人ひとりが来なくなるなんて、誰もなんとも思っていない空気が音楽学校にはある。フランス人のギタリスト、レミ。年上のサックス奏者。そして、韓国人のギタリスト、リー。
秋学期が始まって程なく、リーは学校に来なくなった。
ある日、練習室でピアノを弾いていると、コンコンとドアをたたく音がする。リーだった。
僕はリーを授業に誘ってみる。おせっかいなおじさんではあるが、そうせずにはいられなかった。そして、リーが本当に来なくなる理由を知る…。
【9 th Note】シリーズ第7弾のでは、もうひとつ大きなトピックが!?
なんとニュースクールにパット・メセニーが講義に来るらしい!【読了時間 約22分】
大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
(C) Senri Oe 2013
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50歳を目前にして、大江千里は考えた。このまま年をとってもいいのだろうか、と。
定期的なライブと創作活動。気心の知れた友人。行きつけのレストラン。都会での犬との暮らし。
2008年、大江千里はNYの音楽大学・ニュースクールに留学する。今までの一切合財を捨て、愛犬1匹をつれて。
ところが、レベルテストに寝坊し、「ジャズができていない人がいる」と20歳の同級生に言われ。歯をくいしばって練習すると、肩が動かなくなる。
タイの留学生テップとのルームシェア、現役ミュージシャンによる刺激的な授業、アンサンブルの発表会、同級生の歌姫たち、愛すべきスタンダードナンバー、そして愛犬・ぴ。「ジャズ」にまつわるものに囲まれて、ひとつひとつ、できるようになっていった。
登場するスタンダードナンバー、ミュージシャンは100を越える。留学生活の最初の2年間を綴る「カドカワ・ミニッツブック」の連載12編に処女小説「いたち」を収録したコンプリートバージョン。【読了時間 約270分】
目次
B♭ 憂鬱のはじまり。
E♭ 痛み分けはジャズの味
A♭ ジャズ学校の異邦人
D♭ ジャズに焦りは禁じ手か?
G♭ ジャズをひと休み。陽はまた昇る
B 秋学期よ、こんにちは
E 双子のフェニックス
A 二ューヨークにいる亀
D キンモクセイの咲く頃に 上
G キンモクセイの咲く頃に 下
C 長いトンネルを抜けて
F 9番目の音に誘われて
いたち
大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。
165円〜1,320円(税込)
毎回、学期後半になると「ソフォモアジュリー」の季節がやってくる。ソフォモア(2年目)の学生を目安に、ジャズの実力がついたかどうかチェックする実技試験だ。そのテストにパスするかどうかは、3年次の授業に大きくかかわってくる。
まず、譜面を見ずに演奏できる曲を10~12曲選ぶ。
次にリードシートを用意する。
そして、3人の百戦錬磨の審査員たちの前で、バンドリーダーとして曲を演奏する。
僕は、「The Real Book」をめくって、片っぱしから弾いてみた。
ジュリア先生のアドバイスを受け、猛特訓が始まる。
イパネマの娘、コンファメーション、黒いオルフェ、ステラバイスターライト、
枯葉、It good happen to youを始め18曲が登場!
さて、試験当日弾いたのは!? 【読了時間 約25分】
大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
アンナ先生の基礎のプライベートレッスンをoutすると、憧れのミュージャンのレッスンが受けられる。そのためには、すべての音階を12のキーでできること、すべての伴奏のパターンを12のキーでできること、ジャズで最も大切なブルース、リズムチェンジの曲を選び12のキーで演奏できること、など基礎クラスで習った知識を試す実技試験がある。
12のキーとはB♭、E♭、A♭、D♭、G♭、B、E、A、D、G、C、F。
そう、この連載の順番と同じなのだ。
ジャズができていない。
リズムチェンジを知らない。
試験を棄権する。
オーディションに落ちる。
でも、ひとつひとつ、クリアしてきた。
仲間もできた。
ジャズの「音」が「楽」しめるようになってきた。
今回は「F」。連載も卒業になる。
NYジャズ武者修行に愛犬「ぴ」と二人きりでニューアーク空港に降り立ったときから2年。「9 th Note最終章」はまた旅のはじまりでもある。【読了時間 約25分】
大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
50歳を目前にして、大江千里は考えた。このまま年をとってもいいのだろうか、と。
定期的なライブと創作活動。気心の知れた友人。行きつけのレストラン。都会での犬との暮らし。
2008年、大江千里はNYの音楽大学・ニュースクールに留学する。今までの一切合財を捨て、愛犬1匹をつれて。
ところが、レベルテストに寝坊し、「ジャズができていない人がいる」と20歳の同級生に言われ。歯をくいしばって練習すると、肩が動かなくなる。
タイの留学生テップとのルームシェア、現役ミュージシャンによる刺激的な授業、アンサンブルの発表会、同級生の歌姫たち、愛すべきスタンダードナンバー、そして愛犬・ぴ。「ジャズ」にまつわるものに囲まれて、ひとつひとつ、できるようになっていった。
登場するスタンダードナンバー、ミュージシャンは100を越える。留学生活の最初の2年間を綴る「カドカワ・ミニッツブック」の連載12編に処女小説「いたち」を収録したコンプリートバージョン。【読了時間 約270分】
目次
B♭ 憂鬱のはじまり。
E♭ 痛み分けはジャズの味
A♭ ジャズ学校の異邦人
D♭ ジャズに焦りは禁じ手か?
G♭ ジャズをひと休み。陽はまた昇る
B 秋学期よ、こんにちは
E 双子のフェニックス
A 二ューヨークにいる亀
D キンモクセイの咲く頃に 上
G キンモクセイの咲く頃に 下
C 長いトンネルを抜けて
F 9番目の音に誘われて
いたち
大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。
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