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『エリザベス、文芸・小説』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全279件

  • 戦後、命からがら娘と日本に引き揚げた初音さんは今年九七歳になる。もう今では長女の顔もわからない。病が魂を次々と剥いでゆくとき、現れたのは天津租界でのまばゆい記憶だ。ドレスに宝石、ミンクを纏い、ある日はイギリス租界の競馬場へ、またある日はフランス租界のパーマネントに出かけ、女性たちは自由だった――時空を行き来しながら人生の終焉を迎える人々を、あたたかく照らす物語。(解説・岸本佐知子)
  • キリスト教の精神を体現する少女の冒険

    「小公子」「小公女」のバーネットがキリスト教の精神を端的に描く短編小説。裕福だが孤独な少女エリザベスは、11才にして我が身と全財産を貧者に捧げることを願っていた。クリスマスを前にして寒さと飢えに苦しむ人々のため、大きな決心をしたのだが……
  • シリーズ2冊
    1,4301,870(税込)

    容疑者50名!90歳の女王が難事件に挑む!英国10万部、18カ国で翻訳

    容疑者は50名!90歳の英国女王、奇怪なピアニスト殺人事件に挑む!
    英国で10万部突破、18カ国で翻訳

    ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見される。晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストで、遺体はあられもない姿だった。事件について城では箝口令が敷かれ、警察とMI5はロシアのスパイによるものと見なし捜査するが、容疑者が50名もいて難航する。でも大丈夫。城には秘密の名探偵がいるのだ。その名もエリザベス2世。御年90歳。世界最高齢の女王が華麗に事件を解決する!英国で10万部突破、18カ国で翻訳。解説・大矢博子

    【絶賛の声】
    今年出版された犯罪小説の中で、もっとも愛らしい作品。『ザ・クラウン』と『ミス・マープル』を掛け合わせたら、この魅力的なホワイダニットにしあがるだろう(ルース・ウェア)

    優しく愉快で、控えめながら説得力があり、全くもって魅力的。英国王室の神秘性に探知性を加えている(アマンダ・クレイグ)

    抜け目なく賢明で好奇心旺盛な女王陛下の姿である(ガーディアン紙)

    本物のディテールが満載で、ストーリーはスマートかつねじれていて、そして全体が素晴らしく、奇妙なほど説得力がある。絶対的な完成度(イザベル・ブルーム)

    プロットはよく考え抜かれ、見事に観察されている。今年読んだミステリーの中で最高の一冊だ(フレッシュフィクション)

    この本のすべてを愛している…。女王陛下が王冠の下に他の事件も隠し持っていますように。『木曜殺人クラブ』は面白かった。『ウィンザー城の殺人』はもっと面白い(TheBookbag.co.jp)

    エリザベス2世を探偵役とする楽しいシリーズ。ベネットが描く、温厚で賢く、機知に富んだ女王とその王室生活は魅力的だ(パブリッシャーズ・ウィークリー誌)
  • 母さんは今年、マーズ・ヒルから戻らないつもりだと、出かける前からムーニーにはわかっていた――毎年夏に訪れる海辺のコミュニティでの謎めいた存在との遭遇、名女優の血を引く6人姉妹の末妹と6人兄弟の末弟が屋敷の屋根裏で出会う不思議、スミソニアン博物館同僚の余命わずかな元学芸員のため、幻の飛行機械の動画を特撮で再現しようとする友人たちが邂逅した奇跡……ネビュラ賞・世界幻想文学大賞受賞の作品4編を収めた、不世出の天才作家による珠玉の抒情SF選集。/【収録作】過ぎにし夏、マーズ・ヒルで/イリリア/エコー/マコーリーのベレロフォンの初飛行/訳者あとがき
  • この不撓不屈の女性がイギリスを、世界を、支えつづけてきた!チャーチルからジョンソンまで報告を受けた首相は14人。女王在位70周年(プラチナ・ジュビリー)を迎えた英国史上最高齢、最長在位の君主エリザベス女王伝記の決定版。

    この不撓不屈の女性が
    イギリスを、世界を、支えつづけてきた!

    チャーチルからジョンソンまで
    報告を受けた首相は14人
    女王在位70周年(プラチナ・ジュビリー)を迎えた
    英国史上最高齢、最長在位の君主

    エリザベス女王伝記の決定版

    英国と世界の激動の歴史とともに生きた一世紀
    スエズ動乱、フォークランド紛争からEU離脱、新型コロナウイルスなどに加え、王室の存続さえ脅かしたダイアナ元妃の事故死、孫夫婦の王室離脱など、そのすべてを乗り越えてきたエリザベス2世の生涯を描くノンフィクション

    「格調高くまとめられた決定版ともいえる女王陛下の新しい伝記。
    女王の人生を、敬意を込めて公平な視点からまとめている。
    特に女王の子ども時代についての著者デニソンの記述はすばらしい」
    タイムズ紙

    「女王の70年にわたる治世について、わかりやすくよくまとめられた内容で 女王と英王室について知りたい人にとって、これ以上の本はないだろう」
    デイリーテレグラフ紙

    「無私無欲に奉仕する女王陛下の比類ない人生を魅力的に描きだしている」
    チョイス誌

    「格調高い新しい伝記」
    OK! 誌

    「事実を丹念に追い、慎重に描き出された女王陛下の卓越した肖像」
    サンデーテレグラフ紙


    <目次>
    ウィンザー王朝の系譜
    エリザベスを支える人々
    エリザベス関連年表
    王室に関連する建物地図


    プロローグ

    1 「王室の後継者たる直系の男子」
    (エリザベス0歳~4歳)
    2 「二輪の薔薇【ばら】のつぼみ、静かにおだやかに、王室に春を告げる」
    (エリザベス4歳~7歳)
    3 「まさにイギリスらしい子どもを描いた喜びに満ちた一幅【いっぷく】の写真」
    (エリザベス8歳~10歳)
    4 「愛嬌のあるかわいらしい小さなレディは、次に王位を継承する身分となった」
    (エリザベス10歳~12歳)
    5 「会った瞬間から恋に落ちた」
    (エリザベス13歳)
    6 「シンプルにまとまって家庭生活を送ることは、最優先すべき使命である」
    (エリザベス13歳~19歳)
    7 「王位継承者の結婚への準備はできているか?」
    (エリザベス20歳~21歳)
    8 「固く結びついた新しいひとつの存在」
    (エリザベス22歳~25歳)
    9 「歴史の花嫁が聖別され、祝福された」
    (エリザベス25歳~27歳)
    10 「献身的な臣民が愛と情熱の光で輝かせた道を走り、長足の進歩をとげられた」
    (エリザベス27歳~28歳)
    11 「いまだに一九世紀の大繁栄時代を引きずっているのか?」
    (エリザベス29歳~34歳)
    12 「時間とエネルギーを、三つの義務に割いている――国、夫と子どもたちだ」
    (エリザベス35歳~38歳)
    13 「ブロントザウルスのように環境に適応できずに絶滅して、
    博物館に展示されるだけの存在になりたい人などいない」
    (エリザベス39歳~44歳)
    14 「国と恋愛していた」
    (エリザベス44歳~53歳)
    15 「あらゆることに節度を保つ」
    (エリザベス50歳~61歳)
    16 「いつまでわれわれの上に君臨するつもりだ?」
    (エリザベス61歳~71歳)
    17 「女王に寄せる人々の親愛の情は決して消えることがないようだ」
    (エリザベス71歳~80歳)
    18 「彼女は国民を幸せにしてきた」
    (エリザベス82歳~94歳)

    訳者あとがき
  • アメリカで育ったわたしが、ロンドンで暮らしはじめて1年余り。その間、この国はナチス・ドイツと開戦し、チャーチルが首相になり、そしていま、空襲の時が迫っていた。そんな折、首相官邸での職の話が舞い込んでくる。数学の能力を活かせる秘書官ではなく秘書としてのオファーだが。女性にタイプとファイリングしかまかせようとしないこの国に苛立ちを感じながらも、わたしはその誘いを受け入れる。官邸を取り巻くいくつもの謀略が、待ち構えていることなど知るはずもなく。才気煥発なマギーが体当たりで陰謀に挑む、魅力のシリーズ開幕編。MWA賞、バリー賞、ディリス賞ノミネート!
  • 同窓会に出席したアムは脅迫文を受け取る。学生時代に犯した罪を誰かが暴こうとしている? 衝撃の結末に驚愕必至のサスペンス。
  • 17年前、ヴァネッサは教師と「秘密の恋」をした。しかし#MeTooムーブメントのさなか、歪められた記憶の闇から残酷な真相が浮かび上がる――。世界32か国で翻訳された震撼の心理サスペンス。

    《ニューヨーク・タイムズ》《サンデー・タイムズ》ベストセラー!
    世界32か国で刊行、各紙誌騒然の注目作がついに邦訳。

    15歳、寄宿学校に通うヴァネッサは42歳の教師・ストレインの“恋人”だった。
    しかしその17年後、思い出を胸に秘めた彼女の前に、彼を未成年者への性的虐待で告発するというひとりの女性が現れる。
    「私は彼女とは違う」と自分に言い聞かせるヴァネッサだったが、混乱する記憶の底からはやがておぞましい過去が浮き上がり……。
    「少女との禁断の愛」、その欺瞞を粉々に打ち砕く衝撃作。
    ※本電子書籍は、「ダーク・ヴァネッサ 上・下」の合本版です。
  • 飛行船が行き交い、甲冑型の巨大な蒸気機械が闊歩する港町ラピッド・シティ。天涯孤独の身であるカレンは、ゴールドラッシュに沸くこの町の高級娼館で“縫い子”として働いている。そんなある晩、町の有力者バントルに追われる少女プリヤが、モンシェリに飛びこんでくる。カレンはプリヤに強く惹かれ、彼女を守ろうとするが、バントルは怪しい機械を操ってプリヤを狙う。さらに、町には娼婦を狙う連続殺人鬼の影も……。カレンは蒸気駆動の甲冑機械を身にまとい、娼館の女たちと共に立ち上がる! ヒューゴー賞作家が放つ傑作スチームパンクSF。
  • 660(税込)
    著者名:
    エリザベス・メイン
    翻訳者名:
    井上碧
    レーベル: ハーレクイン

    9世紀、長い干ばつと隣国のバイキングの侵入に悩まされ、リームの民の生活は今や風前の灯火と化していた。悲運を憂えたタラ王女は、バイキングの新しい首長イードンに、これまでに振るってきた暴虐をあがなわせる決意を固める。彼女は王冠と黄金の首飾りを身につけ、単身、敵地に赴いた。だが、荒々しいイードンは征服欲もあらわに彼女を押さえつけ、衝撃の事実を告白した――和睦を望む両国の王より、彼はタラ王女をめとるように言い渡されているというのだ。王女は一生純潔を守るべしという神聖なる掟に背いても!
  • 愛情あふれる両親が育てるのでなければ、おなかの子供は絶対に渡せない。■ネイディーンは親友リーザの夫キャメロンと愛を交わした。不妊症に悩むリーザの代わりに、代理母として子供を産むためだ。時間の浪費を避けるためとはいえ、医学的処置によらず、実際に肉体関係を持ったことで、ネイディーンは罪の意識に苛まれた。でも私には、心臓を患う母の手術費用を工面するという目的がある。彼女はなんとか自分に言い聞かせようとした。だが、ネイディーンが代理出産を引き受けた本当の理由は別にあった。彼女にとって初恋の人キャメロンこそ、この世でただひとり抱かれたいと思う男性だったからなのだ。リーザの期待どおり、ネイディーンは妊娠した。ところがリーザが別の男性と情熱的にキスしている現場を偶然目撃し、ネイディーンは悩んだ末、子供は渡さないとキャメロンに告げる。
  • 偶然の再会が、愛の記憶を呼び覚ました。

    これでやっと息子とふたり、快適で安全な暮らしができる。シングルマザーのマジェンタは、ほぼ採用が内定した面接会場で、明るい希望に胸を躍らせていた。妊娠中に見舞われた脳出血のせいで、今も記憶喪失に悩まされながら、ようやくつかんだ高級ホテルチェーンの仕事だった。だがその喜びも瞬時に消え失せた。突然、入室してきたCEOが、一方的にマジェンタの採用を覆してしまったのだ。アンドレアス・ヴィスコンティ! 先週、彼と再会したときには、こんなことになるとは思わなかった。まさか息子の父親から、こんな仕打ちを受けるなんて。

    ■マジェンタは息子の父親が誰なのか、その相手と自分に何があったのか、どうしても思い出せずにいました。アンドレアスとの再会をきっかけに、断片的な記憶が次々とよみがえり……。
  • 欧米で話題の大型歴史テレビシリーズ原作!

    世界にフランスの力を見せつけるべく、ヴェルサイユ宮殿建設を果たそうとする若きルイ十四世。権力者の兄に屈折した思いを描く実弟、忠誠を誓う側近、権力を奪おうと策謀する者、心を許す友、彼の愛を得ようとする女たち――「太陽王」と呼ばれたルイの知られざる姿と、ヴェルサイユ宮殿建設に込めた思いを描く大河ロマン。カナダ、フランス、英国、アメリカで放映された大人気ドラマシリーズの原作小説!
  • リーヴァはインテリアデザイナーとしての初の大仕事に興奮していた。依頼主は直接彼女を指名してきたという。きっと私のデザインを認めてくれた人に違いない。しかし、待っていたのは記憶にあるとおりの美しいダミアーノ――5年前の過去を思い出させる男性だった。思いがけない再会なのに、彼に驚きの色がないのはなぜ?情熱的な思い出とともに、途方もない屈辱がよみがえる。あのころの私は幼くてなにも知らず、あまりにも愚かだった。だから、ダミアーノが仕掛けた罠を愛だと誤解したのだ。彼と出会ってさえいなければ、母は死ぬことなどなかったのに。
  • 結ばれてはいけない相手とも知らず、二人は手紙で愛を育み……。E・ボイル最新刊! 『公爵の愛しのシンデレラ』関連作。

    “当方、良識ある資産家の紳士。手紙の交換を通じてのち結婚を希望”――最近婚約した親友のように自分もすてきな恋がしたいと、令嬢ダフニはその花嫁募集の広告に思い切って手紙を出した。謎の男性は紳士的でユーモアがあり、一カ月ほど文通を続けるうちに、ダフニはまだ見ぬ彼にどんどん惹かれていく。そしてついに舞踏会の夜に会う約束を交わし、迎えた当日。近づいてきたのは誰もが振り返るほど見目麗しい紳士だった。この人が手紙の主だわ……そう確信したのも束の間、彼の名前を知るや、胸高鳴らせていたダフニは凍りついた。

    ■実力派E・ボイルが19世紀英国を舞台に描く、『公爵の愛しのシンデレラ』に続く人気シリーズ第2弾。今回の主人公は、前作ヒーローの叔父ヘンリーと、前作ヒロインの親友ダフニ。親友の恋を見守るうち、自分も愛を見つけたくなったダフニは名前を変え、ひそかに新聞の花嫁募集広告に応募します。一方、甥のいたずらで花嫁募集を載せられ、手紙が殺到して怒り心頭のヘンリー卿。ふと目にしたダフニの手紙に心惹かれ、手紙の交換が始まります。しかしそこには問題が。どちらも名前を変えているため、相手が長年敵対しあう一族の人間だと知らないのです。絡まる糸はさらにもつれ……二人の恋にどんな結末が待ち受けているのか。今回も一気読み必至! 魅惑のラブストーリーをお楽しみください。
  • 華麗な舞踏会でただひとり踊れず座る、壁の花……。

    おてんば娘のジェシカは少女の頃からジャックを兄のように慕っていた。夏の嵐のなか不運にも落馬して左足に大怪我をした彼女は、将来の希望を失った――足の悪い娘なんて誰からも望まれない、と。舞踏会でろくに踊れず壁の花となっていたジェシカに声をかけたのは、両親を早くに亡くし若くして公爵となったジャックだった。跡継ぎを望む祖母に結婚をするよううるさく言われ、とうとう開くことになったハウスパーティへ彼女を招待したいという。一瞬ジェシカの胸はときめいたが、すぐに自分は場違いだと考え直して泣く泣く辞退すると、ジャックは見下したように尊大に言い放った。「そばにいてほしい。君と正反対の女性を公爵夫人にしたくなるように」■英国摂政期をこよなく愛する英国人ロマンス小説家、エリザベス・ビーコンの日本デビュー作をお贈りします。長年想いを寄せてきたジャックから投げつけられた辛辣な言葉に、ジェシカはショックを隠せず手を震わせ……。傲慢な公爵の“花嫁探し”の展開やいかに?
  • 憧れていた中東の国で、まさかこんな目に遭うなんて。皮肉な気分で、ヘイリーは窓の外に広がる砂漠を眺めた。父とともに仕事でこの国を訪れたが運悪く紛争に巻き込まれ、気づけば王族の宮殿に連行されて、軟禁状態になっていたのだ。シーク・ゼインはいったい何を考えているのかしら?この途方もなく贅沢な宮殿の主はヘイリーを解放するどころか、まるで愛人のように扱い、熱い誘惑さえしかけてくる……。今夜わたしは決めなければならない──彼とベッドをともにするのか、ここを出て行くのかを。
  • 親友が結婚し、ジャックはこのところ寂しさに襲われていた。大地主として、僕も愛する妻を得て、温かい家庭を築きたい。ある日、ジャックは自宅の広大な庭で出会い頭に若い娘にぶつかり、悪態をついたとたん、逆に容赦ない言葉を浴びせられてひるんだ。僕に対してこんな口をきくなんて、この娘はいったい何者だろう?さっき鉢合わせした相手がはとこのジャックだったのかしら。母が亡くなり、二人で暮らしてきた父が牧師の職を追い立てられ、クレシダは会ったこともないジャックを頼ってここに来た。だが実は、父が失業したのには恥ずべき理由があった。あの傲慢そうなはとこにだけは、知られたくないけれど……。
  • 〔ネビュラ賞受賞〕近未来、治療可能になった自閉症の最後の世代であるルウは製薬会社に勤務しフェンシングを趣味に、自分なりに充実した日々を送っていた……ある日上司から、新治療の実験台になるよう迫られるまでは。主人公の繊細な視点が感動を呼ぶ“二十一世紀版『アルジャーノンに花束を』”
  • 手折られる高嶺の花

    妹と馬車で旅をしていたメッサリナは、叔父である公爵の手下ギデオンに、さらわれるようにロンドンへ連れていかれる。ギデオンはナイフ試合で生計を立てていたところを公爵に拾われ、時には不法な仕事に手を染めている人物で、彼女は反感を抱いていた。
    メッサリナが到着するやいなや、叔父は彼女にギデオンとの結婚を命じる。そして断れば妹と彼を結婚させるとも。逆らうことは難しく、亡くなった父が彼女に残した持参金も奪われると悟ったメッサリナは、ギデオンとある取り決めをして、形だけの結婚を承諾することにした。頃合いを見て妹を連れ、逃げ出すつもりで。一方、公爵に仕えはじめた時からずっと、メッサリナに密かに思いを寄せていたギデオン。ふたりの思惑はやがて意外な方向へ……甘く危険な駆け引きのゆくえは!?
  • 結婚なんて私には縁がない……。愛も夢も、あの日に封印したから。

    きっちり結った髪に、灰色のさえないドレスの住み込み家庭教師――そんなソフィにも、人生でただひとり、心から愛した人がいた。8年前、愛するピーターの父に、住んでいた屋敷を出ていくよう迫られ、ソフィはやむにやまれず彼と別れて、自活する道を選んだ。彼と別の女性の結婚予告が出されたのを知り、あまりにつらかったから。以来、名前を変え、結婚もあきらめて、ひっそり暮らしてきたが、雇い主から、母のいない娘のためにと名ばかりの結婚を提案された。愛なんて無縁の私が結婚? でも、かわいい教え子のためなら……。一歩踏み出すべきか迷いつつ迎えたクリスマスイブの前夜、吹雪のなか屋敷へと向かってくる人影に気づき、ソフィは声を失った。ピーターことシルボーン伯爵の冷たい瞳が、そこにあったのだ!

    ■物心ついたときに母は亡く、父とも死に別れたソフィの人生は孤独でした。唯一愛したピーターとの恋からも泣く泣く身を引いた彼女に幸あれと願うばかりですが、彼との再会は穏やかではなく……。エリザベス・ビーコンが描く、出色のシンデレラ・リージェンシー!
  • ★たとえ禁じられても愛の炎は燃え続ける。ひそかに、熱く、激しく……。★十八歳でスーパーモデルとなったリディアは華やかな生活の中でブレインと出会い、たちまち恋に落ちた。婚約したのもつかの間、二人の仲を残酷にも引き裂いたのはブレインの父で実業界の大物ヘンリー・コールドウェルだった。二人がどうしても別れなければならない理由――それはヘンリーの口からリディアだけに語られ、彼女は黙ってブレインの前から姿を消した。あれから十三年。リディアはモデルとしてのキャリアを捨て、今では子供の世話を引き受ける人材派遣会社の共同経営者だ。あるとき、バミューダで十二歳の少年の世話をする仕事が舞い込み、彼女はリフレッシュを兼ねてその仕事を自ら引き受けた。バミューダの青い空の下で待っている少年の父がブレインだとは夢にも思わずに。
  • 粗末な家でつましく暮らすクリスティは、たった1人の弟に家を売り払われ、住む場所を失いかけていた。そんなとき、一分の隙もない完璧な装いの紳士、ブレイブルック子爵が蔑みを目に浮かべて訪ねてきた。彼女の弟が身分不相応にも子爵の妹に近づき、令嬢をすっかり夢中にさせてしまったらしい。釣り合うはずのない相手に、弟はなんてことをしたの?青ざめたクリスティに、彼は意外な頼み事をする。高額な報酬の代わりに子爵家で働き、妹を説得してほしいと言うのだ。戸惑いながらも、彼女は申し出を受け入れるしかなくて……。■寛大な処置にも氷のように冷たい態度を崩さないクリスティに子爵は苛立ちますが、秘められた情熱を垣間見て、惹かれていきます。不幸な境遇に耐えて生きてきたヒロインに涙する感動作です。
  • 英国一、結婚嫌いの放蕩侯爵。英国一、侯爵夫人に程遠い娘。

    両親を相次いで亡くし、17歳で路頭に迷ったポリーはうち捨てられた城に住み着き、男物の古着を身につけて、畑仕事や家畜の世話をしながら幼い弟たちを懸命に育てていた。だがある日突然、見るからに高貴で美しい男性が目の前に現れる。この人が、英国有数の富と権力を持つというマンテーニュ侯爵?悪名高い放蕩者が、ついに自分の城を顧みる気になったというの?ふたたび住む場所を失う恐怖にさいなまれながらも、ポリーは勇気をかき集めて古城の当主に向き合った。「まずはそのすばらしい脚を大事にしまって、ドレス姿に戻ることだ」侯爵の熱い瞳に見据えられ、甘い衝撃がポリーの全身を貫いた。

    ■なぜか城に住み続けることを許されたポリーたち姉弟と、寄せ集めの使用人たち。奇妙な同居生活が続くうち、侯爵に強く惹かれていくポリーでしたが、彼の心は固く閉ざされていて……。『家政婦と不機嫌な子爵』関連作、甘く切ないシンデレラ・リージェンシー!
  • レインとキングの父親は、かつては仲のよい共同経営者だった。だがキングの父親がレインの父親の発明を横取りして巨万の富を築き、レインの父親は絶望のあまり酒に溺れ、交通事故で亡くなった。まだ少女だったレインは、キングの姿を一目見たときから、そのゴージャスな風貌に激しく惹かれていたが、初恋の憧れは叶うことのないまま、復讐の念に変わった――。7年後、レインは美しく成長した姿でキングの前に舞い戻る。彼女が誰かを知る由もなく、キングは熱いまなざしを向けてきた。「君は、何かを企んでいるんだろう?」低く熱のこもった声で訊くと、彼女が拒めないのを見透かすように、熱いキスを浴びせた。
  • 愛と悦びを教えてくれた人。
    あなたはいったい何者なの?

    婚約者に裏切られ傷ついた心を癒やすため、ケイラはギリシアの島を訪れていた。海辺で写真を撮っていると、一人の漁師に思わず目を奪われる。荒々しいセクシーな風貌と傲岸な表情──熱に浮かされたように彼女はシャッターを切っていた。ところがその漁師、レオンはケイラに写真を撮られたと知るや、ひどく怒って彼女に詰め寄ってきた。いったいどうしたの? 何が彼の逆鱗に触れたのかしら?数日後、島を嵐が襲い、彼女が泊まるヴィラの屋根が倒壊した。真っ先に駆けつけてきたのは、驚いたことにレオンだった。
  • 領主のヘルフォード子爵は結婚の必要に迫られていた。過去に恋人に裏切られたせいで、もはや愛など信じてはいない。家柄が良く財産があり、貞淑な美人なら誰でもかまわない!彼はある伯爵令嬢を選び、田舎の屋敷で求婚する手筈を整えた。やや捨て鉢な気持ちで、猛スピードで馬車を駆っていた彼は、領地に入ったところで村の若い女を危うく轢きかけてしまう。道に倒れた女は顔を上げ、美しい瞳で彼を鋭くにらみつけた。その瞬間、恋はしないと誓った子爵がふたたび恋に落ちた。プロポーズを待つ花嫁候補が、今にも到着する直前のこと……。
  • いったいなんの用なの?もう過去はすべて忘れたというのに。3年前に夫を亡くしたシエナは、義兄が訪ねてきたことに驚いた。義母アヴリルが病気なので、孫娘のデイジーに会わせたいというのだ。亡き夫の兄で、大会社を経営する義兄のコナンは、以前からシエナを“浮気性で金遣いの荒い悪妻”と決めつけていた。一方シエナも、夫が助けを必要としているときに手をさしのべてくれなかったコナンに今も不信感を持っている。それなのになぜか、彼を前にすると心臓が早鐘を打ち始める。結局シエナはコナンに押しきられ、アヴリルのいる南仏の別荘でひと夏を過ごすことになるが……。
  • じんわり胸にしみる言葉満載のワーママ小説。

    「仕事も家庭も。仕事か家庭か。人生はバランスが崩れた時にようやく本気で動き出す。自分が本当に望むコト=大事なコトを探し中の全ての女性に!」――VERY専属モデル・クリス-ウェブ佳子
     家族と本をこよなく愛する3人の子どもの母アリス。主婦業と並行して女性誌に書評を書き、親友スザンナの経営する町の書店に通う平穏な暮らしのなか、弁護士の夫ニコラスが失業、突然フルタイムで働くことに!就活の末、拾われたのは巨大ショッピングモールで成功した新興企業。ニューヨークに新形態のバーチャル書店を出店することになったのだ。「未来の書店」というコンセプトに、アリスは大きな希望を頂く。
     スザンナには大反対されながらも、夫と子どもの応援を受けて働き始めるアリス。最先端の職場では聞き慣れない略語が飛び交い、24時間指示メールを受け取る嵐のような日々。家事はおざなり、育児もシッター任せとなり、夫はイマイチ頼りにならず、子どもとの間も微妙に。ある日、アリスのなかで何かが切れる――。
    「あるある」「これって私のこと?」ワーママなら思わず頷いてしまう描写、そしてじんわりと胸に染みる言葉が満載のアメリカ発の共感小説!
  • 「地味な田舎娘を、
    10日間で社交界の花にしてみせよう」

    プレイボーイの賭が、
    19世紀倫敦に恋の嵐を巻き起こし――

    RITA賞受賞作家、傑作リージェンシー・ロマンス!社交界デビューに向け常に品格ある振る舞いに努めてきたラヴィニア。
    だがデビューは大失敗に終わった。“女たらしの悪魔”と呼ばれる
    次期男爵タックから半ば無理やりダンスに誘われたところ、
    転倒して周囲の紳士淑女を巻き添えにしてしまい大騒ぎになったのだ。
    翌日、涙に暮れるラヴィニアのもとに、責任を感じたらしいタックが訪れて申し出た。
    君を最高のレディに変身させ社交界の花にしてみせよう、と。
  • 胸にしまった秘密が知れたら、彼との熱いひとときも終わる。

    “新生児のナニー、大至急求む”募集広告を見て、リーは息をのんだ。この赤ちゃんは……私の甥なのかしら?広告を出したのは、一大リゾートの経営者ワイアット・リチャードソン。離婚後もその財力と変わらぬセクシーさで女性たちを魅了する大富豪だが、実はリーは9カ月前、彼の娘を妊娠させたと10代の弟に告白されていた。もし甥なら、人生の第一歩を愛で包んでやりたい。育児経験もないまま採用面接を受けたリーは彼の魅力に圧倒されるが、運よく採用され、赤ん坊と対面した。この子は私の甥、間違いないわ!リーの胸は熱く満たされた。でも……赤ん坊の父親が私の弟だと知ったら、ワイアットは怒り狂うはず。秘密は絶対に守り通さなくては――私がもう彼に心奪われてしまったことも。■人気急上昇中、赤ちゃんが運ぶナニーと大富豪の恋物語をお楽しみください。セクシーな年上のプレイボーイの雇い主にひと目で心奪われたヒロインは、住み込みで甥のナニーを続けるために、2つの秘密を隠し続けます――自分の正体と、彼への秘めた恋心を。
  • ひと目見た瞬間、彼女は初めての恋に落ちた。ベストセラー作家が贈る、胸躍るシンデレラ・ロマンス。

    2年前に父親を亡くしたタビサは、叔父夫婦に引き取られて以来、毎日使用人のように働かされている。そんなある日、タビサは罪深いほど美しい紳士プレストンに村で偶然出会った。よもや公爵とは知らず、タビサは彼に目を奪われる。でもわたしには恋も結婚も無縁のこと――。自分の思いを抑えつけたとき、さらなる不幸がタビサを襲う。叔父に意に染まぬ結婚を命じられたのだ。婚約者と会うため、憂鬱な気持ちでロンドンに向かう道中、タビサはプレストンと運命的な再会を果たす。驚くタビサに、彼はからかうような笑みを浮かべ……。■人気と実力を兼ね備えたエリザベス・ボイルがMIRA文庫に初登場! 19世紀の英国が舞台の華麗なシンデレラ・ストーリーです。MIRA文庫の歴代ヒロインのなかでも、不幸さは一、二を競うのではないでしょうか。父親を亡くし、叔父夫婦の世話になる身となったヒロインのタビサ。彼女はすぐさま屋根裏部屋に追い払われ、毎日床を磨き、皿洗いをする毎日。ボンネットはもちろん、ドレスもストッキングも、何年も新調してもらえず、ぼろを着ているようなありさまです。このままこの家で、叔父夫婦の慈悲にすがって生きるしかない…そう人生をあきらめていたときに、思いがけない転機が訪れます。親戚が彼女に莫大な財産を残して亡くなったのです。ところが、遺産相続の条件は25歳までに結婚すること。25歳の誕生日まではあと1カ月ちょっとで…。こんなにも健気なヒロインながら、物語はユーモアたっぷりでくすりと笑ってしまう場面も多々あります。はまること間違いなし! の今年イチオシの作品です。
  • 二人の住む世界は、あまりにも違いすぎた。■ケイトは、海辺の避暑地に住むアーティスト。だが、芸術だけで生活するのは難しく、パーティー会場に出張して余興を披露することで生計を立てている。ある日、ケイトは名門パリッシュ家の広大な別荘に出かけていった。別荘の庭で開かれるパーティーの余興に雇われたのだ。そこで、彼女は長身の魅力的な男性と出会い、ときめきを覚える。その男性は、別荘の持ち主ジェファーソン・パリッシュ三世だった。膨大な富と建築家としての名声にもかかわらず、過去の悲劇的な出来事のせいで、彼は空虚な日々を過ごしていた。そんなジェファーソンから交際を申し込まれ、ケイトは苦悩する。やっと本当に愛することのできる男性にめぐり合えたのに、わたしの手の届く相手ではないなんて!
  • 身分違いでも、すべてを失っても、貴方のそばにいさせて――『公爵の愛しのシンデレラ』に連なる、珠玉のリージェンシー!

    準男爵の娘ハリエット・ハサウェイは一夜にして、この世の喜びと絶望のすべてを味わった。出会ったときから運命を感じた幼馴染み、ロクスリー伯爵とついに愛を確かめ合った直後、彼はハリエットの前から忽然と姿を消したのだ。恋心も名誉も、結婚するチャンスさえも奪われた彼女は、8カ月後、ロンドンの舞踏会でロクスリーと再会する。自分がいるはずだった伯爵の隣には、裕福で完璧なレディが婚約者として寄り添っていた。それでも彼のそばにいたいと願うハリエットは、伯爵家の伝統だという“花嫁候補試験”の存在を知り……。
  • 「ぼくたちは、やり直すべきだ」突然現れた別居中の夫ジェレドの言葉に、テレーザはうろたえた。わたしが家を出て一年半もたつというのに、いまさら会いに来て、そんなことを言いだすなんて!ふたりは出会ったとたん恋に落ち、三カ月後には挙式した。しかし、幸せな結婚生活は長くは続かなかった。夫には愛人がいたのだ。こちらを見つめる彼の瞳にはまだ情熱が宿っているけれど、わたしはもうこれ以上傷つきたくない。テレーザは彼から逃れようと、一歩あとずさった。
  • うち捨てられた花嫁は、小さな命を守り続けた。

    ついに見つかってしまった。でも、娘の存在は知られていないはず……。辺境の地で馬上の夫と遭遇したロザリンドは、必死で動揺を押し隠した。今や公爵となった夫アッシュは駆け落ちした8年前より魅惑的だが、人が変わったように傲慢な口調で正式な離婚を要求してきた。次は君とは正反対の、平凡で従順な妻を娶るつもりだと言って。ロザリンドは手続きを進めることに同意し、大慌てで帰宅した。しかし、愛娘のジェニーは遊びに行ってしまっていた――よりによって、アッシュが泊まる宿の馬小屋に。ひと目でジェニーを我が子と悟り、アッシュは前言を撤回した。「あの子をとりあげられたくなければ、僕と一緒に暮らすんだ」

    ■公爵領へ向かう道中、反発し合いながらも強烈に惹かれ合い、めくるめく夜を過ごすふたり。互いへの誤解は解けぬまま到着した領主館でジェニーが命を落としかけ、ふたりの心は急速に近づいて……。幼すぎたひたむきな恋が8年越しに昇華する、熱く切ない愛の軌跡。
  • 第二次世界大戦中、ナチ占領下のフランスでイギリス特殊作戦執行部員の若い女性がスパイとして捕虜になった。彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制され、インクと紙、そして二週間を与えられる。その手記には、親友である補助航空部隊の女性飛行士マディの戦場の日々が、まるで小説のように綴られていた。彼女はなぜ物語風の手記を書いたのか? さまざまな謎がちりばめられた第一部の手記。驚愕の真実が判明する第二部の手記。そして慟哭の結末。最後の最後まで読者を翻弄する圧倒的な物語!
  • 陪審員として裁判所を訪れたサンチアは、初対面の男性から敵意もあらわに話しかけられ、困惑した。彼の名はアレックス・セイバー。敏腕と噂の弁護士だ。二年前、サンチアは事故に遭い、事故前の一年間の記憶を失った。話を聞くと、どうやらその期間に彼とサンチアは出会ったらしい。口ぶりからして、二人はただの知り合いだったわけではなさそうだ。サンチアが事の次第を説明すると、疑わしげだった彼もついに納得し、そして言った。君の過去を取り戻す手助けがしたい、と。記憶が戻ることはないと諦めかけていた彼女は、その提案に心そそられた。一方で、なぜか胸にわき上がる不安を抑えきれなかった。
  • 詩で描く家族と恋と友情の心揺さぶる物語。

    主人公のシオマラは、神さまのことなんか、ぜんぜん信じてない。
    「女の子は、いけません。いけません。いけません」
    信仰心厚い母親に、こう言われるたびに、
    「自分はなんてちっぽけなんだろう」って感じるんだ。

    ハーレムに暮らす少女シオマラは、厳格な母親に猛反発しながらも、「言葉」の持つ世界に惹かれていく。
    高校のポエトリースラム部で詩のパフォーマンスというものを知り、自己表現の世界にどんどんのめり込んでいく。
    「言葉は、ありのままの自分を解き放つ手段」、そのことに気がついたシオマラは、いろいろなことから自由になれた。
  • 「ああいう娘をロンドンに連れてきては……」ティルダの耳に飛びこんできたのは自分への中傷だった。いったい誰がそんなことを?振り向いたティルダは目を疑った。たった今、楽しげに踊ったばかりの紳士だったからだ。それから七年。ある屋敷の車寄せにシャペロン付添人として従妹に付き添う彼女の姿があった。従妹に求婚した公爵からハウスパーティーに招かれたのだ。現れた公爵を見たとたん、ティルダの顔から血の気が失せた。忘れもしない、あのときの紳士だ!彼女は微笑を口元に貼りつけたまま丁重に挨拶した。★2003年にHolt Medallion賞を受賞し、じわじわと実力をつけてきたエリザベス・ロールズ。一見おすまし顔のヒロインが尊大な公爵とわたり合う、リージェンシーの恋の鞘当てをお楽しみください。★
  • 1944年9月。英国補助航空部隊に所属する飛行士のローズは、戦闘機を輸送する途中でドイツ空軍機に捕まり、航空基地に連行された。そしてスパイの疑いをかけられ、主に女性を収容しているラーフェンスブリュック強制収容所に送られてしまう。飢えや寒さに苦しみながら、苛酷な労働に従事するローズ。地獄で見つけた支えあえる“家族”と生き延び、窮地を脱するための意外な方策とは――。MWA賞受賞作家が描いた、戦争に翻弄される女性たちの強い絆と闘い。日記や手紙で構成された、先の見えない展開の果てに待つ圧巻の結末が胸を打つ傑作。
  • ■私が妻としてふさわしいと、絶対に証明してみせる。■田舎町の食堂(ダイナー)で働きながら夜学に通うジョリーンは、ハンサムな億万長者、カール・ランドンにプロポーズされた。小さなころからおとぎばなしのような結婚を夢見てきた。まさに絶好のチャンスなのに、なぜか婚約に踏みきれない。ためらう彼女に、カールは彼の実家にしばらく滞在するよう勧める。ジョリーンは誘いを受けたが、迎えには来たのはカールではなく、ランドン一族のはみ出し者と悪評高い、彼の弟ジェイクだった。カールとはあまりに違う、危険な雰囲気を持つ男性。「君のような女が、あんな男と一緒になってどうするんだ?」彼の言葉にジョリーンは怒りを隠せなかった。私のような田舎娘は、カールに釣り合わないと言いたいのね。負けるものですか! 彼女はこぶしを握りしめた。
  • 子爵の称号を持つイヴリンは、6年前に過ちを犯した。親友の妹であるラヴデイと、情熱に任せて関係を持ってしまったのだ。身分差のある二人が結ばれるはずもなく、以来、ラヴデイたち兄妹とは絶縁状態にある。そんなある日、親友から手紙が送られてきた。
  • 美しく変身した彼女を見つめるまなざしは、限りない疑念と非難に満ちていた。■祖父の死の直後、十年ぶりに故郷に戻ったアレクスを迎えたのは、母親のいとこにあたるヨークの疑いに満ちたまなざしだった。髪の色がすっかり変わり、美しく成長したアレクスを、祖父の遺産を狙う偽者ではないかとヨークが疑うのも無理はない。一方アレクスにしても、けっして楽しい帰郷ではなかった。祖父もヨークも、母を屋敷から追い出した非情な男たちだったから。アレクスはいまさら遺産を相続する気などなかったが、母にかかわる大事な手紙を見つけるため、屋敷に滞在することにした。でも、そう決めたのは間違いだったかもしれない。少女のころ、ヨークにキスされた記憶はいまもなまなましい。彼が近くに来ただけですぐに反応してしまう自分を、アレクスはどうすることもできなかった。そしてヨークも、それを知っているかのように唇を重ねてきた……。
  • あの男の魅力に再び屈したら身の破滅だ。彼女はアメリカ行きを決意した。■スコットランドに移り住んでいたケンダルは、半年ぶりに夫ジャラッドのいるロンドンに戻ってきた。幼い息子と共にアメリカに旅立つことを告げるために。夫ときっぱりと別れ、インテリア・デザイナーとして自立する決意だ。突然オフィスに姿を現したケンダルに、ジャラッドは海外へ行くのなら息子を置いていけと迫る。親権訴訟も辞さないと脅す裏には、断ち切れない妻への愛があった。「もう一度言ってくれないか、ぼくから去った理由を」「軟禁と浮気だけでは理由にならないの?」互いに不信感をぶつけ合っても、堂々巡りするばかりだった。果てしない対立――だがそれどころではない事件が持ち上がる。彼らの最愛の息子マシューが何者かに誘拐されたのだ。
  • 彼女は子爵にとって、闇を照らす麗らかな木漏れ日――RITA賞受賞作家が紡ぎだす、リージェンシーに咲いた恋。

    小さな村に暮らす準男爵の娘ルイーザは、名付け親の遺言によって社交界デビューをすることに。とはいえ愛ゆえに悲しい最期を遂げた母の影響で結婚に興味はなく、ロンドンへも渋々赴いたのだが、そこで滞在先の隣の豪邸に暮らすウェイクフィールド子爵と出会う。彼は、もう何年も公の場に姿を現していない隠遁貴族――この世のすべてに背を向け、本来は見目麗しいであろう容貌もすっかり陰を帯びている。なぜこの人はここまで心を閉ざしてしまったの? ルイーザはいてもたってもいられず、子爵の力になりたいと奮闘するが……。■結婚できない呪いがかけられた英国ケンプトン村のレディたちが、真実の愛を見つける本シリーズもついに4作目! 今回のヒロインはシリーズ内で“嵐を呼ぶ双子”と噂されていた、テンペスト姉妹の片割れルイーザです。「テンペスト=嵐」の名の通りロンドンにやってきて早々、飼い猫が隣家でちょっとした騒動を起こしてしまい、その騒ぎに目を覚ましたのが、屋敷の主ウェイクフィールド子爵。『美女と野獣』を思わせるような伸び放題の黒髪にぼろぼろの服で、彼女を怒鳴りつけ追いだそうとします。何年も太陽のもとに出ていないその姿は、まさに野獣のごとく恐ろしいものでしたが、ルイーザは怯まず、ある提案を……。優しいだけでは物足りない、傲慢で荒々しい(でも、猫にだけは優しい!笑)ヒーローが好き――そんな方はうっとり堪能できること間違いなし。傷ついた心が愛を知っていく優しい物語に、どうぞご期待ください!
  • 貴婦人のコンパニオンを勤めるフレイヤは、没落した公爵家の娘で、実はイングランドの女性の自由を守る秘密結社〈ワイズ・ウーマン〉のメンバー。ある任務を果たす最中、ハーロウ公爵クリストファーに15年ぶりに再会する。幼い頃フレイアは家族が離散する憂き目に遭ったが、その原因となる事件に関わったのが彼だった。一方クリストファーは、突然馬車に乗り込んできた女性が、なぜ憎しみの目を向けてくるのか不審に思う。その夜以来、気づけば彼女のことばかり考えていた。
    二週間後、パーティで顔を合わせた二人。クリストファーの手には、フレイヤの兄がかつて身につけていた指輪が光っている。彼は兄の親友だったのだ。それなのに……真相を知ろうとするうち、いつしか二人は情熱のうずに巻き込まれていく。《ミッドナイト・シークレット》第一弾。
  • ボスに愛を打ち明ける前に、まさか……こんなことが起きるなんて!

    幼い頃に両親を亡くしたテリは学生のときに兄も失った。そんな彼女を雇ってくれたのは、亡き兄の親友バック・モーガン――自らの力でリゾート運営会社を設立した裕福な男性だ。テリは14歳のときからバックに恋心を抱いているが、プレイボーイの彼には、ただの秘書としか見られていない。それなのにテリは、ある日、一線を越えてしまった。頭痛薬ののみすぎで意識が朦朧とした彼に求められるまま、ベッドをともにしてしまったのだ! でも、彼はすぐ眠ったから何も覚えていないはず。相手が私だということも。ところが翌日、バックの態度が以前と違うことにテリは気づき……。■D-1671『ナニーの秘密の恋』では、心優しいナニーと年上の大富豪の恋物語を描いたエリザベス・レイン。待望の新作は、人気のボス&秘書ものです。夢うつつの情事のあと、何かと生活に干渉してくるボスに業を煮やしたヒロインは退職を宣言しますが……。
  • かけがえのない赤ちゃんを守るためなら、私の何を犠牲にしてもかまわない。

    亡き妹が産んだ赤ん坊を女手一つで育てているグレースのもとを、悪名高きプレイボーイの大富豪エミリオ・サンタナが突然訪れた。亡くなった兄の遺品から、赤ん坊は兄の息子と判明したというのだ。だからグレースとの養子縁組をやめさせ、赤ん坊を母国に連れ帰ると。彼は独身主義者で、このままでは一族の血が絶えてしまうらしい。「きみはナニーとして同行してくれ」あまりに一方的な言い分にグレースは憤るが、やむなく条件をのむ。今やわが子同然のいとしいこの子を手放すわけにはいかないわ。それに、エミリオにはどうしても逆らえない男らしい魅力がある……。グレースは機上の人となった。やがて彼に身も心も奪われるとも知らずに。

    ■D-1671『ナニーの秘密の恋』、D-1750『ボスとの熱い一夜は秘密』などけなげなヒロイン像が人気のエリザベス・レイン。今作では、異国を舞台に繰り広げられる、セクシーなラテンヒーローと大人気のナニーの恋物語をお楽しみください。
  • 人気モデル、リビーが化粧品の宣伝用撮影をしている現場に、亡き夫の兄であるロマノが突然現れた。若くして結婚したリビーは、息子の誕生と夫の死を同時に経験した。直後、息子のジョルジョはイタリア人の祖父母に奪われ、義兄ロマノからも、金目当てで行動する女と思われてきた。そのロマノが、精神的に不安定なジョルジョの生活を改善するため、リビーにイタリアに来てほしいという。愛する幼い息子と再会できる!心は浮き立つが、ロマノの瞳に浮かぶ暗い欲望が気にかかる。そして彼に接して熱くなる自分が怖い。★エリザベス・パワーの新作をお届けするのはなんと2007年以来のこと!イタリア人大富豪とブレイズ――炎――と名乗るモデルの情熱的なストーリーをご堪能ください。★
  • なんの魅力もないと言われ続ける私をなぜ、愛人にと望むのですか……?

    15歳で父を亡くしたヴェリティは、冷酷な叔父に引き取られた。何不自由なかった暮らしがまるで嘘のように、使用人同然に扱われても、無一文の身では、このつらい毎日に耐えるしかなかった。そんなある日、屋敷を訪ねてきたハンサムな伯爵を見て、ヴェリティは驚いた――父の墓前で優しくしてくれたマックスが、なぜ?これまでずっと、記憶の中にある彼の面影を心の支えに生きてきたのだ。なのに悲しいことに、彼はヴェリティだと気づいていない様子だ。しかも、内心動揺するヴェリティに向かって、マックスが思いもよらない提案を平然と持ちかけてきた!「きみを愛人として迎えるつもりだ。ぼくの支援を受けるといい」

    ■同居する叔父一家から冷遇されてきた天涯孤独のヒロインと、愛を避けなければならない宿命を背負った伯爵。そんなふたりの切ない背景を知れば知るほど、心を揺さぶられる感動作をお贈りします。編集担当が文句なしに太鼓判を押す名作中の名作をご堪能ください。
    *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 1808年1月。スコットランド随一の貴族の娘エリザベスは、例年どおり家族とロンドンで冬をすごしていた。社交界は楽しんでいるけれど、恋愛ゲームをする気はない。だって、私は本当は結婚しているのだから。心から愛していた夫の名はエヴァン、いにしえの海賊の末裔。禁忌に満ちた結婚は一夜にして破綻し、夫は去っていった。エヴァンは死ぬまで知ることはないだろう。あの夜、小さな命が生を受けたことを。しかしロンドンの霧の魔法が、思いがけない再会をもたらした。
  • ヴェリティが十五歳のとき、父は自殺した。その後、叔父の屋敷での召使い同然の扱いに耐え続けている。唯一の心の支えは、記憶の中の紳士の面影。父の墓前で優しくしてくれた伯爵、マックスだった。歳月は流れ、ヴェリティは可憐な娘に成長した。ある日マックスが、叔父の屋敷を訪問する。だが悲しいことに、彼はヴェリティに気づかない。それでも、温かいまなざしは変わっておらず、冷遇される彼女に同情し、いとこの執拗な誘惑からも救ってくれた。しかも、思いもよらない提案を持ちかけてきた。彼の愛人にならないかというのだ。★悲運に耐える心優しい娘に惹かれた伯爵が、恩人の娘とは気づかず、愛人契約を持ちかけます。豪華なドレスと宝石で身を飾り、瀟洒な邸宅で生活する――はたして、それは真の幸せなのでしょうか?★
  • 南イタリアのリゾートを訪れたメルは、海辺のカフェで男性から執拗な視線を向けられて困惑した。なぜこんなに平凡なわたしに興味を持つのだろう。サングラス越しの熱いまなざしに体が焼かれるようだ。物思いを破ったのは、海で溺れかけている娘ゾーイの姿だった。メルが叫び声をあげる間もなく、その男性が海に飛び込んだ。娘を抱きかかえて戻った彼の姿を見て、メルの心臓が止まった。ヴァン! かつて一夜をともにしたあとに捨てられた恋人で、娘の父親でもある人。彼はわたしに気づいたのかしら?メルは固唾をのんでヴァンの様子をうかがった。
  • 『男心を射止めるレシピ』の作家のプロモーションのため、ジョシーはイベントの開催される小さな町にやってきた。まもなく作家が何者かに狙われていることがわかり、ジョシーは警察署長のダンに助けを求める。映画スター並みにハンサムな彼は、中身はまったく食えない男性だった。彼女をわがままな都会の女と決めつけ、軽蔑を隠そうともしない。あるとき、作家の作ったレモネードを飲みながら彼と口論していると、不思議な感覚が体を駆け巡った。ダンも同じだったのか、彼女を熱く見つめ……。
  • 生まれ育った田舎町を離れて、都会で作家として名をなしたルーシー・バートン。17年ぶりに帰郷することになった彼女と、その周囲の人々を描いた短篇9篇を収録。卓越した短篇集に与えられるストーリー賞を受賞した、ピュリッツァー賞作家ストラウトの最新作!
  • うるわしい春の宵、オールマックス舞踏会場はいつものようにきらびやかな上流階級の人々でにぎわっていた。宴もたけなわというとき、会場の入り口がざわめき、一人の紳士が現れた。第七代ダーレストン伯爵――社交界が注目する今年いちばんの花婿候補だ。上背があり、このうえなく優雅でハンサム、そのうえ男やもめとくれば、レディたちが放っておくはずがない。彼はたちまち踊りの輪の中に吸い込まれた。★舞踏会で踊った相手が気に入り、結婚を申し込んだダーレストン伯爵。つつがなく婚姻が整い、万事うまくいったはずでしたが、花嫁が入れ替わっていたとわかり……。HS-189『子爵の誘惑』の関連作品です。★
  • 嵐の夜、ニーナはエプロンをはずし、パーティの客の輪にまぎれこんだ。そこへ飲み物を手に一人の男性が現れる。アレックス・ベネット――石油王で独身のプレイボーイ。彼に誘われるがまま、ニーナは夢のようなダンスを楽しんだ。でもこれはひとときの幸せ。しがないウエイトレスと億万長者では身分が違いすぎるのだから。自分に言い聞かせ、姓も告げずにその場を立ち去ったものの、思いもよらない場所で、ニーナは彼に再会した。★大好評刊行中のシルエット・サーティシックス アワーズ。今月は嵐のおかげで理想の男性と巡りあったニーナの物語。★
  • 「きみは士官学校の恥だ」と校長。「1500時までに退学届けを提出したまえ」そんな、あたしはただ親切心から下級生の頼みを聞いただけなのに! お人好しな性格があだとなり、事件に巻きこまれて士官学校を退学になったカイ・ヴァッタは、傷心を抱えて故郷へと戻った。そんな娘に、航宙会社を経営する父はおんぼろ貨物船の船長を命じる――ベテランクルーにかこまれ、辺境星域に貨物を運ぶ簡単で安全な仕事のはずだったが!?
  • ■まさか嘘がすぐに広まって、彼を窮地に追い込むはめになるなんて!■婚約者のフィリップが別の女性と旅行中に死んでからというもの、ジェンは彼の両親に悩まされ続けてきた。ありとあらゆる遺品を“かけがえのない思い出の品”だといってジェンの家から持ち去っていくのだ。七カ月たった今も、朝の七時に押しかけられ、“遺品”のテニスラケットをよこせと要求された。うんざりしたジェンは、思わず口走っていた――もうじき結婚するんです、と。新たに婚約したことにすればもう悩まされはしないだろう。だが、その考えは甘かった。誰だか教えろと迫られ、困ったジェンは苦しまぎれに上司のマットの名前を告げていた。それがどんな事態を招くか考えもせずに……。

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