『新書、波多野勝』の電子書籍一覧
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幻の満州国。軍閥・張作霖や革命家・孫文の背後で建国に生死を賭けた人々がいた。歴史に埋没した事件を掘り起こし、日本外交を再考する。
1932年、満州建国に至る道は長く険しかった。辛亥革命以後、三度にわたる独立工作の挫折、1916年の張作霖爆殺事件など、日中外交の舞台裏には意外な真実が隠されていた。本書では、明治末期から大正期を中心に、満州問題に生死をかけた政治家、陸海軍将校、大陸浪人たち、さらに中国の革命家たちの姿を丹念に追っている。崩壊しようとする清朝に対し、日本は彼らの独立を支援するようなかたちで、その実、傀儡政権をつくることを画策していた。その中心人物が、大陸浪人、川島浪速であった。謎多き人物、川島と粛親王との出会い、さらに溥儀との関係は、満蒙独立運動の象徴であった。又、孫文、袁世凱に対する日本側の巧みな駆け引きは、外交の醍醐味でもある。さらに本書は「奈良武次日記」「上泉徳弥メモ」など未公刊史料も駆使しており、歴史ファンのみならず研究家たちにも一石を投じる。満州事変から七十年、歴史に埋没した史実を掘り起した渾身の作。 -
日米外交史の中で、ベースボールはいかなる役割を果たしたか。ベーブ・ルース来日からイチローの活躍まで、知られざる数々の逸話を紹介。
イチロー、佐々木の活躍に沸くメジャー・リーグ。しかし日本のプロ野球がメジャーに近づくまでには遠く険しい道のりがあった。昭和6年、ゲーリッグら大リーグ選抜軍が来日、初の全日本チームが結成されたが17戦全敗。さらに昭和9年、ベーブ・ルースらを迎え、沢村栄治、伊達正男の好投光る。しかし16戦全敗。あれから70年、日米野球交流はどのように発展してきたのか。本書はその歴史をふり返り、プロ野球発展に尽力した人々の逸話を紹介。特に最大の功労者であった鈴木惣太郎氏の日記を元に綴っている。昭和9年の大日本東京野球倶楽部創設の裏話から、戦後のプロ野球がGHQの計らいで、昭和20年11月のスピード復活を遂げた話、さらに昭和33年、カージナルス来日と長嶋の活躍、その後、村山、野茂の活躍など、今明かされる逸話が満載。プロ野球存亡の危機に、日米野球は今後どうあるべきか。ベースボールを真に愛した男達による激動の物語。
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