『実用、BCCKS、エイティエル出版、401円~500円』の電子書籍一覧
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2023年12月21日更新
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六分儀とは、天体の海面からの高さ(角度)を測定する航海用具。天文航法とは、天体を観測することで目印のない大海原での自分の位置を知って目的地まで航海すること。
GPS全盛の時代になぜこんな時代錯誤な本を出すのかって?
そりゃ「おもしろいから」「楽しいから」に決まっています。
オートマ全盛の時代にわざわざマニュアル車を探して乗っている人いますよね。ラインやメールで瞬時に連絡できるのに、時間をかけて絵手紙を描いている人いますよね。エアコンのきいたホテルには泊まらず汗だくになってテントを設営している人いますよね。あれですよ、あれ。
コスパやタイパが最優先される日常では得られない「何か」がそこにあるのでは、と思いませんか。
本書では、60年ほど前に独学で天文航法を勉強した23歳の堀江謙一青年が日本人として初めてヨットで太平洋を横断したときと、少なくとも同等レベルの、しかし、大航海時代のコロンブスやマゼランよりはるかに精度の高い天文航法の知識を身につけることを目標にしています。 -
夏目漱石も激賞した帆船航海記の名著『海のロマンス』(商船学校の練習帆船・大成丸の世界周航記)が現代の言葉で復活。注や帆船用語の説明、図版を大幅に追加し、現代かなづかいに改めた現代表記版。
太平洋を横断して米サンディエゴへ、さらに南太平洋から南米最南端のホーン岬を超えて、アフリカ大陸の喜望峰へ。ナポレオンが流罪になったセントヘレナ島、南米ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ滞在を経て、ふたたび喜望峰経由でインド洋に出て、オーストラリアやインドネシア多島海に寄港後、太平洋を北上し故国へと向かう一年半近くに及ぶ大航海。
その間、太平洋横断後のサンディエゴでの船長の失踪と航海士の不慮の死、赤道無風帯(ドルドラム)の暑さやスコール、南大西洋の大しけ、さらには練習生二名の死亡など、数々の試練に見舞われながらも、総航海距離3万6377海里、465日に及ぶ航海をやりとげ、訪問先の風俗や社会の状況などをユーモアや自嘲、諧謔(かいぎゃく)をまじえて独特の文章でつづった、日本人による帆船航海記の決定版。
目次
はじめに
夏目漱石の序
はしがき
さらば芙蓉峰――いざ太平洋横断へ
帆船のロマンス
アンクルサムと彼の郷土――米サンディエゴ滞在
百十七日陸を見ず――太平洋南下、ホーン岬を経て喜望峰まで
南アフリカの南端――ケープタウン滞在
セントヘレナ――ナポレオンが流罪となった島へ
鹿と亀とカメレオン――南大西洋を西進し南米へ
南洋より故国へ――インドネシア多島海を経て再び太平洋へ
あとがきに代えて
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