『ライトノベル(ラノベ)、真堂樹』の電子書籍一覧
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死を賜ったはずの蘭桜梅が生きていた――しかも血鬼にその身を変えて。
再会した兄・桜梅から予期せぬ真実を告げられた桃李は、殷親王・イバラが復讐しようとしている真の敵が誰であるかを知る。イバラに罪を犯させてはならない。彼を止めるため、そして桜梅に託された使命を果たすため、満寿園離宮へ駆ける桃李。
一方、“内廷の怪人”呉青嵐は、あるおそるべき策謀をなそうとしていて……。複雑に絡み合う運命の糸を、桃李は断ち切ることができるのか!?
大好評中華伝奇ファンタジー、ついに完結! -
義賊・蝙蝠として溺刑に処せられる寸前だった殷親王・イバラをすんでのところで救い出した桃李は、ついにイバラと想いを交わし合う。皇帝をたぶらかし、政を乱す元凶は、内廷の怪人・呉青嵐であると言うイバラ。桃李はイバラに、靖親王と手を組み政を正すよう進言する。イバラから承諾の応えを得て、桃李は希望の灯を胸に宿すが――? 大人気中華伝奇ファンタジー、クライマックス直前!
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義賊「蝙蝠」が宮中で捕らわれた。「蝙蝠」の正体が殷親王・イバラであることを知る桃李の胸中は千々に乱れるばかり。一方、事情を察する靖王妃・藍姫は「蝙蝠はもしや殷親王殿下ではないか」と、桃李を厳しく問いただす。ついに事実を打ち明けた桃李に、靖親王・英荷は、蝙蝠の正体を承知した上で彼を救いたいと告げる。だが、捕らわれた蝙蝠は、明朝王城の堀に沈められ「溺刑」にて死罪に処せられるとの知らせが。桃李はイバラを救えるのか――? 大人気・中華伝奇ファンタジー、驚きの急展開!
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復権後、人が変わったように冷酷になった殷親王・荊棘は、血鬼たちへ厳しい弾圧を行うようになっていた。靖王府の護衛に転属した李桃李は、若き靖親王・英荷の清らかさ、そして王妃・藍姫の聡明さに心打たれ、新たな主へ忠誠を尽くすことを誓う。折しも時は新年。薔薇衛による大々的な「血鬼狩り」が行われるという情報が入り……!? 虐げられる血鬼たちを守るために、桃李よ、王都を駆けよ! 大人気中華伝奇ファンタジー、訣別の第10弾!!
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復権した殷親王・荊棘は、人ではない異類・血鬼に変じていた。それを知った桃李は、彼を人間に戻したいと願っていたが、荊棘は「欲しいのは血だけ」と桃李を拒絶した末、彼の首に牙を立てる。一方、かつての荊棘に仕えた「東宮四紅」たちは、残らず荊棘の元を離れていた。桃李は朱火焔に問いただされ、荊棘への想いを断ち切れぬまま、靖親王・英荷に仕えることを決意する。新たな東宮擁立をめぐり、外廷の首魁・藍宰相と内廷の怪人・呉青嵐が暗躍する中、荊棘を陥れたおぞましい策謀の真相がひもとかれていく――? 大人気中華伝奇ファンタジー、波乱の第9弾!
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「花路の頭」こと飛が白龍市へ還ってしばしのある日――。花路である騒動が持ち上がる。近く、白龍屋敷へ上がらせる約束をした「美琴楼」の歌い手・彩音が行方をくらましたというのだ。彩音の役目は、朱龍市からの客人の前で歌を披露すること。万が一にも歌姫不在となれば、白龍市の主・マクシミリアンの顔に泥を塗る事態となってしまう。飛と花路の面々は、彩音の行方を探り始めたが、そこには花街に生きる女の哀しい事情が――!? 表題作他書き下ろし1編を加えた、『四龍島』シリーズ25周年を飾る特別番外編!!
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大魔術師の「闇」に囚われたクリストフェルを追って「光の騎士」アルウィンは、彼の心の中へと堕ちていく。そこで美貌の魔男の過去、そしてその体内の魔石が、大魔術師の心臓であることを知る。そんな折、魔術師ギルドの長ケルヴィンに操られた女王の軍勢が、ウォルロック城市に迫り来る。クリストフェルを器として、大魔術師は復活してしまうのか!? 光と闇の騎士ファンタジー、ついに佳境へ!!
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「光の騎士」アルウィンは、クリストフェルの「闇」を知ろうと、彼から魔術の指南を受けることに。アルウィンを慕いはじめたブルーロータスの騎士見習いたちは、それを快く思わず、クリストフェルに対し敵愾心を燃やす。そんな折「魔術の街」を狙う女王アンによってウォルロック城市に異端の嫌疑がかけられ、その裏で暗躍する謎の魔術士の正体がついに明らかに…!? 光と闇の騎士ファンタジー。
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女王の命により都へやってきた「光の騎士」アルウィンとブルーロータスの騎士たち。ブルーロータス潰しを企む女王の膝元で城主ウォルターと引き離された一行は、アルウィンの兄に頼まれて風変わりなネグリン伯爵の護衛をつとめることに。命の危険も意に介さず、奔放な行動を続けるネグリンに振り回されながらも、彼を理解しようとするアルウィンだったが――。光と闇の騎士ファンタジー!
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『騎士祭』を間近に、賑わいを増す「魔術の街」ウォルロック。だがそれに乗じ、盗賊ばかりか城主ウォルターを狙う刺客までが現われる。一方「光の騎士」アルウィンを副団長に迎えたブルーロータス騎士団は、街の公衆浴場で起きたトラブルがもとで活動自粛を言い渡されてしまう。崩れかけた騎士団の誇りと団結、そして主君を護るため、一計を案じたアルウィンは公衆浴場で湯男として働くことに――。
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ブルーロータス騎士団に入るため、再び「魔術の街」ウォルロックを訪れた「光の騎士」アルウィン。だが、不良騎士団とも噂される団員たちは、都からきたアルウィンに対し敵意を隠さず、荒っぽい「歓迎」を画策する。そんな折騎士団へ、謀反の疑いがある「黄昏砦」の隊長を討つよう命が下る。アルウィンはひとまず騎士団を率いて「黄昏砦」に向かうことになるが…。光と闇の騎士ファンタジー!
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アルウィンは、華やかな美貌と穢れなき心を持つ都の騎士。女王の使者として「魔術の街」ウォルロックのブルーロータス騎士団を視察に訪れた彼は、いかがわしげな夜の街でふたりの男に助けられる。名も告げず去った彼らこそブルーロータスの騎士と知ったアルウィンが、心惹かれるまま翌日宿舎を訪ねると、前夜とはまるで別人の堕落した様子に疑問を抱くが…。光と闇の騎士ファンタジー!
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九麗公司の新参幹部、ヴィヴィアン・ウーファンが、和平公司の二爺と手を組んで、組織の転覆を謀っていた。稼ぎ屋の那智たちにもその片棒を担ぐ仕事が回ってくる。那智は、成功報酬に新市街の居住許可証を要求した。紅蓮公主と一緒に天国(パラダイス)へ渡るための手形(パスポート)――だが一方で、九麗公司に拘束される甲斐の身を案じていた。果たして彼らの行く先は…!? 緊迫のデッドエンドストーリーついに完結!
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旧市街で、紅蓮公主とコンビを組んで稼ぎ屋を続ける那智。甲斐と別れた傷も次第に癒えていった。あるとき那智は、雇い主の二爺から死胡同の顔役・時計屋へのつなぎを頼まれる。壊滅した黒組織の残党とスラム街の実力者の組み合わせに不審を抱く那智。その使いの途中で、公主が何者かに拉致されてしまった。公主を取り戻すために、那智は二爺のある仕事を請け負うはめになるが……。
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先の事件の失態で、リー・リンは公司の中で苦しい立場に追い込まれた。死胡同の顔役の時計屋は、事件の責をかぶる代わりに九麗公司の情報を流すように彼に持ちかけた。リー・リンの後見役を担った幹部長老の発言力が強まり、彼はその娘に引きあわされる。一方那智は、二爺の依頼を受け、紅蓮公主と共に公司内部に潜入することに。それは公司と新市街との取引を邪魔するという任務だった。
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荒廃した旧市街で、新たに紅蓮公主とコンビを組んで稼ぎ屋を続ける那智。だが、内心では二か月前に分かれた甲斐の消息を求め続けていた。昔なじみの時計屋の依頼で、九麗公司の商取引船を爆破する仕事を請け負うが、任務直前、別の場所から公司幹部を狙撃する甲斐を見かけてしまう。甲斐がリー・リンに殺しの仕事を強要されていると知った那智は!? <スラムフィッシュ>シリーズ、続編登場!
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鬼市巷にある「洞天茶房」は天界の底に通じている。美しすぎる給仕の梅鬼と牡丹郎は、実は天界より女仙神と一緒に堕ちてきた花仙で、店主の李子春は一緒にあやかし退治をやる羽目に……!? 今回はいわくつきの画巻に「洞天茶房」の料理人・陳九が呑み込まれてしまい、ドキドキの大波乱! 李子春のお師匠さまの番外短編と四コマまんがも入った愉快痛快・中華万華鏡! 桃源郷へ君と夢のなか!?
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裕福な新市街を遠くに眺めながら、貧しく退廃した人々のひしめく旧市街。この地区は、九麗公司という黒組織が実権を握っていた。那智は、九麗公司の対立組織、和平公司に雇われた稼ぎ屋である。相棒の甲斐と二人で新市街へ移るために、危ない仕事をこなす毎日だったが、九麗公司の実力者リー・リンの出現が、二人の運命を大きく変えていった…。真堂樹が放つ、デッドエンド・ストーリー!
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京師(みやこ)、鬼市巷にある茶房「洞天茶房」は天界の底に通じている。茶房の主人で科挙の受験生でもある李子春は、天界から女仙さまと一緒に堕ちてきた美麗すぎる花仙の梅鬼と牡丹郎とともに、あやかし退治をすることに!? 李子春の「骨」に惚れながらもクールでストイックな梅鬼と、この世とあの世を面白おかしく生きたい快楽主義の牡丹郎に挟まれて、李子春の日々は愉快痛快にあやかしまみれ!?
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老師のお供で王都クシュリ・エジャに赴いたヤシュダは、偶然悪鬼の長ラシュナーンと再会する。人の精を吸うために、女に化けて娼館に入り込んでいたラシュナーンだったが、ようやくついた客の男になぜか指を食いちぎられてしまった。折しも、人の指を持った娼婦がうろついていたとの噂が立ち、ラシュナーンたちは男の行方を追うことに…。ミスティック・ヒンドゥー・ファンタジー第二弾!
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王都クシュリ・エジャ。かつて強大な力を誇っていた神々も、今は地に堕ちた。王都を囲むカーマラトリの森には悪鬼が棲み、都を守っていたという。行者ヤシュダは、北の大寺院から盗まれた石を探すために、従者と共に都へ向かった。途中カーマラトリの森で美しい悪鬼の長に出くわしたヤシュダは、その身を賭けて立ち合いをすることになるが……。ミスティック・ヒンドゥー・ファンタジー!
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信心深い貴族の少年ジョバンニは、オカルト好きの兄に心を痛めていた。ある日、兄が開いた『神秘愛好の集い』の最中、突然現れたデーモンが客を襲う。邪霊に親しんだ罪で牢につながれた兄を助けようと奮闘するジョバンニ。ひょんなことから居合わせた妖しい美貌の持ち主イリヤと従者ジャン・バチスタが協力してくれるが、謎めいた二人に翻弄されて!? 麗しき悪魔遣いファンタジー!
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エヴァンタイユ宮では異変が起きていた。昨夜、王子ジェラールがフィリップ王太子を殺したと濡れ衣を着せられ囚われたのだ。近衛のルコントは解任され王女アデライドはおののくだけ。謀反人として幽閉されたジェラールはイブ・アントアーヌの妖しいまでの美貌に思いを馳せていた。その頃、イブは「魔術候」ルドルフの仮の邸で激しい眩暈と戦っていた…。『レマイユの吸血鬼』運命の完結編。
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吸血鬼退治を生業とする『薔薇の騎士』は病知らずの身。しかし薔薇香漂う蝙蝠館のサロンには身体に変調を来したイブ・アントアーヌがいた。「新しいヴァンピル」と名乗るコルニション伯爵と争い、その血を啜った後のことだ。イブには気がかりがあった。ローゼンブルクの領主「魔術候」にまつわる悪い噂だ。衰弱した身体でイブは、辺境の地ローゼンブルクへ旅することを思い立つのだったが…。
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アデライド王女のお気に入りの侍女シャルロットが行方不明になり、その正体が吸血鬼(ヴァンピル)という噂がたった。レマイユ伯イブは、第二王子ジェラールの依頼で、シャルロットの行方を探すことになったが――。(花園の媚薬)/飲めばたちまち夢心地、と巷で噂の「恋の妙薬」。それを飲んだマダム・パナシェの恋人は、無残な死を遂げる。イブとジェラールは、真相解明に乗り出すが――。(蜜蜂の偽薬)
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古のヴァンピルが棲んだと伝えられる辺境候領について、近ごろ噂が流れていた。魔術候と呼ばれる辺境候ルドルフの使う得体の知れない魔法で、領民が屍肉を食らう魔物に変じている、というもの。魔物退治に精を出すイブ・アントアーヌとしては、魔物を生み育てられてはかなわない。いっそのこと出所に赴こうかと思った時、現れたのはジェラール・オーギュスト。癪にさわる王子殿下だった!!
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吸血鬼の血を引くレマイユ伯イブは、観劇の途中何者かに拉致されてしまう。犯人は、都を騒がせているならず者集団の「ヴァンピル党」。どうやらイブは、アンジュ公爵家子息シャルルと間違われたらしい。アンジュ家では、近々親戚のコルニション伯に家名を譲ることになっていた。難を逃れたイブは、第二王子ジェラールに、コルニションを捕まえる手助けをして欲しいと頼まれるが……。
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花の都フォレ。王宮エヴァンタイユでは、このところ貴婦人が立て続けに殺され、吸血鬼の仕業との噂で持ちきりだった。事件解明にあたった第二王子のジェラールは、かつて吸血鬼退治の王命を受けたとされる「薔薇の騎士」の一族、レマイユ伯爵家の末裔を訪ねることに。レマイユ伯イブ・アントアーヌは、妖しいほどの美貌の青年。秘密劇場の舞台に立つ彼には、ある裏の顔があって……。
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落ちこぼれ魔法士のウィーと性悪ドラゴン・ルドヴィッグのコンビは、相変わらず失敗ばかり。何かとウィーに突っかかるルームメイトとの賭けに負けて、夜の図書館に忍び込む羽目になったウィーたちは、古代魔法で封印された「魔法メール」を偶然破ってしまう。そこを司書魔法士に見つかった二人は、変わり者の“マッド・ライブラリアン”モルトロに実験材料として目をつけられてしまい…!?
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コンパニオン・ドラゴンを使役し、国の中枢を担う上級魔法士。ウィーは、ドラゴン乗り(上級魔法士)になる夢を抱いて王立魔法士アカデミーに補欠入学した魔法士候補生だ。だが、入学早々出会った『運命の相棒』は、口も態度も最悪のはずれ者ドラゴン、ルドヴィッグ。傲慢なルドヴィッグに振り回され早くも落第の危機に瀕したウィーだったが、偶然、封印された闇の魔法を巡る事件に巻き込まれてしまい!?
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白龍市(バイロンし)の色街といえば、花路(ホワルー)のこと。しかし最近、新しい色街・美路(メイルー)が出現した。瞬く間に店を増やしたその界隈(かいわい)には、妖(あや)しい美貌(びぼう)の男娼(だんしょう)もいるといい、大繁盛の様子。苦々しく思いながらも静観していた花路の面々だが、用心棒との暴力沙汰など物騒な噂も聞こえだし、花路の頭(トウ)・飛(フェイ)は調査のため、なんと男娼として潜入することに!! 一方、さらなる嵐を望む『白龍』マクシミリアンの思惑は…!?
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動乱が終結し、平和を取り戻した四龍島(スーロンとう)。飛(フェイ)は、『小黒龍(シャオヘイロン)』の名を背負ったまま黒龍屋敷で街の立て直しに尽力していた。だが、西里(さいり)への想いは断ちがたい。おのれの心と、師父の遺した「黒龍をよろしく頼む」という言葉との間で飛は揺れる。やがて、大春節(たいしゅんせつ)の日に正式に『龍』を継ぐことが決まった。飛は、ひとつの決断を下した…。ロングヒット・カンフーアクションロマン、ついに感動の最終巻!
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ついに師父、月亮(ユエリャン)の野望をうち砕いた飛(フェイ)。だが、敗北した月亮が死を覚悟していることに気づき、たまらずあとを追いかけた。黒党羽(ヘイタンユイ)の廟堂(びょうどう)に火を放ち、冥府(めいふ)に赴こうとしていた月亮。追いついた飛は、師父をなんとか救おうともみ合う。しかし、そこに炎に包まれた梁(はり)が崩れ落ち、二人は下敷きになる。危ういところをかばってくれたのは、飛を憎んでいるはずの月亮だった…。
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ついに月亮(ユエリャン)が、白龍(バイロン)を攻めるための手兵を集めはじめた。黒龍(ヘイロン)全体が不穏な空気に包まれる中、月亮のやり方を疑問視する者も少なくない。飛(フェイ)は、雷英(リーイン)の手引きで黒党羽(ヘイタンユイ)の根城に入り込み、現状に不満を抱く若い党羽たちに協力を求めた。だがそのとき雷英が、飛こそが月亮の嫡子(ちゃくし)であると彼らに明かしてしまう。はからずも次期『黒龍』の名を背負うことになった飛。彼の運命の行き着く先は…!?
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冬眠(トンミエン)に、『黒龍(ヘイロン)』の座を譲らず月亮(ユエリャン)と戦ってくれと迫る飛(フェイ)。だが冬眠はのらりくらりと返答を避けるばかり。そこに毛家(マオけ)の使者が現れ、草郎(ツァオラン)が父に監禁されていることを告げた。飛は、草郎を救い出す代わりに願いを聞いてくれるよう取引を申し出る。一方、白龍(バイロン)では、悲しみにくれる花路(ホワルー)の前にマクシミリアンが現れた。悔しいなら仇を討てと挑発するマクシミリアンに、花路は一斉に刃を向けた…!
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ついにマクシミリアンと再会を果たした飛(フェイ)。おのれの未来はこの男と共にあることだと見定めた彼は、事態の収拾を約してマクシミリアンと別れた。師父、月亮(ユエリャン)のゆがんだ野望を阻止するために、飛は雷英(リーイン)らと共に黒龍市(ヘイロンし)に向かう。黒龍市では、帰還した月亮を主(あるじ)に据え、改めて白龍(バイロン)に攻め込むたくらみが進んでいた。本土・伍家(ウーけ)の思惑もからみ、四龍島(スーロンとう)に再び嵐が巻き起ころうとしている…。
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敬愛する師父の刃(やいば)に倒れた飛(フェイ)が死の淵から目覚めたのは、青龍(チンロン)・高楼街(カオロウチエ)だった。雷英(リーイン)が、飛は死んだと偽って、高楼街の頭(トウ)のもとに彼を匿(かくま)ったのだ。愛する人に裏切られ、なにもかもなくした飛。このまま命を手放そうかと思いつめた矢先に、マクシミリアンが生きているという知らせがもたらされる。全てを失った飛に見えるのは、ただ一つ、マクシミリアンの冷たい銀灰の瞳だけだった…。
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四龍島(スーロンとう)、白龍市(バイロンし)。花路(ホワルー)一の娼館(しょうかん)から素封家(そほうか)に引き取られるはずの娼妓(しょうぎ)が逃げだした。娘は飛(フェイ)のもとに現れると、「好きだからそばにおいて欲しい」と泣きだして…!? (表題作)。白龍屋敷の執事、万里(ワンリー)には、花路の頭(トウ)をつとめる弟がいた。血のつながらない弟・遠里(ユアンリー)が、大龍(ターロン)に殉じてこの世を去った背景には、兄弟の悲しい絆が隠されていて…(「遠里」)。大人気、四龍島シリーズのお楽しみ番外編!
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飛(フェイ)の出自を知った羅漢(ルオハン)たちは、マクシミリアンを廃し次期『白龍(バイロン)』の座に就くよう飛に迫った。急進派の羅漢と、飛に花路(ホワルー)離脱を勧める葉林(ユエリン)とが対立し、仲間たちの間でも争いが起きる。守りたいと願っていたものを自らの手で壊していくことに耐えられず、追い詰められた飛は、ついにある決意を固め、白龍屋敷に乗り込んでいくことに…。激動の四龍島(スーロンとう)シリーズ、ついにクライマックスへ!
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本土から戻ったマクシミリアンは、即座に街じゅうに触書を出した。花路(ホワルー)、龍江街(ロンチャンチエ)、大船主組合の全てを追い落とすかのようなその内容に、街は騒然となった。方々から『白龍(バイロン)』排斥の声があがり、一触即発の空気が漂う。それを裏で煽動しているのは、白龍転覆を目論む東州茶房主人こと月亮 (ユエリャン)だった。そしてついに、「花路が大龍(ターロン)の子を擁している」という決定的な噂が流されはじめて…。
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領主である『白龍(バイロン)』が白昼堂々、花路(ホワルー)の頭(トウ)を拉致(らち)したことで、街は騒然となった。屋敷に真意をただしても煮え切らない返事ばかりで、花路の中でも『白龍』への不信が渦巻き始める。一方、本土外人居留区へ連れていかれた飛(フェイ)は、ついに己の出自の証拠を突きつけられた。が、マクシミリアンの少年時代の深い心の闇に触れ、彼を置いて逃げることにしだいにためらいを覚え始めるが…。
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青龍(チンロン)の後見について、ようやく『黒龍(ヘイロン)』と対面したマクシミリアンだが、『黒龍』はのらりくらりと返答を避けるばかり。その様子からマクシミリアンは、『黒龍』は無能を装っているだけではないかと疑いを抱いた。一足先に白龍(バイロン)に戻った飛(フェイ)は、市街でつまらないいざこざが起きていることを知る。が、悩みのあまり花路(ホワルー)に心を砕けなくなっている自分に気づいて…。緊迫の四龍島(スーロンとう)シリーズ第14弾!
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『青龍(チンロン)』の後見についての承諾を得るため、マクシミリアンは黒龍(ヘイロン)へ使いを出す。が、先触れの万里(ワンリー)が何者かに襲われ、拉致(らち)されてしまった。白龍(バイロン)屋敷から、独断での万里の救出を禁じられた飛(フェイ)はマクシミリアンへの反発心から、あえて禁を破り黒龍に乗り込む。屋敷が勢力を失い、黒党羽(ヘイタンユイ)という猛者(もさ)集団が悪事をくりかえす黒龍市では、ある密かな企みが進行していた…。四龍島(スーロンとう)シリーズ第13弾!
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春の盛り。マクシミリアンを主(あるじ)に戴いたばかりの白龍市(バイロンし)。火つけや盗難騒ぎでごたつく中、本土の領主・伍家(ウーけ)の使者が『白龍』就任の祝いに街を訪れることになった。折しも、本土の染付(そめつけ)ばかりをねらった壷盗人を探していた飛(フェイ)は、盗人と伍家の使者の間に関わりがあるらしいと知って…。マクシミリアンとクレイ・ハーパーの本土時代の友情を描いた短編も同時収録! 四龍島(スーロンとう)シリーズ初の番外編。
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マクシミリアンの最後の一手は、青龍(チンロン)の姉・雪蘭(シュエラン)を娶(めと)り、すべての諍(いさか)いを水に流すというものだった。突然つきつけられたあっけない結末に、飛(フェイ)は納得がいかない。最愛の姉の婚姻を前に、青龍は最後の抵抗を試みる。それを阻止するために再び奔走しながら、飛は次第に、マクシミリアンの思惑どおりに動くことに対する憤りを感じはじめる…。四龍島(スーロンとう)シリーズ第11弾、いよいよ青龍篇解決へ!
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母かもしれない玲泉(リンチュアン)が目の前で海に呑まれていくのを、どうすることもできなかった…。青龍(チンロン)の襲撃はくいとめたものの、飛(フェイ)の中で何かが崩れかけていた。『青龍』は高楼街(カオロウチエ)をつかって陸路から再び白龍(バイロン)を狙うが、それに反発した高楼街の頭(トウ)・酔熊(ツォイション)は、青龍屋敷を見限る決定を下す。大詰めを前に飛の脳裏に浮かぶ敵の姿は、『青龍』ではなく冷たい銀灰の瞳だった…。激動の四龍島(スーロンとう)シリーズ第10弾!
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ついに『青龍(チンロン)』がその牙を剥いた。白龍(バイロン)を欺き、樹林房(シュリンファン)主人の命を狙ってまでひそかに木材を集めてきたのは、白龍を攻撃する船団を作るためだったのだ。だが、敵がどこに船を隠しているのかわからず、飛(フェイ)はあせりを覚える。一方で、街を騒がせ続けた祥船(シャンチョアン)の跡取り千雲(チェンユン)が、青龍と内通していた証拠の書状を残して突然失踪する。いよいよ対決の時が迫っていた…。四龍島(スーロンとう)シリーズ第9弾!
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