『文芸・小説、山岡荘八、1円~』の電子書籍一覧
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今川義元を討った信長の武名は、いちやく天下に轟いたが、諸国はまだ彼の天下統一の野望までは知らない。三河の松平元康(徳川家康)と同盟を結んだ信長は、戦国武将として始めて入洛。堺では大量の鉄砲を仕入れ、次なる敵への配備を固めた。それは美濃稲葉山の斎藤龍興。不落を誇るこの城の攻略法は?
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朝倉義景攻めで越前に入った織田・徳川連合軍の背後で、浅井長政が叛いた。妹婿を信じた不覚。生命からがら京へ戻った信長は、ついに叡山の焼打ち、皆殺しに踏みきった。これが武田信玄の上洛を促す。その途上での信玄の突然の死。四面楚歌の中で雄叫びを続けていた信長は救われた。次は長政を討つ!
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信長の前途は明るい。叡山、本願寺の焼打ちでは仏敵の汚名は着ても、立ちふさがる敵は、武田勝頼、中国毛利、そして上杉謙信のみ。その謙信が死ぬ。長篠の合戦で武田軍を追い散らした信長の天下統一は目前。だが──明智光秀、本能寺に主君を弑する。時代を先駆けた不世出の天才は笑って死んだ。完結篇。
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大坂、夏の陣で、真田幸村はじめ豊臣恩顧の武将たちが
戦いに散り、秀吉の残した寵子・秀頼も死した。
家康は大御所として幕府の発展にいそしむが、
六男・忠輝が伊達政宗と怪しげな動きをしている噂が広まった。
その家康も病に倒れ、駿府城で75年の生涯を閉じる。
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関ヶ原の戦いで、完膚なきまでに豊臣方を衰えさせた家康だったが、
六男・忠輝と伊達政宗やキリシタン大名の陰謀が発覚する。
とはいえ、豊臣家を存続させようとする家康の考えとは反対に
大坂城に不満を抱える牢人が参集した。
方広寺鐘銘事件が起き、やむなく大坂冬の陣がはじまってしまう。
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家康は武田勝頼の機先を制して長篠城を攻略した。
信長は朝倉・浅井を滅ぼし、天下統一に歩を進める。
高天神城の攻防をめぐって、徳川、織田、武田それぞれが
駆け引きするなか、大賀弥四郎の陰謀がついに発覚する。
武田軍の猛攻に対して、長篠城に籠城する奥平貞昌の苦悩と
三河武士の意気地を示す鳥居強右衛門の壮絶な最期。
名を馳せた武田騎馬隊は、織田・徳川連合軍の鉄砲隊に
完膚なきまでに撃破される。
右大将・信長から家康に対して、築山殿と短気な信康を
即刻「処分」せよという難題がもたらされる。 -
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戦功により駿河一国を与えられた家康は、三河、遠江も掌中に収めた。
家康を安土城へ迎える接待役を任させられた明智光秀だったが、
信長の機嫌を損ない役目を外される。秀吉を援軍するよう命令を受けた
光秀は本能寺に戻り、信長を死に至らしめた。
光秀を討ち取り、信長の一番の後継者を自負する秀吉は大坂に築城する。
それに対して家康は信長との義により、織田信雄に呼応して
小牧・長久手で戦うも、両者が講和する。 -
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今川義元は織田信長の奇襲により、桶狭間で討ち死にし、
元康は、岡崎城主になる。
永禄5年、元康は清洲に信長を訪ね、家康と名を改めた。
岡崎に戻った家康の長男である信康と信長の娘、徳姫の縁談が上がる。
家康は正室・築山御前との間に、深い溝が横たわり、一向一揆が起こる。
信長の要求に応じた姉川の戦いで善戦するも、武田信玄との三方ヶ原で
人生最大の窮地を迎える。 -
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6歳の竹千代(のちの家康)は今川家の人質として護送される途中に織田家の掌中に入る。
竹千代の父・広忠が非業の死を遂げ、岡崎城は今川家に明け渡される。
竹千代は今川家にとらえられていた織田信長の兄と交換で、駿府におくり返された。
今川家の人質となった竹千代は、今川義元の姪の鶴姫(瀬名)との政略婚など
屈辱を忍ぶ生活を強いられる。岡崎衆は竹千代の帰還を待つが・・・。
14歳になった竹千代は元服し、元信と名を改める。祖母の華陽院、雪斎禅師も亡くなる。
信長が尾張を統一して10年。ついに岡崎に帰った元信は、元康と改名することになった。 -
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松平竹千代(のちの徳川家康)が生まれた年、武田信玄は22歳、織田信長は9歳だった。
群雄割拠の戦国時代に、天下統一を目指す武将たち。弱小の松平家にとっての
希望の星・竹千代の身の上は・・・。
剛毅と智謀を駆使して天下を平定、徳川300年の礎を築いた、家康の生涯を描く世紀を超える一大巨編の開幕!
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家康の性格、その戦略と戦術、天下統一の経緯、宗教観、女性操縦術など……。戦国乱世の天下を統一して、300年の泰平を築いた徳川家康について、小説「徳川家康」の著者・山岡荘八、歴史学者・桑田忠親の二氏が、文学・歴史の両面から縦横に語って、英雄の虚像と実像、戦国日本の歴史の真実に迫る、興趣の対談。
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幕末、日本近海には外国船が頻繁に出没し、徳川幕府の動揺をさそっていた。一方、貧窮のつづく禁裏では、今上の帝(孝明帝)が暗澹たる世情を憂いておられる。そうした折り、生を享けたのが明治天皇であった。浦賀に現れた黒船は、徳川二百六十年の泰平の夢を破った。激しく開国を迫る列強に、佐幕開国か尊皇攘夷か、世論はまっぷたつに割れた。大老井伊直弼の果断にして仮借ない政策は、世にいう“安政の大獄”の嵐となって全国に吹きあれた。将軍継嗣問題も強引に紀州慶福と定め、水戸派勢力の一掃がなされた。その反動は大きく、京洛は天誅につぐ天誅の巷と化した。騒擾のなか、まだ自分の運命は知らぬまま、祐宮は、健やかに成長していた。桜田門外の変で井伊直弼が倒れると、幕府には和宮降嫁にすがる公武合体の融和策しか手段がなくなった。騒然たる世相のさなか、将軍家茂が倒れ、つづいて孝明帝も崩御。若き睦仁親王(明治天皇)の双肩に国家存亡の危機がのしかかる。
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奥羽米沢城に、伊達政宗が呱々の声をあげた永禄十年(一五六七)。一代の英雄織田信長によって、戦国も終熄に向かい始めていた。しかし、奥羽はこの時期こぞ、まさに戦国動乱のさなかだった。政宗を万海上人の生まれかわりとする期待が大きいほど、反動もまた大きい。生家と伊達家の滅亡をおそれ、政宗殺害を企てる実の母と実の弟。肉親ゆえに激しく渦巻く愛憎。ついに政宗は、涙をのんで弟を斬る。血がたぎるほどの叛骨魂を秘めながら、豊臣秀吉という悍馬を操って、さまざまな危機を脱していく政宗、だが関白秀次と結んで企てたという謀反の嫌疑がかかる。関ヶ原、大阪冬の陣、夏の陣、そして徳川の世。天下制覇の野心を秘めて激動の時代を生きた英傑独眼竜政宗の生涯をえがく長編。
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父秀忠の命で甲府に蟄居している弟駿河大納言忠長の処遇に苦慮する三代将軍家光。その忠長は自刃して果てる。寛永十一年(一六三四)六月、家光は三十万を越す供を従え京に入った。この上洛は、禁裏と幕府間のしこりをとき、泰平の空気をかもし出す大きな役割を果たした。家光政権は土井利勝、松平信綱、阿部忠秋らの補佐のもと盤石にみえたが、突如、苛政に耐えかねた島原の農民が蜂起。天草四郎を盟主とするキリシタン信徒もこれに呼応し、原城に立て籠った。鎮圧に向かった板倉重昌は戦死し苦戦する幕軍に、家光は最も信頼する松平信綱を総大将に派遣した。絢爛たる寛永時代を演出した生まれながらの将軍の一生。
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天皇親政を願う後醍醐天皇の檄に応じた楠木正成は、金剛山の小城赤坂に兵を挙げた。自軍に百倍する幕府軍を翻弄するも、天皇は捕われ、隠岐に流された。潜伏した正成の奪回工作は成功し、隠岐を脱出した後醍醐天皇は、船上山に倒幕の旗をかかげた。機を見るに敏な足利高氏は幕府を裏切り京都を占領、新田義貞もまた関東に兵を挙げ、鎌倉を攻撃した。権勢をふるった北条氏は遂に亡んだが、公家は驕りたかぶり、諸国武士は恩賞をめぐり争い、騒乱は続く。征夷大将軍の座を狙う足利尊氏と新田義貞の対立は激しさを増し、世は南北朝対立の時代に突入していった。
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黒船をひきいて、一八五三年、ペルリが浦賀に来航した。開国佐幕派と勤皇攘夷派に二分された国内は混乱をきわめた。そのさなか、革新を叫ぶ吉田松陰の刑死は、松下村塾の塾生たちを動揺させた。師の志をどうしたら活かせるのか? 欧米列強の脅威におののく日本を遊歴するうち、高杉晋作は勤皇の志士として開眼していく。やがて上海へ渡って海外事情にも目覚めた長州の“鼻輪のない暴れ牛”は、松陰の志を継いで倒幕への道を歩み始めた。動乱の世を生き、奇兵隊を結成し、内外からの攻撃に遭いながらも、維新回天の偉業に尽力した若き志士高杉晋作の生涯。
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家康が礎を築いた徳川政権は秀忠・家光と引き継がれて確固不動、遂に外様大名取潰しに着手する。巧智に長けた政宗は、稀代の“臍曲がり論法”で伊達六十二万石を安泰に導き、生涯を閉じた。全六巻完結!
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太閤秀吉の死後、次期政権の座をめぐって天下はふたたび動乱の様相を呈し、ついに石田三成と徳川家康が関ケ原で激突した。遠く奥羽の地にあって上杉勢と対峙しながら、その勝敗の帰趨を隻眼で睨む政宗!
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戦乱の嵐が吹きすさぶ永禄十年、名流伊達家に奥羽の歴史を変える男児が誕生した。名を“梵天丸”。後年、“独眼竜”の異名で恐れられた乱世の英雄、正宗の青春と天下取りへの野望を描いた長編歴史小説全六巻!
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関白秀吉が天下統一の野望に燃え、小田原城攻めを開始した天正十八年。正宗は憤懣を胸中に秘め、遅れて参陣した。激怒する秀吉を相手に、無類の勝ち気な性格と型破りの言行で真っ向から挑む独眼竜の叛骨魂!
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島原の乱、鎖国令の断行など、徳川幕藩体制の方向を決定づける役割を果たした。
みずから「生まれながらの将軍」と称したといわれる三代将軍家光。天海大僧正、土井利勝、松平信綱などの補佐をうけ、島原の乱、鎖国令の断行など、徳川幕藩体制の方向を決定づける役割を果たした。〈全3巻〉 -
家康のほか信長、秀吉、政宗など、周囲の人物像にも鋭い視線をあてた史談集。ビジネスマン必読の書。
大ベストセラー『徳川家康』の著者が、その創作の動機や意図を、情熱をこめて語り、家康の実像に迫る。また、信長、秀吉、政宗など、周囲の人物像にも鋭い視線をあてた史談集。ビジネスマン必読の書。 -
天下取りの好機到来とみた政宗は、江戸の伊達屋敷にあって策をこらす。
切支丹禁止令の噂が広まるなか、越後少将忠輝の執政大久保長安が企んだ大陰謀。ついに最後の荒療治・大坂城攻めを決意する大御所家康。“天下取り”の好機到来とみた政宗は、江戸の伊達屋敷にあって策をこらす。 -
持ちまえの決断力で、次々と内外に対する諸政策を打ちだしていく家光の生涯を鋭く描いた歴史ロマン。
徳川幕藩体制は、東照大権現家康・秀忠によって確立され、三代将軍家光が確固不動のものとした。持ちまえの決断力で、次々と内外に対する諸政策を打ちだしていく家光の生涯を鋭く描いた歴史ロマン。〈全3巻〉 -
江戸の町奴、関根弥次郎は、旧主越後松平家の騒動の渦中に身を投じて、颯爽と正義の刃を揮う。
江戸の町奴(まちやっこ)関根弥次郎は、旧主越後松平家の騒動の渦中に身を投じて、颯爽と正義の刃を揮う。彼をめぐって主家の娘照姫と、女剣士佐々木留伊が恋の駆け引きに鎬を削るが、その背後に陰謀の魔手が…。 -
柳生宗矩は、預かり人のお竜が伊達政宗はじめ天下騒乱を企てる者に利用される怖れがあると察知し密かに匿うが……。
大坂落城のおり、坂崎出羽守が救け出した千姫と瓜二つの美女・お竜の正体は? 柳生宗矩は、預かり人のお竜が伊達政宗はじめ天下騒乱を企てる者に利用される怖れがあると察知し、密かに下屋敷に匿うが……。 -
焦燥にかられる政宗の目前で、難攻不落を誇った大坂城は崩れ落ち、戦火の中に豊臣家は滅ぶ!
大いなる野望を託して支倉常長をローマへ派遣した政宗。だが、頼みとするエスパニヤ艦隊の来援は遂に幻と消えた。焦燥にかられる政宗の目前で、難攻不落を誇った大坂城は崩れ落ち、戦火の中に豊臣家は滅ぶ! -
信長こそ天下統一の大将の器と見た藤吉郎は、うまうまと織田家仕官に成功。人をそらさぬ才覚と骨身惜しまぬ奉公ぶりで信長に気に入られ、とんとん拍子の出世。時あたかも駿河の今川義元、大軍を率いて来襲。藤吉郎の策謀と信長の決断が、歴史に残る桶狭間の奇勝を生む。恋女房寧々も獲得し前途は洋々。
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上洛一番乗りを果たした信長だが、周囲は敵ばかり。越前朝倉攻めの最中には妹お市の婿浅井長政にも背かれ不覚の退却。殿軍で名を挙げた秀吉は、続く朝倉浅井攻めの功で十四万石の大名に大出世。だが、一向宗徒二万の焚殺、比叡山焼打ちで信長の悪名は高まる。その頃、秀吉は備中高松城水攻めの最中……。
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天下の主導権を握った秀吉は、大坂に古今未曾有の巨城を築いて威を誇った。残るライバルは徳川家康ただ一人。だが尾張の小牧・長久手に出陣したものの、巧みに長期戦に持ちこむ家康に、秀吉は翻弄される。家康懐柔に用いた苦肉の策は、姥桜の妹朝日を彼の妻に押しつけることだった。
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日本を制した関白太政大臣豊臣秀吉の目は大陸に向かった。だが二度にわたる朝鮮出兵は大誤算、自らも病にたおれた。幼い秀頼の行末、武将たちの不和、運命の急激な下り坂に焦りもがきながら太閤は、六十二歳の生涯を閉じた。 露とおき露と消えぬるわが身かな 浪花のことも夢のまた夢(伝時世)
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天下を狙う駿府の今川義元は、遂に総力をあげて美々しく上洛の旅についた。尾張など眼中にない。抵抗すればもみ潰せ。屈服か、滅亡覚悟の抗戦か。信長は秘策を胸に動じない。だが義元が桶狭間に入ったと聞くや、者ども続け、と飛び出した。折から暴風雨襲来。天は、革命児・信長に味方した。
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美濃攻め開始! 藤吉郎はまたも奇略を用いて、斎藤龍興領の要衝墨俣に“一夜城”を築き、敵味方の度肝を抜いた。続く稲葉山城(岐阜)攻略戦でも、城の裏手の山奥から城内を奇襲、たちまち龍興を捕えた。戦功は第一。美濃の麒麟児竹中半兵衛を軍師に迎えて、信長の覚えもめでたい秀吉の功臣の座はゆるぎない。
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尾張中村の鼻たれ小僧日吉は負けん気の強い暴れん坊。だが心やさしく頭もきれる。百年うち続く戦乱に奪われ焼かれ、犯され殺される庶民の地獄絵を見て、戦いのない日本を作ろうと大志をいだく。自ら元服して木下藤吉郎と名乗り、諸国修行の旅に出た彼を待ちうける難関の数々。痛快! 天下取り物語の始まり。
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吉法師(信長)は、奔放奇抜な振るまいで家中のひんしゅくを買う“うつけ者”。だが、燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らん。手始めは尾張織田の統一だ。美濃の梟雄斎藤道三から娘の濃姫を娶った信長は、アンチ信長派の旗印となっている弟の殺害を決意した。戦国の世に彗星のごとく出現した驕児の若き日々。
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新しい時代の旗手たらんとする秀吉と織田家第一の猛将柴田勝家の対立がついに火を吹いた。だが旭日と斜陽の力の差は歴然、賎ヶ岳では鬼小姓加藤清正らが”七本槍”の巧名をあげる。三人の幼い姫(のちの淀君ほか)を秀吉の手にたくした勝家は、お市の方(信長の妹)とともに、北国のぐれんの炎のうちに滅んだ。
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高松城攻めの最中、織田信長、本能寺に死すとの報をキャッチした秀吉は、巧みに毛利方と和を結び、一目散に京をめざす。世にいう“中国大返し”。主君を斃した明智光秀を討った者こそ、次代のリーダーなのだ。天王山の麓、山崎の合戦で光秀に勝った秀吉は、天下人への確実な第一歩をしるしていた。
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光秀を討って主君の仇(あだ)を報じた秀吉はその手柄を盾として、天下取りへの活動を開始した。最大の敵・柴田勝家を倒すにおよんで、もはや天下に敵なし、と見えた。しかし、武田の旧臣をことごとく随身させて、着々と勢力を伸ばしつつある男がいた。それは、むろん家康。両雄の確執は日に日につのるばかり。
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世をすねる。そんな思いが確かにあった。だが巨星徳川家康のひたむきな姿に接したとき、宗矩の眼は豁然と開けた。この日、迷いは木端微塵に砕け散った。文禄3年(1594)5月3日、家康が父石舟斎に入門した日が、又右衛門宗矩の新たな求道への旅立ちの日でもあった。剣禅一如をなし遂げた男の生涯――。
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陸前花山村の於菟(周作)は腕は立つが短気者。誤って近くの荒尾道場に押しかけた末、兄春太郎を谷に落とし妹奈々江を犯してしまった。故郷を出奔した周作は、江戸の一刀流道場浅利又七郎の門をくぐったが、美少女・綾の剣に己が未熟さを思い知らされる。恋の恨みの狂気にもまきこまれ、剣難女難の毎日。
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太閤秀吉の死後、天下はふたたび覇権争いの坩堝(るつぼ)と化した。秀頼を擁する石田三成。一方、豊臣恩顧の諸将まで糾合する関東勢。戦雲は無気味な嵐を孕んで、関ヶ原へ関ヶ原へとなびき集まる。だが、目を転ずれば、今こそ政宗にとっても、天下制霸を果たす絶好機ではないのか。政宗の隻眼が光る!
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尼子6万の大軍が吉田郡山城を囲む。対する毛利元就の総勢はわずか7000。長子隆元を人質としてまで頼った大内義隆からの援軍もなく、城を枕に討死覚悟の将士に元就は自信に満ちた声で告げる。「この戦、勝った!」。元就のあざやかな智略……。だが皮肉にも、その勝利が、元就をいっそうの苦難へ追いこんでいく。
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平氏一門の横暴に抗して立った源氏最後の反乱は失敗に終わる。この平治の乱に初陣した13歳の頼朝は、落ち武者となって吹雪の近江路をさまよう。父義朝は非業の死、兄の義平も捕らわれて斬られた。頼朝も捕まり京へ送られる。源氏一統の血を残らず絶やし、後顧の憂いを除かんとする平清盛の断は、むろん斬首……。
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祐宮(明治帝)のご降誕をあざわらうかのように浦賀に現れた黒船は、徳川260年の泰平の夢を破った。日本の国力は安易な攘夷を敢行できるほど強固ではない。それを見こして列強は激しく開国を迫る。佐幕開国か尊皇攘夷か。世論はまっぷたつに割れ、孝明帝の条約不勅許をめぐって幕府の懊悩はつのる。
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修交を迫る列強の強談は容赦がなく、志士の中には国禁を冒して海外渡航をはかる吉田松陰のような動きもみられた。もはや開国のほかに道はない。幕府はついに独断で条約締結を敢行する。当然、勤皇志士たちの反発は一段と激しさをまして、世情は混迷、騒乱の度を深めていく。未来の明治天皇はまだ幼い。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。