『つめ、徳間文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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三年前、再婚した父が家を出た。残されたのは長女あんず、次女かりん、三女なつめの三姉妹。ひどい話に聞こえるが、実際はそうじゃない。スープの冷めない距離に住んでいるし、義母とは年が近いから、まるで仲良し四姉妹のようだったりする。でも、気を遣わずに子育てができるように、長姉が提案して、別居することにした。そんな早坂家を二十年ぶりに訪ねてきた伯父がかき乱す……。
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平凡なサラリーマンの典型と思われていた人事課長の宇佐美が殺されたのは忘年会の席上でだった。自殺とは思われず、容疑は同席していた13人に集まったが、何度事情を聴取して誰にも殺人の動機は見当たらなかった。が、宇佐美の死によって何人かの社員はひそかに胸を撫で下したはずだった。6カ月後、捜査本部が解散のやむなきにいたったころ、会社を辞めていった1人の女がいた。表題作ほか秀作6篇収録。
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感動の長編ミステリー! タイムカプセルに隠された亡き亡父の秘密・・・。戦後の復興期に、青春を謳歌した三人の高校生。その息子たちに託された、大いなる遺産。それは密かに在留米軍から持ち込まれたという数百億のダイヤなのか――!? 息子たちは、父親が遺した秘宝図を手に旅に出るが……。著者渾身の長篇推理! 本作品は「父と子五十年目の真実」を加筆修正した新装版です。
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旧態依然としたW県警で女性初の警視に登りつめた松永菜穂子。
彼女が抱える秘密とは…。
ネタバレ厳禁!前代未聞の警察小説!
ドラマ化され話題を呼んだ前代未聞の警察小説、待望の文庫化! -
弔いは、死者のためにするんじゃない。残された者のためにするんだ!
「人の死で飯を食う。それがあっしの生業」
江戸の新鳥越町二丁目に「とむらい屋」はあった。
葬儀の段取りをする颯太、棺桶づくり職人の勝蔵、雑用の寛次郎、死者に化粧を施すおちえ、そして渡りの坊主の道俊。
色恋心中、死産、貧困、自死、火事。さまざまな亡くなり方に対応していくとむらい屋の仲間。
時に水死体を見るのが苦手な医者、巧先生や奉行所の韮崎宗十郎の力を借り、人の死を見つめる。
十一歳の時、弔いを生業にすると心に決めた颯太。そのきっかけとなった出来事とは?
江戸時代の葬儀と死を生々しく描いた弔いの時代小説。 -
宝暦十一年(一七六一)、主君を誑(たぶら)かす不届き者・丸屋を闇討ちせよとの密命が遠山弥吉郎に下る。弥吉郎は正義のため、そして家禄の引き上げのためにこれを受諾。しかし謀略に巻き込まれ、妻子とともに江戸へ逃げることになってしまう。並ならぬ貧苦により、武士とは何か、命とは何であるかを見つめなおす弥吉郎とその家族。そして彼らはひとつの真理に辿りつくが……。魂震える時代小説。
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淑女は、おめめバッチリ、魂棒ぱっくり。「一目惚れ」ならぬ「ひとみ惚れ」。見つめあえば睦みあい。目は口ほどにものを言い、なんてことを申します。黒い繊毛に縁どられたアーモンド形の裂け目に、トロリとした泉をたたえ、閉じたり開いたりするたんびに妖しくキラッと光る。時にはツツっとお汁もこぼれたり―。眼鏡屋の店員、城戸将人。美男でもないのに、女性にモテる。瞳のケアに加え、もうひとつの潤いスポットのメンテナンスも抜群で…。
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(うおぉ、これが彼女の秘園なのか!?)
宗介が憧れつづけた少女だった。
教室で見つめたセーラー服の彼女、白いソックスがまぶしかった体操着の彼女。
それがいま彼のモノを…。
高校を出てから初の郷里での同窓会。
宗介が目にしたのは、濃艶な三十路妻となった同級生たち。
さらには、口外できない二人だけの秘密を分かち持つ美貌の先生の姿。
宗介の胸と股間はぞわぞわと…。 -
突きだされた可南子の尻は、丸々と張りつめていた。
今宵空に月はないが、眼の前に満月があった。
「いくぞ」平仲があてがうと、ぶるぶるっと女は身震いし…
露天風呂の出会いだった。その夜から人妻と妻子持ち、口外できぬ関係に落ちてしまったのだ。
あれから一年、思い出の宿で平仲は可南子を待っていた。
しかし彼女は現れず、代わりに妙齢の仲居が女客が、さてまた熟れた女将が…。 -
過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か? HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶あつことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー。(『東京千夜』改題)
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算術不得手の勘定方!?
しかし剣術に覚えあり
旗本八万騎一の美人を娶り、婿入りして勘定方の役務に邁進する笠井半蔵。
実は算盤が大の苦手ときた。
代々の家のお役目に誇りを持つ妻・佐和の
尻に敷かれてはや十年、一向に算術の腕は上がらず
宮仕えはつらい日々だった。
ところがある日、登城中の勘定奉行が
謎の刺客連中に襲われた窮地を、
若き日に鍛えた天然理心流の剣の腕で救う。
これをきっかけにして、半蔵にはある人物の陰の警固の命が下るのだった。
時代剣戟シリーズ第一弾! -
あの土方歳三も一目置いた美人剣士、中沢琴!
「おまわりさん」の語源は、新徴組にあり。
浪士組募集の檄文に応じ、法神流をひっさげて臨んだ伝通院での立ち合い。
女と侮る男どもを徹底的に叩きのめして名をあげた琴。
清河八郎らが立ち上げた新徴組に加わり、幕末の動乱期、幕府方の有力武闘集団として京、江戸、奥州で激闘を繰り広げる。
お国のためにという少女の純粋な思いは、やがて時代の激流に飲み込まれ、正義の在り方を問う苦いものに変わってゆく。
いつの間にか自分たちが朝敵となって追いつめられる理不尽さとも闘いながら、目の前の敵を斬り伏せていく琴。
その姿は健気で美しい。
赤城山の麓、利根郡穴原村に生まれ育った中沢琴。
法神流を受け継ぐ家に生れ自身も研鑽に励み、身に着けた剣術は豪放にして苛烈。男でも敵うものは少ない。
腕を買われ異例の抜擢をされた琴だったが、立ち上がったばかりの新徴組での勢力争いなどに翻弄される。
そんな彼女は、ひそかに慕う土方歳三とともにあることを喜びとしながら、組士としての任務に精を出す。
しかし、新徴組の存在自体が時代の鬼っ子となりつつあるとき、
土方は京に新選組として残ることになり、琴の淡い恋は消える。
江戸に戻って市中見廻りに精勤する琴たちは、いつしか江戸の庶民たちに「おまわりさん」と呼ばれ頼りにされるようになる。
そんな琴らを悩ませていたのが、薩摩藩士たちによる狼藉だった。
彼らは江戸を騒乱状態にするために罪もない民衆から略奪し殺戮を繰り返す。
ある日、琴が親しくしていた町家に押し込みが入り家族が惨殺された。
その首謀者は討幕の大義とは縁の薄いただの異常殺人鬼・弓張重兵衛と判明。
新徴組による三田薩摩屋敷襲撃の際に弓張を取り逃がした琴は、どこまでも追い詰めることを誓う。
しかし、錦の御旗を掲げる薩長討幕軍の勢いは物凄く、新徴組も江戸から奥州へと落ちてゆく。
庄内藩として戊辰戦争を戦うことになった新徴組は各地で無敵を誇るが、いかんせん多勢に無勢。
しかもいまや朝敵。明日をも見えぬ戦いの中、琴は宿敵弓張とついに剣を交えることになる。
果たして復讐は成就するのか!? -
ネット犯罪、新興宗教、人身売買、無差別テロ。
日々増加し、進化する犯罪。
その凶悪化、複雑化に対応するべく、
ある警察幹部から元公安の橋本に密命が下った。
超法規的措置も辞さない特殊部隊を組織せよと。
正義漢ゆえに暴走し、窓際になっていた
彼の元に集まったのは、元ハッカー、元死刑囚、
元国税庁職員とそれぞれの分野に秀でているが、
ひと癖もふた癖もあるヤツらばかり。
闇に蠢く犯罪を殲滅すべく
法律ギリギリの最強(凶)部隊が活躍する
危険でスリリングな
痛快アクション・エンタテインメント!
大藪春彦賞の候補になった『カミカゼの邦』の著者・
神野オキナ氏の書下し新作は、
違法すれすれに正義を守るヤツらが活躍する
痛快アクション・エンタテインメント! -
斬りおとされた首は膝の上に乗せられていた。警察手帳を咥えさせられて―。
都内高級住宅地の公園で発見された警察官の惨殺死体。
捜査主任は捜査一課第二特殊犯捜査第五係の柳原明日香。公安時代は女狐と恐れられた警部だ。
犠牲者が身内ということもあり、上層部からのプレッシャーは凄まじい。
手詰まりとなった明日香は多摩中央署に左遷された心理捜査官吉村爽子の特別招集を決断する。
正確かつ大胆なプロファイリングで事件の真相に迫る明日香と爽子。 -
夫、今野淳一34歳、職業は泥棒。妻の真弓は27歳。ちょっとそそっかしいが仕事はなんと警視庁捜査一課の刑事! 例のない取り合わせながら、夫婦の仲は至って円満。お互いを思いやり、時に助け、助けられ……。ある日、淳一が宝石を盗みに入っていたところを、真弓の部下、道田刑事にみられてしまった。淳一の泥棒運命は!? 連作8篇を収録。人気シリーズ「夫は泥棒、妻は刑事」第1作目登場。
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