『ライトノベル(ラノベ)、C96』の電子書籍一覧
1 ~5件目/全5件
-
その少女は、他者を病に苛む立場のはずだった
妖怪の山で建設に勤しむヤマメは、ふと刺されたような痛みに襲われる。事故か、あるいは虫か、原因の分からないそれは地底に帰った後も続き、ちくりちくりと彼女を苛み続ける。下手人どころか切っ先すら見当たらないその刺突の執拗さは、やがてなんでもない家具の角や畳のささくれにも目を向けさせるようになり、尖端恐怖症の様相を呈していく。
犯人を探していく過程で浮上したのは古明地という尤もらしい名前。不可解な現象の目撃証言も得られ、決死の覚悟で地霊殿へとヤマメは向かう。
だが、彼女はそこで突きつけられることになる。古明地姉妹がヤマメを害することはできない、完全な不在証明を。そして、過去より伸びた茨が死の迷宮となって彼女を囲っていたという、抗いがたい現実を。
少女たちの「最も恐ろしいもの」について述べた、各巻完結型・幻想少女恐怖シリーズ第16弾。 -
次にこちら側に来た時、今度こそあなたは人間に戻ることが出来ない。代わりに私の元で、『太く短い幸せ』……本来あるべきだった寿命と引き換えに、老いることのない健全な身体と、誰に煩わされることもない穏やかな生活を与えてあげる。
世界には三つの姿があった。
人が夢見し世界、現し世。
妖怪が蠢く世界、隠り世。
自然が座する世界、黄泉平坂。
その内が一つ、黄泉平坂――静謐に満ちては、世界を渡す通り道。
人も、妖怪も、何者の姿も見えることなきその坦々たる地に、わざわざ居を構える物好きがいた。
その一人、妖狐のカヨ。
その一人、妖狐の那摘(なつみ)。
そして、天狗のかるら。
彼女たちは人攫い。
現し世の少女を連れ去り、黄泉平坂に閉じ込める悪い妖怪。
彼女たちは救い手。
現し世を儚む少女を助け匿う、心優しき妖怪。
これは――そんな彼女たちと少女が織りなす、万華鏡のような物語。
【世々のまにまにシリーズ】
登場人物のほとんどが少女のみとなるオムニバス形式の創作小説です。
物語は複数の作品群から成りますが、どの作品からでもお好みでお楽しみいただけます。
本巻は、咎なき罰を与えられし幼き少女、仲原深幸の物語となります。
成人向けの内容が含まれる書籍が 2 件あります。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。