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『文芸・小説、笠間書院、その他(レーベルなし)』の電子書籍一覧

1 ~30件目/全30件

  • 俳句は五七五で短いから、とっつきやすそう。そう思って俳句を始めてみたものの、なんだか勝手が違うみたい……と心が離れつつあるかたへ。一見難しく、現代の感覚とは違っているようにみえる「季語」こそが、俳句を作り、読むうえで大きな味方になります。季語は、その句に込められた豊かな内容を「解凍」し、ふくらませるためのパスワード。季語の意味を理解し使い方を知るほど、俳句は味わい深く、楽しくなってきます。
    「朝寝」(春)、「夏痩」(夏)など現代の私たちにも実感が持てる季語も、「花」(春)、「松落葉」(夏)、「後の月」(秋)などの伝統的な詩歌らしい古風な季語も紹介。それぞれ、その季語を用いた名句や著者自身の句を例として挙げています。
    俳句に親しむためのガイドブックとして、また季語を通して四季の繊細な変化を感じ、日常に彩りを与えるヒントとしてもおすすめの本。
  • 1,540(税込)
    著者:
    真山知幸
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    すごい人の「おしまい」から考える、自分らしい生き方
    生きる力が湧いてくる、子どもから大人まで、みんなのための新しい人生の教科書

    ふりがなつきで、10代から読める!

    やりたいことがない…
    やる気が出ない…
    迷いがある……

    そんな人におすすめです。
  • 普段何かを見るたびに感じていた「モヤモヤ」「いいね!」に対して、「そういうことだったのか!」と納得してスッキリするだけでなく、
    「いろんな映像作品を見て分析したい!」
    「好きな作品をもっともっと応援したい!」
    「S N Sで作品批評をしてみたい!」
    ……と、自分の気持ちを言葉で表現する「ワクワク」に目覚めるはずです。
  • 2,090(税込)
    著者:
    堀田季何
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    俳人であり歌人でもある著者による、俳句と短歌の両方をより深く、より自由に味わうためのガイド。
    俳句と短歌の歴史やそれぞれの特徴、鑑賞する際の目の付けどころ、作句・作歌の考え方などの基本から、自由律、外国語やAIによる作品まで、様々な句・歌を例に挙げながら一般向けにわかりやすく解説します。

    「俳句は五七五、短歌は五七五七七の字数を守って、季語を入れればいい?」
    →どちらもなくても成り立つ作品あり
    「内容は自分が実際に経験したことでないとだめ?」
    →想像上の出来事でOK!
    ……などなど、気になる疑問に答えながら、柔軟な楽しみ方を紹介。
    俳句や短歌の鑑賞をしたい人にも、自分で作ってみたい/実際に作っている人にも、新しい世界を広げてくれる一冊です。
  • ※電子版では、図版(6枚)は掲載されていません。

    本巻には、絵巻物の形で伝わった物語、六作品を収める。
    なかでも『藤の衣物語絵巻』は、質量ともに注目すべき作品である。
    原物語は、山伏に身をやつした太政大臣の子息とその三人の子供たち(中納言・中宮・僧正)が、剣や笛、物の怪の言葉によってめぐりあうという、父と子の絆を軸とした物語であり、鎌倉時代に成立した物語と推定される。
    中宮となる女児の母は遊女であり、水辺の遊女の暮らしも描かれており興味深い。
    一方、白描絵の中にはおびただしい量の画中詞が書き込まれており、絵巻制作時とおぼしき室町時代の口語を反映したものとして、貴重な国語学的資料と考えられる。
    六作品とも初の現代語訳の試みであり、詳細な注と解説により、物語絵巻の世界を解き明かす。

    藤の衣物語絵巻 ふじのころもものがたりえまき
    本絵巻は孤本であり、現在は日本とアメリカの美術館に分蔵されている。本書の底本には、細見美術館蔵の一巻(実見による)、ブルックリン美術館蔵の一巻(実見による)、ならびにクリーヴランド美術館蔵の一図、フリア美術館蔵の一図を用いた。

    下燃物語絵巻 したもえものがたりえまき
    本書の底本には、甲子園学院美術資料館蔵の絵巻(一巻。実見による)を用いた。校訂本文作成にあたっては、次の二本を参照した。
    ・九曜文庫蔵本(一巻。実見による。中野幸一氏「『下燃物語』残欠絵巻について」(『室町物語集』「日本古典文学影印叢刊27」日本古典文学会、1990年5月)に影印と翻刻がある。)
    ・穂久邇文庫蔵本(一巻。絵はなく、絵にあたる箇所に「絵」と記してあるのみ。コピーによる。)

    豊明絵巻 とよのあかりえまき
    本絵巻は尊経閣文庫に伝わるのみの孤本であり、本書の底本もそれによる。尊経閣叢刊『豊明絵草子』(1936年1月、育徳財団)の影印を用いた。

    なよ竹物語絵巻 なよたけものがたりえまき
    本書の底本には、金刀比羅宮蔵の絵巻(一巻。実見による)を用いた。校訂本文作成にあたっては、以下の諸本を参照した。
    ・『鳴門中将物語』(『群書類従・第二十七輯』巻第四八二、所収)
    ・『古今著聞集』(「日本古典文学大系」岩波書店、所収。「新潮日本古典集成」新潮社、所収)
    ・曇華院蔵本(箱書「なよ竹の巻物」。一巻。実見による)

    掃墨物語絵巻 はいずみものがたりえまき
    本絵巻は徳川美術館に伝わるのみの孤本であり、本書の底本もそれによる。『徳川美術館名品集1 絵巻』(徳川美術館、1993年4月)等所収の影印を用いた。

    葉月物語絵巻 はつきものがたりえまき
    本絵巻は徳川美術館に伝わるのみの孤本であり、本書の底本もそれによる。『日本の絵巻10』(中央公論社、1988年1月)等所収の影印を用いた。
  • 2,090(税込)
    著者:
    山本淳子
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    争いの舞台装置「牛車」、言えない言葉を託した「扇」、中と外の人の距離感が表れる「御帳台」……。
    小物から家具、植物など、古典文学には人物の感情や象徴的意味を表現する印象的な“モノ”が数多く登場します。

    本書ではそうした“モノ”にスポットを当て、古典文学の新しい読み解きかたを提案。
    『源氏物語』や『枕草子』などの名作から知る人ぞ知る史料まで、幅広い作品での描写を挙げながら、それらの“モノ”に込められた意味と担った役割を解説します。

    章ごとに“モノ”をピックアップしてそれにまつわるエピソードを紹介しているので、古典が苦手な人でも楽しみながら当時の知識を学べます。古典が好きな人にとってはより作品の理解を深め、新しい味わい方を見つけるのにぴったりの1冊です。
  • 1,430(税込)
    著者:
    JAM
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    心がほっこり! 気持ちがスッキリ!
    いつもがんばっている人たちに、生きることが楽になる気持ちの切り替え方を、ベストセラー『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)の著者が、ねこたちのイラストと言葉で綴ります。
    心の準備中、下から数えて○番目、かまってちゃん、乙女ゲーの悪役令嬢、価値観を押し付けられたら、話が通じない、やる気が大冒険!!、日曜の夜はワクワク、つかれたときは、ネガティブもいいものだ、将来が不安なときは、今日起こる出来事は選べないけど…など、無理せず気楽に自分のペースで生きるための77のヒントが、絵本のように見開きで楽しめる「らくがき風エッセイ」。
  • 3,850(税込)
    著者:
    半沢幹一
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    『万葉集』や『古今集』などの和歌を中心に取り上げ、歌(和歌)における比喩のあり方を独自の視点で問い直す一冊。
    著者は「歌という比喩、あるいは歌における比喩」を仮に「歌喩」と呼び、具体的な事例を挙げながら様々な技法やそれらがどのように歌全体の表現を形作ってきたかを探ります。

    和歌独自の技法とされてきた「序詞」や「見立て」、「歌語」などから、逆に和歌では敬遠されたという「擬人法」まで。
    それぞれの技法を解説しながら、和歌と比喩がどのように切り結びながら表現を成立させていったかの表現史を辿ります。
  • 1,760(税込)
    著者:
    真山知幸
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    贅沢三昧、食べすぎ、ゲテモノ食い、好き嫌い、味オンチ、潔癖、健康オタク……
    歴史に残る「偉業」を支えた、スゴい人たちの奇妙キテレツな食生活を紹介!
    [科学者]ダーウィン、大学の授業をサボって森でカブトムシを食べる
    [音楽家]ベートーヴェン、一杯のコーヒーのためにいちいち豆を厳選
    [文豪]夏目漱石、お菓子を求めて家の中をウロウロ……
    [政治家]ソクラテス、理想の食事を「豚の餌」と言われる
    [画家]ダリ、オリーブオイルを愛しすぎて、自分の体にもかける

    本書は、古今東西、様々な分野で活躍した「偉人」たちの食にまつわるエピソードを集めて紹介しています。政治、科学、文学、絵画、映画、漫画、江戸文化……様々な時代、分野で活躍していた「天才」たちは一体何を食べていたのか? どんな食習慣を持っていたのか? 彼らの食卓にスポットライトをあてることで、食の価値観のみならず、知られざる人生観や密かなこだわりに迫ります。また、彼らの食事を掘り下げていくことで、食の歴史や文化を理解することができるでしょう。食を通して偉人を知り、偉人を通して食文化を知る――。そんな、お得な一冊です。
  • 2,530(税込)
    著者:
    朝里樹
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    ベストセラー『日本現代怪異事典』の著者が、ホラー・SF・ファンタジー作品においても膨大な知識を元に、創作物に描かれた「怪異」「怪物」を取り上げて紹介。古今東西の映画・文学作品等に登場する怪獣・怪物・地球外生命体・アンドロイド・幽霊・アンデッドなどが、この一冊でわかる!
    日本で金字塔・ゴジラが誕生し、海外でも数々の監督が挑んだ怪獣映画や、ハリウッドの技術が結集したSF映画、意表をつく設定のホラー映画、耽美的なホラー小説などの創作物の中から約470点を掲載。「キングコング」「ガメラ」などの怪獣映画の怪物、「スター・ウォーズ」「ターミネーター」シリーズなどのSF映画のキャラクター、「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」などの殺人鬼、ドラキュラやカーミラなどホラー文学に描かれる吸血鬼はもちろんのこと、星新一『ボッコちゃん』の人造美人や、ジャパニーズ・ホラー「リング」「呪怨」の悲劇を背負った怨霊まで収録しました。
    作品の枠を超えて読むことで、ジャンルごとの共通点やディテールの違いを見つけたり、次に鑑賞する作品を探したり、創作活動のヒントとして活用したり、創作物の新しい楽しみ方ができるエンタテインメント事典です。
  • 1,430(税込)
    著者:
    松村瞳
    イラストレータ:
    すぎやま えみこ
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    「知ってるつもり」の有名古典「みんな知らない」ウラ話
    有名古典には、教科書では教えてくれない「へー」と「なるほど」が隠れている。古典はウラ話がダンゼン面白い! 楽しく読めて、楽しく学べる古典エンタテインメントエッセイ。

    「春はあけぼの」で書かれていない時間帯は?
    源氏物語の中で、いちばんあざといのは誰?
    かぐや姫が地球に来た理由は、彼女が〇〇だったから。
    兼好法師が徒然草を書いた本当の理由は〇〇から。
    平安時代、女性の顔を直接見ることは〇〇と同じ。

    古典はつまらないと感じている中・高生から、古典にいい思い出がない大人まで、作者や登場人物、作品を「ウラ話」と4コママンガで読み解くことで、作品を楽しく、身近に感じられる一冊です。
    中学・高校で習う有名古典の奥深い世界を再認識するとともに、教養も身につきます。古典を学ぶ読者に役立つ原文と現代語訳付き。
  • 1,650(税込)
    著者:
    木村朗子
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    和歌を詠んだり楽器を奏でたり、恋愛に一喜一憂したりと、優雅な毎日を送っているように見える平安時代の貴族たち。
    しかし実際は、セルフプロデュースやコミュニケーションのスキルがないと生き残れない過酷な世界で、様々な戦略を駆使してサバイバルを図っていた。

    実務能力より見た目とセンスの男社会、教養を武器に女主人をサポートしたエージェント=女房、天皇の縁戚になるという一大プロジェクトにまつわる悲喜こもごも、乱れ飛ぶ愛情と呪詛……。
    そこには、ジェンダーやルッキズム、シスターフッドといった現代にも通ずる問題も。

    本書では古典文学だけでなく女性学などにも詳しい著者が、そんな弱肉強食な世界に翻弄されながらも意外とアグレッシブに生きた人たちの軌跡を、史実と文学作品をもとに解説。
    歴史や古典文学への理解を深めるとともに、現代にも通じる人の生き様や心の動きを浮かび上がらせる。
  • 江戸時代、芝居(歌舞伎)や落語、講談など様々なメディアで取り上げられ、人気を博していた怪異・怪談もの。実際に起きた事件を勝手に脚色したり、過激な演出をするなど批判されることもあったが、刺激的な題材や派手な演出が多くの創作者と観客を引き付け、エンタメの一大ジャンルとなっていた。

    とくに「四谷怪談」など有名な怪談では、同じテーマ=元ネタでも媒体ごと、作家ごとにアレンジされて多様な発展を遂げてきた作品も数多い。
    市井の噂話から始まり、様々な要素を取り入れていつの間にか化け物としてパワーアップしていったお岩さんの「四谷怪談」、かわいそうな娘から女スパイまでバラエティ豊かな設定を持つお菊の「皿屋敷」などなど……。
    よく知られている名作の意外な成り立ちを知ることで、現代の歌舞伎や落語でそれらの作品を鑑賞する際の味わいも深まるはず。

    本書では「四谷怪談」、「皿屋敷」、「牡丹灯籠」、「累」といった「江戸の四大怪談」を中心に、元ネタや作品ごとの変化の過程、それらを受け入れた観客のニーズや社会背景などを解説。
    多種多様な「江戸怪談もの」の名作の魅力を楽しみつつ、当時の人々の心理や現代との共通点などの理解も深められる1冊となっている。
  • 1,980(税込)
    著者:
    田村景子
    著者:
    小堀洋平
    著者:
    田部知季
    著者:
    吉野泰平
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    一生借家住まい(夏目漱石)、20坪の庭が全宇宙(正岡子規)、化物屋敷から瀟洒な洋館へ(佐藤春夫)、46か所住んで土蔵の書斎が終の棲家(江戸川乱歩)、「どこに住んでも同じことである」(太宰治)、竹に始まり竹に終わる(水上勉)……。住んだ家、住んだ土地から見えてくる文豪たちの人生と文学。

    本書は、夏目漱石から水上勉まで、総勢30名の文豪を取り上げ、なぜ文豪はその「土地」に住んだ(選んだ、引っ越した)のか、またなぜ、その「家」を選んだのかを、人生の流れを通してその「事情」を解説します。
    文豪が住んだ土地の当時の状況、住宅の値段や家賃、住宅内外の人間関係やエピソードも、エッセイや小説からの引用でわかりやすく紹介。
    深い内容ながらも、親しみやすいデザインとイラストで、文学・文豪好きから、文学散歩のお供にと、幅広い層におすすめできる内容です。
  • 1,870(税込)
    著者:
    中野純
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    『源氏物語』、『今昔物語集』、『雪女』、『舞姫』……。
    時代を超えて愛される名作には、印象的な「闇」の場面が登場することが多い。
    目の前の人の顔も見えない闇とほのかな灯り、怪しいモノの存在を感じさせる山道の真っ暗闇、夜を明るく照らす神秘的な月の光など、人工的な明るさに慣れた現代人にはなかなか想像しにくいものもある。

    そんな文学作品の闇の舞台を“闇案内人”である著者が実際に歩いたり、暗くした室内で線香花火を楽しんだりと、五感をフルに活用して雰囲気を体感。
    時に恋人たちの逢瀬や詩情を盛り上げ、時に幽玄味に彩られた怪異・伝承を生み出した「闇」という物語装置にスポットを当て、作品世界をより深く楽しむ新しいアプローチを紹介してくれる。

    夜の小倉山登山から平安時代の肝試し跡地の散策、古の灯り・油火を身近なもので再現してみたシミュレーションまで盛りだくさんの16章からなる、ユニークな「日本文学体験案内」
  • 1,980(税込)
    著者:
    渡辺祐真
    著者:
    スケザネ
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    本の魅力をわかりやすく伝える書評動画で人気のYouTubeチャンネル「スケザネ図書館」。
    その配信者である著者が、文学だけでなくマンガや映画まで幅広い「物語」へのあふれる愛を語りながら、より深く味わうための目のつけどころ=「カギ」をわかりやすく解説します。

    小説・詩歌・マンガ・映画など幅広いジャンルを対象に、『走れメロス』、『アンナ・カレーニナ』といった名作文学から『呪術廻戦』(マンガ)、『ドライブ・マイ・カー』(映画)など近年の人気作まで、多種多様な作品をピックアップ。
    それら具体例を紹介しながら紹介する「カギ」は、「語り手を信頼するな!(『日の名残り』)」、「比較・変遷をたどれ!(歌人・俵万智の作風の変化)」、「元ネタを探ろう(『ピーターパン』と『約束のネバーランド』)」など。
    著者自身が物語の面白さに目覚めた経験談を交えながら、様々な角度から「物語」の楽しみ方を案内します。

    ふだんあまり本を読まない人や、まだ読書に慣れていない中高生にこそ読んでもらいたい1冊です。
  • 1,980(税込)
    著者:
    田村景子
    著者:
    小堀洋平
    著者:
    田部知季
    著者:
    吉野泰平
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    江戸が東京に変わると、郊外だった新宿や渋谷は住宅地になっていき、華やかな文化が生まれ、地方からも人が集まってきた。その中には、宮沢賢治や正岡子規、太宰治など、のちの文豪たちも含まれていた。一方、夏目漱石や永井荷風など生粋の「東京っ子」は、足元から時代の変化を感じることになる。
    大学になじめなかった芥川龍之介が、思慕と追憶の思いに耽った「隅田川の水」。当時最先端の自転車で東京中を走り回った志賀直哉が見つめた格差社会。萩原朔太郎、宇野千代、川端康成らが集った「馬込文士村」。江戸川乱歩を惹きつけた怪奇と幻想の浅草。坂口安吾の作風を変化させた東京大空襲。
    明治、大正、昭和と、時代とともに激しい変化を遂げていく「東京」と、その影響を受けながら名作を生みだしてきた文豪たちの姿を描く。項目ごとに当時の東京をリアルに感じられる地図も掲載。
  • 日本の知力を試そうとやって来た、唐の詩人白楽天を描く《白楽天》、日本で捕らわれの身となった唐の人、祖慶官人の帰郷を描く《唐船》、唐から天竺へ渡ることを志し、春日の明神へ暇乞いに訪れた明恵上人と老翁とのやりとりを描く《春日龍神》…… 室町時代に成立し現代でも親しまれる演目を、当時の政治、思想、外交政策を念頭に、室町時代の日明外交と能狂言との関係について考察。今までにない新たな視点で能狂言を読み解きます。
  • 1,650(税込)
    著者:
    三宅香帆
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    小説や漫画、ドラマ、映画、アイドルに描かれる「ヒロイン」を読み解き、今の世の中を考察!!

    「なんで男女逆転モノって少女漫画に多いんだろう」「なんで姉妹キャラって基本的にお姉ちゃんのほうが落ち着いているんだろう」「なんで大人数のアイドルって流行ったんだろう」流行りだから…と片付けずその謎を深掘りすると、世間の深層心理も、私たちが抱えている問題も、その描かれ方がすべて伝えてくれる。注目の書評家・三宅香帆が、コンテンツにおける女の子を読み解き、世の中を考察します。
  • 4,180(税込)
    著者:
    半沢幹一
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    本格的な言文一致体で初めて書かれた小説と評価され、近代文学史的にも近代日本語史的にも、重要な作品・資料として位置付けられてきた二葉亭四迷の『新編浮雲』。
    しかし、「文字や記号がどのように使われているか」といった表記上の工夫やその意図に関しては、これまで詳しく記述されることがなかった。

    本書では、『新編浮雲』における「文体改革」が「表記改革」であったことを主張し、改めて表記への注目を呼びかけている。
    「漢字」「平仮名」「句読点」「括弧記号」など、項目ごとにその使われ方を細かく分析。
    その新旧入り混じった、まさに「近代表記の揺籃」と言える劇的な様相を読み取っていく。
  • 3,850(税込)
    著者:
    半沢幹一
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    紀貫之は『土左日記』を通して、それまで誰も挑んだことのない、日本語による散文を書くことに挑戦した。

    それは、漢文でも物語でもない、読まれるためだけの私的な文章だった。
    しかし、そのような文章を書き上げるのは当然のように困難を極めた。
    紀貫之は目的のために、さまざまな表現方法を取り入れるブリコラージュをいとわなかった。
    日記の形をとることも、女に仮託したように見せることも……。

    表現の痕跡をもとに、その苦闘のプロセスと、『土左日記』がいかにして和文散文の創始になりえたのかの理由を浮き彫りにする。
  • 2,420(税込)
    著者:
    寺井広樹
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    オカルト事典の集大成!

    UFO、宇宙人、心霊、予言、UMA、超常現象、都市伝説、超古代文明、人物……。古今東西の超自然現象や不思議な事実を網羅した、オカルト事典の集大成!
    ウンモ星人、バミューダ・トライアングル、クトゥルー神話、ギリシャの天文計算機、ケネス・アーノルド事件、宜保愛子、赤い紙・青い紙、サードマン現象、アレイスター・クロウリー、犬鳴村伝説、テレポーテーション、フィラデルフィア計画、マハーバーラタ、カルナック列石、生まれ変わりの村、あなたの知らない世界、死海写本、おわかりいただけただろうか?、食人族、アトランティス大陸、シケイダ3301など900項目以上のオカルト・怪異的事象を50音順に解説。

    「オカルト&怪異」の世界にようこそ。
    「オカルト」という言葉から、皆さんは何をイメージするでしょうか。
     UFO、ネッシー、心霊番組、ノストラダムスの大予言、怪奇児童書、ホラー映画、超常現象、都市伝説、超古代文明、宇宙人など、人によって思い浮かべるものはさまざまだと思います。
     オカルト(occult)の定義は、
    一、超自然の現象。神秘的現象。
    二、目に見えないこと。隠れて見えないこと。
     とされています(デジタル大辞泉)。語源は「隠されたもの」を意味するラテン語で、そこから一の意味が派生したようです。
     一方、怪異とは、
    一、現実にはありえないような、不思議な事実。また、そのさま。
    二、化け物。変化。妖怪。
     とされています(同)。
     目に見えない超自然現象と、現実にはありえない不思議な事実。どちらも雲をつかむような不確かなもので、だからこそ私たちを強烈に引き寄せる魅力に満ちています。
     本書では、そんな「オカルト&怪異」を集め、「読む事典」として解説しました。
    (中略)
    現在は、デジタルカメラの普及やCG技術の向上によって、オカルティックな画像や映像が誰でも作れるようになりました。また、インターネットが普及し、ヤラセかどうかがすばやく検証できる時代です。しかし、それでも世界は、未だ解明されていない謎に満ちています。そんな世界に触れる扉として、本書がお役に立てば…と願っています。
    …「はじめに」より
  • 2,200(税込)
    著者:
    真山知幸
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    名言「充実した人生には幸福な死が訪れる」
    迷言「毎週土曜日は風呂に行き、裸の男たちを見ること」
    ----------------------------------------------レオナルド・ダ・ヴィンチ
    名言「探すのではない、出会うのだ」
    迷言「お嬢さん、君の肖像を描いてみたいな。私はピカソです」
    --------------------------------------------------------パブロ・ピカソ
    名言「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
    迷言「猿に見せるつもりで書け」
    --------------------------------------------------------------福沢諭吉
    アインシュタイン、モーツァルト、太宰治、野口英世、チェ・ゲバラ、マリリン・モンロー、福澤諭吉、渋沢栄一… 古今東西で活躍した偉人の「名言」と「迷言」を、ベストセラー『ざんねんな偉人伝』(学研プラス)の著者が紹介!

    本書は総勢100人の偉人たちの名言と迷言を取り上げています。偉人たちが困難に直面したとき、いかに乗り越えてきたのか。その時にどのような名言と迷言が発せられたのかを、偉人の人生の流れのなかで解説します。
    名言だけではなかなか見えてこない偉人像を、泣き言や愚痴などの迷言も取り上げ、その人となりを明らかにすることで、将来に悩む中高生から、仕事のヒントを求めるビジネスマンまで、幅広い読者に共感を呼び、人生の指針となる事典です。
  • 7,700(税込)
    著者:
    根本文子
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    時代を超えて愛される正岡子規の俳句。その感性は、中川四明や高濱虚子、夏目漱石といった同時代の文化人との交流を通して形成されたものだった。
    本書では子規を支えた俳人・中川四明に焦点を当てて、その軌跡を追う。

    中川四明は、学校教員を経て新聞社に勤務するかたわら、俳人としても活躍。『俳諧美学』など俳句に関する書籍や雑誌を多数手がけ、近代俳句の発展に貢献した。
    正岡子規にとっては新聞『日本』の先輩記者に当たり、記者職を離れた後も俳句をはじめとした文学・美学について互いに影響を与え合う関係を構築している。

    俳句界に革新を起こした傑物・正岡子規の美学が培われた過程を、同志・中川四明という新しい視点で読み直す子規研究の必読書。
  • 落語好きが高じて上京4回目で噺家の女房になったおかみさんが、小粋な語り口で分かりやすく、落語の世界へご案内します。

    落語の用語や歴史、おすすめの噺、寄席の楽しみ方など初心者向けの基礎知識はもちろん、師弟の熱い絆エピソードや前座時代の身も心も削る稽古の苦労話など舞台裏のディープな裏話、またコロナ禍での動画配信作戦などのタイムリーな生き残り戦略まで、裏も表も知り尽くしたおかみさんならではの、基本を押さえながらも深く新鮮なネタ話が満載。
    落語初心者から上級者まで十分楽しめる落語愛好家必携の一冊になっています。

    こんな時代だからこそ、笑いながら肩と財布の力を抜いて、
    庶民派エンタメの雄・落語の“沼”にどっぷりつかってみませんか。
  • 昔話の新解釈!

    多くの人が子供のころから親しんできた、おなじみの日本昔話。
    無邪気に楽しむ一方、心の底でこんな疑問が浮かんだことはありませんか?
    「なぜ乙姫は、開けたら年を取ってしまう玉手箱を浦島太郎に渡したの?」
    「かちかち山のうさぎの仕返しってやりすぎじゃない?」……などなど。
    王道の昔話12話を取り上げ、成り立ちや様々なバリエーションを踏まえて理解を深める考察と「じつはこんな裏側があったのでは?」と自由にイマジネーションを膨らませたifストーリーなどの読みものも展開します。
    「あのキャラクターは本当は裏切っていた」、「あの話の背景はドロドロだった」などという秘められた裏切りや裏事情を通して、「いいお話」としての昔話のイメージを「裏切る」新しい楽しみ方を提案します。
  • 2020年10月に60歳の還暦を迎える齋藤孝。
    それまでに培ってきた「生き方の技」の数々を、50歳代から60歳代の読者に向けてカスタマイズし、知恵のエッセンスが惜しげもなくギュッと凝縮された「集大成本」。
    「生き方の技の集大成」が具現化されたのが「円熟した大人」です。
    「円熟した大人」が持っている(持つべき)資質は次の10の要素です。

    ○過去や現在にこだわらず軽々と変化できる「シフトチェンジ力」
    ○腰と肚がすわっている自然体と「身体感覚力」
    ○いつも笑顔で「場」を暖める「上機嫌力」
    ○雑談の重要性を分かっている「大人のコミュニケーション力」
    ○「塩梅」「相場」「中庸」を弁えた「添う力」と「ずらす力」
    ○身体性を生かした「読書力」
    ○日常感覚と日本の伝統に基づいた「美意識力」
    ○意志に裏付けられた「孤独力」
    ○あっけらかんとした「ingの死生観」
  • 古典『カラマーゾフの兄弟』『源氏物語』から最新話題作まで、ちょっと読み方を変えれば面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。
  • 仕事、友情、恋愛など、日常生活で起こりうる様々な悩みから自分を守る考え方を、ベストセラー『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』の著者が、4コママンガと文で紹介。
    「でもそれ、誰かに行って欲しかった!」と思える、厳しくも温かいアドバイスは、モヤモヤしていた心を楽にしてくれます。
    人に助けを求められない、悩みや愚痴を聞かないと酷い奴?、人のせいにばかりする恋人…、未来のことを考えると暗い気持ちに…など、誰もが持つ悩みへのアドバイスは、中高生から大人まで幅広い読者に共感を呼びます。
  • 10,450(税込)
    著者:
    近藤みゆき
    レーベル: ――
    出版社: 笠間書院

    実証的研究を目指す書。
    王朝和歌文学を、従来的な表現研究、伝記研究、書誌研究の枠組みだけではなく、言語学・歴史学・社会学といった人文科学の隣接分野、理系の情報処理研究と結び合うものとして、実証的に研究を展開していく。
    様々な分野の観点と手法を、個別にではなく、相関的・総合的に関わらせながら考察し、なおそれらが各研究分野に対し何らかの提言となるように進めていく。

    第I部・王朝和歌研究の方法、第II部・初期定数歌論―N-gram分析から見た古典和歌、第III部・源氏物語論―言語と和歌史の観点から、第IV部・古代後期和歌の諸問題、第V部・言語研究としての展開、の5部14章より成る。

    【本書で述べる各種の方法論は、決して目新しさを目的として導入したものではない。文系の研究と理系の研究の境界を取りはらい、社会科学における新しい概念を取り込み、また、グローバルな視点で日本の古典文学研究を行うとはどういうことかについての筆者なりの提案である。】……「総論」より
    【千年の歴史を経て、なお輝く王朝和歌とは、文学という枠組みだけに収まるものではないのであろう。それはどのような現代的方法によった分析にも揺らぐことは無い。むしろ、新しい方法や概念で、その多様な側面を一つでも引き出されることを待ち望んでいるかのように思う。複数の学問領域に実りをもたらすものであるという、その本質が正しく示されるように、本書がその一歩になればと願っている。】……「おわりに」より

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