『文芸・小説、田中貢太郎』の電子書籍一覧
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[作品について]上田秋成(うえだあきなり)の「蛇性(じゃせい)の婬(いん)」(1776(安永5)年刊の「雨月物語」に所収)を、田中貢太郎らしい簡潔な文体で書いた再話小説。「蛇性の婬」の原話である、中国の「雷峰怪蹟(らいほうかいせき)」の再話が付されている。「雷峰怪蹟」の再話部分は、田中貢太郎・著「支那怪談全集」に収録されている「雷峯塔物語」と同じものであるが、多数の細かい字句の違いがある。「蛇性の婬」「雷峰怪蹟」ともに、原作に忠実なダイジェスト版になっており、原文が(「雷峰怪蹟」では翻訳が)多く引用されている。(Hiroshi_O)[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]日本三大怪談のひとつ、四世鶴屋南北の歌舞伎「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」を、田中貢太郎らしい簡潔な文体で短くまとめた再話小説。 登場人物紹介 お岩:夫の伊右衛門に裏切られて毒を飲まされ、醜い姿となって死ぬが、怨霊となって伊右衛門を苦しめる。 民谷伊右衛門:お岩の夫。裕福な家の娘であるお梅と結婚するために、殺人を重ねる。しかし、お岩の祟りにあい、錯乱してさらに凶行を重ねていく。 四谷左門:お岩の父。伊右衛門に最初に殺害される。 お袖:お岩の妹。四谷左門の養女。幼い頃に生き別れた兄を探している。 佐藤与茂七:お袖の夫。主家が断絶して浪士となり、身をかくしている。 直助:お袖に思いを寄せる薬売。与茂七と間違えて別人を殺害する。 奥田庄三郎:与茂七の仲間の浪士。与茂七と間違われて直助に殺害される。 お梅:裕福な家の娘。伊右衛門に思いを寄せる。 伊藤喜兵衛:お梅の祖父。伊右衛門とお梅を祝言させようとして、お岩に毒を送る。 お槇:お梅の乳母。喜兵衛の指図で、お岩のところに毒を持って行く。 お弓:お梅の母親。喜兵衛の娘。 小平:伊右衛門に殺害され、お岩の不義相手に仕立てられる小厮(武家の下男)。 宅悦:按摩。伊右衛門の悪事に協力する。 秋山長兵衛:伊右衛門の悪事に協力する仲間。 関口官蔵:伊右衛門の悪事に協力する仲間。 伴助:官蔵の中間(武家の召使)。伊右衛門の悪事に協力する。 お熊:伊右衛門の母。 なお、原作の「東海道四谷怪談」は、1825(文政8)年の初演時には、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」上演の第二演目として、「忠臣蔵」の幕間に演じられた。登場人物のほとんどは「忠臣蔵」の登場人物であり、「四谷怪談」の大詰めで伊右衛門と与茂七が最後の対決をしたあと、「忠臣蔵」の討ち入りの場面が上演され、生き残った与茂七は、そのまま小平の主人(浪士の一人で、小平の幽霊が届けた秘薬によって病から回復した)らとともに討ち入りに参加することになるという段取りだった。 その後「四谷怪談」は、再演時からは単独で上演されるようになり、内容も、より怪談の要素や舞台仕掛けの奇抜さが重視されるようになっていったが、当初は「忠臣蔵」の番外編といえる作品であったことは、予備知識として知っておいたほうが筋をつかみやすいだろう。(Hiroshi_O)[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]この作品を含む以下の12作品は、『黒雨集』には以下の順で収録されています。(川山) 「あかんぼの首」(新字旧仮名) 「水郷異聞」(新字旧仮名、新字新仮名) 「蛾」(新字旧仮名) 「雨夜詞(萌黄色の茎)」(新字旧仮名、新字新仮名) 「青い紐」(新字旧仮名、新字新仮名) 「提灯」(新字旧仮名、新字新仮名) 「蟇の血」(新字旧仮名、新字新仮名) 「海異志」(新字旧仮名) 「黒い蝶」(新字旧仮名) 「雑木林の中」(新字旧仮名、新字新仮名) 「牡蠣船」(新字旧仮名、新字新仮名) 「白いシヤツの群」(新字旧仮名) ※公開に至っていない場合は、リンクが機能しません。[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]この作品を含む以下の12作品は、『黒雨集』には以下の順で収録されています。(川山) 「あかんぼの首」(新字旧仮名) 「水郷異聞」(新字旧仮名、新字新仮名) 「蛾」(新字旧仮名) 「雨夜詞(萌黄色の茎)」(新字旧仮名、新字新仮名) 「青い紐」(新字旧仮名、新字新仮名) 「提灯」(新字旧仮名、新字新仮名) 「蟇の血」(新字旧仮名、新字新仮名) 「海異志」(新字旧仮名) 「黒い蝶」(新字旧仮名) 「雑木林の中」(新字旧仮名、新字新仮名) 「牡蠣船」(新字旧仮名、新字新仮名) 「白いシヤツの群」(新字旧仮名) ※公開に至っていない場合は、リンクが機能しません。[文字遣い種別]新字新仮名
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[作品について]不思議な宮殿の庭に迷いこんだ男は、取り巻きの美女達から公主と呼ばれている美少女の姿を覗き見る。男は、少女の落としていった紅い巾(てふき)に少女のあでやかさを讃える詩を書きつけたことから、少女の母親である王妃の怒りを買って処刑されそうになるが……。清の時代の中国の怪異小説集「聊斎志異」(蒲松齢・著)からの翻訳とみられる。なお、公主とは、広辞苑によると天子の娘、皇女のこと。冒頭に登場する猪婆龍(ちょばりゅう)とは、シナアリゲーター(揚子江竜)という、ワニの一種。また、作中に名前の登場する鮑叔(ほうしゅく)とは、ことわざ「管鮑(かんぽう)の交わり」の由来になった人物で、幼なじみの管仲(かんちゅう)に常に厚い友情を寄せ続け、それによって管仲は、命を救われたうえに斉(せい)の宰相となった。(Hiroshi_O)[文字遣い種別]新字新仮名
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