『講談社、講談社文庫、瀬戸内晴美(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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嵯峨野の自然と人生を流麗に綴る好エッセイ――
剃髪して京都の郊外嵯峨野に庵を結んだ著者が、樹木、野の草をはじめ四季の自然を愛し、それに対することで自分の来しかた、人生、世の移ろいを深くとらえ、さわやかな感動を読む者に与える好エッセイ。
吾れ、常に、ここにおいて、切なり、と心につぶやく。すると、心の中に涼しい風がおこり、もやもやした俗情がさっぱり吹き払われる……。剃髪して京都・嵯峨野に庵を結ぶ著者が、草花、樹木をはじめ四季の自然を愛し、それに対することで自分の人生、世の移ろいを深くとらえ、さわやかな感動を与える好エッセイ。 -
愛の究極は独占であるが、幸福の絶頂のその瞬間から、愛の退廃も始まる。恋人・宇津木修策の妻が、病死した。解放されたはずの怜子だが、性愛だけでは心を伝え合えない実感に捕われてしまう。怜子とその周囲の人々に展開する、浮気の恋、忍ぶ恋、一途な純情など、時代を映すさまざまな恋を描いて、愛の真実を問う傑作長編。<上下巻>
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愛と不誠実が共存する男女の恋を描く長編――嵯峨野に住む染織家・辻本怜子は、妻子ある男の秘かな恋人として、不安定な愛を聡明に守っているが、愛と不誠実が共存する男に、時として屈折することもある。その彼女の家に、愛し愛される喜びと、愛に伴う苦しみを抱えて、多くの人々が訪れる。東京から若い姪が家出してきて、追いかけて母親の和子もやって来るが、その姉もやがて激しい懊悩を打ちあけ……。美しい自然の中で、鮮かな恋の物語が織り上げられていく長編。<上下巻>
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竜子は、愛人・藤田の妻が離婚に同意しそうだと聞かされて悩む。藤田に内密での画家・小松との激しい愛も、忘れかねるのである。一方、和美も、若い恋人・木沢洋の結婚話を機に、愛の決断を迫られた。このふたりがこうして岐路に立ったのに対し、人妻・伸子は家を出てしまう。彼女たち姉妹の愛の終着駅は? 流麗なる完結篇。<上下巻>
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男と女は、どのような深い縁で夫婦となるのか? ――京都の織物会社の社長・並木啓一郎は、自然の美しい嵯峨に穏やかな家庭をもっているが、取引先の女性・ゆかりに、秘かな愛情を感じていた。しかしゆかりは、婚約者の自殺で、心に深い傷を負っていた。啓一郎の妻・真穂は、夫への不信に苦しみ、脳溢血で倒れてしまう。夫婦の絆は危うく切れそうになるが……。<上下巻>
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書道家として、はなやかに生きる長女・和美、人妻の座に安住して11年、夫婦間の沈滞に悩む次女・伸子、愛し合って結ばれた夫に浮気をされて呆然とする三女・節子、独身のOLで、中年の愛人との不安定な愛に揺れる四女・竜子。美しい4人姉妹が、それぞれの宿命と愛憎とに翻弄されてゆく姿を、みずみずしく描く、長篇ロマン。<上下巻>
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まず信じるっことが愛の始まり。不可解な夫と妻の関係――啓一郎の妹・久美子を慕う若い陶工・田島章史は、美濃の山中で製作に苦しんでいるが、無口な妻が突然出奔した時、けなげな娘・幸子が流木のように寄ってくる……。啓一郎と章史の、対照的な家庭と不確かな愛の生活を、美しく変化する四季の中に浮き上らせて、しみじみと愛と人生を描く、傑作長編小説。<上下巻>
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