実用

「企業2020」の世界未来をつくるリーダーシップ（マグロウヒル・エデュケーション）

20ページ

著: パヴァン・スクデフ
訳: 月沢李歌子

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あらすじ・内容

地球資源の多くは2020年に限界に近づくといわれる。経営者はこの状況を見据え、地球環境を守り、社会の目標をともに実現する「2020年型企業」を目指すことが必要。気鋭の経済学者が説く新しい社会的経営。

企業が今日のような存在になったのは、おもに1820年代初期から20世紀にかけてである。この間、企業の法人格と有限責任が確立され、企業は社会的責任を免れるようになった。本書では今日の企業を「企業1920」と呼ぶ。「企業1920」の成功とは、拡大、イノベーション、低コストによるものである。そのような成功は限定的なものにすぎず、ＧＤＰという概念は、社会がめざすものを達成するための評価基準ではない。しかし、現在の企業リーダーたちの考え方は1920年代のままである。　新しいリーダーは、2020年の世界経済を考えた企業を作らなければならない。2020年には、地球の資源の多くは境界に達する。本書では新しい企業を「企業2020」と呼ぶ。新しい企業のＤＮＡは地球の環境を守り、社会の目標をともに達成するものでなければならない。新しい資本主義は、自然資本を中心とするものになるだろう。「企業2020」に必要な要素は以下である。　・株主ではなく、ステークホルダーを大切にする。　・商品やサービスを生産するのではなく、資本を生み出す。　・コミュニティを作り出す。　・スキルを学んだり、訓練したりする場となる。　変化を起こすためには、企業の成功の定義を変えるだけでは不十分である。情報開示、透明性、新しい基準の採用に対するインセンティブも必須だろう。

(C)パヴァン・スクデフ、月沢李歌子/PHP研究所

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