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『KADOKAWA、角川文庫、佐藤愛子(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~34件目/全34件

  • 374(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    心の痛手が貴女の人生を豊かにするのです。愛子女史による人生論エッセイ!

    「自分は全然わるくないのに、男のせいで、こんなに苦しめられている……」女は被害者意識が強すぎる。失恋が何ですか。心の痛手が貴女の人生を豊かにするのです。痛快、愛子女史の人生論エッセイ。
  • 550(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者の苦難の時代に材をとり、読む者の胸に迫る7篇

    事業に失敗した夫が、一旗上げてくるといって家を出た。毒舌の女流作家として仕事に追われていた史は、ある日、思いがけない手紙を受けとる。差し出し人は、藤堂研――女学生時代の史が「研様」と呼んで憧れた、中学野球の花形ピッチャーだった。かつての苦難の日々、「幸福」の象徴として、史の中に存在した彼と、今、31年目に巡り会った――。中年男女の劇的な再会を軸に、過ぎ去った歳月の重みをシリアスに、独特のユーモアを織り込んで描いた表題作。ほかに「プップ島」「三十万一千円」「老眼鏡」「茶の湯とは」「重たい春」「三つの心」を収録。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不意に湧き上がり体を貫く思い…文学の香り高い7篇

    春、娘が高校を卒業したので、母親と娘はスペイン旅行をした。母親と娘が起きてから眠るまで、片ときも離れず一緒にいるのは娘が生まれてから初めて。母親は仕事と恋愛にかまけて暮して来た。娘に初潮が訪れた時を母親は知らない。雨にふりこめられたマドリッドのホテルで、母親ははじめて娘の裸身を見た。弱々しいなりに描いている下腹部のカーブの果てに、太い陰毛が密生して萌えたつように盛り上っている。母親は息を呑んだ。未熟な娘の身体の中でそこだけが燃えていた。娘は未来に向って輝いていた。母親は老いを感じた。表題作ほか「梅が散る」「ひちふく」「電話の中の皿の音」「生き残りの記」「訪ねてきた男」「靴」。“性”をテーマにした短編集。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    直情径行も立派なコミュニケーション・ツールである

    「いくつになってもすぐに興奮して我を忘れる癖が私にはある。それともうひとつ、いくつになってもベールをかぶせてものをいうことができない。心にないことはいえない、というのは子供のうちは美点だが、おとなになると欠点だと、よく人から教えられた。しかし教えられれば教えられるほど、ますます直情径行になって行く」と自戒する憤りの愛子が、自分で冒険を回避し、ノンベンダラリと平穏無事に生きて、生甲斐がないとボヤいている現代人にみまう、元気いっぱいのカウンターパンチ。愛子女史の痛快・人生論エッセイ。
  • やっぱり黙ってはいられない。正義のエッセイ、第4弾

    忙しい日常生活の中で出遭う様様な疑問や出来事(ハプニング)。見て見ぬふりをしたり、流されてしまったりすること、ありませんか? それが一番楽なことだと知っているから……。そんな生き方に活を入れるべく、愛子女史の御登場。不器用だけれどまっすぐな視点で、社会、教育、恋愛……私達の身近なテーマを痛快に斬りまくります。怒り、笑い、涙、そして人生の機微をたっぷりと堪能させてくれる、好評エッセイ「こんな…」シリーズ、第4弾!
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    神戸の女学校時代そして父母を追慕する自伝作品

    小説家を父に持ち、美しい容貌と才気に恵まれた愛子は、女学校で、いつもクラスの中心にいた。自信に満ちた態度は、友だちの誰もから強い憧れと羨望の眼を向けられる。が、“わたしはそんな人間じゃない”。愛子は、心のうちで叫び続けた。彼女のプリズムを通して映る人生は、様々に屈折した。すべてが、時に美しく輝き、時に色褪せて見えた。著者の自伝的代表作。
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    怒って、怒って…ついに男女の真実を穿つ名言となる

    「オトコとオンナが豆炒(マーメイリ)!」男女共学、16年間の豆炒が女を強くした。いかに男というものは意気地なしであるか、カッコをつけたがるか、バカげているか、不マジメであるか、秀才は秀才なりに、劣等生は劣等生なりにおかしい。そんな男のすべてを女はくまなく見た。男も同様である。そよ風のように美しきものであった筈の女は、荒々しく猛く、イジワル、美人は美人なりに、不美人は不美人なりに厄介である。お互いに正体を見、お互いラクな姿勢でやって行こうということになったら、その結果として女は強くなった。いまや、天下の大勢は、女と男の力関係を逆転させた。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    小さな冒険、大きな怒り。爆笑必至のルポルタージュ

    万博のレポーター役――4分きっちりにおさまる感想を言うために夜中の2時まで練習したが、「いいです、結構です、すみません」が口癖のテレビ局の人に2分で突然カットされ、怒り心頭!! パトカーに同乗――からんでくる酔っ払いをいい加減にあしらったら、パトカーのナンバーを控えて110番に通報される?見聞きするにつけ、おまわりさん稼業にいたく同情!! その他、美の殿堂、ラブ・ホテル、ピンク映画、お化け屋敷など軽佻浮薄な現代の世相を探訪する、爆笑ルポルタージュ。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    この“女っぷり”が男性読者にも魅力なんですね

    男と女を分析すれば、一所懸命、一心不乱。必死のところに女のユーモアが生まれ、間が抜けたところに男のユーモアが生まれる。愛の戦いがすんで日が暮れてしまった今、かつての愛を顧みれば、苛立ち、不安、迷いのひとつひとつがみな他愛のないものだったような気がする――。痩せても枯れても女一匹、誇り高く、激しく生きてきた、その小気味よさが著者の面目躍如の痛快エッセイ。
  • ストリッパーとヒモの哀切な物語(表題作)など5篇

    「舞台以外のことはうちに聞かさんといて」。ストリップは芸術だという信念を持っていた、関西ストリップの女王・紅ローズ。男の欲望うずまくストリップ小屋を舞台に、一世を風靡した踊り子が、全盛を過ぎて、ただの中年女として凋落していくさまを、殊勝なヒモとの同棲生活を通して描く表題作。他に、中年男の悲哀にみちたロマンをユーモラスな筆致で描く「男の面目」「悲痛なる好色家」「昭和元禄退屈男」など。老いを描く短編集。
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    老いてなお熄みがたき女性の思いの哀切を描く短編集

    丹波高原、大江山の麓、由良川の谷に沿った僻村に生まれ、赤鬼の申し子とはやされ、快貌山のしこ名で相撲取りになった金次は、その優しい気質ゆえに、成績のほうは10年このかた振わなかった。ところが、ある日、突然、若いつばめの口が転がり込んできた。相手は63歳になる富豪の未亡人で、死ぬ前にいっぺんだけ、女の喜びを味わおうと、「必勝」の面持ちで迫ってきた――。表題作ほか「心中卯月の宵雨」「おばはんの青春」「さざん花の家」「こたつの人」。哀れで、どこか滑稽な〈老女の性〉をテーマに、孤独と寂寥のなかにも、独特のユーモアの冴えた佳篇の数かず。
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一味違うユーモアあふれる短篇集。中年女性、六景

    新劇俳優の妻・酒巻千賀子は、しっかり者で頭の回転が早く、弁舌が立つ。日舞は名取り。俳句を嗜み、外国語にも堪能な小柄な美人。だが大股でツカツカと歩く。何しろ彼女は忙しいのだ。情事がばれて、夫から離婚を言い渡されている間も、夫人は忙しかった。友人夫婦の痴話喧嘩の仲裁、呉服の特選会、俳句の例会、見合いの立ち会い、そして合間に夫にとりすがって泣いてみせる――。男と女の現実を巧妙なユーモアで活写した表題作のほか「神経衰弱」「泥棒を待つ」「忙中閑あり」「最後に泣くもの」「粗犬のいる家」を収録。中年女性を主人公に人生の悲喜劇を軽妙なタッチで描くユーモア短編集。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    破滅へ突き進む伊達男の不思議を描く表題作ほか7篇

    映画プロダクション・ボリプテは創立1年にして、経営は既に末期的症状を呈していた。にもかかわらず、創立者・岡村邦彦は気持ちのいいバリトンをひびかせた闊達な話術で、なかなかのダンディぶりを発揮している――。ダンディ岡村の朝は手形決済にはじまる。手形を落してまわったが、そのたびに借金は少しずつ増えて行く。が、夜ともなると高級クラブに通い、ピアノに向ってショパンを弾き、ブルースを踊り、マダムと“夕空晴れて”を英語で唱和したりする。彼一流の伊達ぶりを、ペーソスあふれるユーモアのうちに描く表題作ほか「幻のつばめ」「かなしきヘルプ」「オニ教頭の春」「オブジェ夫人の恋」「素晴しい日曜日!」「烈婦なる哉」「女史へのプレゼント」を収録。
  • 550(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    来し方を振り返る年代になった寂寥を描く、佳作8篇

    確実に歳月は過ぎたのだ。表題作「一番淋しい空」の美津、もう決して若くはない彼女の愛の遍歴は、夏の終りの、山の宿で、走馬灯のように回想される。「虫くいのマント」の私(19歳)の若さゆえの残酷は、20年後に、オールドミスの孤独にすりかわる。「夢」の10代で知り合って30年目に抱き合った初老の男女の逢瀬は、もはや悲哀に満ちている。過ぎた歳月をどう取り戻すというのだろう。ほかに「春の嵐」「春の煖炉」「ロンドンから来た男」「大黒柱の孤独」「ハナタレ小僧の話」を収録。人生の一断面を鮮やかに切って、そこからにじみでる孤独と寂寥が、独特のユーモアとないまぜになって複雑な味わいをかもしだす、冴えた短編集。
  • 嵐を呼ぶ作家か。北海道での新たな日々が始まる

    北に日高山脈、南に太平洋、その間に広がる牧場と荻伏の集落。それらの景観を居ながらにして一望におさめる土地、北海道浦河町に家を建て、1年の3分の1を過ごすことにした。齢54歳を数え、色恋沙汰もやみ、借金も返し、漸く静謐の日々が近づいたかにみえた――。が、今度は先祖の霊の面倒をみなければならないという。相も変らず波乱にみち、孤軍奮闘の日々を描く、著者の面目躍如の痛快エッセイ。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    真面目で、滑稽で、やがて悲しい、七つの恋の物語

    「レストラン臼井」の出戻り、家付き娘・里枝の婿養子に入って20年目、良吉はふと浮気を思い立った。衣摺れの音、なまめかしい、めくるめく一夜、といった憧れに駆られて、豪快で楽天的な妻とは正反対の、よく小説にでてくるような女の情緒を味わいたい、と思った――(「やァーは、ははははァー」)。病弱な夫を抱えた三児の母、山名スガ子は、勤め先の病院の、律儀な事務長に恋をした。甘美な恋のひと時を夢みて、土曜日の午後、コドモ公園でデートしたが――(「悲しき恋の物語」)。山の中の温泉で、工場街の病院で、さまざまに繰り広げられる男と女の愛のかたち。ひたすらおかしくて、やがて悲しい恋のお話、7篇。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者自薦の表題作ほか初期傑作3篇を収める

    大阪でも屈指のメリヤス問屋に、四人姉妹の末娘としてワガママに育った安代は、昭和17年の秋、美男子で秀才の海軍士官・加納敬作と結婚した。20歳の時だった。以来、武人の妻としてのたしなみを説かれて途方にくれ、出航の度に味わうショックに耐えながらも、幸せに満ちた結婚生活を送る。やがて、夫が出征して留守のうちに生れた子が女だったら無事、男だったら戦死、といった取り沙汰が流れているさなか、安代は男児を出産した。――著者自ら、「一番気に入っている作品」として挙げ、直木賞候補にもなった表題作。ほかに、「猫」「山」「女の庭」を収録。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者のとまどいも憤りも、私たちへのメッセージ

    昔、小学校で学んだ修身の、「嘘をつくな、正直に生きよ。他人を思いやり、親切にせよ」などという訓(おし)えは、すべて、この世を生きる上で不便きわまるものとなってしまった。いつのまにか常識の概念が変貌し、新常識なるものが生まれていたのだ。「約束」はただの「挨拶」!?――これ新常識。厄介な世の中を、どんな風に生きたらいいのか、憤りつつ本音を綴った、ユーモアいっぱいの痛快エッセイ。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    顧みれば波乱の年月。こんな人生論もありでしょう

    私の人生に人より波乱が多いのは無計画性にあるのかも知れない。計画に従って日々を着実に押し進めて行くということは、考えただけでも気の遠くなるような気がする。その程度のことで気が遠くなるような気持になるくせに、人の目から見れば気の遠くなるような異常事態を平気で生きている。徹底的に無計画でここまで来れば、無計画の人生もまた面白いですよ、ということも、平気でいえる。これを言いかえればグウタラの人生ともいう。愛子のすすめるこんないき方をどうぞ。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    断罪ではありません、日本男児への叱咤激励です

    すえ膳くわぬは男の恥、亭主の好きな赤烏帽子、悪妻は六十年の不作、悪女の深情け――と、わが国の格言古語の数々を考えてみると、かつての男が、いかに身勝手な屁理屈をこねて、女に相談もせずに、次々と格言を作っては女をごまかしてきたか!がわかる。今や、すべての格言古語は雲散霧消して、男の権威は地に落ちた。軽佻浮薄は現代のならいとはいえ、世の男性諸氏は、昔に比べ余りに容貌にこだわりすぎる。つまらぬ見栄をはりすぎる。変にオトナぶりたがる……。それらの一つ一つに例をあげ、日本男児としての心得をユーモラスに訓戒する、男性必読のエッセイ。
  • 594(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    従姉妹の父親探しのはずだったが…ユーモア長編

    私、白川松子、20歳。熱海の由緒ある旅館の孫娘で、文学少女のハシクレ。いとこの桃子は1歳上の美少女で非嫡出子。その出生は謎のベールに包まれていて、桃子がみつけた亡母の手帳に、7人の男性の名前が記されていたのを手がかりに、ふたりで父親探しの旅にでた。――流行作家、絵描き、大学教授、呉服屋の大旦那、若旦那と、さまざまに交錯する人間模様の中に桃子と、いつも道化役を演じてしまう松子の対象的なふたりの恋の悲喜劇を軽妙に描く、ユーモア長編小説。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    人生の残光に照らされ奮闘する男女を軽妙に描く6篇

    営業成績が急速に落ちて最大の危機を迎えた日東映画。浮沈を賭けて、娯楽映画製作の第一人者・大場大五郎を起用した。映画界で半ば伝説化した大場のワガママ、ケチ、奇矯な人柄を黙認し、“総統”と呼んで祭りあげ、正月映画の大作「神功皇后三韓征伐」完成に邁進するスタッフたち。それを尻目に、皇后役の新人女優に熱を上げ、少ない髪を左横に撫でつけ、海のみえる別荘で、バイオリンを弾いて口説く総統。その孤軍奮闘ぶりをコミカルに描く表題作ほか「豚は天国へ行く」「おばはん、寝まホ」「奮闘旅行」「浮気のいましめ」「ああ戦友」。しみじみ哀しいユーモア短篇集。
  • 550(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    下ネタありも格調失わず。哀切極まるユーモア長編

    夫は43歳、私は48歳。美人でなく、家事は下手クソ、料理は嫌い。だらしない上に、おしゃべり、トンチンカン。やきもちやきのインラン。――夫は浮気をしている!と天啓が下ったように思いこみ、日も夜もなく、セックス餓鬼と化した。清水の舞台からとびおりるつもりで決行した、歯科医、陶芸家との束の間の逢瀬は不本意に、不如意に終ったけれど、天に代わりて夫の不義を打つつもり。現実的で、一途で健気な女心の機微を、大胆な筆致で、おかしく、悲しく描く長編ユーモア小説。
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自身を映す「赤い夕日に照らされて」など5篇を収める

    それじゃあよろしく、ってにこにこして、彼は横断歩道を横切っていき、私たち夫婦は離婚した。20年前、同人雑誌で知り合った時、彼は学生、私は26歳の出戻り女だった。今、彼は事業を失敗し、私は夜も眠らずに少女小説を書きまくり、一人で子供を育て、老母の面倒をみるはめに陥った。――苦境の中で正義の怒りを爆発させながら生きる主人公の孤軍奮闘をしみじみとした情感の中に描く「赤い夕日に照らされて」。映画女優を主人公に、失われていく若さに執着する女のいらだちを、鮮明に克明にとらえた表題作のほか「今し春逝く」「オイディプス王の退場」「助ッ人の歌」「赤い夕日に照らされて」を収録。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者の災難は降り掛かるものか招き寄せるものか…

    世の中には、知らず知らずのうちに、災難がむこうからやってくる人がいる。次から次へとトラブルに見舞われる人がいる。普通の生活がしたい。平穏な生活を送りたい。しかし……。生活のなかにひそむ、無理難題、不条理に著者の怒りが爆発!! 退屈している人に贈る、超面白スーパーエッセイ。
  • 550(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ひと夏ごとに深まる想い…読む者に郷愁を誘う長編

    北海道の大自然に育まれたカズオは浦河の海の見える牧場で牧夫をしていた。北海道の短い秋、長い冬、遅い春、サラブレッドの種付け、出産と牧場はけっこう忙しい。輝く草原に小馬が跳ねる頃、カズオの胸はときめく。丘の上の別荘に先代からの馬主の大野一家が夏を過ごしにやって来るからである。東京の病院長の大野先生、元女優の環夫人、そして大学生と中学生の二人の娘。カズオが姉のアサミと初めて口を利いたのは一昨年の夏だった。それ以来、あの人があそこにいると思うだけで、カズオは幸せな気分になった。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    青春は過ぎ、二人が再会した時…鮮烈な恋愛小説

    “馬主のお嬢さん”麻見は“下っ端牧童”カズオと恋に落ちた。が、成就せずに10年が経ち、女優となって成功した麻見は医師の夫と一見優雅な日々を過ごしている。一方、カズオは酪農留学などキャリアを積み立派に成長し、三児の父になっていた。それぞれの幸せをつかんだはずの二人は劇的に再会し、大きく心がつき動かされていく――。壮大な北海道の自然を舞台に、愛の輝きと野性を描いた、鮮烈な恋愛小説。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    愛子センセイの珍しくも穏やかな、北海道の日々の記

    この町は北海道の南、歌で有名な襟裳岬に近い、牧場と漁業の町だ。町の中心から西の外れにある百戸ばかりの漁師の集落に、私は夏の間だけ暮している。私の家は、その集落を守るように切り立っている草山のてっぺんにある。だから、私は「山の上のセンセエ」と呼ばれている。この町に何人かの親友ができた。この町の隣の隣のそのまた隣町あたりにも親友ができた。この町の素朴な人情は、センセエをびっくりさせるばかりである。そしてセンセエはそんな人たちが大好き!「山の上のセンセエ」の愉快な日々を描くぽっかぽかエッセイ。
  • 550(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    こんなはずでは…中年の恋の大いなるすれ違い、7篇

    痛烈無比な毒舌でならしている当代随一の硬骨評論家、45歳の大曲房子女史が恋をした。彼女の秘書で27歳の北田青年への恋心は、怒りと惨めさとを半々に抱えて、やがて、一陣の風となって通り過ぎた――。表題作ほか「ああ戦いの最中に」「人我を聖人と呼ぶ」「隠し夫」「ダメな男」「エリオットなんかクソくらえ!」「たそがれのドン・ジュアン」。中年男女の中年ゆえの悲哀にみちた恋の顛末をコミカルに描く短篇を収録。
  • 506(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    過激な行動、可憐な心根。笑いと涙を誘う、6篇

    猫には手毬、花には蝶、ばあさんには孫、じいさんには碁盤、なんて誰が決めた!――64歳にして可憐な恋におち、あげくの果てにモーテルのベッドに倒れて、なおも息まく「スワンの間の客」の老女・峯。私を何だと思っているの! バカにしないでちょうだい!――率直で、明快で、勇婦・烈婦の名をほしいままに振舞う「女史をめぐる三人の男」の遠井女史。ほかに「長距離ランナーの孤独」「秋のシンバル」「ピクニック日和」「ぼた餅のあと」。凄じいまでの女の気魄とユーモアに、微かな寂寥がにじみ出て、味わい深い短編集。
  • 462(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    世の中に頭痛のタネは尽きない。笑ってしまう、6編

    お手伝いのぬい子は26歳。80キロを超す肥満体。朝寝で大喰い、何を聞いても要領が得ず、「はあ?」という返事。主人の〈わたし〉は、曲ったことが嫌いな、怒りんボのいじわる婆さん。息子夫婦と別居して気楽なご身分のはずだったが――。のどかな紀州の町を舞台に、せっせと働かざるをえなくなったご隠居さんと、体が重くて働けないお手伝いの繰りひろげる抱腹絶倒の日常を描く表題作ほか「詐欺師春彦」「富士は五月晴」「風の男」「ベティ」「続・むつかしい世の中」。ユーモア痛快短篇6編を収録。
  • 黄昏を過ぎてなお盛んな“老春”を描く爆笑小説

    未亡人の杉本松子は、息子夫婦と別れてひとりで暮らそうかと思案中のところ、女学校時代の同級生から恩師・松丸センセの身柄の世話を頼みこまれ、夫の遺してくれた別荘でセンセとのふたり暮らしを始めた。センセは9歳上の73歳、未婚の老女(オバン)。白粉をつけて眉をひき、口紅はオレンジ色のオトコ好き。人生の黄昏どころか、魚屋の為さんに色目をつかい、胸にグサッとくることを平気で口にするほどの色気と元気を兼備したとんでもない恩師だったのだが…。オバンの女心を切なくも軽妙に描く爆笑老春物語。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    分かり合うことを失った現代の悲劇を説く辛口エッセイ

    「人間の誇り」は、今や現実生活の幸、不幸の前には一文の値うちもないものになってしまった。「価値の多様化」といわれた時代は過ぎて、「感受性の断絶」というべき時代にまで進んで来た。いやな男に操を奪われて自害する娘がいたら、今や彼女は同情されずにふしぎがられるだけだろう。主婦売春は我身を犠牲にして家庭を守ったと同情されてもである。我々の不幸は、わかり合えない世代が雑居していることだ。わかろうとしてもわからない。わからそうとしてもわからせられない。わからそうとすることがどだい無理なのだ。昭和の時代を見つめる愛子女史の辛口エッセイ。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    巧みな筆致に溜息がもれる。揺れる女心、傑作7篇

    「あたしが求めるものは愛なのよ!」。OLの友美は29歳の今まで男から言い寄られたことも言い寄ったこともない。最愛の人にヴァージンを捧げるのが夢なのだ。ところが最近、自由奔放な恋愛を楽しむ同僚のアヤを前にして心中は穏やかではない。ヴァージンの誇りとひけめが彼女の中で渦巻くのであった。そんなある日、上司からドライブの誘いが……。表題作ほか「答はむつかしい」「親友」「姑の心得」「安吾の困惑」「サトルのマリア」「わらじ虫の家」。男と女の心に隠された細やかな機微とせつなさをユーモラスに描いた傑作小説集。

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