『文芸・小説、くもん出版、大谷美和子』の電子書籍一覧
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マリ、あずさ、桃子、康子、美帆は、小学六年生。彼女たちは、だれもが経験する問題をかかえている。ささやかなことに、心をこめてむかいあったとき、平凡な日常のなかにたいせつなものが見えてくる。子どもと大人が共有できるあたらしい児童文学。
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江坂麻実は、小学六年生。大阪で、陽気なお母さんとふたりぐらし。お父さんは、単身赴任で福岡にいっている。ある日、お母さんが会社の健康診断で、再検査を受けることになった。結果は、乳ガン。そして、急きょ入院をすることになった。「お母さんが、ガン」麻実は、不安をかかえたまま、たったひとりですごすことになった。人間の仕事、それは生きること-街路樹の葉が金色にそまるころ、少女は「心に生きるいのち」を知った。子どもと大人のための新しい児童文学。小学中級から。 -
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父は二年前に自死を選んだ。真実子は、父の死因をだれにも言えず、自責の念を抱えながら、生きる意味を見出せずにいた。残された兄妹を思うあまり、母は過干渉になり、ふたりの関係は限界に来ていた。夏、丹後のおっちゃんから連絡が入った。民宿を手伝ってほしいという。民宿『わが家』で知りあう人たちは、真実子に、生きること自体にこそ、生きる意味があることをやさしく語るのだった。 -
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ローバはいいね。年をとらないし、死なないし。みさきのいとこの輝が十九歳で亡くなった。そのときから、みさきは生のはかなさと死の不安を抱くようになった。心をゆるせる相手は、ぬいぐるみの人形のローバだけだった。生きていくのに大事なことは、みんな心に関係がある。みさきに希望のひかりをしめしたのは、つれあいを亡くした七十六歳の祖父だった。
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