『実用、宮川俊彦、1円~100円』の電子書籍一覧
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東京中日新聞で週一回のコラムを担当していた頃、肩に力を入れず執筆する著者が多い中、一人気を吐いていた。「分かり易く」という風潮に意識的に抗して、説明責任もだが理解責任もを標榜した。玄人受けはしたが、この日だけは駅に新聞を買いに行くと言う人もいて、また非難も受けもした。
意図的な攪拌と提起を新聞で展開したと評された名物コラムの集成。表現は緊張だと姿勢を貫いた。 -
過激に熾烈にと要求されるほどむしろ対極に赴きがち。月刊健康雑誌での編集者の扇動に、珍しくアジ的な文を綴り続けた確信犯的逸脱の書。
気概は一文天下に臨むの風。雑駁さは却って当時の昂揚感を示していて感慨深い。気楽に流し読みして戴けると幸甚。 -
政治も言語。自己表現との立脚から、ただの解説が多くなった時代に敢えて言論の基軸を対峙しようとした意欲作。
名物編集長が亡くなるまで続いていた。日本政治が劇場化したり大衆化の漂白を受けるその前後の変化を捉えていて、今日では失われた基準の在り処を髣髴とさせる。
隠れファンが多く、高角度のミヤガワ政治考察としては珍重すべき本。 -
毎日新聞連載から繋がっている月刊「家の光」の同名県債の集成。人気ランキングで常にベストテンに入っていた話題の連載。
親であり子であることが既に事件だ。を認識の起点として日常の様々な漣を敏感に洞察し掘り下げる。所謂「事件」でなく、当たり前の中にこそ要点を見出そうとする。ミヤガワワールドの傑作。 -
足かけ4年に渡って朝日小学生新聞・お母さん新聞の全面原稿として書かれたものです。ミヤガワとしては珍しく「です。ます。」の文体で噛み砕いて書いています。
ちょっとした母親の言葉の作用で子の心が楽になったり、和んだり。また本気になったり。そこは表現教育の専門分野。言葉一つで幾多の波が作られる。家庭の中での言語を意識して書いた実践編。
ミヤガワ表現論や教育論、ワールドへの入門といったところ。
連載時には毎回全国から多くの反響があり、真摯な議論になりました。やっと今回まとめることになりました。 -
共同通信より全国配信していた連載コラム。毎日新聞名物連載だった「親と子の事件簿」の終了後も、サンケイやプレジデント、家の光などいくつもの媒体で、同様のコラムを書き綴り続けた。その一環。ささやかな何気ない風景ややり取りの中に潜む深刻な問題などを鋭敏に描き出す。ミヤガワの真骨頂。
バランスを欠きはじめ、今日に至る親子、教育界の変容を俎板に載せてきた評判のコラム。
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