『文芸・小説、中央公論新社』の電子書籍一覧
961 ~1020件目/全1444件
-
十一年前、私が高校卒業を控えたある日、長野県小諸で両親の営む旅館が放火され、身元不明の美しい女性が焼死した――旅行作家川内功次郎のエッセイを読んだ女性が、焼死したのは姉で、放火犯を捜してほしい、と十津川警部に懇願した。三日後、川内は特急「あさま3号」の車内で毒殺された。十一年前の亡霊が甦ったのか!? 興趣と旅情溢れる十津川警部の名推理四篇。
-
「私はいつも誰かに振り回される」と嘆く河埜日向子は、友人が代表を務める会社でパートとして働く43歳の主婦。実家の相続や姑と
の同居、娘の反抗期、理解し合えない夫……と、次から次に降りかかってくる災難を互いに慰め合うため、ベテランパート仲間と今日もしゃべりまくる。いくつになっても、女の行く先は険しくて――。 -
大学にも行かず、家に引きこもっている孫・将を強引に自宅へ連れてきた、元刑事の麻生。持ちこまれる近所の事件を調べるため、将を「相棒」に任命した麻生だったが、前途は多難で――。警察小説の旗手が贈る、あたらしい「家族」小説。
-
夫の刺殺容疑で逮捕された美人ピアニスト。じつは殺害時刻に別の場所でショパンを弾いていた!?――四十年前の事件の手がかりは、それを題材として書かれたミステリー小説のみ。担当作家から原稿を預かった編集者の響季智香子は、新米ピアニストの妹の協力を得て超絶推理に挑む。天然姉妹の会話と推理が光るシリーズ第一弾。
-
イケなくなった売れっ子ホストの兄、ひたすらビル登りをする弟。そして元美人の太った女。無垢にしか生きられない3人が手探りする、温かな旅路とは……。
-
休暇を利用して訪れていた唐松岳山頂で、トレッキングツアーグループから写真撮影を頼まれた警視庁捜査一課の棟居弘一良。名前も告げ合わず別れた彼らとはその場限りだったはずが、下山後、思わぬ再会を果たす。メンバーの一人が、殺人事件の被害者となってしまったのだ。金と愛欲にまみれた下界の悪に、棟居刑事が迫る!
-
ぼくが養護施設の前に捨てられていたのは、医者の見立てによると二歳になるかどうかの年だったらしい。「あやと」と名前だけ書いた紙しか置いてなかったのは、ぼくは親にではなく、誘拐犯にでも捨てられたからなのか。――中学校でも異物扱いのぼくは、卒業を前にして、十三年前のあの日を探し始める。今日までの点線の道を塗りつぶすために。ぼくの自分探しの結末は?
-
「清美、幸平、とうさんは死ねる。今日も一日、元気で死ねる」
職場という地獄に毎朝死ぬ思いで飛び込んできたおれだが、過酷なノルマと上司の横暴にいよいよ耐えきれなくなり……。
妻子はあれど、学歴も根性も甲斐性もない。行き場を失ったおれが最後に見出した、思いもよらない活路とは。
貸金業の舞台裏と、追い込まれた者の悲哀。人生のどん詰まりをリアルに活写して、なぜだか妙に笑わせる、断然オリジナルな長編小説。 -
憧れの子のハートをゲットすべく、彼女好みのマッチョマンを目指していた高校生の青葉。だけど、日々プロテインを飲み筋トレに励む彼の理想は、ある朝、脆くも崩れ去る。突然、身体が女体化したのだ! 更に、《神様》だと名乗る不審な男、縹が現れ、今回のことは「お葉」という、むかし病で死んだ女が青葉に取り憑いたせいだと説明する。元に戻るには、「お葉」の記憶の欠片を集めればいいらしいのだが、彼女にベタ惚れで、性格天然の縹は全く役に立たなくて……。目覚めたら性別が変わってるなんて、なにこのファンタジー!?
-
両親の破産で一家離散となった淳は、浅草の元名探偵・成瀬老人宅の居候となる。そこへ偶然ヘルパーとして現れたのが、かつて淡い恋心を抱いていたヤンキーの先輩・中本葉月。淳は葉月のすすめでヘルパーを目指しつつ、成瀬氏の探偵助手も務めることになる。老人介護と本格推理が見事に融合した浅草人情ミステリー開幕!
-
還暦を迎えたら、無理をすることが大切である。初めてのタカラヅカに圧倒され、ジュリーの還暦コンサートでロックし、深夜に娘と二人カラオケ。そんな、人生の後半戦をジタバタしていたある日、母が病気になった。介護のために母の家へ通い、二人で過ごす時間。私は母のためにある決意をする――。
-
見知らぬ女性からの留守電、真実を告げる椿の花、不穏に響く野鳥の声……ささいなことから平和な日常が暗転し、足元に死の陥穽が開く。戦慄に満ちたオリジナル短篇集。没後なお読者を惹きつけてやまない今邑ミステリの精華がここに。
-
尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。美貌と富に恵まれた貞淑な妻の素顔――社会の狭間で生き抜く女たちは、今日もしたたかに、密やかに闘い続ける。『汝の名』『女神』の明野照葉がスリリングに描く五つの物語。
-
撮影時点の四年前に亡くなっていた同級生が写りこんだ古い写真。これは心霊写真か、それとも……? 同じ文芸部から美少女高校生作家として鮮烈なデビューを飾った彼女の、突然の怪死には、何が隠されていたのか。二十二年後に集まった部員たちによる怒濤の推理合戦が、いま始まる!
-
「弟さんは、今、私の中に、いると思う」コミュニケーション障害とオタクを自覚している高校2年生の喚子。ある日、彼女の身体に「何か」が侵入してきた。その「何か」は「脱獄囚」を追って他の宇宙から来た「刑事」だと名乗り、30分以内に同級生の弟に触れないと喚子の人格が消えると通告。なんとか触れたまでは良かったが、「何か」は同級生の弟へ、弟の人格は喚子の中へ転移してしまう。元の身体を取り戻すため、喚子ら二年B組イレギュラーズは刑事の捕り物を手伝うことになるが……!? 規格外の大型新人デビュー! コミュ障女子+自閉症男子が地球を救う!
-
あなたが殺したのですか――? 強盗殺人で二十三年の刑期を勤め、仮出所した久保島。更生保護施設職員のさくらは、入寮してきた彼の誠実な人柄に強く惹かれる。そんな折、殺人事件が発生し、寮生が疑われる事態に。久保島がまた罪を犯したのだろうか? 犯罪者の更生と償いをめぐる、感動の社会派ミステリー。
-
20年余の集大成ともいうべき、『デルフィニア戦記』『スカーレット・ウィザード』『暁の天使たち』『クラッシュ・ブレイズ』『天使たちの課外活動』『トゥルークの海賊』『桐原家の人々』『祝もものき事務所』『レディ・ガンナー』といった全シリーズの書きおろし小説や、イラストレーター自身によるコミックス、著者インタビューなどを詰めこめるだけ詰めこんだ記念本!
-
小学校6年生の夏休み。僕たち5人は、湖での肝試しで、ある不思議な「光」を見た。それがすべての始まりだった--。5年後、高校2年生の夏休み。僕(ヒロ)は、一人で映画を見に行った街中で、奇妙な体験に襲われる。仲間のトシと、引きこもっているはずのミチオ、そして名前も知らない「もう一人」が急に目の前に現れたのだ。彼らは僕のことを「ハカセ」と呼び……そこで幻視はパチンととぎれ、気がつくと、さっきの雑踏の中に一人で立っていた。この「ジャメ・ビュ(未視感)」が序章となり、周りの仲間たちにも不思議なことが起こり出す。あの夜、「光」を見たのは、5人ではなく、6人だったのではないか? そう思い出した僕は、友だちから彼女になったハム子や、ミチオに話を聞いてみる。すると、二人は、「光」を見た夜に、それぞれ、秘密を持っていることがわかった。その後、大けがをしたトシの見舞いに行った病院で、僕はサラと再会し、すべての奇妙な現象の原因が彼女にあると確信する……。松本清張賞作家が、思い入れのある土地、津久井湖・橋本を舞台に、新機軸に挑んだ「SF青春小説」!
-
アルベローニは一般の思い込みに反して、何歳になっても恋愛感情を失わない人はいると考える。常識からすれば、ふたりは最初は相手に首ったけでも、やがてはさまざまな日常的感情に、否応なく毒されるようになる。その結果、ふたりの幸せな関係にやがて陰りが見え始め、いつしか平凡なカップルに変わっていく。しかし、もし相手に対して誠実であり続け、相手を尊重し続けることができるなら、かつての情熱が衰えることはない。著者は本書の最後に、終生愛しあうための秘訣を挙げているが、秘訣であるものは、ふたりの感情がまだ熱かったころには、ごく自然に存在したものだった。もしその原則が生き続けているなら、ふたりの関係は、衰えることなく続くことだろう。本書は、長い年月を真に愛する相手とともに過ごした人にしか書けない、実感のこもった貴重な恋愛論である。
-
外国人留学生から評判の悪い教授が、大学の研究室で爆殺された。捜査本部が設置され、墨田署刑事課の一柳美結巡査も捜査に加わった。現場近くにいた講師の佐々木忠輔と留学生たちに事情聴取をする美結だが、第二の爆破事件が起きてしまう。一方、捜査本部では、国際的サイバー犯罪者“C”の名前が被疑者として浮上していた。
-
どこまでも広がる青空の下、創世主ファティマの使命により、紙飛行機(メール)を召還し、寄生する悪いもの(ウィルス)を取り除く毎日を送る〈羊〉たち。飛び交う紙飛行機の途方もない数に、人間たちの切実な思いを感じつつ。いっぽう、その世界の外側で、失踪した天才プログラマー・ファティマの跡を追う〈教授〉は、その娘〈ジュニア〉を引き取ることにするが……。第10回C★NOVELS大賞大賞受賞作
-
新入社員の藤崎通はいきなり融合した異世界の魔法帝国支部へと配属となった。が、そこはある理由から深刻な『魔力』不足に陥っており……。第10回C★NOVELS大賞特別賞&読者賞受賞作。
-
かつて初恋の少年に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。「ひとの人生を縫い上げる」キルト作家となった私は、その歌い手とともに、空と海と大地が接するハワイ島最南端の地〈サウスポイント〉を訪ねるが……。世界の果ての、奇跡の恋――楽園の島を舞台に、満ち溢れる生命の輝きと、男と女そして家族の絆を描く。デビュー20周年を飾る感動の長篇。[写真・潮 千穂]
-
霊能者の祖母が遺した予言通りに、インドから来た青年「ハチ」と巡り会った私は、彼の「最後の恋人」になった……。運命に導かれて出会い、別れの予感のなかで過ごす二人だけの時間――約束された至高の恋。求め合う魂の邂逅を描く奇跡の物語。[写真・若木信吾]
-
ふるさと西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。実家に帰った私は、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃんと一緒に……。自分らしく生きる道を探す女の子たちの夏。版画家・名嘉睦稔の挿画26点を収録。
-
病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの最後のひと夏を過ごす少年に出会った――。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。第二回山本周五郎賞受賞作。[装画・山本容子]
-
紛争続く大陸各地で噂される《白き帽子の放浪者》。どこからともなく現れ、問題を解決して去るという。折しも、ダグラント王国では、大公が蜂起、内戦が勃発し、国民たちは《放浪者》の救済を待望するように。そんなある日、辺境の村娘エファが出会ったみすぼらしい男は、逃走中の国王デュアン四世だと名乗るが……。C★NOVELS大賞特別賞受賞の英雄譚シリーズ堂々完結!
-
大正、昭和初期の流行作家である芥川龍之介や菊池寛などが集まるレストランで十八日間だけ働いた宇野千代は、後に自らも筆を執り、女流作家の地位を確かなものにしていく……。尾崎士郎・東郷青児との愛情や、梶井基次郎・萩原朔太郎を始めとする作家たちとの友情に彩られた、彼女の鮮やかな半生を綴る貴重な文壇史随筆集。
-
母校の天井裏で見つかった、盗まれたはずのアルトサックスと、天才プレイヤーの白骨死体。僕は旧友の不審死を題材に小説を書き、人生の一発逆転を狙うが……。成功者に憧れ、理想と現実の間をさすらい続けた末に僕が見出す、最も知りたくなかった真犯人とは? 自意識の闇を精緻なトリックに昇華させた、極上の青春ミステリー。〈解説〉佳多山大地
-
昭和十六年、シンガポールに在住する日本人に引き上げ命令が下りた。台湾生まれの客家の青年・梁光前は、その日から己の存在を問い続けることになる。中華の民か、大日本帝国の臣民か。どちらでもあり、どちらにもなれない己とは何か? ふとしたことから中華義勇軍に入ることとなった光前は……。
-
雨の日には仕事をしない――この探偵には、事件よりも謎が多い。同窓会詐欺犯、被害者、殺し屋、探偵が不思議な糸で結ばれる!ハードボイルド&トリックの見事な融合!
同窓会荒らしに100万円を騙し取られた予備校職員と殺し屋の監視下に置かれた人捜し専門の探偵。気分最悪の二人は、憎き相手の行方を追って、思わぬ形で共闘することになるが……。さらに「桃の缶詰」という腕は確かだが、ふざけた名前の探偵も加わり、事件は仰天の結末へ!? 雨の日に訪れるのは不幸か、果報か?「このミス」大賞作家による渾身のミステリー。 -
スキャンダルで警官を辞めた蘭子は、過去を秘めデリヘル嬢の送迎係をしている。ある日、担当チームのアキナが接客中に出産。すぐ闇医者へ搬送したが、残った指紋から警察が動き出した。七年前の嬰児産み捨て事件で採取されたものと一致したというのだ。かつてアキナを襲った悲劇とは何だったのか? 蘭子は母子を救うため、真相を探り始める。
-
大ベストセラー『だから、あなたも生きぬいて』の著者が、弁護士のキャリアを中断し、ダウン症の娘・悠ちゃんと夫とともに移り住んだ山里での日々を綴る。庭でハーブを育て、料理に腕をふるい、ステンドグラスやDIYの趣味に精を出し、夜には星空を見上げる……。弁護士や大阪市助役として都会で忙しく働いていた日々には想像できなかった、子どもと向き合って過ごす幸せのかたち。現代の生活で忘れがちな「一日一日を丁寧に感謝して生きる」豊かさが、ここにある。大平流レシピも満載。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。