「ダラダラしゃべるのは、やめだ!」
端的に面白く話せる人になる、「凝縮ワード」を使った会話術。
『報道ステーション』を12年やって戻ってきたバラエティの世界。
僕は、浦島太郎のようだった。一気呵成のしゃべりは、今のテレビに向いていなかったのだ。
“浦島太郎状態”となった古舘伊知郎が、短い持ち時間の中で、いかに気の利いたこと、面白いこと、鋭いことを端的に言えるかを今一度考えた、日常にもビジネスにも使えるワンフレーズ集。
【凝縮ワードの一例】
CASE① すり抜け力 自信がないことは断定しない
「控えめに言って、最高です!」
CASE② 肯定ツッコミ力 密かに思う「すごい俺」を最大級に賛辞
「四捨五入すれば◎◎と同じですよ」
CASE③ オブラート力 ユーモアにくるむという、大人の対応を
「あ。再放送だと思って聞いちゃった」
CASE④ 逆ばり力 相手の予想とは真逆の考え方をする
「モテますよ、荷物だけは☆」
CASE⑤ オンリーユー力 「あなた」ただ一人に向かって話す
「あなたはどう思いますか?」
……and more
【はじめにより抜粋】
「言葉を凝縮する」というテーマと、「しゃべりの総尺が長くなる」古舘伊知郎は、最も対極にあると思われたかもしれません。
実際、この話は大事だなと思ったら止まらなくなります。《中略》
例えは悪いですけど、覚せい剤で捕まった人が一番共感できるのは、実際に覚せい剤をやって更生した人の話だといいますよね。さんざんしゃべり過ぎて反省をくり返してきました。そんな僕が言うのですから、反面教師にはしていただけるのではないかと思っています。
【プロフィール】
古舘伊知郎 (ふるたち いちろう)
立教大学を卒業後、1977(昭和52)年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。
「古舘節」と形容されたプロレス実況は絶大な人気を誇り、フリーとなった後、F1などでもムーブメントを巻き起こし「実況=古舘」のイメージを確立する。
一方、3年連続で「NHK紅白歌合戦」の司会を務めるなど、司会者としても異彩を放ち、NHK+民放全局でレギュラー番組の看板を担った。
その後、テレビ朝日「報道ステーション」で12年間キャスターを務め、現在、再び自由なしゃべり手となる。
(C)古舘伊知郎/ワニブックス
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