『筑摩書房、落語特選、1円~、2017年7月11日以前(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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大工の棟梁も魚屋も廓の花魁も放蕩息子も遊び人もまじめな職人も、落語人間は個性をはっきり主張する。怒るときは怒り謝るときは謝る。この巻には、自分こそ間夫と思う男たちと花魁のだましあいがおかしい「文違い」、名文句「女郎買いの決死隊」を生んだ「蔵前駕籠」、銭を持たずに豪遊し翌日からはちゃっかり幇間まがいで客を取り巻く「居残り佐平次」など20編を収録。ご自由に番組を組み、贔屓の噺家を登場させ、あなただけの寄席をいつでもお手元にどうぞ。
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落語の登場人物には実在のモデルがいたわけではない。こういうやつがいたら面白かろう、自分もああなってみたいという町人の希望や生き方の理想、はたまた心意気が渾然一体となってつくりだされてきた。とりわけ強烈な個性の主人公を集めた2冊の(上)には、借り手の審査が異常に厳しい大家の「小言幸兵衛」、喧嘩の罰で頭を剃られた仕返しに長屋のおかみさんたちを尼にしてしまう「大山詣り」、いやみな通人に無理やり傷んだ豆腐を食べさせる「酢豆腐」など20編を収録。
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