『文芸・小説、北方謙三、1円~、配信予定を除く』の電子書籍一覧
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前漢の中国。大きな戦果をあげてきた大将軍・衛青を喪った漢軍は、新たな巣于の下で勢いに乗る匈奴に反攻を許す。今や匈奴軍の要となった頭屠の活躍により、漢の主力部隊である李広利軍三万はあえなく潰走した。一方、わずか五千の歩兵を率いて匈奴の精鋭部隊が待つ地に向かい、善戦する李陵。匈奴の地で囚われの身となり、独り北辺の地に生きる蘇武。そして司馬遷は、悲憤を越え、時代に流されようとする運命を冷徹な筆でつづり続ける――。北方版『史記』、慟哭の第五巻。(解説・吉野仁)
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曹操の烏丸への北伐が成功し、荊州が南征に怯えるなか、劉備は新たな軍師を求め隆中を訪れる。そこに住むのは諸葛亮孔明――〝臥竜〟と呼ばれ静謐な竹林に独りで暮らす青年に、熱く志を語る劉備。その出会いは、動乱の大地に大きな光を放つ。周瑜が築き上げた水軍を率い、ついに仇敵・黄祖討伐に向かう孫権。そして、曹操は三十万の最大軍勢で荊州と劉備を追いつめていく……。傑作「北方版・三国志」新装版第六巻!
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四百年続いた漢帝国は衰退し、崩壊への道を辿っていた。政は乱れ、賊が蔓延る後漢末期の乱世に、ひとりの英傑が立ち上がる。漢の名前は劉備玄徳。義に厚く、漢帝国の復権を目指す劉備の志に賛同し、義兄弟の契りを交わした関羽と張飛とともに、叛乱を起こす黄巾賊との闘いに挑む。新時代を切り開く曹操、呉の礎を築いた孫堅など、群雄割拠の時代を駆け抜けた漢たちを壮大なスケジュールで描く――。 北方謙三の名著「三国志」が装いも新たに「新装版」として登場!! 文字も大きくなって読みやすくなり、往年の三国志ファンも三国志初心者も大満足の一冊。「新装版」第一巻には著者のあとがきを収録。
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洛陽から長安に遷都した董卓の暴虐は司徒である王允ですら止められず、その残忍さは日ごとに増していた。董卓誅殺を目論む王允は自らの野望を実現するため、董卓直属の中でも別格の精鋭である呂布軍を動かすべく画策し、呂布の妻・瑶に接近する。一方で黒山の賊と対峙する曹操は、その後に控える百万の青州黄巾軍との戦を視野に入れていたが――。命を賭して乱世に身を投じた英傑たちの生き様を描く「北方版・三国志」新装版第二巻。
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宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍との決戦が迫る。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻した劉備。父の仇敵黄祖を討つべく江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる謀略を巡らせるとともに、圧倒的兵力で曹操を追い詰めようとする袁紹。戦国の両雄が激突する〝官渡の戦い〟を描く、傑作「北方版・三国志」新装版第四巻!
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混迷深める乱世にひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。劉備が自ら手放した徐州を制し急速に力をつけた呂布は、圧倒的な戦力を誇る袁術軍十五万の進攻を僅か五万の軍勢で退けてみせた。呂布の脅威に晒された劉備は、屈辱を胸に秘めながらも曹操を頼り、客将をなる道を選んだ。そして曹操は、万全の大軍を擁して宿敵呂布を討つため闘いを挑む……。戦乱を駆け抜ける漢たちの生き様を描く、傑作「北方版・三国志」新装版第三弾!
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強大な袁紹(えんしょう)軍を官渡(かんと)の戦いで退けた曹操(そうそう)は、河北(かほく)四州の制圧に乗り出す。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操は敵の本陣である黎陽(れいよう)を目指す。突然の袁紹の死亡、そしてそれに伴う袁(えん)家の跡目争いが、曹操の追い風となる。暗殺された孫策(そんさく)の遺志を継いだ孫権(そんけん)は、周瑜(しゅうゆ)とともに江夏(こうか)を攻める決意をする。そして劉備(りゅうび)は、放浪の軍師・徐庶(じょしょ)と出会い、曹操軍の精鋭と対峙していく……。熱い漢(おとこ)たちの生き様を描く、傑作「北方版・三国志」新装版第五巻!
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ホラズム国の皇子が大軍を率いてチンギス・カンとの一大決戦に臨む!
カラ・クム砂漠の戦場からホラズム軍が離脱する。チンギス・カンは、スブタイとジェベ、バラ・チェルビの三人の将軍にその追討を命じた。ホラズム国の帝は西へと退却しながらも、モンゴル軍との戦を継続する。スブタイらは敵の誘いに乗ることを決断した。
一方、ホラズム国の皇子ジャラールッディーンは、南の地で2万騎の指揮を任された。モンゴル国の将軍シギ・クトクがその討伐に向かう。皇子は原野に本営を置き、ジャムカの息子マルガーシもそこにいた。皇子が初めて大軍を率いてモンゴル軍との戦いに挑む。
大国との戦いがついに最終局面をむかえる、好評第16巻。 -
草原に生まれ、大地を駈け、かつてない規模の国を築いたチンギス・カンが、最後の戦場に立つ。
チンギスは病床にある長子ジョチのもとを訪れたのち、草原へと向かう帰還の途につく。西夏領内に入ったチンギスは、ある城にただならぬ気配を感じた。それは黒水城と呼ばれ、砂漠に囲まれており、ウキという謎の人物が主とされていた。一方、チンギスから受けた傷を山中で癒すマルガーシに、カルアシンから見事な剣が手渡される。贈り主は明かされなかったが、マルガーシは戦に向けて隊の修練を重ねていく。アウラガの宮殿に戻ったチンギスは、ソルタホーンから国を揺るがす一大事を告げられた。突如生じた戦いに、チンギスは将軍だけでなくボオルチュも帯同させる――。
「チンギス紀」全17巻、ついに完結。 -
時は十二世紀――。
モンゴル高原では、様々な部族、氏族が覇権を競い合っていた。モンゴル族の有力氏族キャト氏の長の嫡男として生まれたテムジン(のちのチンギス・カン)。父がタタル族に討たれ、後継となるはずが、十三歳のとき、ある理由から異母弟を討つことに。対立するタイチウト氏に追われることとなったテムジンは一人砂漠を越えて南へと向かう。放浪中に人と出会い、経験を積んだテムジンは再び故郷へ戻り、十五歳にしてキャト氏の長となる。タイチウト氏との苛烈な戦い、ジャンダラン氏の長・ジャムカとの運命的な出会い……。
テムジンはまずモンゴル族統一のため、旗を掲げ、仲間と共に原野を駈ける!
チンギスの波乱の生涯を描く歴史大河小説全17冊を収録した電子合本版。 -
定年間際の高樹良文警視、56歳。隠居所のような捜査一課分室でライターを分解していた。あと少しで火が消える。最後の事件も平凡なやくざの抗争だった。男を殺害した犯人は自首。だが、その裏に潜むもっと大きな闇の存在を高樹は嗅ぎ付けていた。大胆な捜査と周到な罠。かかったのは、絶対に会いたくない人間だった。因縁。悔恨。闇。銃声――。老いぼれ犬・高樹の中の獣が深く沈んでゆく……。老犬シリーズ最終幕。
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脅し。暴力。独断専行。検挙率の高さに反して、高樹良文の一課での評判は悪かった。政治家を背後に巻き込んだ連続殺人事件の捜査でも、獲物を追う姿は変わらないはずだった。関係者として親友・幸太が浮かび上がる瞬間までは……。捨てた美しい思い出が蘇り、何かが狂い始める。追走劇の先に待ち構える真実は? 獣よ、生き続けよ、最後が絶望だとしても。「豪快さや強さの中にそれを上回る優しさがある。作品に登場する漢達の“深い絆”や“哀しみ”は、きっと北方先生の根底にある繊細な部分が反映しているに違いない」――EXILE AKIRA氏も絶賛!! 高樹刑事の背が翳りゆくシリーズ第二弾。
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終戦直後。母親を病気で失い、父親が復員してこない良文は、盗みを繰り返しているうちに、浮浪児狩りに捕まる。だが、収容施設で親友の幸太と再会、二人は収容所を脱走して、飢えをしのぎながら、厳重に守られた防空壕の隠匿物資を強奪しようとする。食うや食わずの生活。多くを大人に搾取されながら、盗んだ洋酒や煙草を闇市で売りさばいて命を繋ぐ。望まぬ早熟。仲間の裏切り。闇。魂を毀されるような暴力を見せつけられ、良文の中に獣が生まれた。老いぼれ犬と呼ばれた高樹良文刑事の眩い刹那を描くシリーズ第一弾。
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ホラズム国の三つの精鋭部隊が、それぞれにチンギスの首を狙う!
モンゴル軍がオトラルを攻囲して半年以上が過ぎた。モンゴル軍の兵站に乱れはみられず、オトラルを守るイナルチュクの予想を超えた事態が生じる。スブタイとジェベはブハラを押さえ、サマルカンドを牽制していた。アラーウッディーンは、皇子ジャラールッディーンの副官テムル・メリクにある任務を与え、トルケン太后は三百騎を率いる女隊長・華蓮にチンギスの首を奪るよう命ずる。マルガーシが所属する皇子軍、テルゲノが率いる遊軍、華蓮の軍のそれぞれが、チンギスの命を狙っていた――。
ついにチンギス本隊とホラズム軍があいまみえる、好評第15巻。 -
この街の権力者、久納義正の元に一本の連絡が入った。その相手は亡くなった戦友の息子、野本精一だった。野本は金の無心をした上に、ブラディ・ドールのオーナー・川中良一に命を狙われているという。今は亡き戦友の息子を守るべく久納は、「ソルティ」と呼ばれる若月真一郎に野本を守るよう命じる。絶望、愛憎、欲望──。様々な想いが交錯する中、ハードボイルド小説の最高峰がついに終焉の時を迎える。シリーズ第十八弾!!
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二つの腎臓を失くした「キドニー」と呼ばれる弁護士の宇野。若月真一郎はこの男を護衛するよう、街の権力者・久納義正から依頼を受けた。同じ頃、高岸と名乗る男がこの街にやって来た。高岸はN市にある酒場「ブラディ・ドール」の経営者、川中良一の部下で、ある強い決意を持ってキドニーを追い続ける。高岸の目的はいったい!?過去を背負い、今を生きる男たちの誇りをかけた戦いの幕が上がる時、強烈な個性がぶつかり合う。大人気シリーズ第十七弾!!
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人生の塩辛いところばかり舐めようとして生きるため「ソルティ」と呼ばれている若月真一郎。数年ぶりに大雪が降った日、若い男女を見かけ、ソルティは何気なく声を掛けた。この二人が新たな抗争の火種になることも知らずに──。一方、ひとりの男がこの街に降り立つ。男の名は川中良一。N市で「ブラディ・ドール」という酒場を経営しているという。ソルティが見かけた女と、川中が探している女が同一人物と判明したが、その女は殺し屋に狙われていた──。シリーズ第十六弾!!
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チンギス・カンは、息子たちや将軍を率い、ホラズム国に大軍で進軍する。
長男ジョチはシル河下流の制圧に向かい、次男チャガタイ、三男ウゲディはオトラル攻略を任された。攻城戦をおこなうため、ボレウとジンの歩兵部隊、ナルスの工兵隊も投入されている。
チンギスは、四男トルイ、ジェベと共にブハラを目指す。
モンゴル軍を迎え撃つのは、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、イナルチュク、テムル・メリク、そしてマルガーシたちだった。
ホラズム国に遠征するチンギス・カンを、十分な兵力を持つ軍隊が待ち受けていた。
好評第14巻。 -
妻を亡くした元弁護士の木野健。虚無感に苛まれ、本土から離れたこの島へ流れつき、漁師として生きていた。ある日、島に作家の群秋生と、薔薇の栽培をしているという山南定男と名乗る男たちが現れ、この辺りの海域に詳しい木野に自分たちのパワーボートの船長をしてもらいたいと依頼をする。断る理由がないまま引き受けた木野だったが、山南という寡黙な男の瞳に深い闇を感じていた─。愛憎と因縁が、心震わせるものたちの運命を大きく変えていく。シリーズ第十五弾!!
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ある島で進行する新空港建設の噂。その予定地にスキャンダルの匂いを感じ、取材を始めたジャーナリストの田村幸太郎。取材を続けていくうちに土地買収に絡む資金の出元が、街の権力者、久納一族だという情報を掴んだ田村はこの街にやって来た。島での取材中に知り合った土地買収反対派の中心人物の息子、神谷俊一と再会し、共に行動するようになるが──。虚飾に彩られたリゾートタウンを舞台に、愛と死の狭間で揺れ動く先にある真実とは!?大人気シリーズ第十四弾!!
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宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍と決戦の時が迫る。だが、朝廷内での造反、さらには帝の信頼厚い劉備の存在が、曹操を悩ます。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻す劉備。父の仇敵黄祖を討つべく、江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる策略を巡らせ、圧倒的な兵力で曹操を追いつめる袁紹。戦国の両雄が激突する官渡の戦いを描く、北方版〈三国志〉待望の第四巻。
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張飛は死なず。呉への報復戦を劉備自ら率いる蜀軍は、関羽を弔う白亜の喪章、張飛の牙旗を掲げ、破竹の勢いでシキを制した。勢いに乗る蜀軍に対し、孫権より軍権を委ねられた陸遜は、自軍の反対を押し切り、夷陵にて計略の秋を待つ。一方、自らの生きるべき道を模索し、蜀を離れていく馬超。呉の臣従に対し、不信感を募らせる魏帝・曹丕。そして孔明は、呉蜀の決戦の果てに、遺された志を継ぐ。北方版〈三国志〉衝撃の第十一巻。
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英雄は去り行く。劉備の遺志を受け継いだ諸葛亮は、疲弊した蜀の国力を一年で回復させた。蜀に残された道を進むべく、孔明は、自ら豪族たちの蔓延る南中の平定を目指す。一方、大群を率いて呉に大敗した魏帝曹丕は、周囲の反対を押し切り、再び広陵への親征を強行する。だが、度重なる敗戦は彼の身体をも蝕んでいく。魏の侵攻を悉く退け、さらなる飛躍の機を伺う陸遜。孔明の乾坤一擲の北伐策に、その武勇を賭ける趙雲。遺された志に光は射すのか。北方版〈三国志〉慟哭の第十二巻。
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港町N市にある酒場「ブラディ・ドール」。店のオーナー・川中良一の元に、市長の稲村からある提案が持ちかけられた。その直後、弟の新司が行方不明になっていることを知った川中は、手掛かりを掴むために動き出す。新司は勤務先から機密事項を持ち出し、女と失踪している事が判明した。いったい弟は何を持ち出したのか!?そして黒幕は――。ハードボイルド小説の最高峰が、ここに甦る。シリーズ第一弾!!
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繁栄を極めたかつての都は、焦土と化した。長安に遷都した董卓の暴虐は一層激しさを増していく。主の横暴をよそに、病に伏せる妻に痛心する呂布。その機に乗じ、政事への野望を目論む王允は、董卓の信頼厚い呂布と妻に姦計をめぐらす。一方、エン州を制し、百万の青州黄巾軍に僅か三万の兵で挑む曹操。父・孫堅の遺志を胸に秘め、覇業を目指す孫策。そして、関羽・張飛とともに予州で機を伺う劉備。秋の風が波瀾を起こす、北方版<三国志>第二巻。
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解き放たれた“臥竜”は、その姿を乱世に現した。劉備の軍師として揚州との同盟を図る諸葛亮は、孫権との謁見に向かった。孫権に対し、曹操と劉備軍の交戦を告げる諸葛亮。その言動に揚州は揺れ動く。一方、孫堅、孫策に仕え、覇道のみを見つめてきた周揄は、ついに孫権の心を動かし、開戦を宣言させる。巨大なる曹操軍三十万に対して、勝機は見いだせるのか。周揄、諸葛亮、希代の知将が、誇りを賭けて望む『赤壁の戦い』を描く、北方版<三国志>白熱の第七巻。
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三国志は、紀元二世紀末から三世紀にかけて、後漢の末期から晋王朝ができるまでの約百年間を舞台に、そこに群雄割拠した実在の英傑たちの歴史であり、同時に歴史物語である。幾多の男たちが、それぞれの夢を追い求め、やがて死んでいく滅びの物語にファンは多い。この本では、乱世を生きた英傑たちの姿や魅力を、ぼくなりの見方を加えながら語っていきたい――。北方謙三が語る『三国志』の醍醐味を纏めた待望の一冊。
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街の酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中良一は、喪った友を想い、今日も開店前にシェイクしたドライ・マティニーをひとり静かに飲む。そんな川中の前にひとりの女が現れる。女の名は小川明子。愛という感情を捨てたはずの川中だったが、明子に惹かれている自分を感じる――。一方、港町N市は土地買収のトラブルで数多くの血が流れていた。この街に蠢く利権や憎悪に決着をつけるべく、川中は最後の黒幕と対峙する。ハードボイルド小説の最高峰「ブラディ・ドール」。シリーズ第一部最終章!!
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圧倒的な支持を得て遂に完結した,北方版三国志。熱烈な読者の要望に応えて,新たに収録した北方謙三ロングインタビューと,単行本のみの付録となっていた『三国志通信』を完全再録し,詳細な人物辞典,より三国志を愉しむための解説記事を満載したハンドブック。三国志全十三巻と共に,貴兄の書架へ。
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権力、野心、支配……。様々な欲望を貪るような事件から、一年半が経った港町N市に、ひとりの男が降り立った。男の名は坂井直司。この街にある酒場「ブラディ・ドール」にバーテンとしてもぐり込んだ坂井。その目的は何なのか。笑顔の裏側に何があるのか――。自分を持て余し、死に場所を求める男たちの生き様を描いた、待望のシリーズ第二弾!!
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曹操の鳥丸へ北伐が成功し、荊州が南征に怯えるなか、劉備は、新たなる軍師を求めて隆中を訪れる。諸葛亮孔明――“伏竜”と呼ばれ静謐の竹林に独りで暮らす青年に、熱く自らの志を語る劉備。その邂逅は、動乱の大地に一筋の光を放つ。周瑜が築き上げた水軍を率い、ついに仇敵・黄祖討伐に向かう孫権。父を超え、涼州にその武勇を轟かせる馬超。そして、曹操は三十万の最大軍勢で荊州と劉備を追いつめる。北方版〈三国志〉風雲の第六巻。
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東京の高校で教師をしている西尾正人は、家出した教え子の高岸を連れ戻すため、N市にやって来た。高岸は将来を嘱望されたラグビー選手だったにもかかわらず、傷害事件を起こし行方をくらませた。手掛かりを探す西尾は、突然二人の男に襲われたが、この街にある酒場「ブラディ・ドール」の下村に助けられた。その後、高岸が暴力団に雇われ、ある命令を受けていた事実を突き止める──。大人気シリーズ待望の第九弾!!
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ホテル「キーラーゴ」。港町N市から少し離れた海沿いにあるこのホテルに、画家の遠山一明は銀座のホステス・玲子と共に宿泊した。ヨットハーバーに立ち寄った遠山は、突如玲子を探す謎の男たちに襲われた。玲子の過去については全く知らない遠山だったが、どうやら彼女はこの街にある酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中良一のことを知っているらしい。玲子の過去にはいったい何があるのか!?川中と玲子、ふたりの関係は!?珠玉のハードボイルド小説、シリーズ第四弾!!
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男は流れてきた。いつ消えていくかもわからないこの街へ──。闇を抱え港町N市に流れ着いた一流の腕をもつ外科医・桜内。ひと月ほど前、自殺未遂で治療をした患者が東京で射殺された。その後、次々と起こる不審な事故や事件。そのすべてに桜内の患者が関わり、この街に不穏な空気が漂い始める。酒場「ブラディ・ドール」に集う男たち、川中、藤木、キドニー、坂井──。深層の中で蠢く男たちの生き様と死に様を描いた、大好評シリーズ第六弾!!
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志を継ぐ者の炎は消えず。曹真を大将軍とする三十万の魏軍の進攻に対し、諸葛亮孔明率いる蜀軍は、迎撃の陣を南鄭に構えた。先鋒を退け、緒戦を制した蜀軍だったが、長雨に両軍撤退を余儀なくされる。蜀の存亡を賭け、魏への侵攻に『漢』の旗を揚げる孔明。長安を死守すべく、魏の運命を背負う司馬懿。そして、時代を生き抜いた馬超、爰京は、戦いの果てに何を見るのか。壮大な叙事詩の幕が厳かに降りる。北方版〈三国志〉堂々の完結。
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前漢の中国。匈奴より河南を奪還し、さらに西域へ勢力を伸ばそうと目論む武帝・劉徹は、その矢先に霍去病を病で失う。喪失感から、心に闇を抱える劉徹。一方、そんな天子の下、若き才が芽吹く。泰山封禅に参列できず憤死した父の遺志を継ぐ司馬遷。名将・李広の孫にして、大将軍の衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、李陵の友・蘇武は文官となり、劉徹より賜りし短剣を胸に匈奴へ向かう――。北方版『史記』、激動の第四巻。(解説・池上冬樹)
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強大な袁紹軍を官渡の戦いで退けた曹操は、ついに河北四州の制圧に乗り出した。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操軍は敵の本陣である黎陽を目指す。袁紹の死、さらには袁家の内紛が、曹操に追い風となる。暗殺された孫策の意志を継ぎ、周瑜とともに江夏を攻める決意をする孫権。張飛との戦いに敗れ、飛躍を目指し放浪を続ける張衛。そして荊州の劉備は、放浪の軍師・徐庶と出会い、曹操軍の精鋭と対峙する。北方版〈三国志〉待望の第五巻。
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関羽雲長死す。その報は蜀に計り知れぬ衝撃を与えた。呉の裏切りに対し、自らを責める孔明。義兄弟を失い、成都へ帰還した劉備と張飛は、苛烈な調練を繰り返し、荊州侵攻、孫権討伐を決意する。一方、魏王に昇り、帝を脅かす存在となった曹操は、後継を曹丕に譲り、刻々と迫る死に対峙する。司馬懿とともに魏内の謀反勢力を駆逐する曹丕。劉備の荊州侵略に備え、蜀へのあらゆる諜略を巡らす孫権。英雄たちの見果てぬ夢が戦を呼ぶ、北方版〈三国志〉波乱の第十巻。
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前漢の中国。武帝・劉徹の下、匈奴との激しい戦いが繰り返され、無謀とも思える戦の末に力尽き降伏した李陵は、軍人として匈奴で生きることを誓う。一方、匈奴で囚われの身となり北の地に流された蘇武は、狼とともに極寒を生き抜き、自らの生きる理由を問うのだった。彼らの故国では、忍び寄る老いへの不安を募らせる劉徹の姿を、司馬遷が冷徹に記す。そして、匈奴の最精鋭兵を指揮する頭屠が漢軍を追い込むなか、李陵と蘇武は、宿星が導きし再会を果たす。北方版『史記』、佳境の第六巻。(解説・末國善己)
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三年前に別れた妻・和子に呼び出され、立野良明は前妻と息子が住むこの港町にやって来た。和子が借金で困っている事、その借金に法外な利息が付いている事を知った立野は、弁護士のキドニーへ相談を持ちかけた。しかしこの件が元となり、立野は凄惨な事件へと巻き込まれていく。一方この街の酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中は、立野の事件が火種となり、大きな抗争へと発展していく中、背後に潜む黒幕の影を捉えた──。大好評シリーズ第八弾!!
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急速な開発が進み、街はリゾートタウンとして発展していく。この街でツアー会社を経営する若月真一郎。常にトラブルを求め、人生の塩辛いところばかりを舐めようとして生きるこの男に付けられたニックネームは「ソルティ」。ある日、教会で行われた葬式に列席したソルティの視線の先には、海に背を向けて立つ男の姿があった。川辺と名乗るこの男の危険な匂いに惹きつけられるかのように、ソルティは街の利権抗争に巻き込まれていく──。名著「約束の街」が「ブラディ・ドール」シリーズとして蘇る。
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中国・前漢の時代。武帝・劉徹の下、奴僕同然の身から大将軍へと昇りつめた衛青の活躍により、漢軍は河南の地に跋扈する匈奴を放逐する。さらに、その甥にあたる若き霍去病の猛攻で、匈奴に壊滅的な打撃を与えるのだった。一方、虎視眈々と反攻の期を待つ、匈奴の武将・頭屠。漢飛将軍と称えられながら、悲運に抗いきれぬ李広。英傑去りしとき、新たなる武才の輝きが増す――。北方版『史記』、風雲の第三巻。(解説・西上心太)
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自らの生き様を確認する為、下村敬は何も言わず自分の元を去っていった女を追い求め、港町N市にやって来た。そこで癌に蝕まれながらも己を貫く医師・沖田や、この街の酒場『ブラディ・ドール』のオーナー・川中、坂井たちと出会う。そして沖田が経営する診療所がある土地の権利を狙う業者と対峙する為、下村は死地へと向った。最期の炎を燃やす男、愛の行く末を追う男、死にゆく男を止められない女──。交錯する想い、その先にあるのは光か闇か。大好評シリーズ第七弾!!
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中国前漢の時代。若き武帝・劉徹は、匈奴の脅威に対し、侵攻することで活路を見出そうとしていた。戦果を挙げ、その武才を揮う衛青は、騎馬隊を率いて匈奴を打ち破り、念願の河南を奪還することに成功する。一方、劉徹の命で西域を旅する張騫は、匈奴の地で囚われの身になっていた――。若き眼差しで国を旅する司馬遷。そして、類希なる武才で頭角を現わす霍去病。激動の時代が今、動きはじめる。北方版『史記』、待望の第二巻。(解説・細谷正充)
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かつて師と仰ぎ、相棒でもあった市来を捜すため、山南定男はこの街へやって来た。男たちは高額な報酬を受け取り、標的の人生を終わらせる「殺し」の仕事をしていた。ただ五年前、二人ともこの稼業から身を引いたはずだったが、なぜか市来だけはこの仕事を続けていた。老いたこの男を止めるべく、山南は市来が狙う標的を追うことにした。しかしその裏には、市来が抱く壮絶な真の目的があった!!大人気シリーズ第十三弾!!
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強大な曹操の謀略に敗れ、絶望の剣を抱えた馬超は、五斗米道軍の張衛の許に身を寄せる。劉璋の影に怯える教祖・張魯の言に従い、滞留の礼を尽くすべく成都へと向かう馬超。その先には、運命の邂逅が彼を待ち受ける。一方、孫権軍を合肥で破り、益州の劉備を討つべく漢中の侵略を目論む曹操。益州に立ち、孔明とともに曹操を迎え撃つ劉備。そして関羽は、劉備の北征を援護すべく、荊州の大地にその名を刻む。北方版〈三国志〉震撼の第九巻。
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赤壁の戦いで大勝を収めた周瑜は、自ら唱えた天下二分に向け、益州への侵攻を決意する。孫権と劉備との同盟成立で、その機が訪れたのだ。だが、周瑜に取り憑いた病は、刻々とその身体を蝕んでいく。一方、涼州で勢力を拡大し、関中十部軍を率いて、父と一族を殺した曹操に復讐の刃を向ける馬超。謀略を巡らせ、その馬超を追いつめる曹操。そして劉備は、孔明とともに、天下三分の実現のため、遙かなる益州を目指す。北方版〈三国志〉激動の第八巻。
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かつてフロリダでホテルを経営していた秋山律。妻を亡くし、娘とともに日本に帰ってきた秋山は、ある目的のため港町N市で土地を手に入れる。一方、新たに自分のヨットハーバーを建設しようとしていた「ブラディ・ドール」のオーナー川中良一は、建設予定地をめぐり、秋山と対峙する事になる――。脳裏に焼きつく惨劇。守るべきかけがえのない存在。錯綜する想いを胸に抱き、男は雄叫びをあげる。極上のハードボイルド小説、シリーズ第三弾!!
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混迷深める乱世に、ひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。劉備が自ら手放した徐州を制した呂布は、急速に力を付けていく。圧倒的な袁術軍十五万の侵攻に対し、僅か五万の軍勢で退けてみせ、群雄たちを怖れさす。呂布の脅威に哂され、屈辱を胸に秘めながらも曹操を頼り、客将となる道を選ぶ劉備。公孫讚を孤立させ、河北四州統一を目指す袁紹。そして、曹操は、万全の大群を擁して宿敵呂布に闘いを挑む。戦乱を駈け抜ける男たちの生き様を描く、北方版〈三国志〉第三巻。
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前漢の中国。老いを自覚する武帝・劉徹は、漠然とした不安を抱いていた。宮中に蔓延る巫蠱の噂。その嫌疑をかけられた皇太子は、謀反の末、自死を遂げる。国内の混乱をよそに、匈奴との最後の戦いが迫っていた。敗北を続ける将軍・李広利は、その命を賭け、敵将の首を執拗に狙う。一方、匈奴に降り右校王となった李陵は、故国への想いを断ち切るかのように最後の戦に向かう。亡き父の遺志を継ぎ、『太史公書』を書き上げる司馬遷。そして極寒の地に生きる蘇武は、友と永遠の絆を紡ぐ――。北方版『史記 武帝紀』、感涙の完結。(巻末エッセイ・小松弘明)
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時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方版〈三国志〉第一巻。
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叶竜太郎はある男を追って港町N市に来た。この街にある酒場『ブラディ・ドール』のホステスと、追っている男が繋がっているという情報を掴み、叶は店の扉を開けた。店内では、十五年前に突如姿を消したピアニストの沢村明敏が演奏をしていた。ピアノの音色は歳月を経て、錆びが浮いたような味わいのある演奏になっていた――。叶が追っている人物とはいったい誰か!?そして意外な人物が叶の前に立ちはだかる――。大人気シリーズ第五弾!!
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