『中央公論新社、井伏鱒二(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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風が吹かないのに風に吹かれているような後姿には、料亭〈途上園〉に夢を託した骨董屋・珍品堂主人の思い屈した風情が漂う――。善意と奸計が織りなす人間模様を鮮やかに描く。表題作に自作解説エッセイ、珍品堂との買出し紀行を綴った一文を併せた決定版。〈巻末エッセイ〉白洲正子
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慣れ親しんだ鞆ノ津の釣場、尾道で訪ねた志賀直哉の仮寓、ひとり耳にした平和の鐘の音、「黒い雨」執筆の頃、母親のこと――。広島生まれの著者が綴った、郷里とその周辺にまつわる随筆十七篇、小説「因ノ島」「かきつばた」、半生記などを収める。豊かな海山や在所の人々へのあたたかな眼差しがにじむ文庫オリジナル作品集。〈解説〉小山田浩子
目次
Ⅰ
広島風土記/志賀直哉と尾道/尾道の釣・鞆ノ津の釣/因島半歳記/鞆ノ津/鞆は生き慣れた釣り場/消えたオチョロ船/大三島/大三島の樟の木/備前牛窓/ふるさとの音/備後の一部のこと/故郷の思い出/備南の史蹟
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因ノ島(小説)
Ⅱ
疎開日記/疎開余話/在所言葉
*
かきつばた(小説)
『黒い雨』執筆前後(談)
Ⅲ
おふくろ/半生記(抄録) -
太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。
目 次
I
太宰治の死
亡 友――鎌滝のころ
十年前頃――太宰治に関する雑用事
点 滴
おんなごころ
太宰治のこと
太宰と料亭「おもだか屋」
琴の記
太宰治と文治さん
II
あの頃の太宰君
「ダス・ゲマイネ」の頃
御坂峠にいた頃のこと
「懶惰の歌留多」について
余 談
戦争初期の頃
甲府にいた頃
報告的雑記
太宰君の仕事部屋
御坂峠の碑
蟹田の碑
III
あとがき〔『富嶽百景・走れメロス』〕
解 説〔『太宰治集上』
あとがき(小沼丹)
太宰さんのこと(井伏節代)
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