僕は国立大学の附属中学に通う中学二年生。入学当時からの親友は、口が悪く、尾てい骨まわし蹴りが得意なドラこと龍田川美麗。男勝りの女子だ。僕には理解できないけれど附属中学を代表する美少女らしく、学校中の男子と下級生の女子からしょっちゅうラブレターをもらっている。
そんなドラがある日の帰り道、突然、腕を組んできた! かと思ったら、ドラと「ミス附属」の座を競うと言われている一年生の北里理恵が、僕に急接近!? ずっと親友だと思っていたドラとの関係は、これからどうなってしまうのだろう。まっすぐな青春ラブストーリー!
「笑いと胸キュンの作家」竹内雄紀の初の電子書籍限定本。『悠木ジョシは神かもしれない』と同時に、BOOK☆WALKERで独占先行発売!
【主な登場人物】
ドラ(本名・龍田川美麗)
附属中学を代表する美少女。だが男勝りで男言葉を使い、いつもパンクやババッチやハカセなど男子とつるんでいる。公式戦には出られないがサッカー部のエース。パンクと二人でつくった「変なもの研究会」の会長。
岸田信秀(ニックネームは「パンク」)
この物語の主人公兼語り手。ハカセの頭脳も、ババッチの創造性も、ドラの社交性も持ち合わせず、附属中学では埋没気味。一本気なところだけは誰にも負けないが、それで失敗することのほうがむしろ多い。
ババッチ
パンクのクラスメート。企画力があり知り合いも多い、自称「附属中学のメディア&エンターテイメント界の黒幕」。口の悪いドラに言わせれば「単なる附属中学の宴会部長」。なぜかドラに恋心を抱いている模様。
ハカセ
クラスメート。チビで体力もないが、学年一の秀才。とはいえ意外と抜けていて、簡単にだまされる。
北里理恵
一年生。初登校のその日に附属中学じゅうの男子たちを虜にした超正統派美少女。しかも下級生なのに考え方はしっかりしていて、つきあえばいっしょに成長できるかもと僕は思い始めている。
上原先輩
隣接する附属高校の三年生。東大理科類を目指す秀才にして、野球部のエースで四番の文武両道タイプ。ドラに交換日記を申し込んできた「ロリコン野郎」。
C YUUKI TAKEUCHI 2016
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学年イチの美少女であるドラは親友のパンクにしょっちゅう悪態をついて
気に入らないことがあると回し蹴りを食らわす要するに「ジャイアン」であります。
同じクラスにいたらさぞかし賑やかなんだろうなあと微笑ましくもあり。
同級生だったら近寄れなかったかもなあとも思ったり。笑
ドラはパンクを駄目な奴だといつも罵っておりますが、そんなパンクが下級生に告白されたあたりから二人の関係は微妙に変化していきます。
その様子を見ていて思うのは「やはり男子の方が子供」。
凶暴の皮をかぶったドラの乙女心、どうぞ見守って下さいませ。
2016/10/06
行動も口調も男勝りを通り越して、かなり乱暴な美少女を「親友」にしてしまった中学生男子の話。
2人は入学以来の気の合う友達で、いつもツルんでいたけれど、お互いに「男女」であることを意識せざるを得ない事件が次々と起こって……。
中学2年生という、ちょうど子供から大人に心も体も大きく変わる時期の、青春の動揺と純粋さを丁寧に描いた作品。
読むと次第にキュンキュン・ドキドキしてきて、中学生だったあの頃の自分と重ねたくなってきます。
2017/10/03