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『霧、ボイジャー(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~5件目/全5件

  • 引き延ばされる恐怖の時間

    『ロンサム・カウボーイ』には、アメリカを移動する様々な人々が描かれているが、中でも巡業は典型的に北米大陸的な行為であり、この小説の主人公であるマイク・シュミッドもまた然り。彼が人々に見せるのは、通常では考えられないような空間をモーターサイクルでジャンプすること。死と隣り合わせの稼業であり、何度も骨折し、入院している。それでも彼は飛ぶ。飛ぶことが自分自身であるから。読者はディズニー・ランドの噴水の上の壮大なジャンプ、引き延ばされた圧倒的なスローモーションに付き合わされることになる。

    【著者】
    片岡義男
    1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 275(税込)
    著:
    片岡義男
    レーベル: ――

    彼女が経験した出来事の残響について

    「私」でも「あなた」でもなく、「彼」もしくは「彼女」。
    言うまでもないが、これを「三人称単数」という。
    この短い小説におけるそれは「彼女」だ。
    ここには、彼女だけが体験した事柄や、そのくっきりとした
    輪郭が鮮やかに描かれている。
    台風に荒れるプールに身を置くとはどういうことか。
    一転して、そのプールの静けさはどんな体験か。
    恐怖を覚えるほどの濃密な霧とは、いかなるものか。
    文章による肖像画がここにある。
    【著者】
    片岡義男
    1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 275(税込)
    著:
    片岡義男
    レーベル: ――

    2人であることは、4人である、ということ

    月。ピクニック。焚き火。膝。蜜柑。涙。風鈴。紅茶。霧。窓。
    この中篇小説は2部構成になっていて、第1部はもっぱら
    2人が過ごした様々なシーンのスケッチにあてられている。
    1つひとつはとても短い章(シーン)がミルフィーユのように層をなして
    結婚前の2人を表現している。
    そして第2部は2人の現在だ。そこには、過去の思い出の反芻とともに
    2人であることとは何か、結婚とはどういうことか? という問いが日々更新され、
    結果としての結婚ではなく、常に生成されていくものとしての結婚が描かれている。
    【目次】
    第一部 過去の出来事
    第二部 現在のふたり
    【著者】
    片岡義男
    1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 1980年、夜、霧の中の別れ。さて今日は、何曜日だろう?

    片岡義男の短編小説では、男女の出会いは路上で起きる。
    それが再会、としての出会いであれば
    しかも完璧に偶然のそれであれば、
    物語はめまぐるしく時をかけめぐる。とりわけ、過去の方へ。
    路上での、偶然の、実に17年ぶりの邂逅。
    2人には、これもまた偶然に、通りかかった友人によって
    あの日のスナップが残されていた。
    それを所持しているのは女のほうだ。
    しかし時はとまらない。男はオートバイ、女はマーキュリーで1人を生きる。
    やがて、あたりを取り囲んだ濃い霧の向こうに去っていく。
  • シリーズ2冊
    275(税込)
    著:
    片岡義男
    レーベル: ――

    雑誌とは、リラックスした一つのトーンである

    雑誌であり、同時に本でもある稀有の試みだ。前半部は片岡義男に対するインタヴュー、という形式が取られ、インタヴュアーのクレジットはないがどう考えても作家本人である。そして写真がくる。かつて自身が出演していたラジオ番組『気まぐれ飛行船』のスタジオを撮った貴重な1枚があったりする。セルフインタヴューには植草甚一さんの思い出が召還され、そして気が付くと、主題というほど前景化していないが作者の「フェミニズム」に対する深い関心がうかがえる。この雑誌=本には、あきらかな一つのトーンがある。
    ※写真:片岡義男

    【目次】
    長いインタヴュー
    『語ることによるエッセイ』1

    7枚ずつひと組の、ジャズのLPをながめる

    五十年まえの「名画」を二本、観た。そしてぼくは、昔の二枚目男優たちの限界を知った

    彼の後輪が滑った

    あとがき

    【著者】
    片岡義男
    1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/

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