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『文芸・小説、三好陽子、401円~500円』の電子書籍一覧

1 ~26件目/全26件

  • 誰かが薔薇の花束を贈ってくれたら、自分が特別な存在なんだと思える……。

    故郷での休暇中、エレナーはフルク・ファン・ヘンスムと再会した。彼と最後に会ったのは、もう15年も前のことだ。昔のフルクは、エレナーの髪を引っ張るような威張りん坊の少年だった。それが今や有名な内科医で、長身の立派な大人の男性になった姿に、エレナーは息をのんだ。でも、意地の悪さは以前と変わらない。エレナーの家族にはにこやかなのに、なぜか彼女にはそっけないのだ。不意にフルクから、結婚はしたのかと問われ、エレナーの脈拍が上がる。まだと答え、同じ質問を返すと、フルクは言った。「婚約はしている」エレナーはなぜだかわからないけれど、ばかばかしいほど動揺した。単なる嫌いな人のはずなのに……どうしてこんなにも心が乱れるの?

    ■「婚約者はきれいな人?」女心から思わずそう問いかけ、目をみはるような美人で服のセンスも抜群という答えに、エレナーは自分の着古した服を見て意気消沈。そんな彼女は、クリスマスに大切な人から大きな薔薇の花束を贈られるのが夢ですが、はたして……?
    *本書は、クリスマス・ストーリーから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • クリスマスの喜びを彼と一緒に……。ただそれだけが、シンデレラの願い。

    毎週水曜日、ペッパーは朝から落ち着かず期待に胸を高鳴らせる。彼女の小さなベーカリーに、サイモンというすてきな客が来店するから。出逢って5カ月近くがたったころ、彼が大企業のCEOと知って驚いた。ペッパーは8歳で母と死に別れ、その後、育ててくれた祖母も亡くなって天涯孤独となってからは店の2階を住まいに、つましく暮らしてきた。そんな自分には、サイモンは手の届かない遠い存在に思えたが、彼の会社のパーティを手伝った夜、二人の間の壁が崩れ、情熱が溢れた。だが、NYで最もセクシーで勢いのある実業家とされるサイモンとの恋は世間の注目を集め、ペッパーは彼に迷惑をかけまいと別れを告げる。ほどなく店と家を焼け出され、予期せぬ妊娠まで判明するとは……!

    ■おなかの子には、父親の顔を知らずに育った自分と同じ思いはさせたくないペッパー。ゆえあって生涯独り身を決め込むサイモンの決断は? クリスマスが嫌いなサイモンと、クリスマスが大好きなペッパーが粉雪舞う季節に繰り広げる、愛おしくて感動的なロマンス!
  • 「結婚してくれ」「子供を産んでほしい」孤独な彼女は愛の言葉と信じたけれど。

    3年間片想いしてきた男性が、花嫁となった妹にキスをした。大好きなクリスマスなのに、ホリーはみじめでたまらなかった。両親の死後、私は夢をあきらめ、妹を必死に育ててきた。男性とつき合った経験もなく、子供を持つ夢もかなっていない。このまま私の人生は、他人に尽くして終わってしまうの……。ギリシア富豪スタヴロスには時間がなかった。富も名声も手に入れた。だが今、欲しいのは血を分けた我が子だ。不治の病に冒された僕に残された時間は、あと数カ月。無垢なホリーなら、子供の母親としてうってつけじゃないか?

    ■スター作家J・ルーカスがクリスマスをテーマにした今作は、ヒーローが余命わずかで妻と子を熱望し、ヒロインを熱烈に手に入れようとするという展開で冒頭から目が離せません! 凍える寒さも忘れるような、情熱的なクリスマス・ロマンスをお楽しみください。
  • 帰らなきゃ。愛していると気づかれる前に。

    エイミーは夫マルコに会うため、町に帰ってきていた。それは、新婚半年で彼女が家を出て以来、2年ぶりの再会であり、離婚を切り出し、夫に同意してもらうための再会でもあった。滞在は短ければ短いほどいい――鋭いマルコのことだから、長くいたら、きっと嘘がばれてしまう。本当は愛していると。だから、彼の同意を得たら、すぐに立ち去るつもりでいた。ところが夫は離婚を受け入れず、帰すまいと束縛する。しかもなぜ、傷ついたように私を見ているの?子供が望めない私への、愛などどこにもないはずなのに……。
    *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋は世界の街角で甘いキスの余韻を残し、消えた大富豪。2年後―

    リリーは21歳の夏、ロンドンのアルバイト先で世界的大企業の社長ラウフと燃えるような恋におちた。黒髪に金の瞳を持つ謎めいた彼は、義兄の心ない仕打ちのせいで男性恐怖症になり、キスより先に進めなかった彼女を、優しく包み込んでくれた。だが、そんなひたむきな愛は残酷にも踏みにじられた。ラウフは突然、故国トルコへ帰ってしまったのだ。2年後、窮地の父を救うためリリーはイスタンブールの土を踏む。待ち合わせ場所にまさか――ラウフが現れるとは夢にも思わず。
    *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 父の死後、強欲な継母に全財産を奪われ、途方にくれていたベヴィン。風邪をおしてアルバイトに出かけたある日、高熱を出して倒れ、居合わせた男性ジャーヴィスの家に運ばれた。数日後、快復したベヴィンはお礼に手料理をふるまうことに。聞けば彼は大企業の社長で、もうすぐ迎える誕生日までに結婚しないと遺産相続権を失うのだという。しばらく夕食を作ってほしいと彼に頼まれ、ベヴィンは胸を躍らせた。ところが、新聞の衝撃的な記事に気づいて、言葉を失う。ジャーヴィスが婚約! お相手は……ベヴィン・ペンバートン?「こうなったら、ベヴィン、君に婚約者役を演じてもらうしかない」

    ■“君となら結婚してもいいな”――独身貴族の彼の思わせぶりなささやきにどぎまぎするヒロイン。一緒に過ごすうちにどんどん彼を好きになっていくのが切なくて……。かわいらしいヒロインを描くのが得意なジェシカ・スティールの、とびきりピュアな恋物語。
  • ニースのヴィラ・ジャスミンで催されるパーティは盛況だった。主催者はジョアンヌの母。輝くばかりの美貌の持ち主である。その母親の陰で、ジョアンヌは20年間ひっそりと生きてきた。ところが、巨額の財産を一世代で築き上げた投資家ベンとの出逢いが、ジョアンヌの運命を狂わせる。彼の心を射止めたくて、生まれて初めて化粧をし、消え入るような思いで真紅のドレスに身を包んだのだ。だが、彼は見もせず、母のもとへと向かった。胸の痛みに耐えかねて、ジョアンヌはそっと顔を伏せた。
  • ダニーはロンドン郊外の大きな屋敷で庭師として働いている。屋敷の主は家のまわりに高い石塀を巡らし、つねにボディガードに囲まれて暮らしており、いまだ姿を見たことはない。きっと人間不信の哀れなおじいさんに違いないわ。ある夜、庭の芝を刈っていたダニーは背後からの声に驚いた。振り向くと、若くハンサムな男性が睨みつけている。彼こそがこの屋敷の主、ピアス・サザランドだった。謎めいたピアスの魅力に惹かれ、ダニーは身も心も捧げるが、彼の言葉は、あまりにも冷たいものだった。「僕が君を愛することは決してない。期待するな」■1987年に刊行された、人気作家キャロル・モーティマーの意欲作です。謎めいた過去を持つ人間不信の大富豪を愛してしまった、貧しく無垢なヒロイン。彼の心は固く閉ざされたままで……。
  • なんて愚かだったのだろう。ロザムンドは思う。義妹がすっぽかすというブラインド・デートの相手に同情し、一度会うだけならと義妹に成りすまして出かけたのが発端だった。あろうことか、彼女は相手のサムにひと目で恋してしまったのだ。安物のスーツ姿なのに、どこか謎めいていて高貴な雰囲気がある。意外なことに、彼もまたロザムンドに興味を持ったらしく、すぐに彼女に連絡をとり、そのままふたりはデートを重ねていく。だが彼に惹かれれば惹かれるほど、ロザムンドは苦しめられた。今さら正体を明かすなんて、怖くてできないわ……。彼女はまだ知らなかった。サムもまた秘密を抱えていることを。■正体を偽ったままのふたりが出会い、運命的な恋に落ちる──ベテラン作家サラ・クレイヴンらしい丁寧な筆致で描かれる、大人のほろ苦いラブストーリーをお楽しみください。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 同僚とレストランに入ったライザは、ふと誰かの鋭い視線を感じ、身震いした。顔を上げると、見覚えのある青い瞳に射貫かれた。スティーヴ! 別れたはずの夫が、今さら私になんの用?1年前、ライザはまったく身に覚えのない不貞を彼に疑われ、限界まで追いつめられて、耐えきれずに家を飛びだしたのだった。数日後、今度は取引先の社長としてライザの前にスティーヴが現れ、去り際に、謎めいた言葉を残していった。「また僕のもとに戻ってくるんだ。貸したものは返してもらう」ライザの心はかき乱された。彼なしの人生は虚しい。でも、私を信じてくれない人と暮らすのは……もっと虚しい。■複雑に絡み合う男女の機微を鮮やかに描きだすことにかけては右に出る者なし!のシャーロット・ラム。まるで一組の夫婦の心の中をこっそり覗き見るような感覚に浸れる、1983年のヒット作です。
  • イアンとは、マギーが勤める会社の新社長として出会った。若く才覚に溢れる彼は、有能なマギーを一瞬にして認め、ふたりはすぐさま意気投合した。そして同時に強く惹かれ合った。互いに婚約者がいる身だから、何も起こるはずはないのだが……。しかしイアンと出会ったその日から、マギーの心はざわめきだす。婚約者は君は美しいと言うだけで、彼女の心を理解しようとはしない。イアンに「彼は本当に君にふさわしい男なのか?」ときかれたとき、マギーは気づいた。イアンこそ、私が生涯愛する男性なのだと。マギーは婚約を解消したが、イアンは違った。彼女への愛を認めながら、「僕は決して君を選ばない」と言ったのだ。

    ■E・ダーシーの作品には、頑ななまでに愛を拒むヒーローがたびたび登場します。愛せば傷つくことはわかっているのに、女を惹きつけてやまない罪つくりなヒーローたち。この作品に登場するイアンもその代表格と言えそうなほど、暗く底知れない魅力の持ち主です。
    *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シリーズ8冊
    550770(税込)
    著者名:
    エマ・ダーシー
    翻訳者名:
    溝口彰子
    レーベル: ハーレクイン

    「リズ、あなたは結婚に向いた男性とおつきあいするべきよ」数年つきあった恋人にふられたリズに、ある日、母親が言った。三人の姉妹も、幸せな結婚生活を送っているので、ただ一人未婚のリズを思ってさまざまなアドバイスを口にしはじめる。三人はリズの上司で富裕な投資アドバイザーのコールに狙いを定め、いつも地味な彼女を説得して華やかに変身させた。出社したリズを待っていたのは、コールのとまどった顔だった。「いったいどうしたんだ?」なじるような口調で言う。だが有能な個人秘書としてしかリズを見てこなかったコールは、あまりに魅力的になったリズから目が離せなかった。■“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台に燃える熱い愛の物語です。
  • 婚約パーティに現れた見知らぬイギリス人。彼が私のフィアンセなんて!■アンジェリックは幸せだった。バスの事故で失った記憶は戻らないけれど、パリでウエイトレスとして働くうちに、すてきな恋人ができた。画家の彼が、アンジェリックをモデルに描いた肖像画も有名になり、とても高い評価を得ている。そして今日は、エッフェル塔での婚約パーティだ。ところがふたりがケーキカットをしようとしたその瞬間、ミロ・ケインと名乗る見知らぬ男が進み出た。アンジェリックはすでにミロと婚約しているのだと言う。あなたなんか知らないわ。そう言い張るアンジェリックに、彼はふたりが一緒に写っている、たくさんの写真を見せた。イギリスへ戻ろうと言うミロにアンジェリックは……。
  • 失われた十三年を取り戻せるなら……。その願いは、新たな夢への一歩となった。■マーニーは、生まれたわが子を一度も腕に抱くことができなかった。体面を重んじるマーニーの母の手で、十代の娘の出産は隠され、赤ん坊はひそかに養子に出されてしまったのだ。わが子を奪われたと知った日、マーニーは家を出る。それから十三年の歳月が流れ、母の死で帰郷したマーニーは、遺品の中から、娘の引き取り先を記した書類を見つけた。養父母は、近くの町バーナムに住むハンティンドン夫妻。気がつくとマーニーは、車を走らせ、その町を訪れていた。そして、激しい雨の降り始めた駐車場で、見知らぬ男性とぶつかり、持っていたアイスクリームで彼の車を汚してしまう。だが男は、彼女をじっと見つめて、予想もしない言葉を口にする。「君は僕のよく知る人にそっくりだ。いったい、君はだれなんだ?」私に似ている人ですって? まさか娘のことでは……。
  • 「2倍払うわ。今夜中にアスペンに着きたいの」マディーに頼まれ、セスナ機への同乗を許したリンクは、彼女の高飛車な態度に苛立ちを隠せずにいた。富と美貌に恵まれた、わがままなお嬢さんの典型だ。かかわらずにいようとしたとき、セスナ機が墜落し、二人きりで森に放り出されたリンクはすぐさま気づいた。マディーの痛々しいほどの強がりは、両親に捨てられ、愛されずに育った人生と傷つきやすい心を隠すためのものだと。
    *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 550(税込)
    著者名:
    サラ・ウッド
    翻訳者名:
    三好陽子
    レーベル: ハーレクイン

    ひとりで子どもを育てるガーデンデザイナーのランダルは、大富豪の屋敷の専属という願ってもない仕事を手に入れた。そこに現れたのは、スペインの侯爵で元恋人のフリオ。6年前、庭師の娘にすぎなかったランダルは、彼を信じて愛を捧げ、ぼろ雑巾のように捨てられた。魅力を増したフリオは以前よりも自信と権威にあふれ、若かった彼女を捨てたことを謝罪するどころか、ランダルを富豪の愛人と決めつけて蔑みの目を向けてきた。彼女は固く決意した――息子だけは渡さないわ。
  • 彼はあの夜の出来事を覚えてもいない。私は彼にとってその程度の存在だったの……?■十三年前、メグに忘れられない思い出を残してサムは去った。友人の結婚式に出席するためふたたび町を訪れたサムの、何か苦悩を抱えているような表情がメグの記憶のなかの彼と重なった。あの夜、妻の死を伝えられて悲しみに打ちひしがれるサムを、十代のメグは慰めた。サムの悲しみが情熱に変わったとき、メグは彼を拒まなかった。彼を愛していたからだ。だからこそ、次の朝サムが何も言わずに去っていったことに傷つき、いまも彼に対して憤りと困惑を感じずにはいられない。「なぜ君が僕を見るのも我慢できないという態度をとるのか、わけを聞かせてもらおうか!」サムは本気で言っているの?それなら、ますます彼に真実を話すわけにはいかない……。
  • シリーズ5冊
    550(税込)

    受賞式に出席したウィローは、熱い視線を感じたほうへ目をやり、凍りついた。テオ・カドロスとここで会うなんて!十八歳のとき、ウィローはパーティで出会ったテオに一目で惹かれた。ギリシア人男性らしく情熱的に求められて純潔を捧げたけれど、翌朝、テオの婚約者の存在を知ってしまう。そして恥ずかしさに震えながら、逃げるように屋敷を出た。苦い経験は癒しがたい傷となった。二度と恋などするものですか。今、彼は瞳をきらめかせ、自信に満ちた足取りで近づいてくる。ウィローは恐怖と当惑を気取られないよう、視線を引きはがした。★新しい命の存在を伝えたくても伝えられないヒロインの、切ない愛の物語。断ち切れない絆を描きます。
  • 550(税込)
    著者名:
    エマ・ダーシー
    翻訳者名:
    三好陽子
    レーベル: ハーレクイン

    結婚を間近に控えたマギーは、漠然とした不安を抱いている。婚約相手は本当の私を理解していないのではないかしら?そんなとき、マギーのことを深く理解してくれる人物が現れた。彼女の勤める広告会社の新社長イアン・ドレイクだ。ついにマギーは婚約を解消し、イアンへの愛に生きようとする。ところが彼はなぜかマギーをかたくなに拒むのだった。
  • どうして? よりにもよって、別人を演じているときに、恋に落ちるなんて。■愚かなふるまいだった、とロザムンドは思う。義妹ジェイニーがすっぽかすというブラインド・デートの相手に同情し、一夜だけならと、ジェイニーのふりをして出かけたのだが、あろうことかデートの相手に恋してしまった。安手のスーツを着て変な髪型をした風采のあがらない男なのに。翌朝、彼が訪ねてきた。彼、サム・アレクサンダーもまた、彼女に興味を持ったらしい。二人はデートを重ねる。次第に惹かれ合いながら、しかし正体を明かさぬまま。本当のことを打ち明けようか?自分は本当はジェイニーではなく、ロザムンドなのだ、と。でも、もしそれですべてがだめになってしまったら?一方、サムも何事かを隠しているようで……。
  • セスナ機が墜落したロッキー山麓。あの森で私は生まれ変わった……。■「シートベルトをつけて、しっかりつかまっているんだ!」セスナ機の助手席で、浅い眠りから覚めたマディーは、操縦桿を握るリンクの緊迫した声に、身をこわばらせた。窓の外には鬱蒼とした森林がすぐそこまで迫っている。何が起きたのだろう? 墜落するのだろうか?母に会うため、アスペンへと向かっていたマディーは、リンクのセスナ機に無理を言って同乗させてもらっていた。どうしても母に会いたいのに……。不意に機体が大きく揺れる。マディーは、懸命に操縦を続けるリンクに目をやった。私はここで、このリンカン・コリエルと死ぬのだろうか?機体が急降下し草地が目に入ったのを最後に、彼女は意識を失った。
  • 見覚えのある広い肩に心がふるえた。あれはもう、遠い過去だと思っていたのに。■恋人のリチャードとオークションに出かけたエリザベスは、会場でかつての夫クインと再会した。五年前、エリザベスは結婚式の直後に、夫から財産目当ての欲深女と思われていたことを知り、結婚の無効申し立て書にサインして、無断で家を出たのだ。その後名前を変え、都会の雑踏にまぎれてたったひとりで生きてきた彼女にとって、クインとの再会は過去の傷口を開くようなものだった。しかもクインは結婚を解消した覚えはないと言い、リチャードとの仲は絶望的になった。だがエリザベスは、そんな夫を今でも愛していることに気づいた。彼に誤解され、軽蔑されていると知りながら。
  • 恋の痛手を癒すのは、新しい恋。でも、ほかのひとを踏み台にはできない。■タラは一流のリクルート・サービス会社に勤めるキャリアウーマン。恋人に裏切られたのがきっかけで、仕事に生きる決意をした。以来忙しさを口実に、男性とのかかわりを避け続けている。そんな彼女の休暇先は、静かな川辺に立つ古い田舎家だった。外国を旅行中の両親が帰ってくる前に、彼らの持ち家のこの屋敷をぴかぴかに磨き上げておく――タラはそのためにひとりで休暇を過ごすつもりだったのだが、一家の船着き場にはなぜか豪華なクルーザーがとまっており、その持ち主アダムはあつかましくも魅力的な男性だった。夕食に招待させられたり、強引にペンキ塗りを手伝われたり。腹の立つ隣人だったが、タラは次第にアダムに惹かれていく。彼には婚約者がいると、はっきり知らされているのに。
  • デイヴィッドは二年も前から、妻と離婚したいと考えていた。妻にしたのは、心に描いていたような純粋な女性ではなく、金持ちの相手を見つけようともくろみ、成功した計算高い女だったのだ。我慢も限界というとき、妻のジョアンナが交通事故に遭う。軽傷ですんだが、彼女は記憶を失っていた。彼が夫だともわからず、驚いたことに、まるで新婚当時そのままの彼女になっている!彼はジョアンナに魅了されそうになる自分を厳しく戒めた。いつまた記憶が戻り、元の冷たい妻になるかしれないのだから。一方ジョアンナは、夫だという男のよそよそしさに戸惑い、傷ついた。彼は明らかに私と一緒に暮らしたがっていない。いったい私たちはどんな夫婦だったのだろう。
  • 広告代理店に勤めるチェルシーは困り果てていた。上司のマイルズが昇進の代償として関係を迫ってきたのだ。なんとか穏便にすませたいチェルシーは、あるパーティで同じアパートメントの住人クインを見かけたとき、とんでもない妙案を思いつく。陽気で気ままなプレイボーイだという噂の彼に頼みこんで、しばらく婚約者のふりをしてもらえばいいわ!かくしてチェルシーの願いを聞き入れたクインだったが、大々的に婚約発表をするや、驚くべき正体を明らかにして……。
  • 550(税込)
    著者名:
    リン・グレアム
    翻訳者名:
    三好陽子
    レーベル: ハーレクイン

    リリーは困難な状況に陥っていた。家族で経営する旅行会社が配当金を払っていないとして、出資者に訴えられそうになっているのだ。会社の代表である父に、もちろんそんな覚えはないのだが。やっかいなことに、出資者であるラウフ・カサビアンを父に引き合わせたのはリリー自身だった。彼と話をするため、リリーはイスタンブール行きを決意する。だが待ち合わせの場所で彼の姿を目にしたとき、リリーは思わず立ちすくんだ。ラウフ……かつて私を捨てた人。彼女の胸に、2年前の苦い思い出がよみがえった。■HQロマンスを代表する人気ベテラン作家といえばL・グレアム。セクシーなトルコ人メディア王との再会物語をお楽しみください。来月はHQロマンスから新刊が、それ以降もリプリントを織り交ぜ続々刊行される予定ですので、どうぞお見逃しなく!

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