『グーテンベルク21、チェーホフ(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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サハリン旅行後メリホヴォ村に落ち着いたチェーホフは、「六号室」にはじまる円熟期の多くの傑作を書いた。本巻に収めた「箱に入った男」「すぐり」「恋について」の連作を含む5編はこの時期の最後のもの(1898年、作者38歳)。肺を病んだ作者は翌年、クリミヤ半島のヤルタに転地、「可愛い女」「犬を連れた奥さん」の晩年の傑作はここで生まれた。
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女優志望の娘ニーナと、作家志望の青年トレープレフの物語。名声を夢みて、有名な作家トリゴーリンのもとに走ったニーナは、やがてトリゴーリンに棄てられ、彼との間にできた子供にも死なれて、精神的にも肉体的にも傷つく。だが2年後、トレープレフを訪れた彼女は、もはや自己の生きてゆく道をはっきり自覚した女性であり、プロの女優であった。一方のトレープレフは新進作家として売り出してはいたが…チェーホフの4大戯曲のひとつ。
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47年間の自分の一生がまったく無意味なものだったことに思いいたるワーニャの絶望、6年間ひそかに、熱烈に慕いつづけてきたアーストロフへの愛が、一瞬のうちに打ちこわされ、絶望につきおとされる姪のソーニャ…だが二人は健気に生きる決意を固める。「かもめ」とともに新しい演劇の地平をひらいた名戯曲。
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プローゾロフ家の三人姉妹、若くて、美しくて、才能のある三人(オーリガ、マーシャ、イリーナ)は、将軍の父の死後、田舎町の低俗な環境の中で、しだいに若さを失い、きりょうも衰え、才能もむだについえてゆく……物情騒然たる二十世紀初頭のロシヤ社会の空気のなかに、作者チェーホフが身をもって感じた近づく革命を予測する言葉が登場人物の口を借りて語られる。一九〇一年にモスクワ芸術座で上演するために書かれた。
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南ロシアの地主であるラネーフスカヤ夫人は夫と死別後、愛人とパリで暮らしていたが、愛人に裏切られ、経済的にもいきづまって、古い領地に帰ってくる。だが、その領地も抵当に入っており、破産は目前……美しい「桜の園」を舞台に、旧地主・貴族階級の没落とそれに取ってかわる新興ブルジョワジーの台頭を描く。チェーホフ四大戯曲の中でももっとも完璧な作品としてしばしば上演される名作。2004年はチェーホフ没後100年にもあたる。
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「虫は草を食い、錆(さび)は鉄を食い、虚偽は魂を食う!」ペンキ屋レージカがくり返すこの言葉をはさんで営まれる小都市の暮らしの交響曲。このチェーホフ壮年期の力作「わが生活」と、ある谷間の裕福な農民一家の何年かの暮らしのなかに「時の大きな流れ」を活写した晩年の中編「谷間」を収めた。
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