セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
コアミックス作品コイン50%還元

『KADOKAWA、「13th Note」シリーズ(実用)』の電子書籍一覧

1 ~12件目/全12件

  • 「千里。俺は知っている。おまえは最初何も出来なかった。オリエンテーションの日。そして徐々にジャズが出来るようになったのも覚えている」卒業リサイタルの後、学校で一番厳しい教授が肩を抱きしめてくれた。ニューアークにぴと降り立ってから4年半。47歳で留学を決意してからの日々は雪や雨の日と同じくらい晴れた日もあった。でも。ニューヨークに来てよかった。感動のニュースクール卒業式。【読了時間 約30分】

    僕は頑に会社にこだわっている。その執着に自分でも唖然とする。僕は会社を作りたいのだ、そう思うしかなかった。シンプルな明確な気持ち。僕はそれをやりたいのだ。 (本文より)

    ビザの次はレーベルを立ち上げるために、別の弁護士を訪ねる。なぜ、NYへ? なぜジャズを? そう訊かれるたびに自問自答してきた。その答えがやっとわかったような気がする。ジャズを必死に学びながらも感じていた違和感。新しいジャズのオリジナルを作る。そのためにここにいる。ぴがいる。そして、仲間がいる。

    「千里。俺は知っている。おまえは最初何も出来なかった。オリエンテーションの日。そしてあれから徐々にジャズが出来るようになったのも覚えている」
    卒業リサイタルの後、学校で一番厳しく口の悪い教授が肩を抱きしめてくれた。
    ニューアークにぴと降り立ってから4年半。47歳で留学を決意してからの日々は雪や雨の日と同じくらい晴れた日もあった。でも。ニューヨークに来てよかった。ジャズの道は始まったばかり。感動のニュースクール卒業式へ。【読了時間 約30分】

    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬ぴを連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズ、ブルーノート出演のほか、現在は米国内を中心に積極的なライブ活動を展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ全12冊配信中。2015年2月3rdアルバム発売、4月単行本発売、5月ライブ決定!

  • 「本当に今だから言うけれど、あなたはおそらくダメだと思ったの。とにかく出来上がっちゃってたから。ポップスをやるときの癖っていうのかな、それが全て支配していて、これを壊すのは大変だろうなと思ったの。でも今はそのときのことを笑い話にできる」(本文より)。アメリカに来て4回目の冬。卒業を1学期延ばし、やることを箇条書きにしてみた。まずは、ビザだ。卒業直前、緊迫の第11弾!【読了時間 約22分】

    「本当に今だから言うけれど、あなたはおそらくダメだと思ったの」
     ジュリア先生が口火を切った。
    「とにかく出来上がっちゃってたから。ポップスをやるときの癖っていうのかな、それが全て支配していて、これを壊すのは大変だろうなと思ったの。でも今はそのときのことを笑い話にできる」(本文より)

    アメリカに来て4回目の冬。大江千里はニュースクール大学ジャズ科の卒業を1学期延ばし、その間にやることを箇条書きにしてみた。オリジナルジャズを作る。NYでバンドを組みライブをやる。レーベルを立ち上げる。ビザを申請する。まずは、ビザだ。F1ビザ(学生ビザ)、OPT、アーティストビザ、グリーンカード。すべてに可能性を賭けて、弁護士のピーターを訪ねた。卒業直前、緊迫の第11弾!【読了時間 約22分】
    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬ぴを連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズ、ブルーノート出演のほか、現在は米国を中心に積極的なライブを展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズは電子単行本『9th Note Complete』としても配信中。2015年2月14日には3rdアルバム『Collective Scribble』発売決定!
  • 47歳でNYの音楽大学に留学してから4年。大江千里はニュースクールの講堂にいた。そこは神戸のライブハウス、チキンジョージに似ていた。卒業に必須な「音楽ビジネス」カテゴリーで、【インターン】か【ステージプレゼンス】のどちらかをとらなければならない。千里は【ステージプレゼンス】を選ぶ。先生はダイアナ・ロスのツアーに長く参加したラタニャ。千里は誰を追いかけているの?――その答えは…【読了時間 約22分】

    「僕がアメリカに来て一番よかったなと思うのは、ジャズの基本であるリズムに生で触れられることだ。クリスはジャズというよりももっとR&Bタイプを目指している。彼ら黒人の書く曲には全てブルースの感覚がある。元は教会から派生しているこの情熱と心の叫びがそのまま音符になったような音楽は、アフロアメリカン独特のものだ。
    ふと自分には何があるだろうと思って考えたら、「盆踊り」であることに気がついた。日本人である僕は1、2、3、4という1小節のアクセントを1と3で捉える。彼らは2と4で感じるわけだ」――本文より

    47歳でNYの音楽大学に留学してから4年。大江千里はニュースクールの講堂にいた。そこは神戸のライブハウス、チキンジョージに似ていた。卒業に必須な「音楽ビジネス」カテゴリーで、【インターン】か【ステージプレゼンス】のどちらかをとらなければならない。千里は【ステージプレゼンス】を選ぶ。先生はダイアナ・ロスのツアーに長く参加したラタニャ。千里は誰を追いかけているの?――その答えを探すためにここに来たのかもしれない。【読了時間 約22分】
    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬ぴを連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズ、ブルーノート出演のほか、現在は米国内を中心に積極的なライブ活動を展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ全12冊は電子単行本『9th Note Complete』としても配信中。2015年2月14日には3rdアルバム発売決定!

  • NYのジャズ大学ニュースクールに留学して2年。学生課のダンのすすめもあって提携するアート大学との共通カリキュラム【音楽という言葉】をとってみる。学期中に12編の詩を書き、皆でディベートするらしい。そこで出会ったのがバナード。70歳は超えている。ギンズバーグ、バロウズ、ディキンソン、オハラ、ドナマシーニ。ビートニクのアメリカ詩人や現代詩人、さらに千里の英語詩も登場!【読了時間 約36分】

    「僕は今までの人生でこんなに握手だけで物を語りたがる人に会ったことがない。
    それは詩と言うよりはむしろ自叙伝の域に達していると思う。
    だが、不思議とそれが嫌じゃないと思った。こういう人に会うのを長年待っていたとも思った。年齢も国も職種も違う2人が詩というキーワードで大学のクラスの中で出会ったのだ」――本文より。

    NYのジャズ大学ニュースクールに留学して2年。
    学生課のダンのすすめもあって、提携するアート大学との共通カリキュラム【音楽という言葉】をとってみる。
    学期中に12編の詩を書き、みなでディベートするらしい。
    そこで出会ったのがバナード。70歳は優に超え、「詩人の会」を主催。参加者をハンティングしている。
    バナードはさらに千里が参加していたビッグバンド「モーニング息子。」のライブでMCをやってくれたのだが…。
    ギンズバーグ、バロウズ、ディキンソン、フランクオハラ、ドナマシーニ、リチャードヒューゴ、パブロネルーダ。
    ビートニクのアメリカ詩人やチリの詩人たち。さらに千里の英語「詩」も登場!【読了時間 約36分】

    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフンド♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバル、ブルーノート出演のほか、現在は米国内を中心に積極的なライブ活動を展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ全12冊は電子単行本『9th Note Complete』としても配信中。
  • この夏、僕は何かをやり遂げたかったのだ。ピーター・アースキンのドラムレッスン。合間に聞かせてくれたのは、ウェザーリポート時代のレア音源。ジャコパストリアスだった。ロスの濃密な時間から一転して、帰り道は「死の砂漠」に「凍える恐怖」。著者撮影のスナップ46点に、今回は「音のおまけ」特典つき。愛犬ぴの写真の(♪)マークをタップすると、「音のおまけ」が鳴りますよ。【読了時間 約25分】

    「きみはそれが出来るのになぜジャズをやろうとしたの? しかも今回はピアノではなくてなぜドラムを? ドラマーになりたいの?」
    自己紹介のかわりに「塩屋」をピアノで弾き語りした僕を、ピーターは眼を丸くして子どものような目で見つめた。
    この夏、僕は何かをやり遂げたかったのだと思う。ピーター・アースキンのドラムレッスン。練習の合間に聞かせてくれたウェザーリポート時代のレアな音源。途中でベースとボーカルの音が同時に聞こえてきて、そのグルーブ感がとてつもなかった。ジャコパストリアスだった。
    ロスでの濃密な時間はあっという間に過ぎ、再び過酷なロードレースが始まる。昼間は「死の砂漠」、数時間後には「凍える恐怖」。行きは爆走したので帰りは寄り道をしようと思ったのだが……。

    今回は3カ所に特典をつけました。愛犬ぴの写真の音符マークをタップすると、「音のおまけ」が鳴り出します! 著者自身が撮ったスナップは46点。「13 th Note(8)」は、【文、イラスト、写真、音のおまけby大江千里】と盛りだくさんの内容でお届けいたします。【読了時間 約25分】

    大江千里・おおえせんり
    1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフンド♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバル、ブルーノート出演のほか、現在は米国内を中心に積極的なライブ活動を展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ全12冊は電子単行本『9th Note Complete』としても配信中。
  • 車での大陸横断を思い付いたのは、8月のどこかでロスに滞在して、ウェザーリポートのドラマーだったピーター・アースキン氏にレッスンを受けることになっていたからだ。ネットで検索すると不眠不休なら数日で着く。同乗者は相棒ぴ。4つの夜と5つの昼、これを目標にまずは思いのまま走り出してみよう――本文より。どこまでも続く畑畑畑。今回はたっぷりの大陸横断写真とBGMはケニー・ロジャーズ。【読了時間 約28分】

    車での大陸横断を思い付いたのは、8月のどこかでロスに滞在して、
    ウェザーリポートのドラマーだったピーター・アースキン氏にレッスンを受けることになっていたからだ。
    彼の地に3週間ほど滞在するので生活するには足が居る。
    ならばNYから直接車で行っちゃおうというふうに決心した。
    ネットで検索すると不眠不休なら数日で着く。8月1日に出れば5日中には着くだろう。もう少し睡眠をとれば6日当日ぎりぎりになるかもしれない。まあなんとかなる。
    同乗者は相棒ぴ。4つの夜と5つの昼、これを目標にまずは思いのまま走り出してみよう――本文より。

    LAで再会(リユニオン)するのは、長年の友人Yukiさんだった。
    40年近くハリウッドに住み、映画の世界で記事を書いている。
    そしてもう一人は、くにえさん。
    三人は共に笑い、いろんなことを分かち合い、時間を共有した。

    どこまでも続く畑畑畑。今回はたっぷりの大陸横断写真とともにお送りします。
    BGMはケニー・ロジャーズ。【読了時間 約28分】

    大江千里・おおえせんり
    1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフンド♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバル、ブルーノート出演のほか、現在は米国内を中心に積極的なライブ活動を展開中。日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊、NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ全12冊は電子単行本『9th Note Complete』としても配信中。
  • 東北で大きな地震があった年の夏、「NYのみんなが元気になれる夏祭りを企画してもらえないか?」と富ジャズから提案があった。日本でやっていた「納涼千里天国」が浮かぶ。「納涼」をNYの富ジャズでやるのはどうか? タイトルを「6 Seeds (6つの種)」とし6人のゲストとセッションする6日間。その頃知り合ったスティーブ (ベース)とのデュオを基本に人選を始めた。ジャズ修行は続く。【読了時間 約25分】

    全身から鳥肌が立った。
    時々目と目を合わせて呼吸を確認する。
    演奏を通じて学校での短い会話の何百倍ものコミュニケーションをしていると思った。
    音を通じてお互いまだ知らないそれぞれの音楽や人生や家族の話をしているかのような
    楽しいやり取り。スティーブも頬を紅潮させて汗びっしょりだった。(本文より)

    東北で大きな地震があった年の夏、
    「NYのみんなが元気になれるような夏祭りを企画してもらえないか?」
    と富ジャズから提案があった。
    日本にいた頃、夏祭りのようなコンサートをやっていた時期がある。
    「納涼千里天国」だ。
    話を聞いた時、「納涼」をNYの富ジャズに置き換えてやってみると面白いかもしれない
    と思った。期間は6日間。タイトルを「6 Seeds (6つの種)」にし、
    6人のゲストとセッションして作る6つのストーリー。
    蒔いた種からやがて芽が出る日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。
    ちょうどその頃知り合ったスティーブミルハウス(ベース)とのデュオを基本に、
    人選に取りかかる――NYジャズ武者修行はまだまだ続く。【読了時間 約25分】

    大江千里・おおえせんり
    1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフンド♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った『9th Note』全12冊、日本家屋体験エッセイ『僕の家』全4冊を配信中。

  • ハネスに出会ったのは、アートブレイキー・アンサンブルのオーディションだった。ハネスはベース担当、人懐こくて、プロデュース能力に長けていた。ハネスがベース、ミチがバイオリン、僕がピアニカでトリオを組む。初夏のある日曜日、ハウストンストリートの教会の前で僕らは路上デビューする――。50歳の音大生・大江千里。青春と呼ぶに等しい時間の中でNYジャズ留学第5弾は路上ライブ中継です【読了時間 約30分】

    ハネスに出会ったのは、アートブレイキー・アンサンブルのオーディションの教室だった。ハイジの国から来たこの男は、ベース担当、人懐こくて、プロデュース能力に長けていた。スイスではビックバンドの指揮もしていたという。ハネスがベース、ミチがバイオリン、そして僕がピアニカでトリオを組むことになった。初夏のある日曜日、ハウストンストリートの教会の前で僕らは路上デビューする。

      ※
    第1回目は、ほぼ30分を3回やった。初回にしては上出来だろう。
    「イパネマの娘」「ニューヨーク ニューヨーク」「星影のステラ」など。
    左右の店の人たちに感謝の挨拶をしてから楽器を片し、ハウストンストリートを少し西に行ったところのカフェに入る。

    「ケースに入ったお金いくらだった?」
    「1人、20ドルぐらいかな」
    「おお、悪くないじゃん」
    「全然、悪くない」――本文より。
      ※

    オーディションには落ちたものの、新しい出会いがいくつもあった。50歳の音大生・大江千里。青春と呼ぶに等しい時間の中でNYジャズ留学第5弾は路上ライブ中継です【読了時間 約30分】

    大江千里■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬と共にNYへ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った『9th Note』12冊、日本家屋体験エッセイ『僕の家』4冊を配信中。
  • デリでサンドイッチを頼むとき、アメリカ人は徹底的にカスタマイズする。パンはホットドッグ、トマトスライスは2枚、オニオンとピクルスは抜いて、ケチャップなしでマヨネーズを少々。それは大学のカリキュラムについても同じ。ジーンペルラ、デイヴグラッサー、バリーハリス、裕太。NYのジャズ大学で上級生になった千里(50)に新しい出会いが訪れる。第4弾はビバップ・サンドイッチ・ストーリー!【読了時間 約30分】

    デリでサンドイッチを頼むとき、アメリカ人は徹底的にカスタマイズする。パンはホットドッグ、トマトスライスは2枚、オニオンとピクルスは抜いて、ケチャップなしでマヨネーズを少々。それは大学のカリキュラムについても同じ。ジーンペルラ、デイヴグラッサー、バリーハリス、裕太。NYのジャズ大学で上級生になった千里(50)に新しい出会いが訪れる。第4弾はビバップ・ストーリー!【読了時間 約30分】

    「NYに来たばかりの頃、近所の和食屋さんでバリーハリス(ビバップの巨匠)に遭遇しているのだ。僕が必死にその日に勉強したノートを広げて復習をしていたら、隣に座った氏が
    『きみはジャズを学んでいるの? 先生は誰なの?』
    って聞いてきた。すぐにその人が誰かは僕にもわかったので緊張しながら、
    『ニュースクールでまだ基礎クラスをやっているのです』
    とだけ返したら、
    『そう。あそこはジャズしか教えないいい学校だ。ジュニアマンスとか本物のミュージシャンが教えている。やめなさんなよ。続けなさいよ。ビバップは楽しいよ。今度暇があったら家にも習いに来なさい。じゃあ、頑張って』
    僕はもう全身がカチカチになり直立不動で『ありがとうございます!』とその場をあとにした」――本文より。

    大江千里■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬と共にNYへ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った『9 th Note』12冊、日本家屋体験エッセイ『僕の家』4冊を配信中。

  • 日本で大変なことが起こっている――作曲&アレンジのクラスで発表する曲が出来上がってPCをオンにしたところ、メールが届いた。2011年3月11日。海岸を波が砕いていく。日本が壊れていく。いま書き終えた曲は「ホームタウン」。食い入るように画面を見つめる。大学へ行くとみんなが心配してくれていた。学校へは行かず、チャリティコンサートを始める。渡辺美里さんがNYへやってきて…。【読了時間 約22分】

    日本で大変なことが起こっている――作曲&アレンジのクラスで発表する曲が出来上がってPCをオンにしたところ、友達からメールが届いた。2011年3月11日。あちこちの海岸を波が砕いていく。日本が壊れていく。いま書き終えたばかりの曲は「ホームタウン」。食い入るように画面を見つめる。大学へ行くとあちこちで声をかけられた。みんなが心配してくれている。そのころ、NYのレストランで少しずつ演奏活動を始めていた。学校へは行かず、チャリティコンサートを始めた。渡辺美里さんがNYへやってきて…。NYジャズ留学第2章は、「ジャズを学ぶ」人から「ジャズを演奏する」人の転換期になった【読了時間 約22分】
  • ニュースクールを卒業しても、音楽だけで食べていける人は3%以下だという。そんな厳しい現実の中、すでに活躍していたジョーが心臓疾患で倒れたとき、神様はこう言ったのだ。「君が生き返ったら、大好きな『モーニング娘。』の曲を仲間とやってみなさい」。ガーシュインホテルでのデビューを皮切りに、超クールな「モーニング息子。」は「LOVEマシーン」を引っさげてNYで評判のバンドになった。【読了時間 約33分】

    ニュースクールを卒業しても、音楽だけで食べていける人の割合は3%以下だという。そんな厳しい現実の中、ジョーはすでにラテンビックバンドで活躍していた。ジョーが心臓疾患で倒れ、生死をさまよっていたとき、神様はこう言ったのだ。「君が生き返ったら、大好きな『モーニング娘。』の曲をジャズの仲間とやってみなさい」。そうして生まれたのがJ-Popビッグバンド「モーニング息子。」。そんなジョーに地下鉄で声をかけられた千里。ガーシュインホテルでのデビューコンサートを皮切りに、超クールな「息子。」は、「LOVEマシーン」を引っさげてNYでも評判のバンドになっていった。NYジャズ留学の後半戦はススム! 【読了時間 約33分】

    それは不思議な体験だった。
    毎日ニュースクールで習っているジャズとは少し違う音楽だった。
    もちろん原曲が違うからといえばそれまでだが、そうじゃない。
    確かにジャズのビッグバンドのフレーズもあったりするのだが、もっとジャズが大らかだった。
    そう、喩えるならばニューオリンズジャズのような香りのする音だった。――本文より。


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • 48歳にして愛犬ぴとスタートさせたNYジャズ留学。年下の同級生にジャスができていないと言われ、それでも歯を食いしばって基礎クラスを卒業する。3年目は憧れのミュージシャンからプライベートレッスンを受けられる。千里が選んだのはアーロン・ゴールドバーグ。ルームメイトのテップが卒業し、年齢が近かったJayは休学した。別れと出会いが交錯するセカンドシーズン。NYジャズ武者修行はつづく!【読了時間 約28分】

    「センリ―の日本での映像をYouTubeで観たんだけれど、大きなスタジアムのものが一番よかったな。非常にのびのびしている。今きみの弾くピアノにはあれがまだないんだなあ」超絶テクニックのピアニスト、アーロン・ゴールドバーグはそう言った。48歳にして愛犬ぴとスタートさせたNYジャズ留学。年下の同級生たちの中で、スラングもわからず、ジャスができていないと言われ、それでも本当に歯を食いしばって基礎クラスを卒業することができた。3年目からは憧れのミュージシャンからプライベートレッスンを受けることができる。千里が選んだのはアーロン。ルームメイトのテップが卒業し、年齢が近かったJayは休学した。別れと出会いが交錯するセカンドシーズン。NYジャズ武者修行はつづく!【読了時間 約28分】

    「センリーは歌手でしょう?  歌手だったら譜面に書き起こしたりしないで、耳で聴いた音を全部そのまま歌えるようにしなきゃ。そして譜面なんかなくても、歌えるようになったフレーズをそのまま鍵盤に指で落としていけばいいんだよ」
     そ、それって、どういうことですか? 途中で音を確かめる為に鍵盤に触れちゃダメってことなんですか。――本文より


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズ配信中。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。