『文芸・小説、文藝春秋、平松洋子』の電子書籍一覧
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牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、すっぽん、内臓……
「人はなぜ肉を食べるのか」
問いを掲げた平松さんは、日本全国十か所をめぐり、
十種の「肉」と人とのかかわりを徹底取材。
ひとつの文化として肉をめぐる諸相をとらえ、
動物とその肉について、見て、聞いて、食べて、
深くその根源を考えた前代未聞のルポルタージュ。
胸骨の端にそっと指を入れて横隔膜といっしょに引き上げると、
紫色に光る かたまりがぽろんと現れた。 (中略)
ぷりっぷりのレバーの一片をそっと口の なかに入れた。(本文「4章 鳩」より)
「生きもの」が「食べもの」になるまでの間には実に様々な工夫や技術が介在し、
「うまい肉はつくられる」ことがわかる。
信念を貫き、魅力的な多くの日本人の「仕事」の
歴史にも光を当てたエキサイティングな傑作ノンフィクション。
解説=角幡唯介
※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
いつ、なにが起きるかわからない――
緊急事態宣言? それならばと余った牛乳を大量に煮詰め、「日本版チーズ『蘇』」に挑戦。巣ごもりの気晴らしには「ふきのとうの春巻き」「山椒の実の牛すじ煮込み」、知人から届いた新鮮なほやで「ほや飯」を作ってみる――
コロナが変えてしまった世の中でも、人の信頼、味を守る工夫をみつめ、
考えながら進む人は強い。食べる現場はここにある!
気になる「いわしバター」って?
「クッキングパパ」も絶賛した平松さんオリジナル傑作レシピ「パセリカレー」
ってどんな味?
美味しいレシピ満載!「週刊文春」人気連載最新刊
解説・石戸論 -
眉の毛一本の塩梅、好きな服や下着の賞味期限……ほろ苦くも爽やか。
人生後半について考えるいまこそ読みたい示唆に富むエッセイ集。
「アレ」連発の会話、眉のかたちを整えるときの緊張感、着たいのに似合わない服が増えた……
こんなはずじゃなかったというちぐはぐな感情に揺さぶられるお年頃、それが中年。
あらゆる局面でむずかしいギアチェンジを迫られ戸惑いながらも、
変化をしなやかに受け入れておもしろがる気持ちになれる、痛快で愛すべきエッセイ集。
※この電子書籍は2016年7月刊行の『彼女の家出』を改題、大幅に加筆修正した文庫版を底本としています。 -
見たい、食べたい、かぶりつきたい! 文庫オリジナル、大人気悶絶シリーズ最新作。
「すき焼きは奥座敷を御利用ください」夏の一日、浅草の老舗店に誘われ至福を味わう。
高知の日曜市では可愛く素朴で美味しい田舎寿司に舌鼓、
家でトライしたのは「練乳入りイチゴ白玉」、懐かしの「あぶたま」、
そして熱々ごはんにわさびと醤油の……!
読んでいるだけで悶絶する、大人気エッセイ。
映画やテレビで出会った忘れがたいあの味やこの味についても、
豊かで確かな文章で再び味わわせてくれます。
解説・姫野カオルコ -
熱いバター醤油にまみれた立派なかき、清らかなせん切りキャベツ、黄色い芥子。
あの光景を思い浮かべただけで――平松さんが悶絶する、冬の名物・かきバター定食。
寒い夜、家に戻る途中「肉豆腐が待っている」と思うだけでものすごく安心する――。
昨日より豆腐に味が染みて、ねぎもとろとろに甘く…その煮汁につけておいた煮卵の美味さ!
冬の煮卵、かきバター焼定食、山形の肉そば、ひな鶏の素揚げ、デミグラスソースがたっぷりかかったトンカツ、あるいは、ちぎりトマトにサザエカレーに水茄子…
世の中の美味しいもの、美味しい味を生むお人柄、美味しい料理の背景。
週刊文春人気エッセイをオリジナル文庫化した一冊。
解説・堂場瞬一 -
週刊文春の人気食エッセイが電子版で登場!
どこまでも美味しい世界にご招待!
とにかく、あじフライだ。この下世話さがいいんだなあ――。
志ん生が愛した〈酒かけ天丼〉、紀伊から届いた衝撃のシカ肉。
赤坂で本場のソルロンタンを想い、パリではキャロット・ラペをしみじみ噛みしめる。
古今東西を駆け巡る、美味なるエッセイ78篇が文庫オリジナルで登場!
安西水丸画伯との最後の饗宴です。
解説・戌井昭人 -
週刊文春の人気食エッセイが電子版で登場!
暮らしの中にも旅先にも美味しさたっぷり。
「ぶたまん」の響きは、聞いたそばから耳がとろけそう――。
新大阪から乗り込んだ新幹線の中でその人気を見せつけられ、
すがすがしい五月の夕刻には浅草でどぜう鍋をつつき、
数十年ぶりに実家で食べる金色の栗ごはんに胸が弾む秋。
どんな時でも読めば食欲が湧いてくる
エッセイ76篇を収録した文庫オリジナル。
解説・伊藤比呂美 -
新幹線で食べる海苔弁の美味さ、油揚げが人格者である理由、そしてかまぼこ板の美学とは――。
食を愉しみ、食を哲学する。週刊文春の人気食エッセイが電子版で登場!
春の終わり、にょきにょき伸びるアスパラガス。真夏に囓るきゅうりの爽快さ。
目にしみるさんまの煙に秋の到来を感じ、酉の市で手に入れる切山椒は歳末の風物詩。
おつな味、いまの味が記憶の扉を開く。
惜しくも急逝された安西水丸画伯のイラストレーションも、単行本版から大増量して、計60点収録。
食を楽しみ、食を哲学する絶品エッセイ特盛83篇をご賞味ください。
【主な内容】
すいか相手にぶつかり稽古
どうする、目玉焼き
れんこん讃歌
パセリを丼いっぱい
パパパパパインはいかがです
ニッカボッカの男めし
南国おでんの宇宙
「うみねこパン」を盗み喰い
かまぼこ板の美学
さよなら、ホットケーキ
二十五年めのハンバーグ ……など。 -
小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション!近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください!
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