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『新書、NHK出版新書(NHK出版新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全140件

  • 「驕れる道長」は虚像?

    歴史の主役としては光の当たらない平安貴族。
    だが、武士が台頭し不安定化する世情にあって、彼らは国のために周到に立ち回り、腐心しながら朝廷を支えていた。
    NHK大河ドラマ「光る君へ」の時代考証も務める著者が、知られざる平安貴族の実像を、
    藤原道長『御堂関白記』、藤原行成『権記』、藤原実資『小右記』という三つの古記録から複合的に明らかにする。
  • 直木賞作家が8人の戦国武将をプロファイリング!

    「歴史に触れて疑問を抱く。そして自分なりに推察する。仮に物証はなくとも、行動パターン、過去の経歴、身体的特徴、さまざまなものから人物像の輪郭を限りなく鮮明にしていく。いわば、それは歴史上の人物のプロファイリングである。私は小説を書く過程において意識して、あるいは無意識でも必ずしている」

    三英傑(信長、秀吉、家康)から、著作『じんかん』の主人公・松永久秀や『八本目の槍』の石田三成まで、8人の英雄たちの素顔が浮かび上がる。
    彼らは何を目指し、何に賭け、何に心動かされたのか――今村流推察で解き明かす。

    【内容】
    第1章 織田信長――合理精神の権化
    第2章 豊臣秀吉――陽キャの陰
    第3章 徳川家康――絶えざる変化の人
    第4章 武田信玄――厳しい条件をいかに生きるか
    第5章 上杉謙信――軍神の栄光と心痛
    第6章 伊達政宗――成熟への歩み
    第7章 松永久秀――なぜ梟雄とされてきたか
    第8章 石田三成――義を貫く生き方
  • 日常は、もっとずっと軽やかになる!

    自己主張が苦手、頼まれた仕事を断れない、人に会うと気疲れする――。なぜ私たちは自分の気持ちより他人にどう思われるかを優先して、心身をすり減らしてしまうのか?人の期待に縛られている状態は、他人を優先しようとしすぎる「自己犠牲グセ」や自分に厳しすぎる「完璧主義」などにも通じる厄介な問題だ。NHK「あさイチ」の出演でもおなじみの臨床心理士が、人の評価や愛情に依存せずに「身軽に生きる技術」を、具体的かつ明快に示す。
  • 流行に乗じたタピオカ店のしたたかな戦略とは?

    二郎系ラーメンやフグ釣り漁船から、寺社のサイドビジネス、転売ヤー、そしてネットワークビジネスまで――。会議室の外で生まれる「野生のビジネス」を経営理論で読み解くと、思わぬ合理的戦略が見えてきた! 身近な例から楽しく経営学のエッセンスが学べる一冊。
  • 「鳥獣戯画」から若冲の「動植綵絵」、応挙の子犬、将軍家光のヘタウマ画まで。フルカラーで名作90点超を

    日本には、なぜ多彩な動物絵画があるのか? 「鳥獣戯画」から仏教絵画・禅画、若冲の「動植綵絵」に、応挙の子犬、将軍家光のヘタウマ画まで。日本人と動物のかかわりをたどるのみならず、「いかに描かれたか」という視点も加え、古代から近代までの数々の名作誕生の秘密へと迫っていく。フルカラーで名作90点超を収載した、決定版の通史!
  • 知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方まで

    知性、能力、性格、そして運まで――。行動遺伝学が明らかにしたのは、人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、それから誰も逃れられないということだった。私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。理不尽を乗り越え、成功を手にするための方法は存在するのか。ベストセラー作家と、行動遺伝学の第一人者が徹底的に論じる決定版。
  • 私たちにとって、墓とは何か?

    時の権力や死生観、土地や風土に根ざした文化によって、日本ではじつに多様な葬送文化が育まれてきた。
    だが、過疎化や高齢化により、今その文化が風前の灯となっている。
    土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏(こつぼとけ)」まで――。
    全国各地を歩いて取材した僧侶が、知られざる弔いのかたちを写真とともに明らかにしながら、
    日本人がいかにして死と向き合ってきたかを問いなおす。
  • 「弱いアメリカ」しか知らない世代の、社会変革の想像力とは?

    機能不全に陥る民主主義、「保守」化する社会、脆弱な社会保障、拡大する経済格差――
    戦後国際秩序の盟主としてのアメリカが今多くの難題を抱え、転換期を迎える中で、
    人口の2割を占める米国のZ世代は、社会変革の主体として注目を集めている。

    テロとの闘いの泥沼化や金融危機など、自国の「弱さ」を感じながら育った彼らにとっては、
    機能不全に陥る民主主義、拡大する経済格差、脆弱な社会保障こそがアメリカの「現実」だ。
    長期的には政治・外交にも影響を及ぼすと見られる彼らは今、
    どのような価値観や対外政策への志向を持ち、アクションを起こしているのだろうか?

    米中対立、反リベラリズムからジェンダー平等、レイシズムまで。
    気鋭の国際政治学者が、アメリカの今と未来をさまざまな角度から描き出し、
    私たちの社会や政治の想像力を広げる渾身の書。
  • 今こそ「戦争と平和」を冷静に問う

    2014年、ウクライナ政変以後のロシアの行動は、我々日本人には”異様”に映る。だが逆に、「アメリカの核の傘」の下で平和を享受してきた戦後日本は、ロシアの眼からどう見えているのか? 急変する国際情勢の中で、東アジア地域の安定を生み出すために必要な、国防の論理とリアリズムとは何か。外交官としてロシアとの領土交渉などに関わってきた著者が、近視眼的に見ていては分からない日本の現在地と課題を歴史的に解き明かし、ウクライナ戦争以後の中長期的な安全保障のあり方を問う。
  • 英語上級者は何を考えているのか?

    本書では、上級者の思考プロセスに着目し、文構造の把握や語彙増強の方法、自然な訳し方までを解説。比較的簡単な短めの文からスタートし、多様なジャンルの英文への対応力を段階的に磨いていく。各章末には、「さらに上」を目指す人のための腕試し問題と独習のヒントを収載。本物の読解力が身につく一冊。
  • ヒミコは二人いた? 東遷は何度もあった? 気鋭の作家が古代史の謎に切り込む!

    「歴史的なあの事件」は本当に教科書どおりに起こったのか? いや、私はこう考える――。歴史を題材にした小説作品に定評のある著者・周防柳が、松本清張、井上靖、邦光史郎、黒岩重吾、永井路子ら往年の大作家から、澤田瞳子、坂東眞砂子、さらには諸星大二郎、安彦良和ら漫画家まで、彼らが自作で展開した諸説を紹介しながら、自らも事件の背景や人物像を考察していく、学校では絶対に教えてくれない、スリリングな古代史入門書。

    第一章 邪馬台国は二つあったか――大和と筑紫の女王卑弥呼
    第二章 神武は何度東遷したか――記紀神話と初期大和政権
    第三章 応神天皇はどこから来たか――河内王朝と朝鮮半島
    第四章 大王アメタリシヒコとは何者か――馬子と推古と厩戸皇子
    第五章 天智と天武は兄弟か――対立から見た白村江、壬申の乱
    第六章 カリスマ持統の狙いは何か――不比等と女帝たちの世紀
    古代史小説ライブラリー(神話世界~八世紀奈良時代)
  • コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?

    『資本論』は誰もがその存在を知りながら、難解・長大なためにほとんど誰もが読み通せない。この状況を打破するのが斎藤幸平――新しい『資本論』解釈で世界を驚かせ、『人新世の「資本論」』で日本の読者を得た――、話題の俊英だ。マルクスの手稿研究で見出した「物質代謝」という観点から、世界史的な名著『資本論』のエッセンスを、その現代的な意義とともにていねいに解説する。大好評だった『NHK100分de名著 カール・マルクス『資本論』』に大量加筆し、新・マルクス=エンゲルス全集(MEGA)の編集経験を踏まえて、“資本主義後”のユートピアの構想者としてマルクスを描き出す。最新の解説書にして究極の『資本論』入門書!
  • 私たちは、「バカ」だったから繁栄した!?

    人類は他の生物より、知能が高く、そのために文明を築き成功することができた、と思われている。果たしてそうだろうか。知能の高さと生物の繁栄は直結しているのか? なぜ知能だけでなく、意識が進化したのか? 脳の大きいネアンデルタール人が滅んだのはなぜか? 生物進化についてのわかりやすい解説が人気の著者が、人類史の大きな謎に迫る!
  • 今日も座席が決まらない……!

    「この桜吹雪をよもや見忘れたとは言わせねえ」「これにて一件落着」――。決め台詞でおなじみの「江戸のお裁き」の現場は、本当はどうなっていたのか? 100年以上にわたって書き継がれた“役人用マニュアル”を読み解き、近世社会に貫徹していた「秩序感」をリアルに描き出す。
     江戸時代、訴えを持ち込んでくる人々に対し、奉行所が開廷初日、真っ先に取り組んだのは、3段ある座席に出廷人を割り振る作業であった。無限にある「格式」の上下を見極めようとする熱意の背後に、幕府が守ろうとしていた正義のあり方――統治の正当性――を見出す。「身分制度」への思い込みが覆される快作!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    論理的思考力を身につけるために最適で万能、さらに人類の共通語ともいえるものが数学だ。

    AIや自動運転など技術革新がさまざまな場面に登場する昨今、数学的素養を持つことのニーズが日に日に高まっている。
    早稲田大学の政治経済学部が「数学Ⅰ・数学A」を入試の必須科目にしたことをさきがけに、今後、数学Ⅰと数学A は、文系学生にとって最低限の「数学リテラシー」のスタンダードになっていくだろう。

    本書ではその「スタンダード」がどんな内容を含むのか、数学を避けてきた文系出身の社会人でも無理なく学べるように解説する。数学が実社会でいかに役立つのか、論理的思考力の形成にどのように貢献するのか――実感しながら読み進めていくうちに身体に数学的思考が自然としみ込んでゆく。 

    「高校時代に数学をこんな風に教わりたかった」との声続出!
  • 死にゆく自分を支えるのは―― 神か、仏か、私自身か?

    NHK「100分de名著」の指南役としてもお馴染み、科学にも通じる仏教研究の第一人者による、究極の宗教論が登場!
    「原始仏教」を題材にした『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』、「宗派の教え」に着目した『大乗仏教――ブッダの教えはどこへ向かうのか』につづき、本書では、自分や家族の生き方の規範であり、死に際の救いとなる「宗教の本質」を取り上げる。仏教はもちろん、一神教、多神教、二元論宗教、そしてイデオロギーまで、それぞれの宗教の種類と成り立ち、向き合い方までを立体的に見ながら、「なぜ人間は宗教なしで生きられないのか」を解き明かす。
  • 「性格は変わらない」 と思い込んでいるあなたへ!

    世の中には、「自分は性格で損をしている」などと、自分の性格を恨めしく思っている人が少なくありません。なかには、物事がうまくいかないことを性格のせいにして、「生来のもの」としてあきらめてしまう人もいます。
    しかし、心理学者アドラーによれば、それは大きな間違い! 性格は、(1)生得的なものではなく、(2)対人関係の問題を解決するために身につけたもので、(3)自らが変わろうと決心すれば、必ず変えることができる。つまり、ここでもアドラーの持論である「人間の悩みは、すべて対人関係の悩み」であり、大事なことは、「まず自分を知り、他人を理解し、共同体感覚を身につけることにある」というわけです。
    そこで著者は、アドラーの著作『性格の心理学』から、一般に「損」と思われがちな性格に焦点をあて(2-5章)、さらには多くの人が関心をもつ「きょうだい関係」を別立てし(6章)、一つずつ丁寧に解説していきます。
    ポイントは、このタイプ分けの目的が「性格診断」にあるのではなく、個々人が自分の性格を理解し、必要があればその性格を変えていく「知的手段の場」とすること。
    たとえば「虚栄心」は優越性の追求ですが、実は劣等感の裏返しで、人に認められようとする努力が原因である。だから、人の期待に合わせることをやめ、現実の自分をそのまま受け入れられれば虚栄心は払拭できる――というわけです。
    「性格が変われば、人生はがらりと変わる」とアドラーは言います。現状の自分の性格や生き方に悩み、不満を持っている人たちに送る、アドラー×岸見一郎による、あなたの人生を変える一冊です!
  • ニューノーマル時代の必須スキルを鍛える、超合理的メソッド!

    社会人の英語学習では、「何に集中し、どこで手を抜くか」が重要だ。仕事で使うのであれば、「話すこと」でなく「聞くこと」の訓練に注力する。また「日常会話」でなく「専門用語」を、「翻訳」ではなく「丸暗記」の技術を習得すべきだ。著者が長年の経験で得た、専門家同士のやりとり・会議での討論・英文読解・メール作成などに役立つ、超合理的勉強法!
  • 時代を超えて、闇は残る

    「社会派推理小説」というジャンルを確立した国民的作家・松本清張。格差、差別といったタブーを恐れずテーマとして取り上げる姿勢、地方から中央を相対化する視線により、その作品には昭和という時代の闇が刻印されている。代表作の数々を「鉄道」と「天皇」に注目して読み解き、歴史の暗部に光をあてる。


    第一章 格差社会の正体――『点と線』
    第二章 高度経済成長の陰に――『砂の器』
    第三章 占領期の謎に挑む――『日本の黒い霧』
    第四章 青年将校はなぜ暴走したか――『昭和史発掘』
    第五章 見えざる宮中の闇――『神々の乱心』
    終 章 「平成史」は発掘されるか
  • 「学校英文法」の世界は、時代と共に大きく変化している! たとえば、「趣味は写真を撮ることです」と言うとき、「写真を撮ること」はto take picturesでもtaking picturesのどちらでもよいと習ってきたはず─。しかし、不定詞と動名詞では、そもそも形が違えば、当然その意味も異なる。多くの人が高校時代までに習った古い情報と比べながら読み解く、目からウロコの現代英文法。
  • 超少子高齢化、核家族化、晩婚化に未婚化、熟年結婚・離婚率の上昇……。日本社会が大きく変化するなかで、さまよう遺骨が急増している。このことは決して他人事ではない。大切な人の遺骨や自分の遺骨が死後、行き場を失わないようにするために、わたしたちは誰にどう死後を託したらいいのか。変容する弔いのかたちを見つめ直し、「真の終活」とは何かを考える。

    “遺骨・墓”問題を追ったNHKクローズアップ現代+待望の書籍化!
    もう“個”の単位では死者を弔えない。

    〈内容〉
    第一章 遺骨が捨てられる?!
    第二章 遺骨を手放したい人々
    第三章 急増する「墓じまい」と新たな弔いのかたち
    第四章 誰に死後を託すか
  • クリティカル・リーディングとは、文章のポイントを的確に見抜き、「批判する力」を育むための全く新しい文章読解法。評論から新聞記事までを素材に、思考がどう理論的に表現されているかを解説、論証の基本構造を明らかにする。論証がきちんとなされていない文章の見分け方から結論の飛躍に突っ込むコツまで。レトリックに惑わされずに本質を把握する術を伝授する決定版!
  • 不適切なかかわりが、子どもの脳を変形させる
    脳科学が明らかにした驚くべき事実

    「子どもの前での夫婦喧嘩」、「心ない言葉」、「スマホ・ネグレクト」に「きょうだい間の差別」──。
    マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を「物理的」に傷つけ、学習欲の低下や非行、うつや統合失調症などの病を引き起こすことが明らかになった。脳研究に取り組む小児精神科医が、科学的見地から子どもの脳を解明し、傷つきから守る方途と、健全なこころの発達に不可欠である愛着形成の重要性を説く。

    [内容]
    序 章 健全な発達を阻害する脳の傷つき
    第一章 日常のなかにも存在する不適切な養育
    第二章 マルトリートメントによる脳へのダメージとその影響
    第三章 子どもの脳がもつ回復力を信じて
    第四章 健やかな発育に必要な愛着形成
    終 章 マルトリートメントからの脱却
  • 認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する
    時代がやってきた!

    視覚、味覚、聴覚などと並び、非常に身近な感覚でありながら、科学的にまだ謎が多く残る分野――それが「嗅覚」である。重度の認知症患者の症状を改善したり、がんの終末期の疼痛を和らげる〈香り〉。これまでの西洋医学では太刀打ちできなかった病状の治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最先端の臨床例からわかりやすく解き明かす。

    ■目次
    第一章 嗅覚のメカニズム~ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
    第二章 <香り>が人体におよぼす作用~アロマセラピーのサイエンス
    第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>~メディカルアロマセラピーの最新研究
    第四章 <香り>の効能を楽しむ~精油の使い方
  • 第一人者が「核心」と「面白さ」を論じ尽くす!

    日本における哲学の泰斗が集結し、全3巻で西洋哲学史の大きな見取り図を示す! 第1巻は、近代以降の哲学を理解するうえでも必須の古代ギリシアからルネサンスまで。哲学という営みはいかに誕生し、受け継がれていったか。主要哲学者の思想をもとに、この時代の哲学の重要論点とダイナミックな流れを浮かび上がらせる。ゼロからの学び方、いま学ぶことの意義・効用まで――、「聞き書き」によって哲学史の「核心」と「面白さ」に迫る。ありそうでなかった決定版の入門シリーズが誕生!
  • 最新研究でここまでわかった、おどろきの「香り」の力!

    ストレスや不安の軽減から脳機能の向上、治りづらい疾患の緩和・予防まで。植物の香りはなぜ、そしていかにして私たちの心身のコンディションに良い影響を与えるのか?
    昨今のめざましい研究から解明され、医療現場でも取り入れられているその具体的な効能を、第一人者がわかりやすく解説。ロングセラー『〈香り〉はなぜ脳に効くのか』に次ぐ、「香り」の科学の決定版!
  • 平安中期は「女の時代」だ!

    紫式部をはじめとする平安期の女性は、なぜ歴史的な文学作品をのこすことができたのか? 栄華極まり陰謀うごめく貴族社会で、女性たちは何を考え、どのように暮らしていたのか? 歴史の表舞台には立たない女性にも光を当て、彼女たちの結婚・出産・仕事・教養・老後などを通じて、平安時代のリアルを解き明かす。この一冊で、大河ドラマ「光る君へ」の時代背景がよくわかる!

    *電子書籍版には一部収録していない資料写真がございます。あらかじめご了承ください。
  • 「ネステッド・クライシス」の時代を生きる日本人へ!

    時事問題にも積極的に発言してきた「活動する哲学者」ガブリエルの目に映る、日本社会の「レイヤー」とは何か? 「90年代で足踏みしている」と評された日本人は、これからどうすればいいのか? 気候変動に始まった複合的な危機の時代を見通す視座を伝授する!
  • DIYバイオから人工臓器、ゲノム医療まで慶應SFC人気教授による目ウロコの講義!

    分子生物学という分野は、医療、産業、環境など社会へ広範な影響を及ぼすだけでなく、生物学的な〈わたし〉という存在への理解を深めるのにも役立つ。本書では、分子生物学が導く驚きの未来像をわかりやすく、豊富なたとえを駆使して解説。読了後、人間と生命を読み解く解像度が格段に上がる!
  • まるで『カラマーゾフ』の大審問官。これは、現代の「ツァラトゥストラ」だ!

    全世界で22億5000万人もの信者を有する一大宗教であるキリスト教。しかし、その実態について、日本人のほとんどが理解していないと著者は言う。そこで著者はキリスト教の成立前後に着目し、こう断定する。
    キリスト教は、神でもイエスでもない、それぞれの教会の指導者の「教え」と、それを「信じ込む」者との関係で成り立っている。そしてその構造は、イエスの時代からすでに始まっており、ありもしない「なすべきこと」を神の教えと信じ込ませた「神なし領域の宗教ビジネス」である――と。
    ストラスブール大学神学部出身の神学者が、自身の研究の集大成として世に放つ、”あなたのキリスト教観が180度変わる”類書皆無の宗教論!

    【内容】
    序――キリスト教は西洋文明にとっての本質か
    第1章 「キリスト教」についてのアプローチ
    第2章 ユダヤ教の諸段階
    〈1〉カナンへの定住――普通の一神教[前十二世紀]
    〈2〉北王国の滅亡――本格的な一神教[前八世紀前半]
    〈3〉神の前での〈自己正当化〉の排除[前二~前一世紀]
    〈4〉「律法主義」への収斂[一世紀末]
    第3章 キリスト教の成立
    〈1〉神に選ばれたイエス
    〈2〉さまざまな教会のさまざまな教え
    第4章 キリスト教と「世俗化」
    第5章 日本とキリスト教の関係について
  • ChatGPTをはじめとする生成AIの可能性と限界を見通す!

    ChatGPTに代表される「生成AI」は、急速に浸透したが、内容の間違いへの対応や著作権保護等、多数の課題がある。さらに、一層の開発をめぐる企業間、国同士の覇権争いまで、多くの論点を含む。生成AIをどう活かすべきなのか、AIの歴史や動作の理由も知り、その本質をあぶりだす。
  • もうひとつの日本近現代史――。

    幻に終わった明治・戦前の計画、「政治駅」の真実、そして不可解な路線の謎……。誕生から拡大期を経て、現代もつづく新幹線の歴史を、「政治」と「地形」に着目して路線ごとに書き尽くした決定版。
  • ブギの女王&スウィングの申し子--音楽史を塗り変えたコンビのすべてがわかる

    ポピュラー音楽史研究のトップランナーが、直筆楽譜や公演記録等を基に、笠置・服部コンビが近代芸能史に遺した業績を書き尽くす。録音音源やセールス中心の音楽批評通念、戦前と戦後を分断したものと捉える史観、西洋音楽を称揚する偏重主義に異議を唱え、ふたりが生み出した数々の「モダン音曲」とその実演の価値を検証する。心ズキズキ踊りだす、連続テレビ小説「ブギウギ」関連書の決定版。
  • 日本のエネルギー政策はどこに向かっているか?

    ウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機を受けての「原発回帰」という政策大転換。耐用年数や核のゴミの処理といった問題から、次世代革新炉や廃炉の実現性、再び事故が起きた際の避難体制まで、20年以上にわたりエネルギー業界を取材してきたNHK解説委員らが、山積する課題を徹底解説。電気料金の高騰や逼迫したエネルギー事情が国民生活を直撃するなか、再生可能エネルギーの普及状況も含め、日本のエネルギー問題の核心に迫る。池上彰氏との特別鼎談も収載!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    難関中学の入試問題で、予測困難な時代を生き抜く10の発想を磨く!

    情報を視覚化する、虫の目と鳥の目で見る、差や比を考える……数学的着眼点を養えば、経験したことのない問題に対して最適な解決法を見つけられる。文系・理系を問わず、必要不可欠な数学の力を、「解く喜び」を感じながら獲得できる画期的な一冊。
  • 「天才植物学者」の真の業績とは?

    牧野富太郎は、「日本の植物学の父」と呼ばれ、貧窮の中にあって独学で植物分類学を修め、アカデミズムと対峙しつつも、偉大な業績を残し、植物知識の普及に尽力したとされる。しかし、そうした人物像や人間ドラマばかりが脚光を浴び、研究者としての業績はこれまで十分に顧みられてこなかった。命名した植物数や集めた標本の数が定まらないのはなぜか? 研究、普及活動の真価とは? 2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」の植物監修者が、「天才植物学者」の足跡を追いながら明らかにしていく。
  • 気鋭の脳神経科学者が、"飽きない脳"の仕組みを解説

    やる気のある人や状態は、やる気のない状態から意識的にやる気を出したわけでなく、脳が「ワクワク」した結果、身体が勝手に動いてノリノリになっている場合がほとんどです。無意識であるという意味では、本来やる気などは存在しません。そのような思い込みが作り出した「モチベーションの壁」を壊すには、脳の喜びを心身に伝えるしかないのです。
    モチベーションアップの行動を起こすためには、誰もが生まれつき持っている脳の「統計学習」の機能が有効な手段となります。統計学習とは、脳の潜在的(無意識的)な学習機能です。統計学習によって、脳はさまざまな事柄に対して「次にどんなことがどのくらいの確率で起こるか」を予測し、社会環境の中で何に注意を向けるべきかを適切に察知できます。統計学習において、知っていることばかり起きると脳は「飽きて」しまいます。逆に、脳がワクワクするような適度に新しい出来事が起こると脳のモチベーションが維持され、やる気が身体に伝わるのです。

    はじめに
    第1章 脳は勝手に判断する――脳の予測とモチベーション
    第2章 「脳の壁」を壊す――変化と維持のせめぎあい
    第3章 脳と思考の関係――意欲をコントロールする仕組み
    第4章 脳の「思い込み」――不満を減らすか、満足感を増やすか
    第5章 最高のモチベーションのために――自ら意欲を高める
    おわりに
  • 選択に迷ったとき、挫けそうになったとき、「あの人」が語りかける。

    瀬戸内寂聴、高倉健、樹木希林、立花隆など、22人の先達はどんなメッセージを残したか。苦しいとき自らを奮い立たせた一言、一生かけて辿りついた境地を示すフレーズなど、懐かしい人物の珠玉の言葉が、懸命に生きる現代人を癒し、励ますアンソロジー。明日を生きる力が湧いてくる。NHK「あの人に会いたい」を書籍化。

    【本書で紹介する人物と言葉】 瀬戸内寂聴、なかにし礼、宮城まり子、福本清三、酒井雄哉、高倉健、橋田壽賀子、高畑勲、鈴木登紀子、佐伯チズ、米沢富美子、樹木希林、赤塚不二夫、田辺聖子、坂上二郎、立川談志、立花隆、古賀稔彦、さいとう・たかを、永六輔、半藤一利、緒方貞子(※掲載順)
  • 700万人を教えたカリスマ講師直伝! お金と時間をかけずに英語力を伸ばすコツ

    「英語は早く始めるほどよい?」「英語のシャワーを浴びせるのは効果がある?」…親たちの切実な疑問に対して、全国の小中高生を多数導いてきた著者が本気で答える。小学生のうちはとにかく英語嫌いにさせない、4技能の中では「読む」に注力、中学からは文法重視、など実践的で効果的なアドバイスが満載。激変する英語教育環境の中で英語好きの子どもを育て、お金と時間をかけずに一生モノの英語力を身につけるにはどうしたらよいかを綴った待望の指南書。
  • 「旧統一教会問題」が露わにしたもの

    安倍元首相銃撃事件を機に急浮上した旧統一教会問題。宗教のあり方が問い直された。本来は人を救うはずの宗教と“カルト”との境界はどこにあるのか。政治と宗教の関わり方にどのような“歪み”があったのか。これから私たちは、どのように宗教と向き合うべきなのか。現場の第一線にいる研究者・宗教者6人が集まり、宗教と社会・政治・人間の「これから」を徹底的に討論する。YouTube版動画が10 万回以上再生されたNHK E テレ「こころの時代 宗教・人生 問われる宗教と“カルト”」に、出演者の書下ろし論考を収載して緊急出版化。
  • 正統にして先鋭。180年受け継がれてきた音楽と伝統の奇跡

    言わずと知れた世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。なんと彼らは創設から一貫して経営母体を持たず、その運営を演奏家たち自身が行っている。なぜ彼らは長きにわたり後ろ盾なしで存続し、伝統を守り続けてきたのか。2020年、コロナ禍でコンサート開催が困難を極めた時期の来日公演の舞台裏から、組織のマネジメント形態や奏者たちによる「民主制」の内実、偉大な音楽家との関わりや戦時の対応、変化するマネタイズの手法まで。音楽ジャーナリストとして楽団長や団員に取材を行い、同時に彼らのレコーディングにも参加する著者が明かす、180年続くウィーン・フィルの「行動原理」。

    第1章 音楽界のファーストペンギン
    第2章 ウィーン・フィルとは何者か
    第3章 ウィーン音楽文化と自主運営の歴史
    第4章 戦争が落とした影
    第5章 王たちの民主主義
    第6章 アート・マネジメントの先駆として
  • 「ただ、人間らしく暮らしたい」――高齢者の尊厳回復への道筋を示す

    人生100 年時代、生きがいや健康のために働き続けようとの掛け声の一方で、低年金に苦しみ、生活を補うため働かざるを得ない老年層は多い。さらに生活保護以下の水準で暮らす高齢者は600万人超もいる。
    『下流老人』から7年、賃金は伸びず物価が上昇する中で、今後誰もが直面しうる危機が、老後の貧困である。超低年金、超低賃金、シニア労災等の横行を座視してはならない。
    公助(年金)、自助(生きがい)、共助(つながり)の立て直しを訴える著者が、誰も取り残さない社会実現への具体策を提言する。中でも高齢者が安心して生きられる、貧困打開への究極の処方箋とは、全員へ一律の生活扶助費を支給する「最低保障年金」の実現だ。
  • 信玄が見抜いた、家康の弱点とは!?

    2023年大河ドラマ「どうする家康」の時代考証者が、家康最大のターニングポイントとなった三方原合戦の真相と、歴史的意義に迫る!
  • リベラルよ、目を覚ませ。

    パンデミックから気候変動、格差と福祉、資本主義の展望まで。世界はどこへ向かうべきか。トランプ政権以後のアメリカから社会の未来をまなざす、「知の巨人」によるコロナ禍の思索。
  • 一気読み必至。常識が変わる生物学講義!

    生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。
  • 入試問題「倫理」厳選23問で、現代思想に入門する!

    現代思想入門は、この一冊でカンペキ! フロイトからフーコー、デリダ、ドゥルーズにアーレント、サンデルまで。センター試験・共通テスト「倫理」厳選23問を入口に、20世紀以降の哲学の流れと見取り図を示す。基本知識のみならず、フェミニズムやケアの倫理など最前線の思想もまるわかり。学びなおしに役立つ、好評『試験に出る哲学』シリーズ第3弾!
  • 自分ならどうする!? ゲノム医療時代のがんとの新たな向き合い方、付き合い方

    オーダーメイド医療が実現しつつある昨今、患者にとってできるだけよい治療と人生の選択肢とは?――20年以上、がん治療の現場と患者を取材し続けてきた著者が数多くの実例から考察。
    最新治療の恩恵を取り入れつつ、仕事も人生もあきらめない方法など、100人を超えるがんサバイバー達との対話から得た貴重な知見を伝える。
    がんゲノム医療による「プレシジョン・メディシン(精密医療)」が進み、現場も一変した今、患者の本音や選択から、「自分だったらどうするか」という当事者の視点で考え、新たな発見やヒントをつかみとってほしい――がん闘病者から、がん検診受診者まで、がんに無関心ではいられない人たち必読のルポルタージュ。
  • 誰が「メタバース経済圏」を制するのか?

    ビジネスや経済のあり方を根底から覆すテクノロジーとして、大きな注目を集めている「メタバース」。GAFAMが動き始めたことで、急速な勢いで業界大変革が進んでいる。エピックゲームズ、ロブロックスら先駆者から、異端のナイアンティック、日本企業まで。仁義なきプラットフォーム争奪戦を、各社はどのような戦略で勝ち抜こうとしているのか。そして仮想空間の膨張は、現実経済をどう変えるのか。長年VRビジネスを取材・研究し、自らもビジネスを行う著者が、具体的な企業動向を踏まえて徹底解説する!
  • パンク歌手から芥川賞作家、そして唯一無二の文人へ。町田康、はじめての自分語り!

    独特な文体・語法と奇想天外な物語で幅広い読者を有し、多数のヒット作を発表してきた作家・町田康。一度読んだらやみつきになる、あの唯一無二の文学世界は、いかにして生まれ、進化してきたのか。町田ファンならずとも、文芸ファンなら誰もが気になる謎について、作家自らが内面を「暴露」する注目の一冊。本書では、人生初の試みという「自分語り」を幼少期から還暦を迎えた現在まで、好きだった本や作家、自身の作品解説といった文学世界はもちろん、影響を受けた民謡・浪曲・落語・ロックなどの芸能世界も取り込みながら、徹頭徹尾、町田ワールドを全開していく。

    【目次】
    本との出会い
    夢中になった作家たち
    歌手デビュー
    詩人として
    小説家の誕生
    創作の背景
    作家が読む文学
    芸能の影響
    エッセイのおもしろさ
    なぜ古典に惹かれるか
    古典の現代語訳に挑む
    これからの日本文学
  • 複雑な時代背景、人間模様を解きほぐす!

    平安末期から鎌倉時代の複雑な時代性や人間模様を、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証チーフが解きほぐす! 本書では、頼朝の源家、義時・政子の北条氏はもちろん、三浦義村・畠山重忠といった御家人から後鳥羽上皇、公家まで、キーパーソンの人物プロファイルを完全網羅。さらに、政治・文化や武士の生活、宗教に関する最新研究から、「武士の世」の驚きの実像を浮かび上がらせる。ドラマの主人公・北条義時が駆け抜けた時代をより深く理解するための歴史教養が詰まった一冊。
  • ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーよりも、パスカルこそが役に立つ!

    100分de名著でもおなじみ、博覧強記の作家・フランス文学者の鹿島茂が、「自我と幸福追求を試みた最初の書」として絶賛する西洋哲学の古典『パンセ』。本書では、「キリスト護教論」を目的として書かれた『パンセ』の中から、現代人にとって切実かつ魅力的な部分を抽出し、著者が訳と解説を施すことで、パスカル×鹿島茂の新たな箴言集、いわば『パンセ 人間学篇』を編み直す。著者は「現代人が『パンセ』を読んだことがないのは、もったいないどころか大きな損失である」と語る。読者が、パスカルの思想に触れながら、人間の二大苦悩である「自我」と「幸福追求」について、自らの答えに行き着くよういざなう、究極の哲学ガイドである。


    <目次>
    第1章 ようこそ、『パンセ』の人間学へ/第2章 人は気晴らしなしでは生きられない/第3章 すべては「ドーダ」で理解できる/第4章 とにかく自分のことが好き!/第5章 人間は奇妙なオルガンである/第6章 人は変わる? 変わらない?/第7章 人間は習慣によってつくられる/第8章 オネットムと言われるようになれ/第9章 想像力って素晴らしい!/第10章 現在に安住できないのはなぜ?/第11章 「正義」ってなんだろう?/第12章 人間は惨めで偉大な存在である/第13章 人間は考える一本の葦である/第14章 だから神は存在する
  • 不自由で理不尽な社会で、心涼やかに生きるには?

    自由に生きれば欠乏し、安定すれば窮屈だ。どうしようもなく希望や理想を持っては、様々な”壁”に阻まれる――。そんな私たち人間のジレンマを乗り越えるヒントは、戦後日本のカオスを生きた作家・安部公房にある!「マンガ家・ヤマザキマリ」に深い影響を与え、先の見えない現代にこそその先見性が煌めく作家の「観察の思考」を、著者の視点と体験から生き生きと描き出す!(NHKEテレ「100分de名著」2022年6月放送予定「安部公房 砂の女」に講師出演決定)
  • 「鎌倉殿の13人」を選んだのは政子か?中世史の新鋭が迫る比類なき女性政治家の実像。

    鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻にして、2022年大河ドラマの主人公・二代執権北条義時の姉である北条政子。気が強くて嫉妬深く、冷酷でヒステリック……など、マイナスイメージの強い彼女だが、同時代史料から浮かび上がる政子の姿は違う。主体的で慈悲深く、武家政権の確立と御家人の地位向上を果たした、鎌倉幕府最重要人物としての顔が見えてくる。北条氏による編纂物の『吾妻鏡』だけでなく、『愚管抄』『明月記』『六代勝事記』などの京都側の史料や、大倉幕府周辺遺跡群の発掘調査などの考古学の成果も踏まえながら、類いまれなる政治力を発揮した女傑の全貌を明らかにする、大河ドラマファンはもちろん、中世史ファン必読の一冊。

    〈目次〉
    プロローグ――政治家・北条政子
    第一章 御台所の日々
    第二章 頼朝の後家として
    第三章 尼将軍の時代
    終 章 後代の政子像
    エピローグ――鎌倉幕府を導いた尼将軍
  • 「論理」を鍛え、「問題」と向き合う!

    反出生主義に教育問題、ルッキズムからAI脅威、意思決定論まで。誰もが遭遇する人生の身近な事例を手掛かりに、「教授」と「学生たち」のディベート形式で、哲学的論点を浮かび上がらせる。NHKブックス『哲学ディベート』以降に登場した、新たな思想潮流や現代特有の課題を集中的に取り上げ、思考法とアプローチを同時に身につけることを目指す、画期的哲学入門!
  • 哲学の常識は、今いかに変化しているのか?

    「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいる。パンデミックやテクノロジーの進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような「問い」が生まれているのか?ネット時代の民主主義のあり方から、IT化と公私の変化、人新世とエコロジー、シンギュラリティとトランスヒューマニズム、動物・AIなどの「非人間」の倫理まで。哲学の最前線で起きている地殻変動を、8つの具体的な論点として提示し解説する!

    〈目次〉
    第一章 ネット時代に民主主義は可能か
    第二章 人はなぜルールに従うのか
    第三章 「公/私」の境界はいかに変化しているのか
    第四章 「ポスト・ヒューマニズム」は何を意味するのか
    第五章 動物・AIの権利はなぜ問題になるのか
    第六章 哲学はエコロジーをどう捉えるか
    第七章 人間を超えた世界の「科学」とは何か
    第八章 コロナ時代の「自由」とは何か
  • NHKラジオの音源を再現して贈る、瀬戸内寂聴が伝えたかった本当のこと

    楽しい法話で多くの日本人から愛された瀬戸内寂聴さん。そんな彼女の生きるエネルギーの源は「書くこと」にあった。それを裏付けるのが、NHK「ラジオ深夜便」などで語った「小説家」としての肉声である。遺された言葉に、人がいきいきと日々を生きるためのヒントがちりばめられている。

    〈目次〉
    第1章  わたしと『源氏物語』
    (関西発ラジオ深夜便「こころの時代 源氏物語にとりつかれて」1998年12月12日、19日放送)
    第2章 ケータイ小説からオペラまで
    (ラジオ深夜便「人生“私”流 ワクワクしたい」2008年12月13日放送)
    第3章 「書くこと」は自分を発見すること
    (ラジオ深夜便「こころの時代 悔いなく生きる」2010年3月29日放送)
    第4章 坊主よりも、わたしは小説家[対談 伊藤比呂美]
    (ラジオ深夜便「新春対談 生きることは愛すること」2019年1月1日放送)
    第5章 「書くな」と言われても書くんですよ[対談 高橋源一郎]
    (高橋源一郎の飛ぶ教室「新春! 初夢スペシャル」2021年1月1日放送)
    第6章 瀬戸内寂聴と文学[特別寄稿 高橋源一郎]
  • 何が政府と市民の相互信頼を生むのか? 閉塞感の漂う日本へのヒントが満載!

    台湾の天才デジタル大臣オードリー・タン氏は、デジタルを駆使して市民参加型の新しい民主主義の実践に挑んでいる。誰でも簡単に政治参加できるプラットフォームの創設や、1人1票ではない投票方法の導入など、画期的な事例を多数紹介。世界が注目する台湾モデルの精髄を説き、政治への諦め感が漂う日本人に変革の手がかりを示す。

    〈目次〉
    序 章 デジタルで民主主義を改良する
    第1章 開かれた行政府をつくる
    第2章 私はなぜ民主主義に関わるようになったのか
    第3章 市民参加型の討論を実現
    第4章 投票方法のアップデート
    第5章 さまざまな問題をどう乗り越えるか
  • 新しい歴史の愉しみ方が見えてくる至極のエッセイ

    古代ローマと江戸日本を比較してみたら、思いもよらぬ共通項が見えてきた! 百万に及ぶ都市の人口、非一神教の風俗、二百年におよぶ平和の享受――前近代社会では他に例のない環境のもと、両国にはどのような相似や相違が生まれたのか? 書名に掲げた「テルマエと浮世風呂」のほか、「ワインと日本酒」「図書館と貸本屋」「娼婦と遊女」「アッピア街道と東海道五十三次」など、10のトピック別に比較する新感覚の歴史エッセイ。
  • 「昭和史の語り部」がのこした、戦争を起こさないための五箇条!

    ベストセラー「昭和史」シリーズをはじめ、「昭和史の語り部」としてたくさんの戦争関連書を遺した半藤一利さん。「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪です」。本書は、半藤さんが現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、没後一年を機に、生前のNHKラジオ番組での「語り」をもとに再構成して書籍化するものです。戦時中の少年期から戦後の青年期、文藝春秋の編集者時代、そして作家時代と、激動期を生きた半藤さんの一代記に、盟友・保阪正康氏の解説が加わることで、一人の日本人の私史が日本人全体の昭和史へと昇華していきます。

    〈目次〉
    一、 勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません
    二、 教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
    三、 大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
    四、 残しておけば、あとの人が、真実に近づくことができます
    五、 歴史を自分で学んでいくことを積極的にやってください
  • 伝統とプライドに根拠はあるか

    「一中」と聞いてピンとこない人も、例えば東京なら日比谷、埼玉なら浦和、大阪なら北野と言えば、ある種のオーラを感じるだろう。明治以来、これらの「第一中学」は不動の地位とブランド力を誇っていた。――今はどうだろう? 相変わらず"最強"の浦和、"復活"著しい日比谷と北野に加えて、安積、桐蔭、藤島、修猷館、鶴丸と、日本各地には伝統を誇る「旧制一中」47校が割拠している。その誕生と改名の裏にある知られざるエピソードと150年にわたる歴史、県下の二中・三中・高等女学校との関係、そして最新の教育事情と進学実績までを網羅した強力な高校本。第一人者が四半世紀にわたるデータ蒐集の成果を惜しみなく注ぎ込んだ力作!

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