『文芸・小説、半村良』の電子書籍一覧
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古代イスラムより歴史を貫いて脈々と生きる恐怖の秘密。壮大なスケールで描くSF伝奇ロマンの最高傑作!
古代アトランチスの謎を秘めたクロノスの壷。この壷の展示会こそ全ての悲劇の幕あけといえた。美しい人妻の失踪、人間の能力を遥かに超えた狼男の暗躍、美男美女の秘密グループが行う性の狂宴(サバト)――これら次々に起こる奇怪な事件こそ、永遠の生命を求める暗黒の野望のうごめきであった……。そして今、古代イスラムより歴史を貫いて脈々と生きる恐怖の秘密の全貌も明らかにされようとしていた……。壮大なスケールで描くSF伝奇ロマンの最高傑作! -
日本SF界初の直木賞作家・半村良。戦慄のビジョンが令和に蘇る!
油田開発を巡りテロの標的となった日本が再軍備「いつか来た道」を逆走する(『軍靴の響き』)。
豊かな地方都市が濃霧に包まれた夜。山中の研究所で生物学者が謎の集団自殺。
豹とナマケモノを用いた謎の実験は、巨大な政治的陰謀へ繋がっていた(『不可触領域』)。
権力と嘘に翻弄されるディストピアの悪夢、ここに集成。(解説 マライ・メントライン) -
名古屋三四郎を預けるために頼った会津では留まることができず、友右衛門と野笛の一行三人は越後へと向かった。
山間の集落、阿田村で友右衛門と野笛は正式な夫婦となりしばしとどまった後、城下へ。まさに徳川秀忠の弟、家康の六男、松平忠輝が入封したばかりで新興の国の勢いがあった。
三四郎は家中の重臣の家に預けられている、忠輝との対面も果たす。三人はしばらく落ち着いた生活を送ることができるが、真田昌幸の訃報が届き、世情はまた緊張感を増していく。
果たして三四郎、友右衛門、野笛らはどこへ向かうのか……。
壮大な歴史物語の完結編! -
堺の豪商、今井宗薫からの依頼で鈴波友右衛門は出雲のお国の子、三四郎を守って会津を目指した。
安房の国を経て北へ向かう旅には、真田幸村の娘、野笛との3人旅だが、行く先々で真田の手のものに守られていた。
頼る会津・蒲生家は内紛が激しく一行はやむなく越後へと峠をこえることになる。そこにあったのは松平忠輝と大久保石見守の影響と、真田の勇士たちの姿だった。
戦乱の世に翻弄される三四郎、友右衛門、野笛の運命は……。 -
越前の漁師の倅、友吉は関ケ原合戦に雑兵として参加した。なぜか、太閤の黄金を南蛮船に運ぶ作業に加わり、そこから真田幸村の家臣、霧隠や猿飛の知己を得る。名を鈴波友右衛門と勝手に名乗り始める。
大坂の浪人宿でくすぶる友右衛門に、霧隠は出雲阿国の子、三四郎を会津まで届けるよう依頼する。今井宗久の力を借り海路、房総へと向かった。そこで待っていたのはまた真田の家臣たち。そしてそこには激しい黄金の謎の匂いがした。
黄金を巡る伝奇小説の傑作長編、第1巻! -
半村良自選短編集。表題作「ぐい呑み」をはじめ10作品を収録。
昭和という時代を生きた男と女、人情の機微をたぐいまれなる筆致で描き出す。
怪談から人情噺、したたかな女から一途な女、振り回される男と生きる意味を考える男……。物語の中に、さまざまな人々が生き生きと描かれる。
浅草、銀座など、作家がすくいとった昭和の東京の町の風情と雰囲気も楽しめる極上の短編集。 -
原宿あたりにたむろする若者たち8人、それぞれが広告、カメラマン、イラストレーター、スタイリストなどという職業を持つが、不安定なフリーとして生活をしていた。そんな彼らに、房総半島の先端の町から、地域おこしの相談が持ち込まれた。
その町は、どうみても魅力がなく、観光客が行きそうもない場所だった。彼らは苦肉の策として、「里見八犬伝」の伝説を利用することを思い立つ。
さらにストリーを練り、戦時中の供出ダイヤモンド、そして徳川の埋蔵金にまで話しを広げる。
空想だったものに、大手のデベロッパーが食いついてくる。そして戦国時代、江戸初期、そして戦後と膨大な物語が展開される。半村良の青春群像小説。 -
酒場と着物、恋愛模様、修羅場……。
男と女のさまざまな心の機微を描いた短編集。
財界の中心人物の囲われ者だった女、こよなく愛した着物にも飽き次第に男との距離も空き、年齢を重ねていくとこに恐れを感じる表題作「ながめせしまに」。客を足蹴にしたい、という思いから奇想天外な酒場を作り上げる「酒亭抜荷丸」など、新宿、銀座など舞台に夜ごと酒を仲立ちにして希望と後悔を繰り返す7編を収録する。 -
男と女の機微を描いた絶品の短編が並ぶ。
戦後間もない銀座のバーの同僚だった男と女。長い時間を経て二人が始めた「家庭」を、かつての弟分が訪ねる。三人の会話を通して人生の浮き沈みを描く「夢のおわり」。連れ込み旅館を営む老女を取り巻く人々の生き方、関係を一枚の「焙烙」という道具を通してあぶり出す「焙烙」など、絶妙な語り口で綴った短編6編と、あとがきにかわる自伝的なエッセイ「屋根の上のマッカーサー」を収録する。
このあとがきでは、ペンネーム「半村良」と「イーデス・ハンソン」との関係(イーデス《良》・ハンソン《半村》)について明かしている。 -
コレクションの第三部はバラエティに富んだショートストーリーでまとめられる。
著者の博覧強記ぶりがうかがえるストーリーばかりで、SFと一括りするには民話、落語、怪談、書評などなど、幅が驚くほど広い。
第四部はSF中編が収録される。本格的なSFの味を存分に楽しめる二篇。『半村良コレクション』として刊行されていたものを二分冊した。
半村良の神髄を存分に楽しめる。 -
半村良の初期の短編や中編を収録した。のちの長編のもととなるものや、サイドストーリーとして書かれたものもある。
SF作家としてスタートした著者だが、その後人情もの、時代ものなどのジャンルの小説を書き分け、高い評価を得ている。
第一部は短編でまとめられさまざまな手法でのSF。第二部の中編は伝奇ロマンが綴られる。『半村良コレクション』として刊行されていた文庫を二分冊にした。半村良マニア垂涎の作品集である -
長さ10キロ。幅5.5キロ。厚さは3キロという巨大宇宙船は露木ら400人のクルーを乗せて宇宙へと旅立った。「ママ」と呼ぶ宇宙船の意思で向かったのは1400光年離れた白鳥座のα[デネブ]の第9惑星だった。そこには巨大化したアリの姿の[蟻人]の文明が栄えていた。次に向かったはさらに離れた植物の知性体がはびこる惑星だった。いずれも歪んだ進化の結果を見ることになる。神にも匹敵する意思を持った宇宙船「ママ」は人類に何を伝えようとしているのが。該博な知識を持つ著者のSF伝奇ロマンの傑作。
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何者かがアパートに侵入し、拳銃と麻薬と思しき白い粉を置いていった。これをきっかけに露木一郎は国家権力から追われることになる。信州に住む叔父の手配で秘密組織が逃亡を助ける。その組織は虚空蔵菩薩を祀りいくつかの顔持つ組織は、宇宙へ飛び出すクルーを集める組織でもあったのだ。太古の時代に飛来し、秩父山中に隠されていた巨大な宇宙船に乗り込んだ露木ら400人のクルーは宇宙へと飛び出していく。宇宙船は「神」か。船の意思によってクルーは教化され成長し、太陽系外の惑星への旅を始める。壮大な仕掛けのもとに描かれるSF伝奇小説の傑作。
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二つの世界、私たちが生きている世界と別の世界がふとしたことから触れ合ったとき事件が起きる。SFの名手の著者が描き出す12の短編。
同じ夢の中に入りたいという仲睦まじい夫婦の願いがかなった時の結末を描く表題作「夢あわせ」、「雪洞夜話」は江戸時代の女郎の悲しい願いが籠められた雪洞の物語。「怪談桜橋」は著者の戦争体験が生み出した東京大空襲の日のリアルな幻想。「特異点」は著者自身のホテル暮らしに想を得た不思議でユーモラスなオハナシ。20種近い職業を経て作家になった著者の経験や生き様から生み出された、読み応え充分の奇抜ながら納得のSF譚。 -
2030年ごろ、世界は大きく変わっていた。
ことに日本は、東京が多民族都市となり、各地で自治区ができ、東北は福島を除く5県が自治区として独立してしまった。
ジャーナリスト丸谷は取材で訪れた山形で古代の遺物と思われる直径2メートルはあろうかという石の球体を見る。
多民族化した東京は古代文明に興味のある丸谷は再度、東北自治区への潜入を試みようとする。
自治区から逃れてきた生化学者を匿った上司が殺されたことから、東北自治区の企みが見えてくる。
古代文明の技術を超えた球体の存在は神の意思なのか宇宙からの技術なのか、思いあがった人類に何を警告しようとしているのか。
30年後の日本の状況を示唆する伝奇小説の傑作。 -
ギメル、そこは悪人だけが住む星。全宇宙の極悪非道な犯罪者がここに送られ、送られたら最後、容易に出ることはできない。しかしこの星には、アクナル・バサックの埋めた宇宙最大の巨宝があるというのだ。とある日、「絶星」の美女が、この悪人の星に乗り込んで来た! という表題作のほかに、「復讐のギャンブラー」など異色4短編を収録。
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アメリカの大富豪の弟は、中国・雲南で兄夫妻を殺し、莫大な富を手に入れようとしたが、妻は、地の神の力を持つ道士の住む聖狐院に逃がれ、女児を生んで死んだ。米富豪一家虐殺で唯一生き残ったその女児の胸には、復讐を意味する炎の形の痣があった。悪事に加担した暗黒街の帝王は、満州に強力な軍隊を創設し支配にのり出したが、なぜか狐につきまとわれた――。絢爛妖異の大冒険伝奇ロマンの傑作!
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【第9回日本SF大賞受賞作】岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマン。だが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。
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下町高校は、伝統ある進学校だ。大学進学に向け、クラブ活動も自粛して勉強一辺倒。そんな高校生活に疑問を抱いた2年生3人が、野球の巧い生徒を集めて対外試合をしようと画策。3年生のエースを口説き落とし、チームを結成した彼らは、社会人野球チームとの練習で、その実力ぶりを発揮する。受験のため、青春を犠牲にしてしまうことに反旗を翻した奮戦記。
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もと能役者で、異国人の血を引く大久保長安は、鉱山採掘の技術によって、徳川家康に重用される。戦国時代、武器の材料として貴重な鉱物は、各国、争奪の的であった。それゆえ、腕利きの忍者が動員され、各地で激しい争奪戦が繰り広げられた……。長安の採掘した莫大な金・銀・鉱物が、やがて家康を万全のものにしていく。時代を変えた長安の秘密に迫る、異色の長編。
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流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、4歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった! 痛快無比の大盗賊伝!
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関ヶ原合戦の裏で、大久保長安は石見銀山の開発に努め、続いて佐渡の金脈を発見。採掘した大量の金銀によって、徳川の財力は天下を威圧する。南蛮船との交流で輸入した大砲の威力により、大坂の陣も徳川勝利のうちに終結。やがて長安が没すると、徳川幕府は彼の邸を没収。「長安は悪人」という噂が……。史実を踏まえ、随所に新解釈を盛り込んだ異色の時代長編!
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大学卒業とともに資産家の御曹司に嫁いだ碧は、妊娠中に浮気した夫を早々に見切って、子連れで出戻った。そろそろ暴れてやろうかしら…銀座ホステスとして人生を再出発した碧は、その美貌と才知でたちまち成功を手に入れた。次に碧が目指したのは北海道の秘境。祖父の遺した謎の絵図を手がかりに、隠された黄金探しの旅に出た――夢を追い続け、奔放に生きる"夢見族"を描いた冒険ロマン小説、ついに電子化。
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粋なやつ、不器用なやつ、土地っ子、よそ者……、色とりどりの人間模様が見られる東京浅草。その奥深さに、作家自らも吸い寄せられてゆくかのように書かれた連作小説全12話。SFから時代小説まで幅広い作品を残した半村良。彼が愛した昭和末年の浅草を舞台に、なさけ、酒、色恋を実際の風物を織り交ぜながら描いた人情小説の最高傑作。
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1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!6巻あらすじ:【完結編】1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!6巻あらすじ:自衛隊と海兵隊の最後の戦いの火ぶたが切り落される!最後に勝つのはどちらか!?そして、島たち自衛隊戦士の未来は・・!? -
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!5巻あらすじ:「とき衆」の島左近は、徳川秀忠が大坂決戦に踏み切ったのは、徳川軍とアメリカ軍が同盟をまだ結んでいるからだと想定し、自軍の近代兵器を使うタイミングを見計らっていたが・・。 -
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!4巻あらすじ:豊臣秀頼の狙撃に失敗して、徳川に捕らえられた大賀を救うために、島左近たち自衛隊員たちは決死の救出作戦に出る。その頃、徳川幕府二代目将軍となった秀忠は「大坂」との開戦準備を進めており・・。 -
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!3巻あらすじ:同時期にタイムスリップしたアメリカ軍との壮絶な「関ヶ原の戦い」で、形勢不利となった自衛隊員たちは薩摩に潜んでいたが、徳川家康の全国支配が進むにつれて再び過酷な歴史の波に翻弄され始め・・。 -
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!2巻あらすじ:「関ケ原の戦い」において西軍についた自衛隊の前に立ちはだかったのは、東軍と行動を共にしたアメリカ軍であった・・! -
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!1巻あらすじ:大型輸送艦「おおすみ」が時空を超えてタイムスリップしたのは、前作でタイムパラドックスを引き起こした「本能寺の変」の約20年後、「関ケ原の戦い」が迫っている時代であった! -
平和の民・アム族と超能力集団・モアイ族は、聖なる土地ラ・ムーをめざし、果てのない旅を続ける――。壮大な大河ロマン18巻を1冊にまとめた合本版!
かつて、南太平洋には巨大な大陸が存在していた。それはムーと呼ばれていた。そこには、想像を絶するほど高度に完成された一大文明が栄えていた。だがある日、広大で肥沃な土地に住み、完成された国家を持ち、平和な日々を送るムーの人々を、突然の災厄がおそった。大地震、大洪水、そして火山の爆発があいつぎ、そこに栄えたあらゆるものを、跡かたもなく海中に没し去ってしまったのだ――。失われた大陸・ムーの誕生から滅亡に至る2000年の歴史を描く大河ロマン。2002年に作家が永眠するまで書き続けられた畢生の一大叙事詩18巻を1冊にまとめた合本版! -
日本政府は石油利権を保護する名目で派兵を強行。〈戦争の危機〉が近づいていた!
――それは、時代の曲がり角をはっきりと象徴していた。昨夜、寝室でその女を抱いて寝た男は“軍靴”をはいた男だった。〈戦争〉に虐げられた、あの忌わしい記憶がよみがえってきた……。すさまじい日本経済の海外進出は、インドネシアに政情不安を起こした。政治は腐敗堕落し、むき出しの反日感情が昂まった。日本政府は、西イリアンの石油利権を保護する名目で派兵を強行。既成事実がつくり上げられ、刻々、〈戦争の危機〉が近づいていた! どす黒い現代の恐怖感を描いた、著者会心の長編小説。
カバーイラスト/杉本 一文 -
夢にでてきた血まみれの手をした男が現実の中に出没し始めた。平凡なサラリーマンを襲う悪夢
男はひんぱんにうなされていた――彼のみる夢の中には恐ろしい顔をした男が現れ、彼の前に仁王立ちになるのだった。その男の両手は、たった今まで人間の内臓をかきわけていたかのように血にまみれている。そして今、その血まみれの手の男が現実の中に出没しはじめた。「俺は気が狂ったのか……?」広告代理店に勤め、家庭を愛する平凡なサラリーマンを襲った悪夢の正体は何か? 直木賞受賞作家が描く、戦慄と恐怖のスリラー・サスペンス。表題作ほか「血霊」「自恋魔」など4編収録。 -
本能寺、関ヶ原、幕末、動乱期に暗躍した謎の〈ヒ〉一族を軸に、日本史を見直す壮大な伝奇長編
本能寺・関ヶ原・幕末そして戦後……日本歴史に記録されているいくつかの動乱期。そこでは必ず謎の〈ヒ〉一族が暗躍したと伝えられる。三種の神器を用い、人智を超えたその特殊能力を駆使して動き回る〈ヒ〉。そして今、時は戦国、一族の長、随風は信長に天下を取らせるべく活動を開始、白銀の矢となって全国の忍びのところへ飛んだ。数百年にわたる〈ヒ〉一族の運命を描き、日本歴史に新角度から壮大な構想で切りこむ著者会心の長編伝奇SF。第一回泉鏡花文学賞受賞作品。
カバーイラスト/杉本一文 -
突然姿を消した妻の行方を捜す夫。彼の行く手に出現する“光る苔”の謎。愛と陰謀が渦巻く長編大ロマン
周囲から嫉妬の目をむけられるほどの仲むつまじい若夫婦。だが、ある夜を境に、その妻が別れの手紙さえ残さずに姿を消してしまった。以来、仕事もやめてしまった夫は、妻を探す旅に出かける。そこで彼は、謎めいた動きをする巨大組織や、不可思議な事件に遭遇。あの妻に、かくされた別の世界があったのだろうか。最愛の夫さえ欺いて、果てしない逃亡の旅を続ける美貌の人妻、その手もとでひそやかな光を放つ“光る苔”とはなにか。愛と陰謀が渦巻く長編大ロマン。
カバーイラスト/杉本一文 -
ひき逃げ事故をきっかけに〈地上の楽園〉をめざす組織の存在を知った男。古代から続く巨大な闇の力とは
深夜、伊沢邦明は暴走族によるひき逃げ事故を目撃した。しかも被害者は、行方不明になっていたかつての上司であった。助けを求めに走った伊沢が現場に戻ってみると誰の仕業か、事故の痕跡はあとかたもなくかき消されていたのだ。この事件をきっかけに、〈地上の楽園〉建設をめざす組織の存在を知った伊沢の前に、次々と不思議な出来事がくりひろげられていった。そして、その背後には、古代から生きのびてきた巨大な闇の力が地底世界からよみがえり、不気味な活動を開始していた。
カバーイラスト/杉本一文 -
政財界の黒幕、UFO、遮光器土偶と火焔土器、すべてが十和田湖畔の黄金に結びついたとき……
政財界の黒幕として君臨し、総理の首さえ簡単にすげかえてしまう怪人物栗栖重人。その彼の大邸宅から或る夜、円盤が飛び立つのが目撃された。円盤と彼の間に、どんな関係があるのか。一方、栗栖の秘密を探る人々が謎の遺物と言われる遮光器土偶と火焔土器を手掛りに辿りついたのは、十和田湖畔の山深くにある、天然のものとは思われぬ大洞窟と、そこに眠る莫大な黄金の山であった。常に人の心をとらえて離さぬ黄金伝説をテーマに、雄大な構想で描く傑作長編「伝説シリーズ」第一弾。
カバーイラスト/杉本一文 -
迷子の宇宙人をマスコミから守り、遭難した仲間の宇宙人救出に団結する人々の心暖まる活躍
真夜中、安アパートの裏庭に異常な衝撃を起こし、UFOが不時着した! 中からはい出てきたのは迷子の宇宙人宙(チュー)さん。彼をマスコミ攻勢から守り、一緒に遭難した宇宙人仲間の救出に一致団結して協力する人々との、心暖まる宇宙的交流を描く表題作。“地球最後の日がきても、お前だけは助けてやろう”という悪魔の囁きにすがったために、とてつもなく高い代償を払わなければならなかった人類の悲劇「悪魔の救済」ほか8編を収録した傑作SF短編集。
カバーイラスト/杉本一文 -
謎の一族〈ヒ〉の自覚を持った土佐の坂本という青年が新しい日本を目ざす。数百年にわたる壮大な裏日本史
日本歴史の動乱期には必ず出現し、暗躍する謎の〈ヒ〉一族。彼らは三種の神器を用い、人智を超えた特殊能力を駆使して動き回った。その秘密を知った徳川家康は、戦国の世を勝ち抜き、三百年にわたる治世の基盤を築いた。だが、平和が続きすぎ、そのため世の中に悪の翳りが見えはじめた時〈ヒ〉の自覚を持った土佐の青年坂本龍馬が新しい日本を目指し立ち上がった。数百年にわたる〈ヒ〉一族の運命を壮大な構想で描く長編伝奇SF。第一回泉鏡花文学賞受賞作品。
カバーイラスト/杉本一文 -
スケープゴートで延命を図る保守政権に“嘘部”一族の知恵と策謀が挑むシリーズ第3弾
エリート中のエリートだけが宿泊を許される伊東の名門ホテル。そこに日本の政財界を動かす3人の男達が顔をそろえていた。偶然をよそおった出会いだったが、裏側には権力への激しい執念がどす黒い渦を巻いていた。“汚れきった保守政権は、いまや国民に見放されている。思い切ったスケープゴートをささげ、大衆の信頼を回復しなければ、現体制と我々は破滅だ。”知恵と策謀が火花を散らして斬りむすぶ時、嘘部の末裔“黒虹会”が日本の将来を賭けた大作戦を開始する。
カバーイラスト/杉本一文
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