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『文芸・小説、SF、401円~500円』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全454件

  • 528(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    小林泰三
    レーベル: 角川ホラー文庫
    出版社: KADOKAWA

    大怪獣とヒーローが、 この世を地獄に変える。

    旅客機の墜落事故が発生。
    凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。
    奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。
    謎の新興宗教「アルファ・オメガ」の台頭、破壊の限りを尽くす大怪獣の出現。
    そして巨大な「超人」への変身――宇宙生命体“ガ”によって生まれ変わり人類を救う戦いに身を投じた隼人が直面したのは、血肉にまみれた地獄だった。
    科学的見地から描き抜かれた、超SFハード・バトルアクション。
  • 493(税込) 2024/5/30(木)23:59まで
    著:
    安澄加奈
    イラスト:
    友風子
    出版社: ポプラ社

    武官となるのを拒んで家を出た弥吹が出会ったのは、ある目的のためにふたりだけで旅をしている「月守」の少年たち。彼らは「かぐや姫」の伝説に深く関係していた。興味をひかれた矢吹は、彼らと行動をともにするうちに、次第にかぐや姫にまつわる壮絶な運命の渦へと巻き込まれていく。ふたりはいったい何者なのか? 五つの宝とは? 「竹取物語」を大胆かつ自由に解釈した、瑞々しく清々しい和製ファンタジー!
  • 539(税込)
    著:
    星新一
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど……。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは……。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった……。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。
  • 550(税込)
    著:
    飯島健男
    イラスト:
    荒木伸吾
    イラスト:
    姫野美智
    出版社: 小学館

    小説:飯島健男+イラスト:荒木伸吾・姫野美智で魅せたファンタジーRPGノベル全10巻、電子書籍で復刻一斉配信!

    1989年からNECのパソコンPC88、98シリーズ用ファンタジーRPGとして発売され、富士通FM-TOWNS、家庭用ゲーム機NEC・PCエンジンやセガ・メガドライブなどに次々と移植された大ヒット作「BURAI」(ブライ)。シナリオ・ゲームデザインを飯島健男(現・飯島多紀哉)、キャラクターデザイン・原画を、TVアニメ「聖闘士星矢」、「ベルサイユのばら」の荒木伸吾・姫野美智が担当し、美麗な画面と重厚なストーリーがユーザーを魅了した。
     このスーパークエスト文庫版「BURAI」は、飯島健男が自らノベライズ、カバーイラスト、口絵、挿絵もゲーム版と同じ荒木・姫野コンビが描き下ろした決定版小説シリーズだ。ザン・ハヤテが、リリアン・ランスロットが、幻左京が、ゲームと同じスタッフの手で躍動する!ゲーム版とは異なるドラマ展開で魅せる電子復刻版「BURAI」全10巻一斉配信!

    ※この作品は一部カラー画像を含みます。
  • 550(税込)
    著:
    飯島健男
    イラスト:
    荒木伸吾
    イラスト:
    姫野美智
    出版社: 小学館

    小説:飯島健男+イラスト:荒木伸吾・姫野美智で魅せたファンタジーRPGノベル全10巻、電子書籍で復刻一斉配信!

    1989年からNECのパソコンPC88、98シリーズ用ファンタジーRPGとして発売され、富士通FM-TOWNS、家庭用ゲーム機NEC・PCエンジンやセガ・メガドライブなどに次々と移植された大ヒット作「BURAI」(ブライ)。シナリオ・ゲームデザインを飯島健男(現・飯島多紀哉)、キャラクターデザイン・原画を、TVアニメ「聖闘士星矢」、「ベルサイユのばら」の荒木伸吾・姫野美智が担当し、美麗な画面と重厚なストーリーがユーザーを魅了した。
     このスーパークエスト文庫版「BURAI」は、飯島健男が自らノベライズ、カバーイラスト、口絵、挿絵もゲーム版と同じ荒木・姫野コンビが描き下ろした決定版小説シリーズだ。ザン・ハヤテが、リリアン・ランスロットが、幻左京が、ゲームと同じスタッフの手で躍動する!ゲーム版とは異なるドラマ展開で魅せる電子復刻版「BURAI」全10巻一斉配信!

    ※この作品は一部カラー画像を含みます。
  • 550(税込)
    著:
    飯島健男
    イラスト:
    荒木伸吾
    イラスト:
    姫野美智
    出版社: 小学館

    小説:飯島健男+イラスト:荒木伸吾・姫野美智で魅せたファンタジーRPGノベル全10巻、電子書籍で復刻一斉配信!

    1989年からNECのパソコンPC88、98シリーズ用ファンタジーRPGとして発売され、富士通FM-TOWNS、家庭用ゲーム機NEC・PCエンジンやセガ・メガドライブなどに次々と移植された大ヒット作「BURAI」(ブライ)。シナリオ・ゲームデザインを飯島健男(現・飯島多紀哉)、キャラクターデザイン・原画を、TVアニメ「聖闘士星矢」、「ベルサイユのばら」の荒木伸吾・姫野美智が担当し、美麗な画面と重厚なストーリーがユーザーを魅了した。
     このスーパークエスト文庫版「BURAI」は、飯島健男が自らノベライズ、カバーイラスト、口絵、挿絵もゲーム版と同じ荒木・姫野コンビが描き下ろした決定版小説シリーズだ。ザン・ハヤテが、リリアン・ランスロットが、幻左京が、ゲームと同じスタッフの手で躍動する!ゲーム版とは異なるドラマ展開で魅せる電子復刻版「BURAI」全10巻一斉配信!

    ※この作品は一部カラー画像を含みます。
  • 550(税込)
    著:
    飯島健男
    イラスト:
    荒木伸吾
    イラスト:
    姫野美智
    出版社: 小学館

    小説:飯島健男+イラスト:荒木伸吾・姫野美智で魅せたファンタジーRPGノベル全10巻、電子書籍で復刻一斉配信!

    1989年からNECのパソコンPC88、98シリーズ用ファンタジーRPGとして発売され、富士通FM-TOWNS、家庭用ゲーム機NEC・PCエンジンやセガ・メガドライブなどに次々と移植された大ヒット作「BURAI」(ブライ)。シナリオ・ゲームデザインを飯島健男(現・飯島多紀哉)、キャラクターデザイン・原画を、TVアニメ「聖闘士星矢」、「ベルサイユのばら」の荒木伸吾・姫野美智が担当し、美麗な画面と重厚なストーリーがユーザーを魅了した。
     このスーパークエスト文庫版「BURAI」は、飯島健男が自らノベライズ、カバーイラスト、口絵、挿絵もゲーム版と同じ荒木・姫野コンビが描き下ろした決定版小説シリーズだ。ザン・ハヤテが、リリアン・ランスロットが、幻左京が、ゲームと同じスタッフの手で躍動する!ゲーム版とは異なるドラマ展開で魅せる電子復刻版「BURAI」全10巻一斉配信!

    ※この作品は一部カラー画像を含みます。
  • 誠一と決別した悦巳は親友の大志を頼るのだが……。バツイチ俺様社長×わんこ家政夫のすれ違いホームドラマ、完結。

    振込め詐欺の前科持ちフリーター青年・悦巳をある日突然高級車で拉致りにきたのは被害者の孫で俺様若社長・誠一。
    「警察がいやなら俺と契約するか?」
    誠一が出した条件とは、住み込みの家政夫として誠一の一人娘・みはなの面倒を見ることだった。
    (ホームドラマ/子持ち社長×元詐欺師家政夫/傲慢俺様攻め×一途わんこ受け/年の差)
    表紙:KR(@KRssk25)様
  • 記憶喪失のセクサロイドが出会ったのは孤独な路上生活孤児だった。

    「僕はセクサロイド。型番はS-000025―XY。ご主人様へのご奉仕が最大の悦びです。なのに何故、全裸でゴミ山に倒れているのでしょうか」
    ゴミの山で目覚めた記憶喪失のセクサロイド。覚えているのは自分の型番、S-000025―XYだけ。
    スラム街の路上生活孤児・イースに拾われた彼は型番にちなんで「ニーゴ」と名付けられ、イース専用のセクサロイドとして性的奉仕に溺れる。最初はニーゴを物扱いしていたイースだが、徐々に二人の距離は近付いて……。
    イラスト:HINAGIKU STATION (@HINAGIKU78)様
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     晴れわたった大空に、銀色に輝く巨大な物体が浮かんでいれば、いやでも人目を惹く。宇宙船が発見され、大騒ぎが起きるまで、大した時間はかからなかった。突然、「わ――――――――」宇宙船が大きな音を発し始めた。その音は世界中に鳴り響いた。不思議なことに、その音は発声源からの距離に関係なく、どこでも同じくらいの音量に聞こえるのだった。そして、それはとてつもなくうるさかった。(「うるさい宇宙船」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇&ショート・ショート作品集。

    *シミリ現象
    *森
    *夜道の変身
    *みんなで錯誤
    *試供品
    *笑う世間に
    *円盤がやってきて
    *忍耐の報酬
    *クローン体質
    *気前のいい人
    *最後の大魔術
    *パブの女
    *触媒人生
    *売り子
    *目は口ほどに
    *念写男の末路
    *うるさい宇宙船
    *因果応報
    *奇妙な銀行強盗
    *宿命の刻
    *殴り殴られ
    *おくゆかしい願い
    *二人三脚
    *目覚まし時計

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 「これは母親のインプリンティング薬だ。目を瞑ってこの薬を服む。そして目を開ける。そのとき最初に見る動く物体を、母親と思いこんでしまう薬なんだよ」彼は次々に別の壜に手を伸ばし、それぞれの効用を話してくれた。彼の説明によると……青は父親、黄は兄、緑は弟、紫は姉、茶は妹、黒は夫、白は妻、ピンクは恋人と思いこませる効用を持つということだった。(「インプリンティングの妙薬」より)
     奇想天外なアイデアが満載、マッド・サイエンティストが開発した薬に翻弄される連作短篇「インプリンティングの妙薬」(全6話)と、悪魔と魂の契約を結ぶSF短篇「最後の願い」三部作を収録。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     西暦2182年、24歳の新人社員であるおれは、1997年の東京に向けてタイムマシンで出発した。過去の世界でサバイバル研修をするためだ。ところがなんと、設定ミスであの恐怖の街・名古屋に着いてしまった! 名古屋はよそ者を追放して「排他都市」を宣言し、事実上の鎖国状態にあったのだ。「ここは極楽だがや! 名古屋の極楽っちゅうとこだがや!」襲いかかる強烈な名古屋弁と名古屋文化、〈よそ者ハンター〉の魔の手から逃げ惑うが……。名古屋人である著者が愛を込めて描く長篇ナゴヤ讃歌。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     宝クジの一等当選に続いて、このホテル千人目の宿泊者、さらにはレストランでも千人目の客ときた。自分の幸運が空恐ろしくなる。だが、異常な幸運はそれで終わったわけではなかった。「あの~」と声をかけられた。「え?」顔を上げると、そこに立っていたのは、見知らぬ女性だった。美しい顔だちに加えて、すらりとしたプロポーション! 満夫好みの女性、というよりも、すべての男性の好みの女性と言えるだろう。(「幸運ホテル」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *わが友ポルターガイスト
    *異臭の町
    *バミューダ空間
    *感情のスイッチ
    *人生の扉
    *幸運ホテル
    *空白の時間
    *地下迷宮の勇者
    *大気の魚
    *メッカ誕生

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  •  神Aは全文を、それこそ目を皿のようにして眺めるが、適切な文字列を見つけることができない。一点、気になったのは〈荒ららげた〉である。いまやほとんどの人間が〈荒ららげた〉ではなく〈荒らげた〉と言っているから、〈ら〉をひとつ取って〈投げれない〉に挿入してもよさそうな気もする。いやしかし、やはり神としては誤用を認めるのはまずいだろう。〈れ〉の挿入先については、皆目見当もつかなかった。キューを握ったまま動けずにいると、神Bが言った。「どうした。ギブアップか。なら、私が先に撞くぞ」(「続・神々のビリヤード」より)
     奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     得体の知れない恐怖。ぞくっとしたおれは、思わず身を震わせた。ここは、おれのアパートのトイレだ。パンツを降ろして和式便器にまたがり、ふんばろうとした途端に、殺気を感じたのである。必死に心を落ち着かせ、恐るおそる天井に視線を向ける。「うわっ。さ、錯覚じゃないっ」それは……一本の剣であった。ひと振りの剣が、その鋭い鋒(きっさき)をおれに向けて、トイレの天井からぶら下がっていたのだ。(「ダモクレス幻想」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *ダモクレス幻想
    *第二走者
    *挫折の果て
    *幸福地獄
    *不運の星
    *瞳の奥に…
    *懐中時計
    *ロールプレイング・ワイフ
    *揺り返し
    *至福の時

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     彼女の受けたショックは筆舌に尽くしがたかった。つい先ほどまで、彼とは熱烈に愛し合っていたのだ。それなのに、彼女が意識を失っているうちに、彼が血まみれになって死んでいる。……いったい誰に、このような事態が想像できようか。ふと自分のからだに視線を落とす。やはり彼女のからだも血に染まっていた。(「スプラッタ・ラブ」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *進行性ボカシ症候群
    *日替わり息子
    *コタツの異常な愛情
    *呪われた血
    *よけいなお世話
    *スプラッタ・ラブ
    *放蕩息子
    *続・放蕩息子

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     由紀に透視能力が芽生えたのはジュニアがインサートされた瞬間であり、ジュニアが退散すると同時に透視能力は消え失せた。ジュニアのインサートと超能力の発露。あの見事なまでの合致は、とても偶然とは思えない。おれのジュニアこそ、通常は潜在意識下に封じこめられている超能力を解放する、言わば鍵のような存在と言えよう。(「恍惚エスパー」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *恍惚エスパー
    *三十インチに魅せられて
    *アラジンと魔法のタバコ
    *ゲートボール無宿

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     おれに夜盲症……いわゆる鳥目の気があることは、以前から薄々感じていた。しかし、まさか聴力まで低下していたとは。鳥目ならぬ鳥耳とでも言えばいいのだろうか。正直なところ、おれは全く自覚していなかった。さらに! 驚くべきことに、明暗がおれに影響を及ぼすのは視力や聴力だけではなかった。試しに暗闇のなかで大好物の辛子メンタイコを食べてみたところ、まるで味が感じられなかった。灯りを消してトイレにはいると、大便をしても臭くなかった。暗闇で手の甲を抓っても、少しも痛くない。(「暗闇エレジー」より)
     奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 「実は、クローンの研究をしているんだ」おれの耳許で囁くように言う。「ク、クローン? そういえば、イギリスで羊のクローンを誕生させることに成功したニュースが流れたけど、あれと同じようなものなのか」おれが興味津々に言うと、「ちっちっち」彼は舌を鳴らし、口の前で人差し指を左右に動かした。「あんなものは、とてもクローンなんて言えないよ。ただ同じ遺伝子を持っているというだけ。年齢の離れた双生児を人為的に作っただけじゃないか。おれたちが研究しているのは、そんなレベルのもんじゃない」(「クローン・クローン」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *天邪鬼
    *シンデレラ現象
    *愛しの悪妻
    *ストーカー
    *クローン・クローン
    *刺青綺譚
    *堪忍袋

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

    私はすぐ夢中になる性質で、当然、全力を傾けて走ります。中学三年のときの百メートル競走でもそうでした。クラスの名誉のため、私は夢中で走りました。幾多のライバルを抑えて、ようやくゴール。テープを切った! ところがその瞬間、私の目が覚めるのです。茫然として、きょろきょろと室内を見回します。確かにいままで全力疾走していたはずなのに、気がつくと寝床で寝ていたのです。(「夢中の人生」より)
     奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

    「どうも、初めまちて。驚かせて申しわけないでちゅ。宇宙人でちゅ」おれは発狂しそうだった。なんだって、キューピーが突然現われ、動き、宙に浮き、言語を操るのだ? 正常な神経ではとうてい受け容れることはできない。しかも、おれはひと言も声を発していないのに、ちゃんと返事が返ってくるのである。「……あなたたちにも大変なことが起こりまちゅよ。ついでに未来予知ちてみたのでちゅ」(「超能力パニック」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *超能力パニック
    *突然チャック
    *点滅の顛末
    *シャドウ効果
    *回収の日
    *突発性タイム・スリップ
    *ブスの嵐
    *腕パニック

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  •  おれの目は信じられない光景を見ていた。巨大な広間。階段。そして、二体の一眼生物。大井の部屋の前は廊下になっているはずなのに、おれの眼前に広がっている空間は、誰がどう見ても廊下ではなかった。「こ、これは『賢者の石』だ……これだよ」彼は言い、テーブルの上に無造作に積み重ねられているゲーム・ソフトのパッケージをひとつ、おれに手渡した。(「木造アパート・アドベンチャー」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *木造アパート・アドベンチャー
    *超人の代償
    *反逆の日
    *世にも奇遇な物語
    *一生に一度の日
    *壁の恋人

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  •  記者たちが感嘆の声を上げる。その男の姿は、まさしく異様だった。白のスーツに身を包んでいるが、その顔は……。単なる覆面だけなら大して驚くにはあたらない。しかし彼の覆面は常軌を逸していた。なんと、メロンをデザイン化してあったのだ。「マスクド・メロンさんの得意技は?」「十二支のスープレックスです」「じゅ、じゅうにしのスープレックス……」(「怪覆面マスクド・メロン」より)
     溢れんばかりのプロレス愛! 抱腹絶倒のプロレス小説3篇を収録。

    *怪覆面マスクド・メロン
    *謎の黒覆面
    *太陽がいっぱい

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     記憶にないはずの記憶が突如として脳裡に浮かぶという不思議な現象は、相手も場所も選ばなかった。誰かと会うとか、どこかに行くとか、とにかく何かのきっかけがあれば、いきなり脳裡に湧き出てくるのである。その記憶の情報量は一定していなかった。人の顔や名前、日時から場所に至るまで鮮明に思い出すこともあれば、顔だけしか思い出さないこともある。(おれは二重人格になってしまったのだろうか)おれは大いなる不安に駆られた。おれのなかにもうひとりの人格があって、おれの知らない間に行動しているとしたら?(「見知らぬ知人」より)
     奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。

    *加害妄想
    *不思議な能力
    *沈みゆく人間
    *風呂から風呂へ
    *社外モニター
    *記憶喪失の男
    *つまずき地獄
    *幻覚の男
    *快楽の報酬
    *妻の異変
    *無情の雨
    *見知らぬ知人

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 495(税込)
    著者:
    高井信
    レーベル: ――

     キューを手にした神Aは「恥ずかしい」の「かし」の間を突いた。ふたつの文字は大きくバウンドし、台の外に落ちる。「ふたつか。それくらいなら簡単さ」神Bが「むずかしい」の「かし」の間を突く。この二文字も大きくバウンドし、台の外へ落下。「引き分けだな。もう一度やろう」そのころ……多くの日本人がパソコン・モニターの前で目を白黒させていた。自分の書いた文章が次から次へと昨今の「乱れまくっている日本語」に変換されていくのだ。(「神々のビリヤード」より)
     奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。

    ●高井 信(たかい・しん)
    1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
  • 定期刊行文芸同人誌NOAHの三年目、通算五冊目です。

    ○テーマ「百合」・Forever Girls!!作:天波匠 現代社会に生きづらさを抱くJK(ほわりり)とOL(明蘭)の淡い恋を描きます。ただし、舞台はVR。現実を舞台にしたものとはひと味違う百合になっています。・十二号室の春と露作:或真白 二人の少女が迎える梅雨。薄く暗くじめっとしたアパートで二人の少女は無垢で美しい、二人だけの愛を育みます。○企画「挿文」:一枚のイラストに文を添えます。文に対して挿絵、という一般的な主と従を逆転させた企画です。・モーメント・ドールズ??!作:天波匠 TS、男の娘、女装。三人の少女(仮)が営む喫茶モーメントドールズは今日も波乱に満ちていた。自分を含めこの世界の総てを騙しながら「可愛い」を思い求める三人の行く末や如何に。。・非少女同盟作:或真白 様々な問題を抱える国境の街は三人の少女が運営していた。そこに一人の少女がやってくる。彼女は首都より派遣された監察官。四人の少女が交わる時、世界は昨日よりも少しだけ良くなるのだった。○企画:オブザーバー参加作品:NOAHに吹く新しい風、それがオブザーバーです。・恋は盲目作:得意三 アリスとソフィアが繰り広げるハイファンタジー百合。”よくある異世界”、思わず抱いてしまうその感想こそが、伏線になる美しい百合です。。そう、とても美しい百合なのです。自由・AURORA作:或真白 現代SF×青春×ラブコメ。これでいいんだよ、これがいいんだよ、これだけでいいんだよ。思わずにやついてしまう傑作です。読んだ一時間後に、1000字越えの感想を送りつけるくらいの快作です。・セブンダッシューパイロット版ー作:天波匠 リアリスティックロボットバトル×架空宗教×宇宙開発偽史、な作品。字数の全てを使ってなぜ戦闘用ロボットが人の形を取っているのかを言い訳し続けるような、そういう作品です。総挿絵枚数:18枚。挿絵・装丁・編集:総合創作サークル星海天測団NOAH支援チーム
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     父が消えた理由について、信次はすこしずつ周囲の噂を知るようになった。正確に言えば父は消えたのではなく「死んだ」のだが、信次はそういう言葉を遣いたくなった。「警察では、わからなかったそうだ」村の誰かがそんな話をした。何かが父を奪ったのだとわかる年齢になってきた。その何かが誰なのかというより、どうしてそんなことをしたのかを知りたかった。(「赤い竹蜻蛉」より)
     昭和の古いおもちゃを題材に、少年の成長を葛藤を描く。十篇のファンタジック・ロマンを収録した作品集。

    *赤い竹蜻蛉
    *蒼い喧嘩凧
    *星空の缶蹴り
    *淡い影絵
    *白い日光写真
    *燃え尽きた逆さ面
    *ぱっちん
    *永久影踏み
    *だるまさんが転んだ
    *遠い糸電話

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  中学校の絵画部で一緒だった小西繁夫と、夕暮れの渋谷で偶然出会った。こいつはたしか死んだんじゃなかったのか。いや、記憶が交錯しているようだ。個展の招待状をもらったので何気なく足を運ぶと、屈強な男たちに取り囲まれ、拉致・監禁されてしまう。そして小西は私からあらゆるものを?奪した。退職、戸籍抹消、住居の撤退。そういうことを確かにやったと信じるには、この部屋の完璧さを見れば充分だった。彼は、あるいは彼らは、冗談や遊びなどではないのだろう。私はこの空間から出られるのか、元の社会に復帰できるのだろうか……。
     どこか見知らぬ地下空間へ連れ去られ、自分を見失った男による再生の物語。長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     少年は工場のほうへ歩いていった。もうあたりは真っ暗になって、ところどころに立っている水銀灯の明かりが、工場と空き地を照らしている。闇のなかに、キリンの巨大なシルエットが見えた。少年は立ち止まった。キリンが気がついて近寄ってきた。ゆらゆらと、大きなシルエットが揺れながら近づいてくる。だめだ。近寄って来ちゃいけない。犬だって猫の子だって、見かけたらすぐに、そこを離れなきゃいけないんだ。近寄ったり触ったりすれば、絶対に離れられなくなる。(「飼育する少年」より)
     思春期の少年たちを待ち受ける深い淵、邪悪な穴、試練の丘とは。独特の世界観に彩られた短篇小説集。

    *飼育する少年
    *夜の遮断機
    *首市場
    *地下室の声
    *メメリン広場
    *僕の細道
    *月夜の少年兵
    *飛ぶ棒
    *初恋監視センター
    *漂流譚
    *路爺退治
    *旅風船
    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

    「……かまいません。どうぞ、お持ちになって行ってください」女は決心したようにそう言って、時計と岡崎を見くらべた。「大切にしていた時計なのですが、あなたになら。……似てるんです」「え? 誰が、誰にですか」口に出してから、無粋なことを言ったと、彼は悔やんだ。女はもう、壁の時計のところに立っている。時計の針は全速力でまわっていたが、女がそれを取り上げると、その回転がぴたりととまった。持ち上げたはずみで、ぜんまいが切れたか、歯車でもはずれたのだろう。(「枕時計の女」より)
     記憶の時空を越え、出会った男女の淡き交わりを紡ぐ十二の短篇小説を収録。

    *枕時計の女
    *鳥を捜す女
    *卒業しなかった女
    *蜩になった女
    *カモシカを追う女
    *糸桜の女
    *黒百合を食べた女
    *浜茶屋に来た女
    *露天風呂にいた女
    *喫煙室の女
    *飛翔する女
    *地下鉄の女

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     子供たちは広場に集まっていつも星間ロケットをつくっている。その最新式のロケットが今日、完成したらしい。「乗る順番を決めようとしただけじゃないか」アルマジロの次郎吉は口先をとがらせている。その言葉にアキラはいっそう腹を立てて、空中でハサミをかちかちと鳴らした。「決め方が問題なんだよ」「だから、じゃんけんで……」「こいつう!」争いの原因がだいたいわかった。つまりアキラは蟹だからハサミしか出せない。じゃんけんなんかしたら負けるに決まっている。(「蟹座じゃんけん」より)
     十二種の星座をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。

    第一話 山羊座通信
    第二話 水瓶座日記
    第三話 魚座システム
    第四話 牡羊座新聞
    第五話 牡牛座特急
    第六話 双子座ファンクラブ
    第七話 蟹座じゃんけん
    第八話 獅子座レース
    第九話 乙女座伝言板
    第十話 天秤座からくり
    第十一話 蠍座カレンダー
    第十二話 射手座大戦争

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  享保十三年、第八代征夷大将軍・徳川吉宗が招聘したのは、巨大な「象」であった。海を越えてはるばる旅をしてきた象は、長崎の港に着いたのち、陸路、徒歩で江戸城に向かう。多くの人間を引き連れた象の行く先々は、珍獣を一目見ようとする見物人であふれかえり、さまざまな人間模様を見せる……。史実を元にファンタジックに描かれた連作短篇時代小説。

    *わらしべの唄
    *獺祭の湊
    *象鳴き坂
    *半鐘さん
    *マン・オン・ザ・ムーン
    *千日手の解法
    *エピローグ 象を引く

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 直木賞作家が60代にして漫画家デビュー! 荻原浩にしか描けない、センチメンタルで不可思議な絵物語。「アマゾン川流域に流れ着いた瓶の中には、日本語で綴られた遥か遠い地からの手紙が入っていた……(大河の彼方より)。「93歳。病室で最期の時を迎えようとしている幸子のもとに、次々と懐かしい人々が訪れて……」(人生がそんなにも美しいのなら)。「4月1日の午後1時にあの桜の木の下で会おう。幼なじみの二人が交わした約束の行方は……」(あの日の桜の木の下で)など、人生のほろ苦くも愛おしい一瞬から、日常の半歩先に広がるブラックで奇妙な世界まで、全9編収録。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     あれは夢だったのだろうか。変電所点検の仕事で秋田を訪れた生田俊彦は、吹雪の夜に遭難、雪原で見知らぬ女に出会い、そして体を重ねた。「黙って。何も話してはなりません。話せば、愛は枯れてしまいます」その美しい女はそう言って姿を消した。あれは寒さで疲労した脳が生み出した悪夢のはずだ。だが、病院で目覚めた生田の目の前にいた看護婦は、彼女に瓜二つだった……。謎めいた女の幻影に惑わされる男を描いた長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  液晶画面の中で育てるペット、電子猫は大ヒットした。『天使猫』という愛称で呼ばれるようになってテレビCMにも登場した。だがあの猫は、いつかは死ぬ。不摂生をすれば肥満にもなるし、病気にもなる。エサをやらなければ、飢える。それに、電子猫には老衰による自然死がプログラムに組みこまれているのだ。開発者であるサムは、その条件だけは譲らなかった。こうして電子猫は人間社会に大きな影響を与えたが、サムにはさらなる構想があった。誰にも明かさず、彼が密かに開発を進めていた「実験」とは……。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  ついに僕は、ドードー鳥の飼育係に選ばれるという幸運に恵まれた。ドードー鳥は十七世紀に乱獲のため絶滅している。絶滅した鳥を飼育するのは名誉でもあるけれど、とても難しいことらしい。僕は二十四時間態勢で動物園に泊まり込み、がらんとしているドードー舎の監視を始めた。だが鳥が見えなければ、ただの空き地の管理者みたいじゃないか。いつかは見えるようになる、同僚のナオミが言った言葉を信じる以外になかった……。
     摩訶不思議で不条理でハートフルな9つの物語を収録した短篇小説集。

    *ドードー鳥の飼育
    *東京フラミンゴ
    *箱女システム
    *A級ハムサンド
    *穴
    *ぽ・先生
    *無人駅長
    *時間喰い(タイムイーター)
    *眠れない街

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  あそこへ行けば、彼女に会える。ふと、そんな気がして私はその火のほうへ歩み寄るように、一歩海へ近づいた。足元を波が洗っている。かまわずに、そのままゆっくりと海のなかへ入って行った。黒の革靴が塩水に浸っていく。海上の火は暖かく、さらに大きくなり、私を誘惑するように、ちらちらと燃えている。そのとき私は、この恋路海岸にまつわる伝説を思いだした。それは、悲恋の物語だった。(「遠い火」より)
     富山・石川・福井、北陸地方の民話・伝承をベースにして新しく生まれ変わった現代民話、三十篇を収録。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     僕は異母兄妹である京子と同居している。性的な関係はないが愛し合っているから、同時に妻だとも言える。その彼女が突然、家出をした。冷蔵庫の中に「さよなら」という手紙を残して。出ていった理由もわからず困惑した僕は、京子を追う手がかりを得るため、十六年も会っていない父親を捜すことにした……。
     次々に明らかになる二人の出生の秘密。社会規範から外れた兄と妹の恋愛は果たして成就するのか。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     彼はいきなり小さなカメラを出した。そしてトラックの助手席にいた少女に声をかけて道路に降ろすと、二人ならんで、僕にシャッターを切れと言った。そのあと少女と僕、彼と僕との写真も撮った。「嵐のなかで日本人と出会うなんて、滅多にないからな。もし俺たちが竜巻に巻き上げられたら、このフィルムを誰かが現像して、最後の写真だとCNNが放送するかもしれない、すごいな、どうだ」怯えているのか楽しんでいるのかわからない。(「チャタヌーガ・チューチューの樽」より)
     世界各地を気ままに旅する小説家ジュンジが見た風景、出会った人々、交わした想い……。ハートフルな連作短篇集。

    *カイザースラウテルンの眼
    *ジャルダンピュブリックの魚
    *イエローナイフの雲
    *チャタヌーガ・チューチューの樽
    *グレート・バリア・リーフの壜
    *デンパサールの鶏
    *オルガン・パイプ・カクタスの虫
    *サン・セバスティアンの霧
    *ヘッド・ハンティング・ファミリーの森
    *ウェディング・ケーキ・マウンテンの怪
    *クライマーズ・シェアの雫

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  僕はいままで、科学は絶対だと思っていたんです。一足す一は二であり、水は水素と酸素でできている。そういうことは絶対に動かしがたい事実で疑う余地のないものだと思っていました。そういう確たる世界が心地よかったんです。でもいま、それらを一つずつ疑ってかかることからはじめようかと思っています。(「神々のパラドックス」より)
     科学に携わる人々の信じる神話とは。ハートフルな物語7本を収録した短篇小説集。

    *深い森から来た手紙
    *水色の羽衣
    *星の棲む沼
    *月へ行く道
    *錆びついた昆虫
    *氷のなかの竜宮
    *神々のパラドックス

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     検札係は、兎だった。彼は長い耳を車掌用の帽子から二本突き出して、乗客たちの切符を丁寧に検札して回っている。「乗車券を……」私のところへやって来て、兎は深々と頭を下げた。(「〈卯〉兎エキスプレス」より)
     干支に選ばれた十二種の動物をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。

    〈子〉鼠たちの時間
    〈丑〉木登り牛
    〈寅〉竹林の虎
    〈卯〉兎エキスプレス
    〈辰〉トルネードお龍
    〈巳〉ヘンビニの三人
    〈午〉馬の失踪
    〈未〉羊たちの午睡
    〈申〉猿の学生
    〈酉〉音速ニワトリ
    〈戌〉正式犬の優雅な生活
    〈亥〉最後のレース

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     放火され閉鎖した老人ホーム。そこを飛び出した怒れる老人たちのマシンが街道を走っていく。エンジン付き車椅子、ユンボ、トラクター、バイク、マイクロバスとブルドーザー。老人たちの心は、火より熱く燃えている。老人たちは安全など眼中にない。危険だから生きられる。無謀だから希望がある。ここにいる老人たちは、行儀正しく生きてきたあげく、あえて不良の道を選んだのだ。だが、先導する皆川光一朗は気づいていた。何かがおかしい。なんだかみんなの影が薄いように感じる……。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 神様に気に入られて超能力に目覚めたけど、助けた美少女と縁が切れません!

    主人公の明太郎(めいたろう)は明日の誕生日を待ち望んでいた。——晴れて十六歳になったら幼なじみの比呂美(ひろみ)に赤い糸を申し込むんだ。赤い糸。それは国に交際相手を登録する制度。十六歳になると登録することができる。しかし、比呂美には、その日は祖母のお見舞いに行くから会えないと言われてしまい肩透かし。ガッカリした明太郎が一人、公園でボーッとしていると、助けを求める美少女がいた。どうやら犬に吠えられて怯えているようだ。明太郎が助けようと近寄ると、美少女が怯えていたのは犬ではなく通り魔のオッサンだった。「ちょ、ちょっとストップ!」明太郎が思わず手をかざした時、不思議な力が働いて、オッサンと犬を撃退する。この力はいったい!?「私が、超能力を目覚めさせてあげただけです! あなたにはご褒美をあげますからね!」夢の中に現れた自称神様が明太郎にそう言う。そして翌日、明太郎の家にやってきた昨日助けた美少女、万理亜(まりあ)。「今日、あなたと赤い糸で結ばれました。」待ってくれ! 俺は幼なじみの比呂美が好きなんだよ!赤い糸と自称神様の縁結びに翻弄される明太郎と万理亜、比呂美の恋はいったいどうなる?美少女と幼なじみの三角関係ラブコメが始まります!
  • この本は以下の5本の論文で出来ている。
    1 ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解――
    2 サルトル思春期考
    3 もうひとつの「負けるが勝ち」 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味――
    4 メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』――
    5 ボーヴォワールとその時代

     1「ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解――」(初出 1976年9月)は実存的精神分析の構造を非常にコンパクトに提示している。この論文の出発点は、サルトルのシチュアシオン九に収められた9パラグラフ、10頁たらずのテクストが、マラルメの全生涯を示す1842-1898という副題をもっていることに驚いたことが発端となっている。文章の構成に立入ると、サルトルがこの9パラグラフを実に周到に計算して構成していること、毎パラグラフがそれぞれマラルメの内的発展の各段階を跡づけ、ほとんど正確な年代記を心がけていることがわかった。サルトルは過去のトラウマや挫折から現在の人格を分析するフロイトの決定論的精神分析に反対して、ある人間がなりたかった目標とその人物を照合することで、目標とした未来から人格分析をする精神分析を提案した。それを実存的精神分析と名付けたのである。ボードレール、ジュネ、フローベールと並んで、マラルメもその実例に加えようとしたことはよく知られている。実存的精神分析の作家論、しかも大部分が大部の作家論の雛形として、この9パラグラフは有効であろう。
     第2論文は「サルトル思春期考」(初出 1977年9月)と題してる。サルトルの自伝的年代期のなかで、1917-1929というちょうど狭間にあたる12年間がすっかり欠落している。だから、1917-1929年のサルトルの思考や文章を対象とした論文としては珍しいものと言えるだろう。1970年、サルトル研究家のミシェル・コンタとミシェル・リバルカが『サルトルの著作』Les Ecrits de Sartre という詳細な年代記的書誌を刊行し、この時期のサルトルの習作を発掘した。その作品のなかに、この12年間の伝記的空白をいくらかでも埋めるような材料をみつけだすこと、それがこの小論の目的である。
     第3論文は「もうひとつの『負けるが勝ち』 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味――」(初出 1978年9月)である。サルトルの実存的精神分析の大著『聖ジュネ』の副題「殉教者にして反抗者」はたんにジャン・ジュネのことを比喩的に示しているのではなくて、林達夫が『思想のドラマトゥルギー』で示したように、17世紀のバロック劇作者ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』の主人公ジュネを指しているのである。
     第4論文は「メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』――」(初出1979年9月)である。この論文は、劇作家サルトルに焦点を当てている。「サルトルの戯曲のもつイデオロギー的意味と、それが提起した広範な美学上の問題とを同時に論じる」ために、「演劇としてのサルトル演劇」に照明を当てて、サルトルの劇作術の一端を解明することをめざした。アレクサンドル・デュマを原作者とするサルトルの翻案『キーン』を取り上げたのは、大デュマとの比較を通して、劇作家サルトルをフランス演劇史のなかに位置づけるために他ならない。サルトルの翻案の妙を原作と翻案を対比して解明した。
     最後の第5論文は「ボーヴォワールとその時代」(1980年及び1981年)である。前の4つの論文と比べて2分冊分のこの論文はボリュームが大きい。名古屋の朝日文化センターに頼まれてボーヴォワール講座を担当したことをきっかけに、それまでまともに研究していなかったボーヴォワールに本格的に取り組んだ成果である。この論文は結果的にボーヴォワールの生涯を論じたものになった。このなかでは『第二の性』の成立事情と構造分析に関して、特にレヴィ=ストロースとの関係を明らかにしている「間奏曲(インテルメッツォ)『第二の性』」は『第二の性』を読む時の参考になるのではないかと思う。また、メルロー=ポンティの『ヒューマニズムと恐怖政治』を論じた「政治のなかの実存主義」は哲学者ではなく、政治学者としてのメルロー=ポンティに照明を当てている点を強調しておきたい。サルトルが実存主義と共産主義との間でどのように苦闘したかをボーヴォワールの目を通して見ている。
  • 495(税込)
    著者:
    村田 基
    レーベル: ――

     今の時代、不潔に耐えられないということは、それだけで落伍者です。集団生活になじめず、結婚生活もできません。もちろん国際的に活躍する人間になるなど到底不可能です。しかし、正しい育児を行なえば、子どもが不潔をいやがるひ弱な子になるということは決してありません。あなたの子どもが不潔を少しでもいやがるそぶりを見せたら、それはあなたの態度に原因があるのです。まず「きたない」「ばっちい」という言葉を禁句にしてください。(「不潔革命」より)
     衛生観念が逆転した世界を描いた表題作の他、皮肉の利いたSF世界が拡がる短篇集。

    *性教育の時間
    *ネットワークの民話
    *博覧会がやってきた
    *不潔革命
    *最後の戦争
    *楽しい家庭教育
    *創作者

    ●村田基(むらた・もとい)
    1950年、京都市生まれ。名古屋大学文学部中退。出版社勤務ののち、1986年に「SFマガジン」に短編「山の家」を発表して作家デビュー。主にホラー、SFを執筆。
  • 【書籍説明】
    二十三世紀、地球は宇宙へ進出し、異星人と交流するようになった。
    異星人の中には友好的な種族もいれば、好戦的な種族もいる。地球征服を企む異星人に対抗して、地球防衛軍が組織された。

    近藤勇をリーダーとする試衛館グループは地球防衛軍に参加して戦功を立て、勇は防衛軍提督に、土方歳三は新選隊隊長に抜擢された。

    インド南部で発生した感染症が、あっという間に全世界に拡がり、人類絶滅の危機に襲われた。
    各国の科学者・医学者はワクチン開発に全力を注いだが、ワクチンには重大な副作用があるとわかった。
    その時、異星人種族の一つネリガンがワクチン開発に協力し、人類は滅亡の危機から逃れることができた。

    だが、異星人ヴァルキリや地球人医科学者は、ネリガンを侵略者と決めつける。運輸貿易商の坂本龍馬もその一人だ。

    歳三もしだいにネリガンに対する疑いを深めていく。

    歳三と龍馬はネリガンの侵略作戦を見破ることができるのか?感染症を終息させ、ネリガンの地球侵略を防衛することができるのか?
  • 495(税込)
    著者:
    多岐川恭
    レーベル: ――

     1970年に人工冬眠に入った検事・瀬多時雄は、200年後の東京で目覚めた。だが、あまりに旧来の倫理観とはかけ離れた世の中に、彼は戸惑う。誰もが文明の恩恵を受け、貧富の差が消滅した社会。セックスや恋愛が自由に解放され、嫉妬、三角関係といった問題も起きない社会……。まるで理想郷のような世界だが、犯罪が絶滅したために捜査技術も衰退してしまったという。フリーセックスの日々を享受しながらも、検事としての勘を取り戻した時雄は、敢然と殺人事件の捜査に乗り出す。
     1961年に発表された古典SFミステリの名作が電子書籍で復刊! 

    ●多岐川恭(たきがわ・きょう)
    1920年福岡県生まれ。東大経済学部卒。戦後、横浜正金銀行をへて毎日新聞西部本社に勤務。1953年『みかん山』で作家デビュー。『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、翌年には短編集『落ちる』で第40回直木賞を受賞。以降、推理小説と共に時代小説も旺盛に執筆した。
  • 528(税込)
    著者:
    かさぎたすく
    レーベル: 桜洋出版
    出版社: 桜洋出版

    とある朝、自分が死んでいたことを思い出す――。

    とある朝、自分が死んでいたことを思い出す――。

    呪い、首なし、校内放送。
    水死、バケモノ、肉のかたまり。

    記憶のない二年間、女子高生イチカは
    この世ならざるものたちの
    きずなを結んでいたのだった…。
  • 死とは? 愛とは? 人間の真理に迫るSF小説
    全てを話し終わった時、ぼくはもう一度、きみに問おうと思う。
    きみは誰だと。

    体内に特殊な蟲を宿し、幾度となく死んでは生き返ってきた少女。
    少女の苦しむ姿を見て、代わってあげたいと願う少年。
    二人の究極の愛は、誰も想像し得なかった衝撃の結末を迎える。
  • 495(税込)
    著者:
    川又千秋
    レーベル: ――

     孵化する彫刻と謎の夢魔記号に導かれ、考古学者・真壁は中央ヨーロッパへと赴く。ハンガリーと国境を接するオーストリアの東端に位置するインキュバリア。時空間の神秘を啓示する城で、彼を待っていたものとは? そして、ロックフェラーと並ぶアメリカの世界的大富豪・ザウエル一族の運命が明らかになる。絢爛たる幻語で紡がれる錬金術的物語。

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 73光年先から1体の寄生型知性体がアメリカの田舎町に。それは小さな生き物だったが、眠っている他の生命体の意識を乗っ取り、その肉体を自在に操ることができた。やがて知性体の潜むその田舎町で、幸せなはずの男の自殺、車を怖がる犬が車に飛び込んで死ぬなどの不審な「自殺」が続出する。そこに「些細だが不可解な事件の共通点」を感じとったのは休暇を取ってこの町に来ていた天才物理学者スターントン博士だった。そして知性体と博士との人類の命運を賭けた決闘が…。
  • 550(税込)
    著者:
    昧槻 直樹
    レーベル: 昧槻直樹
    出版社: 昧槻直樹

    「彼」は、歩く事しかできない――はずだった……。

    「彼」は歩く。ひたすら「彼」は歩く。そう、「彼」は歩く事しかできない。そのはずだった。
     ある日、「彼」は山で遭難し、そのまま季節をまたいだ。
     奇跡的に目を覚ました「彼」はまたもや歩き始める。
    小さな「彼」を中心に巻き起こる、ちょっと大きな事件。
  • 本短編集はハインラインの初期の代表作のうちからバラエティのある6編を選んだ。なかでも表題作「時の門」はタイム・トラベルものの傑作として、またタイム・パラドックスの一つの典型として有名な作品である。「爆発のとき」「犬の散歩も引き受けます」「時の門」「お席へどうぞ、諸君!」「月の黒い穴」「血清空輸作戦」を収録。
  • 核実験によるスコールと、街中で噴霧された殺虫剤を浴びたスコット・ケアリーは、肉体が縮んでいくという恐るべき事態に直面する。あらゆる治療の甲斐なく1日に1/7インチずつ縮んでいくスコットはある日、ひょんなことから家の外に放り出され、鳥の襲撃を受け、逃げるうちに地下室に落とされてしまう。そこに待ち受けていたのは猛毒をもつ一匹の黒いクモだった。妻も子も失われ、人間世界から隔絶された別世界のなかで、スコットは針を手にして戦い、摩天楼のようにそびえ立つテーブルの上に置かれたクラッカーと漏水で飢えをしのぎながら、孤独な生存競争を続けてゆく。作者マティスンが描いた、この世ならぬ恐怖と孤独と絶望の世界!
  • 発光する体。それは人が〈大人〉になる儀式のためのシグナルだった。
    抑制遺伝子を移植され、清廉な社会の一員となるという義務―
    それを拒んだ少年たちは、土竜と呼ばれていた。
    日の当たらぬ地下に住み、いつも腹を空かせ、秩序をまもる炎人から逃げまわる日々。
    しかし、そんな土竜の一人だったカオルが、閉鎖された研究室で、謎の巨人を見つけた時、
    封印されていた真実が解き明かされはじめる。
    僕は誰なのか?
    この世界は正しいのか?
    少女マリアと二人で探索の旅に出たカオルが知ったこととは…。
  • 宇宙に行こう! 宇宙なら、絶対に最高だ!
    十年前のレイアードのこの言葉が、全てのきっかけだった。
    新統合宇宙第一世紀○○九七年。太陽系連邦軍見習い特殊認定士官レイアードとカイトの幼なじみコンビは、
    中距離型航宙船〈メタルバード〉に配属される。
    しかし初めての任務に発奮しすぎ、ナーヴ船長の逆鱗に触れてしまい…。
    猪突猛進の自信家レイと、おっとりまじめだが芯は強いカイトの二人の活躍を描く、
    著者の新境地、ネオ・スペースオペラ、堂々開幕!
    君だって、宇宙が好きなはずだ。
  • 夢の中で僕は空を飛んでいます。
    なぜそんな夢を見るのか。
    それは、僕が本当に空を飛べるから。
    川原敏也は10センチの高さだけ、空を飛べる。でもそれが何の役に立つ?
    大学生の敏也は自分のやりたいことが見つからず、就活にも及び腰。
    ラジオ番組にその悩みを投稿したことがきっかけで、
    少年時代、その能力を得たときの“友人との出会い”を記憶に甦らせる。
    感動の青春ファンタジー。
  • 前進土星ステーション“ネガ・ヒュペリオン1”に爆破テロ!?
    カイトとレイアードの見習い特殊認定士官コンビは、先に本部へ向かったナーヴ船長の救出に行こうとする。
    が、ふたりの前にイエロウと名乗る勝ち気な美女が現れる。
    自分がナーヴ船長の娘だと言い張る彼女は、ちゃっかりと“メタルバード”乗船に成功。
    彼女は、この宇宙を変える“銀河の花”を探しているという。
    それって何? そして正体不明の遭難船からSOS信号が! こいつは誰?
    絶好調ネオ・スペースオペラ、第2弾。
  • クリスマスにさようなら。
    この悲しそうな囁きについて知りたいと思ったら、読み進めてほしい。
    テディベア―彼らが生を受けるのは新品としてできあがったときではない。
    愛し、ともに暮らしてくれる人間が現れたとき、そのときから彼らは目覚め、一生をはじめるのだ…。
    聖なる日、四匹のぬいぐるみにまつわる奇蹟が届く。
    心優しきクリスマス・ストーリー。
  • 495(税込)
    著者:
    篠田真由美
    レーベル: ――

     ヨギはただひとり、“遺跡の星”にいた。彼は惑星ヴァルカに残された廃墟・紅谷(くれないだに)……紅と紫色の岸壁に作られた古代の都市のガイドとして、静かな時を過ごしていたのだ。そこに突然あらわれた訪問者。失われた文明が残した“物語”を求めていた彼が見つけたのは、他でもないヨギの中に封じこめられた秘密だった……!? 滅びゆく文明と人々の想いを描いた中篇小説を2本収録。著者初のSF作品集。

    *ヴァルカ
    *母星

    ●篠田真由美(しのだ・まゆみ)
    1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。

R-18 ADULT ONLY成人向けの内容が含まれる書籍が 2 件あります。

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