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「実はここだけの話なんだけど、僕たち猫はみな生き物のオーラが見えるんだ。見えるっていうよりも、感じられるっていう方が近いかな。どんな生き物もそれぞれ違ったオーラを持っているんだけど、人間の場合は結構複雑で大きく３つに分けられる。
（猫好きオーラ）（猫どうでもいいオーラ）（猫嫌いオーラ）ネーミングがそのものって感じで、分かり易いだろ」そしてもっと高度なテクニックでもってオーラが見えるようになると（友達オーラ）まで見えるようになるんだ。この（友達オーラ）は（猫好きオーラ）の一種だけど微妙にドットが細かい。これについてはノラ猫集会の夏期集中講座で習ったんだけど...
～本文より～
　主人公の、僕こと「まる」は、気が弱く冴えないオスのノラ猫。それでも、地域のノラ集団の一員として、自由きままな毎日を送っていた。ところが、ある日憧れのお嬢さんの前で車に轢かれてしまい、人間の家に連れ込まれてしまう。
これは、猫で繋がる人間同士の温かい交流の中で、困難を克服し成長していったノラ猫「まる」が自分の言葉で語る、大人向けのファンタジー小説です。
ページを開いて猫の世界にお入りください。猫の目線で人間達を観察しながら、猫の気持ちで楽しんでみてください。「いろいろあったけど、生きてるっていいね」という、「まる」からのメッセージを受け取ってください<be>ペットと飼い主という関係からさらに踏み込み、互いが互いの人生をより豊かに過ごす存在に成りえる姿を、ノンフィクションを元にしたフィクションとして描きました。