「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。
タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。
「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。
この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。
心は果てしなく自由です。誰の心の中にもきっと野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。
松尾スズキがやさしく説く、「心の中の野蛮人と共に生きる」入門。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約16分】
◆目次
野蛮に生きてみませんか?
正義とは、サディスティックなものである
俺にまで良識を求めるのか?
藝術とは、美しくあってはならない
わたしの中にいる野蛮人
親という既得権益を疑う
やさして偽善のすすめ
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
(C) Suzuki Matsuo 2013
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『松尾スズキのやさしい野蛮人入門』もラストメッセージになりました。
「惨めな姿をさらすのは、わたしの『かっこいい演劇』への、飽くなき挑戦状なのです」(本文より)
目次
■「宇宙は見えるところまでしかない」の意味
■我々は、常に途中までしか見ていない
■「わかりあえない」のが人間のデフォルトの状態
■ヤンキー社会は、潔く自己完結した「閉じた宇宙」である
■自由であることの不自由さ、平等であることのあられもなさ
■人前で表現するのは恥ずかしいこと
■かっこいいことは、なんてかっこわるいんだろう
■心にフリーゾーンを作って、自分の宇宙を広げよう
「わたしは野蛮人でいたいので、欲にまみれて生きてはいます。しかし同時に優しくもありたいので、なるべくそれを愛嬌でまぶしてわかりにくくさせて生きていきたいものです」(本文より)
さて、この人生、どう生きていきましょうかねえ。【読了時間 約23分】
各220円 (税込)
「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。
タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。
「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。
この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。
心は果てしなく自由です。誰の心の中にもきっと野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。
松尾スズキがやさしく説く、「心の中の野蛮人と共に生きる」入門。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約16分】
◆目次
野蛮に生きてみませんか?
正義とは、サディスティックなものである
俺にまで良識を求めるのか?
藝術とは、美しくあってはならない
わたしの中にいる野蛮人
親という既得権益を疑う
やさして偽善のすすめ
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。大人計画を主宰、芥川賞ノミネート2回、作家として、演出家、映画監督、俳優として、地位も名誉も仕事仲間も愛猫もいる松尾スズキが、心の中に持ち続けたいのが【野蛮人の精神】。レッスン2回目は「偽善」のススメです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 23分】
◆目次
「偽善」とは「善の快感」を自覚していること
偽善こそイーブンな関係である
無自覚な善意が人を傷つける
親孝行は「親切」と「偽善」を学ぶための勉強
偽善の目的は「自己肯定」と「世界平和」
善意に酔うな、善意に照れろ
押しつけがましい偽善には「偽善返し」を
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
「わたしが小学校に上がる前のことです。わたしは友達のところに連れ出されるのは苦痛でしょうがありませんでした。わたしの頭の中はいつも想像力でいっぱいで、友達と遊んでいる暇なんかなかったからです」(本文より)――筋金入りの友達不要論者の松尾スズキ氏は、いかにして出来上がったのか? 自分史を振り返り、イタい思いをした友達がらみのエピソードを掘り起こし、友達の煩わしさを説いていきます。たいがいのトラブルは友達が起こすもの。うわべ友達何百人より、利害関係のある数人の仲間のほうが、人が生きていく上で必要なものではありませんか? あなたも、きっと心当たりがあるはずです。今回の「野蛮人入門」は、うわべ友達の断捨離レッスン。【読了時間 約23分】
◆目次
「キャラ」という幻想に縛られて
栄光の「ふざけキャラ」時代からの転落
パンチ社会に溶け込めなかった高校時代
トラブルはたいてい友達が起こす
孤独の上手な人間に魅力を感じる
仲間がいれば、友達はいらない
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
「会社を辞めた日、わたしはなぜか東急ハンズの前で茫然としていました。子供に染まれなかった。かといって、大人にも染まれなかった。要するに、人に染まれない。―中略―ただただ行き交う人の中、ワンカップ大関を持って池袋の町に立ち尽くしていました」――本文より。子供時代の黒歴史を払拭すべく東京で働くも上手くいかず、アンチ「子供ごっこ」として立ち上げたのが「大人計画」。そこで展開された芝居は非常に「大人げない」もので、宮沢章夫氏に「松尾君の芝居は野蛮だ」と言わせしめたという。子供たちが「大人」に憧れを抱かない現代、大人になる必要など、どこにあるのでしょうか? イラスト・松尾スズキ【読了時間 約26分】
◆目次
子供とは遠くにありて愛でるもの
大人になれば”楽になれる”と信じていた
狭いルールに閉じこもる「大人ごっこ」はやめよう
「子供ごっこのアンチだった「大人計画」
子供はもはや大人に憧れを抱いていない
大人になりきれないこを認めるのが大人
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない書か~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
「野蛮ないい方をすれば、もはや、うつは日常です」「私の中の野蛮人がはっきり言いますが、就活に関して大人が言うことは、ほとんど間違っています」「わたしの中の野蛮人は、怠惰を肯定します」「まっとうでなくて、何が悪い。そう、つぶやくわたしの中の野蛮人もいるのです」「野蛮人であればこそ、力がなくなった際の注意が必要です」――(本文より)。今回、松尾さんの野蛮人頻度はかなり高まっています。「仕事・就職・就活・働く・職業・職種・肩書き・年金」を考えることは、野蛮人度を高くすることなのかもしれません。「ただ、働き、ただ生きる。それが大人の最終形態」。就活に肩を落とすきみに、ぜひ読んでほしいものです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約24分】
◆目次
理不尽な世間で、うつはもはや日常
いやいややるからこそ仕事なので
“やりがいのある仕事”は本当に幸せか
職業とは“肩書き”という様式をに身を預けること
既得権益という不公平を地ならししたい
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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