り!
  • 剣の腕が立ち、頭も切れる若侍、樋口忠次郎は、南町奉行所に勤める熱血同心。やさぐれていたこともあったが、名同心であった亡き父の真意に気づき、日夜、江戸の庶民を守るべく奮闘している。しかし忠次郎には、他人に決して知られてはならない、もうひとつの姿があった。深川を縄張りとするやぶれ組の頭領、白虎の小五郎としての顔である。凄腕やくざ、安兵衛の力を借り、忠次郎は、同心とやくざの親分というふたつの顔を駆使して、市井に巻き起こるさまざまな事件を解決していく。そしてその裏には、深川をつけねらう謎の侠客集団の、恐るべき渡世人狩りの罠が仕掛けられていた……。義に生き、ときに恋にまどう、同心・忠次郎の活躍!
  • 南町奉行所同心、樋口忠次郎は、剣にすぐれ、頭も切れる若侍。上役や同僚からの期待を一身に受け、江戸の平和を守るべく奮闘していたが、公金横領の疑いをかけられた父の死をきっかけに、仕事に対する情熱を失い、やさぐれた日々を送っていた。ある日、忠次郎は、青春をともにした旧友、安兵衛と再会する。親友とはいえ、安兵衛は、深川を縄張りとする侠客集団・やぶれ組のやくざ。警戒心を捨てられない忠次郎であったが、なんと、安兵衛は忠次郎に、やぶれ組の親分になってほしい、と懇願してきたのだ……。ひょんなことから、同心とやくざの親分、ふたつの顔を持った忠次郎が、難事件の数々を、あざやかに解決していく!
  • 自宅の縁側でうたた寝をする中年侍、犬飼兵士郎……。南町奉行所与力という要職にありながらも、そのぐうたらぶりを息子にまで叱咤される情けない男であるが、その裏に隠された姿は、奉行じきじきに秘密の指令をくだされた、特命与力であった。おのれの本性すらひた隠しにして捜索するのは、鬼平こと長谷川平蔵が遺した『黒の犯科帳』。あらゆる犯罪者とその縁者の調査情報がくわしく記された、まさに門外不出の書類である。裏社会の闇に消えた犯科帳を、執拗に追う平士郎……。その前にあらわれたのは、最凶の盗賊団と謎の女であった。凄腕与力と凶賊の死闘を描く、著者渾身の長編時代小説。

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