『文芸・小説、文藝春秋、田辺聖子、1円~』の電子書籍一覧
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人生で一番すてきなものは、上機嫌!
生きること、恋、人間の面白さ――田辺聖子が生んだ数々の作品から、珠玉の言葉たちをぎゅっと凝縮。
人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな366の〝上機嫌な言葉〟。
「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」
「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」
「男は犬に似ている」
「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」
「一月 人生をおいしくする」など、月ごとのテーマと、1日ひとことの言葉は、日々の暮らしを豊かなものに見せてくれます。
白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。
※この電子書籍は2009年4月に海竜社より刊行された単行本を、文春文庫より2019年10月に文庫化したものを底本としています。 -
イケメンの貴公子と恋をしたい!
ドラマティック恋を求めて突き進む月冴姫とやんちゃな妖怪たちの王朝ファンタジー。
内大臣の美しい姫君・月冴姫は東宮の妃として入内を待つ身。
ある夜、屋敷の者が寝静まった頃、ひとり舞っていた月冴姫だが、ひとしきり舞い、休んでいると涙があふれて止まらない。
そこへ童子の姿をした天狗・外道丸が現れた。
入内する予定だった東宮が急死し、第二皇子が立太子されたが、御年まだ3歳。
入内まで10年あまり、恋もできず尼のような生活を送らなければならないので、毎日気分が滅入って仕方がない。
それが月冴姫の涙の理由だった。
「イケメンの貴公子と恋をしたい」と強く願う月冴姫の前に、妖怪たちが現れる。
化けるのが得意な狐の紫々、河童の猩々、鮫と人との間に生まれた人魚のような姿の鮫児……。
彼らの助けを借りながら、運命の恋に突き進んでいくヒロインの平安ファンタジー。
解説・木原敏江 -
卑弥呼や紫式部、淀君、井原西鶴、小林一茶、樋口一葉などなど、田辺さんがお気に入りの歴史上の人物たちに新たな息吹を吹き込んだ歴史エッセイ集!
スサノオからはじまり、卑弥呼、持統天皇、小野小町、紫式部、後白河院、淀君、北政所、西鶴、芭蕉、一茶、歌麿、一葉、桂春団治まで、田辺さんが好きな歴史上の人物を、半分エッセイ半分小説で紹介。かわいげのある心憎いばかり人物たちを選び、まるで本人たちに会って話したことがあるかのように生き生きと描かれている。 確かな時代考証もあいまって、安心して楽しみながら、歴史上の人物たちと交遊できる。
「戦後三十年たってみれば、若者は日本の歴史や、古往の人物について、全くなんの愛着も関心も持たないではないか。彼らにあっては母国の歴史は、教科書の中の無味乾燥で煩はん瑣さ な、受験用知識にすぎないのだ。私は、それらをみて胸が痛む。古い代に生きて戦い、恋し、苦しみ、死んだ愛すべき人々が、いまの若者たちの心になんの感動をおこすことなく、打ち忘れられ、かかわりをもたず、歴史に埋没してゆくのを悲しむ。受験用知識の、かわいた記号のきれっぱしとなった人々を惜しむ」(著者の「あとがき」より)。ここで取り上げた人物を通して、若い人たちが歴史へ新しい興味を持って接してもらえるようにとの願いを込めた1冊。
解説は『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』などで有名な漫画家の大和和紀さん。 -
「80だろうが、90だろうが屁とも思っておらぬ」と豪語する著者は、御年89歳。
人生を楽しく迎える気構えを表す珠玉の言葉を、200を越える作品の中から厳選した名言集。
短くて、面白い。でも深くじっくり考えさせられる言葉ばかり集められています。
たとえば、
「苦労は忘れてしまえば、元々ないのと一緒じゃ」
「一人ぐらしの哀れな老人、という偏見に対抗するためにも、最新流行の洋服を身にまとい、きちんとしていなくてはいけない」
「女と年寄りは金の要るもの、ましてや、女であって年寄り、という存在は、人一ばい金が要る。なんのために?プライドと自立を守るためである」
「よく世間には若い人には負けぬ、と力んでいる老人がいるが、私は(負けたかて、エエやないか)と不思議である」
「本当をいうと、グチを吐く人はまだ甘い環境なのである。ほんとうに、たいへんな場で生きている人は、グチも出ないのである」
「手芸の妙手だろうと、実家のしつけが上等だろうと、学歴があろうと、財閥の娘だろうと、共に楽しむ相棒としては、いっしょにいて楽しいか苦痛か、の分類しかない」
「昔のことをいうてもエエが、昔のことで責めてはいかん」
「誰や、女はかよわいもの、なんていう奴。たくましいでェ。すばやいでェ。しかもたのもしいでェ」
結婚、仕事、子育て、人間関係などに悩み苦しんでいるひとには、田辺さんの明るくユーモアにあふれ、深みのある言葉にハッとさせられるでしょう。
年金をもらって楽しく生きるということが困難な時代を生きていく私たちを元気づけてくれる一冊です。 -
田辺聖子さんといえば、女性の心を鷲掴みにする甘やかな恋愛小説や、古典教養の世界に軽やかに誘う名随筆の数々……だけではありません。1971年から16年間の長きにわたり週刊文春に連載されたエッセイ「女の長風呂」シリーズには、男女の性の話、つまり下ネタが満載! 「女の性欲」「四十八手」「名器・名刀」などなど、今日の文豪・田辺聖子のイメージをひっくり返すようなタイトルが毎週並んでいました。もちろん、田辺エッセイに欠かせない相方「カモカのおっちゃん」も絶好調。笑い、ペーソス、下ネタ、時事ネタ……私たちがエッセイに求めるすべてがそこにはあります。おせいさんのエッセイが毎週読める、そんな贅沢な時代がたしかにあったのです。本書は、長寿連載の中から、さらなる絶品、逸品を選り抜いたベスト・オブ・ベスト第1弾。女(男)ってこんなこと考えてるのか! と愕然としつつも、深いアフォリズムと成熟した大人の智恵が深く心に響いてきます。まさに必読。まだ読んでいない貴方が羨ましい、と申し上げるほかはありません。
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食通おせいさんがカモカのおっちゃんと、ローマ、ヴェニス、マドリッド、バルセロナ、パリの五都市で赤堤燈、屋台(もちろん、一流レストランも)を求めて飲み食いのハシゴをしながら、ヨーロッパの食文化、そして日本の食文化を大考察する。はたしてふたりがたどりついた「横丁の味」とはなんだったのか? 名所旧跡めぐりの旅では見えてこない、現地に住むひとびとが味わう等身大の食を通して、ヨーロッパの下町の生活を胃袋で体験したグルメ紀行。
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